チャレンジャーバッジシステムの基本機能等の設計・開発委託

チャレンジャーバッジシステムの基本機能等の設計・開発委託
仕様書
チャレンジャーバッジシステムの基本機能等の設計・開発委託
仕 様 書
平成27年11月11日
公立大学法人会津大学
1.業務名
チャレンジャーバッジシステムの基本機能等の設計・開発
2.業務の背景と目的
公立大学法人会津大学は,スーパーグローバル大学創成支援事業の採択に伴い、IT 専門の大学である本学の特徴を活かして,グロー
バル人材育成を確実に支援するために平成 27 年 4 月 1 日にグローバル推進本部及びスーパーグローバル大学推進室を設置した。
本学は,スーパーグローバル大学推進室の設置により先進的 ICT 教育、国際性、ベンチャーの育成と言う本学の持つ特徴を活かし
た人材育成を、県内外の ICT 関連企業や会津ベンチャー等と連携しながら積極的に推進していくことで、グローバルにチャンレンジ
できる優秀な人材を育成するとともに、会津地域はもとより、県内外の日本企業に「心技体三位一体型」の優秀な人材の輩出を目指
している。
本委託業務は、学生の多様な活動への参加意欲を高めるための「チャレンジャーバッジシステム」の基本機能等の設計・開発(物
品調達含む)を行うものであり、学生が積極的に参加する各種の活動に評価を与え、それを学生のみならず、その友人や教職員、企
業、地域などのニーズに対応した様々なシーンで有効利用するためのシステムの基本機能等の設計・開発・試験運用を行うものであ
る。
3.本委託業務の設計コンセプトとロードマップ
本委託業務は、図1に示すように、学生の国際交流やボランティア、スポーツやサークル活動、ハッカソンなどの様々なイベントへ
の参加などの活動に対しバッジを付与して評価し、それを SNS やクラウド機能を用いて、学生のみならず、その友人や教職員、企業、
地域などで共有し有効的に活用するためのチャレンジャーバッジシステムについての設計・構築・テスト作業を行うものである。
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図1.チャレンジャーバッジシステム全体概要
本委託業務は,下記図 2 に示すように,チャレンジャーバージシステム利用の中心となる学生、教職員及び企業の利用ニーズや利用
シーンに求められる機能の視点から設計コンセプトを定め、それに基づきシステムを設計・開発するものであり、具体的には以下のこ
とを実現する。
(1)学生及び教職員の要望とニーズを動的に取り入れる仕組みの実現、
(2)学生が自らバッジを取得したくなるよう
な魅力のあるバッジの設計及び取得仕組みの実現、
(3)新しい技術、ソーシャルメディアに対応できる設計、
(4)利用者のプライバ
シー保護とシステムのセキュリティ等を十分に考慮した設計、
(5)チャレンジャーバッジシステムの API の提供により、学生でもバッ
ジの設計やバッジシステムの新しい機能を開発することが可能であり、その機能をチャレンジャーバッジシステムに取り入れることが
できる仕組みの実現、
(6)運用・管理しやすく、他のシステムとの連動も考慮したシステム構成、等。
図2.チャレンジャーバッジシステム設計のコンセプト
なお,本委託業務を含むスーパーグローバル大学創成事業に伴う全体整備スケジュールは、下記図 3 を想定しており、本業務は図 3
の中の本委託業務範囲と囲んだ部分に相当する。
図3.チャレンジャーバッジシステム全体整備スケジュール概要
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4.委託業務
契約締結日から平成28年3月31日(火)までとする。
5.契約限度額
8,460,000円以内(消費税及び地方消費税は含まない)とする。
6.チャレンジャーバッジシステムに必要となる機能概要
チャレンジャーバッジシステムでは、図4.に示すように、利用者(学生、本学発ベンチャー企業及び本学職員)の想定される
7種の利用シーンにもとづき、利便性と柔軟性を訴求できる機能を実装する。各機能の詳細定義は、チャレンジャーバッジシステ
ムの基本機能等の設計・開発要件定義書(以下「要件定義書」という)を参照する。
図4. チャレンジャーバッジシステム利用シーンと必要となる機能の概要
7.委託業務概要
本委託業務は、本仕様書及び要件定義書において定義された役務及びソフトウェア、ハードウェア及び納入により実施すること。
(1) チャレンジャーバッジシステムの基本機能等の設計・開発に係る役務概要
チャレンジャーバッジシステムに関しプロジェクト企画、プロジェクト管理、システム設計及び開発(テスト含む)を行い、
チャレンジャーバッジシステムを納入する。
(2) チャレンジャーバッジシステムに係る物品の納入概要
本仕様書及び要件定義書において定義された内容に基づき、チャレンジャーバッジシステムに必要なハードウェア、ソフトウ
ェア、付帯設備一式の物品調達を行い納入・設置を実施する。
(3) チャレンジャーバッジシステム構築導入に係る役務概要
本仕様書及び要件定義書において定義された内容に基づき、チャレンジャーバッジシステムが安定して稼働するシステム環境
の構築・導入作業を実施する。すでに本学が購入したサーバに実装することが望ましいが、本学の担当者と協議した上、新
たなサーバ及びクラウド基盤を使用することも可能である。
8.チャレンジャーバッジシステムの基本機能等の設計・開発に係る役務要件
チャレンジャーバッジシステムの基本機能等の設計・開発に係る役務について以下の役務を実施すること。
(1) プロジェクト企画
・プロジェクトの実施スケジュール、実施体制、成果物を明確化し「プロジェクト全体計画書」として契約締結後2週間以内
にまとめ、本学の承認を得ること。
(2) プロジェクト管理
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・
「プロジェクト全体計画書」に基づき、各工程において、スケジュール管理・品質管理・課題管理・コミュニケーション管理
等のプロジェクト管理を実施し、進捗遅延や品質劣化等が生じないように講じること。
(3) システム設計及び開発
・本学が求める機能を全て実装したチャレンジャーバッジシステムの要件定義、概要設計、詳細設計、プログラム作成、単体テ
スト、結合テスト等を行うこと。
・また、各種設計書及びドキュメントを作成し納品すること。
(4) インフラ(サーバ・ストレージ・ネットワーク)設計
・チャレンジャーバッジシステムが安定して稼働するためのインフラ設計を行うこと。
・チャレンジャーバッジシステムは、サーバ及びクラウド基盤上で動作するものとし、必要なハードウェア及びソフトウェア等
を増設設計するものとする。
(5)運用試験
・20名以上の会津大学生と複数の会津ITベンチャー企業等の協力のもと、本委託事業で開発したシステムの運用試験を実施し、
アンケート調査を行うこと。
9.チャレンジャーバッジシステムに係る物品要件
(1) 物品の導入
・物品の導入にあたっては、サーバ及びクラウドを利活用することを前提とし、本委託業務において作成する各種設計仕様に基
づき事業者が最適な構成にて追加で納入する物品等を提案し、本学の承認を得て、導入を行うこと。
(2) 機器の搬入・据付
・追加で納入する機器は本学が指定する場所に搬入・設置すること。配線については本学の指示に従うこと。
・搬入、据付の費用は本契約金額に含め、その金額を明示すること。
(3) ハードウェア及びソフトウェア製品付帯保守
・追加で納入するハードウェア及びソフトウェアについて、それぞれ製品保守を提供すること。製品保守は別途相談とする。
・製品に付帯する保守レベルについては、平日9時-17時対応以上が担保できること。
10.チャレンジャーバッジシステム構築導入に係る役務要件
(1) インフラ環境構築
・本委託業務における設計仕様に基づき導入した物品、サーバ、ストレージ、ネットワーク及び付帯する機器について、ハード
ウェア、ソフトウェア環境構築・設定、システム付帯設備環境設定など各種環境構築、設定、動作確認を行うこと。
・また、各種設定書を作成し納品すること。
(2) システム運用試験
・本委託業務における設計仕様に基づき開発したチャレンジャーバッジシステムについて運用テスト、動作確認等を行うこと。
・また、運用試験仕様書及び運用試験報告書を作成し納品すること。
(3) 運用手順書
・チャレンジャーバッジシステムに係る運用管理者向けドキュメントの作成、運用オペレータ向けドキュメントの作成、保守作
業者向けドキュメントの作成を行うこと。
(4) 教育訓練
・チャレンジャーバッジシステムについて本学担当者向けに教育訓練を行うこと。
11.スケジュール概要
チャレンジャーバッジシステム設計構築のスケジュールについては本委託業務における「プロジェクト企画」(8-(1) 項)において
別途定義するものとするが、想定される主たる業務とその大まかなマイルストーンを図5に示す。
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図5. チャレンジャーバッジシステム設計構築想定スケジュール
マイルストーン1:業者の決定。
マイルストーン2:要件定義の承認。業者が本学の担当者と緊密的に協議した上、システム全体図、画面遷移図、サーバ構成図等を作成
し、システムの要件定義を承認する。
マイルストーン3:システム設計の完了。業者が本学の担当者と緊密的に協議した上、システムUI設計、バッジ設計、DBのテブール設計
など完了すること。
マイルストーン4:システム開発の完了。業者が本学の担当者と緊密的に協議した上、システムの開発を完了すること。
マイルストーン5:システムの運用試験、アンケートの完了。なお、次年度以降のシステム改修のため、学内に展示し、アンケート収集
する必要がある。
マイルストーン6:納品。
※関連備品の納入状況により、「物品の搬入・据付」等の日程が変動する場合が想定されるが、その際は本学と受託者間で別途日程を調整
するものとする。尚、チャレンジャーバッジシステムのシステム設計・開発は関連備品の納入状況には依存しない。
12.納入物
追加で導入するハードウェア及びソフトウェア 一式(添付品・証書等を含む)
ハードウェア及びソフトウェア及び添付品などの一覧を記載した納品リスト(物品毎に価格、型式、シリアル番号、バージョン情報
などを含む)
13.納入成果物
(1) 「プロジェクト全体計画書」で定義された成果物 一式(表1.を参照)
表1.納入成果物(例)
1
プロジェクト企画
2
プロジェクト管理
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システム設計・開発
・プロジェクト全体計画書
・工数別の計算書、物品見積書
・レビュー結果報告書等
・マスタスケジュール
・WBS
・課題管理表等
・要件定義書
・概要設計書
・詳細設計書
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サーバ構築
(26年度購入済みのサーバを利用する)
5
デモシステム用物品調達
6
システム運用試験
7
システム納入
8
試験、アンケートの結果
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教育・訓練
仕様書
・各種パラメータ設定書
・作業報告書等
・納品書(納品物一覧表)
・作業報告書等
・テスト仕様書
・テスト結果報告書
・作業報告書等
・ブログラムモジュール
・プログラムソース
・システム運用マニュアル 等
・試験仕様書
・試験結果報告書
・作業報告書等
・教育用資材(マニュアル)
・教育訓練結果報告書 等
(2) 成果物を格納したCD-ROM 二式(正・副)
[備考]電子データにおける仕様は以下の通りとする。
・ドキュメント類については、Windows, MacOS のいずれにおいても動作すること。
・使用するアプリケーションソフトについては、Word2007以降、Excel2007以降、PowerPoint2007以降、画像:JPEG方式、
その他:PDFファイルとする。
・納品された電子媒体から直接起動可能であること。
・開発したiPhoneあるいはAndroidのソースコード。
・追加費用なしに関係者それぞれのPCにて使用可能であること。
14.納入期限
各設計工程、物品納品に合わせて検収を行う。具体的な検収日程は本業務における「プロジェクト企画」において本学と受託者に
おいて別途調整するが以下のスケジュールを想定する。
(1)各設計納入期限 : 平成28年1月末
「プロジェクト企画」において定義した成果物の内、設計工程に係る表1.納入成果物(例)1~3の成果物の納入
(2)運営システム納入期限 : 平成28年3月末
「プロジェクト企画」において定義した開発・構築・運用試験等に係る表1.納入成果物(例)4~8の成果物の納入
15.納入場所
公立大学法人会津大学グローバル推進本部・スーパーグローバル大学推進室
〒965-8580 福島県会津若松市一箕町鶴賀字上居合90番地
16. 業務内容の報告及び記録
(1) 本委託業務の遂行にあたっては、本学と協議の上、契約締結後2週間以内に「プロジェクト全体計画書」を提出し
なければならない。
(2) 本委託業務の遂行にあたっては、最低2週間に1回程度の進捗実施に関する打ち合わせを行うなど、本学との密接な
連携を行うものとする。必要に応じて、デモシステムを学内に公開し、学生及び教職員からコメント・意見を収集する。
(3) 受託者は、本委託業務の遂行に当たり本学と協議を行う場合、その内容を確認するため、協議の都度議事録を作成し、
本学の承認を得なければならない。
17. 相互協力
チャレンジャーバッジシステムの委託事業者、機器及びソフトウェアメーカ、関連する他の委託業者及び本学の建築設備保守
業者との連絡を密にし、建物・設備・機器等の使用、取り扱いに留意し、本学施設・設備管理に必要のある事項について、相
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互に協力し、適切な管理を行うこと。
18.個人情報の保護
本委託業務の遂行に当たっては、個人の権利利益を侵害することのないよう個人情報を適正に取り扱い、関連法令を遵守する
こと。また、個人情報取り扱いに対する受託者としての取り組みを提示すること。
19. 守秘義務
受託者は、業務上知り得た情報を正当な理由なしに本学の許可なく漏らしてはならない。
20. 再委託
受託者は、本委託業務の一部を第三者に再委託する場合は、事前に本学の承認を得るものとする。
但し、再々委託は禁止とする。
21. 損害のために生じた経費の負担
納入システムの不具合により発生した損害及びその回復のために生じた経費を、本学は受託者に請求可能とする。
22. その他
(1)本委託業務の遂行にあたって、受託者は発注者である本学と十分な連絡を持ち、処理方針については本学の指示及び承諾を
受けるとともに、関係法令及び大学規程を遵守しなければならない。
(2)本契約金額内において、本仕様書及び要件定義書において定義された作業を実施すること。
(3)設計等不備に起因する物品追加導入のための予算追加等は認めない。
(4)受託者決定後、本学との協議により当初掲示した内容を変更して契約することがある。
(5)本委託業務を遂行する上で必要な情報は原則として受託者が収集する。その際の一切の費用は受託者が負担する。
但し、本学が保有する資料で本委託業務の遂行に必要なものについては、本学が受託者に貸与する。
(6)本委託業務において導入するハードウェア・ソフトウェア等の物品及び付帯設備については、本学に権利が帰属するものと
する。
(7)本委託業務遂行により生じる著作権は、本学に帰属する。
(8)協業等の提案
・本委託業務は、地域産業振興への寄与が不可欠であるため、地元ベンチャー事業者との協業について配慮すること。
23.疑義
当該契約書及び本仕様書に定めのない事項、本仕様書に定める業務の実施に当って必要な詳細事項及び疑義が生じた場合は、
遅滞なく信義則に基づき本学と受託者間で相互協議してこれを定めるものとする。
以上
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