機能性情報 - 八幡物産

別紙様式(Ⅴ)-1
機能性の科学的根拠に関する点検表
1.製品概要
商品名
北の国から届いたブルーベリー
機能性関与成分名
ビルベリー由来アントシアニン
表示しようとする 本品にはビルベリー由来のアントシアニンが含まれま
機能性
す。アントシアニンには、パソコン作業、事務作業など
目をよく使うことによる、目の疲労感、ピント調節機能
の低下を緩和することにより、目の調子を整える機能が
あることが報告されています。
2.科学的根拠
【臨床試験及び研究レビュー共通事項】
☐(主観的な指標によってのみ評価可能な機能性を表示しようとする場合)当
該指標は日本人において妥当性が得られ、かつ、当該分野において学術的に
広くコンセンサスが得られたものである。
☐(最終製品を用いた臨床試験又は研究レビューにおいて、実際に販売しよう
とする製品の試作品を用いて評価を行った場合)両者の間に同一性が失われ
ていないことについて、届出資料において考察されている。
☐最終製品を用いた臨床試験
(研究計画の事前登録)
☐UMIN 臨床試験登録システムに事前登録している注1。
☐(海外で実施する臨床試験の場合であって UMIN 臨床試験登録システムに事
前登録していないとき)WHO の臨床試験登録国際プラットフォームにリン
クされているデータベースへの登録をしている。
(臨床試験の実施方法)
☐「特定保健用食品の表示許可等について」(平成 26 年 10 月 30 日消食表第
259 号)の別添2「特定保健用食品申請に係る申請書作成上の留意事項」
に示された試験方法に準拠している。
☐科学的合理性が担保された別の試験方法を用いている。
→☐別紙様式(Ⅴ)-2を添付
(臨床試験の結果)
☐国際的にコンセンサスの得られた指針に準拠した形式で査読付き論文とし
て公表されている論文を添付している注1。
☐(英語以外の外国語で書かれた論文の場合)論文全体を誤りのない日本語
に適切に翻訳した資料を添付している。
☐研究計画について事前に倫理審査委員会の承認を受けたこと、並びに当該
倫理審査委員会の名称について論文中に記載されている。
別紙様式(Ⅴ)-1
☐(論文中に倫理審査委員会について記載されていない場合)別紙様式(Ⅴ)
-3で補足説明している。
☐掲載雑誌は、著者等との間に利益相反による問題が否定できる。
☐最終製品に関する研究レビュー
☑機能性関与成分に関する研究レビュー
☑(サプリメント形状の加工食品の場合)摂取量を踏まえた臨床試験で肯定
的な結果が得られている。
☐(その他加工食品及び生鮮食品の場合)摂取量を踏まえた臨床試験又は観
察研究で肯定的な結果が得られている。
☑海外の文献データベースを用いた英語論文の検索のみではなく、国内の文
献データベースを用いた日本語論文の検索も行っている。
☑(機能性関与成分に関する研究レビューの場合)当該研究レビューに係る
成分と最終成分の同等性について考察されている。
☐(特定保健用食品の試験方法として記載された範囲内で軽症者等が含まれ
たデータを使用している場合)疾病に罹患していない者のデータのみを対
象とした研究レビューも併せて実施し、その結果を、研究レビュー報告書
及び別紙様式(Ⅰ)に報告している。
☐表示しようとする機能性の科学的根拠として、査読付き論文として公表され
ている。
☐当該論文を添付している。
☐(英語以外の外国語で書かれた論文の場合)論文全体を誤りのない日本
語に適切に翻訳した資料を添付している。
☐PRISMA 声明(2009 年)に準拠した形式で記載されている。
☐(PRISMA 声明(2009 年)に照らして十分に記載できていない事項があ
る場合)別紙様式(Ⅴ)-3で補足説明している。
☐(検索に用いた全ての検索式が文献データベースごとに整理された形で
当該論文に記載されていない場合)別紙様式(Ⅴ)-5その他の適切な
様式を用いて、全ての検索式を記載している。
☐(研究登録データベースを用いて検索した未報告の研究情報についてそ
の記載が当該論文にない場合、任意の取組として)別紙様式(Ⅴ)-9
その他の適切な様式を用いて記載している。
☐食品表示基準の施行前に査読付き論文として公表されている研究レ
ビュー論文を用いているため、上記の補足説明を省略している。
☐各論文の質評価が記載されている注2。
☐エビデンス総体の質評価が記載されている注2。
☐研究レビューの結果と表示しようとする機能性の関連性に関する評価
が記載されている注2。
☑表示しようとする機能性の科学的根拠として、査読付き論文として公表され
別紙様式(Ⅴ)-1
ていない。
研究レビューの方法や結果等について、
☑別紙様式(Ⅴ)-4を添付している。
☑データベース検索結果が記載されている注3。
☑文献検索フローチャートが記載されている注3。
☑文献検索リストが記載されている注3。
☑任意の取組として、未報告研究リストが記載されている注3。
☑参考文献リストが記載されている注3。
☑各論文の質評価が記載されている注3。
☑エビデンス総体の質評価が記載されている注3。
☑全体サマリーが記載されている注3。
☑各論文の質評価が記載されている注3。
☑エビデンス総体の質評価が記載されている注3。
☑研究レビューの結果と表示しようとする機能性の関連性に関する評価が
記載されている注3。
注1 食品表示基準の施行後1年を超えない日までに開始(参加者1例目の登録)された研
究については、必須としない。
注2 各種別紙様式又はその他の適切な様式を用いて記載(添付の研究レビュー論文におい
て、これらの様式と同等程度に詳しく整理されている場合は、記載を省略することが
できる。
)
注3 各種別紙様式又はその他の適切な様式を用いて記載(別紙様式(Ⅴ)-4において、こ
れらの様式と同等程度に詳しく整理されている場合は、記載を省略することができ
る。
)
別紙様式(Ⅴ)-4
表示しようとする機能性に関する説明資料(研究レビュー)
標題:最終製品「北の国から届いたブルーベリー」が含有する機能性関与成分ビルベ
リー由来アントシアニンによる目の調子を整える機能性に関するシステマティッ
ク・レビュー
商品名:北の国から届いたブルーベリー
機能性関与成分名:ビルベリー由来アントシアニン
表示しようとする機能性:本品にはビルベリー由来のアントシアニンが含まれます。ア
ントシアニンには、パソコン作業、事務作業など目をよく使う
ことによる、目の疲労感、ピント調節機能の低下を緩和する
ことにより、目の調子を整える機能があることが報告されてい
ます。
作成日:2015 年 10 月 9 日
届出者名:八幡物産株式会社 代表取締役 八幡清志
抄 録
目的:ビルベリー由来アントシアニンを含有するサプリメントは視機能の改善を意図し
て販売されており、その作用機序に関する報告も多い。しかし、健常者のみを対象とし、
目の調子を整える機能性を定量的・定性的にレビューした査読付きの論文は報告さ
れていない。そこで、本システマティック・レビューでは、疾病に罹患していない健康な
被験者を対象としたビルベリー由来アントシアニン含有食品の目の調子を整える機能
に対する有効性を検討することを目的とした。
方法:2015 年 9 月までに Pubmed、J DreamⅢ(JSTPlus+JMEDPlus+JST7580)に収載さ
れた英語・日本語論文または UMIN 登録され論文発表されもののうち、P(対象者):全
身や目に疾患のない健康な成人が、I(介入):ビルベリー由来アントシアニンを摂取し
た場合、C(比較):ビルベリー由来アントシアニンを摂取しない場合(プラセボ、摂取
前)と比較して、O(アウトカム):目の調子を整えることについて報告したランダム化比
較試験を検索・抽出し、系統的にレビューした。
結果:検索した 47 報の関連論文より、適格基準に一致する 2 報を採用し、主要アウト
カムごとに有効性を検証した。その結果、ピント調節機能の改善、目の疲労感の改善、
について有効性が示唆された。研究レビューを実施するに当たり、出版バイアスの可
能性、個々の研究におけるバイアスリスク、対象が限定的であるなどの非直接性、サン
プル数による不精確さが推測された。しかし、今後の研究によって効果に関する方向
性が変更される可能性は低く、表示しようとする機能性に対するエビデンスは確保さ
れていると判断した。
結論:本研究レビューにより、日本人健常者において、ビルベリー由来アントシアニン
を 57.6 mg/day 以上含有する食品を 4 週間以上摂取することはパソコン作業、事務作
業など目をよく使うことによる、目の疲労感、ピント調節機能の低下を緩和することによ
り、目の調子を整える機能があることが示唆された。
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別紙様式(Ⅴ)-4
はじめに
項目 3:論拠
ビルベリー(学名:Vaccinium myrtillus)は南ヨーロッパの山岳地帯の低木林、荒野、
森林に多く見られるコケモモ属ツツジ科の植物であり、その果実はアントシアニン類を
豊富に含む。欧州ではビルベリーエキスが医薬品として利用されており、視機能等の改
善効果が謳われている。日本においてはビルベリー由来アントシアニン含有食品が視
機能の改善を意図して数多く販売されている。その作用機序は完全には解明されてい
ないが、ロドプシンの再合成促進作用 1,2,3、血流改善作用 1,4、抗酸化作用 5,6,7 などが報
告されており、これらの作用が関与することで視機能のさまざまな改善をもたらすことが
期待される。しかし、ビルベリー由来アントシアニン含有食品の視機能改善の中でも目
の調子を整える科学的根拠として健常者を対象として実施された定量的・定性的レビュ
ー文献は夜間視力に限定したもので、内容も否定的なものであった 8。そこで、本研究
レビューではランダム化比較試験(RCT)の定性的システマティック・レビューを行うことに
より、疾病に罹患していない健康な被験者がビルベリー由来アントシアニンを摂取する
ことは摂取しない場合と比較して目の調子を整えることに有効かどうかを検討することを
目的とした。
項目 4:目的
<リサーチクエスチョン>
健康な人がビルベリー由来アントシアニンを摂取することは摂取しない場合と比較して
目の調子を整えることに有効か
P(対象者)
I(介入)
C(比較)
:全身や目に疾患のない健康な成人であること
:ビルベリー由来アントシアニンを摂取する場合
:ビルベリー由来アントシアニンを摂取しない場合(プラ
セボ、摂取前)
O(アウトカム) :目の調子を整える指標を用いていること
S (研究デザイン):ランダム化比較試験(RCT)、準ランダム化比較試
験、非ランダム化比較試験
方法
項目 5:プロトコールと登録
システマティック・レビューを行うにあたり、以下のレビュー・プロトコールを作成した。
なお登録は行っていない。
(ア)検索データベース
Pubmed 、 J DreamⅢ ( 検 索 対 象 フ ァ イ ル JSTPlus+JMEDPlus+JST7580 ) 、
UMIN-CTR
(イ)ハンドサーチ
実施しない
(ウ)学会抄録や行政資料、灰色文献の取り扱い
消費者庁委託事業「食品の新しい機能性評価モデル事業」資料および原料メーカ
ー未公開資料を参考にする。
(エ)選定方法
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別紙様式(Ⅴ)-4
・1 次スクリーニング
表題と抄録により、除外すべきか判断する。
・2 次スクリーニング
論文全体を精読し、除外すべきか判断する。
(オ)対象とする研究デザイン
ランダム化比較試験(RCT)の他、準ランダム化比較試験(quasi-RCT)や非ランダム
化比較試験(non-RCT)も対象とする。
(カ)個々の研究のバイアスリスクおよびその他評価項目とそれぞれの評価法
バイアスリスク(選択バイアス、盲検性バイアス、症例減少バイアス、選択的アウトカ
ム報告、その他バイアス)および、本研究レビューの PICO に対する非直接性につ
いて評価する。各項目の評価は、高(-2)、中(-1)、低(0)の 3 段階で行う。
(キ)エビデンス総体の評価項目
アウトカムごとにバイアスリスク、非直接性、不精確性、非一貫性、出版バイアスを
評価する。各項目の評価は、高(-2)、中/疑い(-1)、低(0)の 3 段階で行う。
(ク)メタアナリシス
定性的レビューを主体とする為、実施しない。
項目 6:適格基準
①研究の特性
項目 4 に示した PICOS を満たす論文を研究レビューの対象とし、下記②除外基準
に該当する論文は除外した。
②除外基準
・査読付き文献でない
・本レビューにおける採用アウトカムに適合しない
・疾病発症・進行のリスクに関する文献
・妊産婦、授乳婦、未成年者を対象としている
・最終製品「北の国から届いたブルーベリー」への外挿性が見込めない(ビルベリー
由来アントシアニンを主体とした食品の摂取でない等)
③報告の特性
・言語
:日本語、英語
・考慮した年数 :2015 年 9 月 18 日以前にデータベースに収載された文献
・発表状況
:査読付き文献
項目 7:情報源
データベースは Pubmed、J DreamⅢ(検索対象ファイル
JSTPlus+JMEDPlus+JST7580)を用い、各データベースにて項目 8 の検索式を用いた。
検索は 2015 年 9 月 18 日に行った。
項目 8:検索
各データベースについて下記検索式を用いて検索を行った。
<Pubmed>
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別紙様式(Ⅴ)-4
("vaccinium myrtillus"[MeSH Terms] OR ("vaccinium"[All Fields] AND
"myrtillus"[All Fields]) OR "vaccinium myrtillus"[All Fields] OR
"bilberry"[All Fields]) OR ("vaccinium myrtillus"[MeSH Terms] OR
("vaccinium"[All Fields] AND "myrtillus"[All Fields]) OR "vaccinium
myrtillus"[All Fields] OR "bilberries"[All Fields]) OR "Vaccinium
myrtillus"[All Fields] AND ((Clinical Trial[ptyp] OR Randomized
Controlled Trial[ptyp]) AND "humans"[MeSH Terms])
<J DreamⅢ(JSTPlus+JMEDPlus+JST7580)>
((ビルベリー/ALE OR (Vaccinium myrtillus)/ALE) AND ヒト/CW) AND 原著論文
/DT
<UMIN-CTR>
ビルベリー
項目 9:研究の選択、項目 10:データの収集プロセス
以下のプロセスにて、適格基準を満たす文献を抽出した。文献の抽出作業は、レビ
ューワーA(当社社員)、B(原料メーカー社員)の 2 名で行った。
①1 次スクリーニング:表題と抄録により、除外すべきか判断した。
レビューワーA、B が独立して行った。
②2 次スクリーニング:論文全体を精読し、除外すべきか判断した。
レビューワーA、B が独立して行った後、結果について、レビ
ューワー2 名で相互に確認し、最終的に採択する文献は協議
の上決定した。
項目 11:データ項目
採択された文献から、著者名、掲載雑誌、タイトル、研究デザイン、PICOS、セッティ
ング、対象者特性、介入、対照、解析方法、主要アウトカム、副次アウトカム、害、査
読の有無に関するデータを抽出した。各論文のデータ抽出、個々の論文およびエビ
デンス総体の質評価はレビューワーA、B が独立して行った後、相互に確認し、最終
的な評価は協議の上決定した。レビュワーA、B が行った結果をレビューワーC(当社
社員)がチェックした。質評価は以下の項目、評価法にて行った。
項目 12:個々の研究のバイアス・リスク
個々の研究のバイアス・リスクの評価として選択バイアス、盲検性バイアス、症例減
少バイアス、選択的アウトカム報告、その他バイアスについて評価した。各項目の評価
は、高(-2)、中(-1)、低(0)の 3 段階で行った。
項目 13:要約尺度、項目:14 結果の統合
メタアナリシスを実施しなかった為、当該項目は実施しなかった。
項目 15:全研究のバイアス・リスク
エビデンス総体の評価はアウトカムごとにバイアス・リスク、非直接性、不精確性、非
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別紙様式(Ⅴ)-4
一貫性、出版バイアスを評価した。各項目の評価は、高(-2)、中/疑い(-1)、低(0)の 3 段
階で行った。最終的なエビデンスの強さを、A(強)、B(中)、C(弱)、D(とても弱い)の 4 段
階で評価した。
項目 16:追加的解析
メタアナリシスを実施しなかった為、当該項目は実施しなかった。
結果
項目 17:研究の選択
スクリーニングした研究、適格性を評価した研究、レビューに含めた研究の、各件数
と各段階での除外理由を、図 1 文献フローチャートに示した。
図 1 文献検索フローチャート
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別紙様式(Ⅴ)-4
項目 18:研究の特性
採用したいずれの研究も日本人にビルベリーエキスを含む食品を摂取させ、目の調
子を整えることに関する指標をアウトカムとしていた。詳細は別紙様式(Ⅴ)-7 に記載し
た。
項目 19:研究内のバイアス・リスク
採用した 2 報の論文いずれについても選択バイアスが不明であった。また、1 報に関
しては症例減少バイアスが高く、もう 1 報に関してはサンプルサイズが小さいことによる
バイアス・リスクやアントシアノサイド量の記載にミスの可能性がある。詳細は別紙様式
(Ⅴ)-11 に記載した。
項目 20:個別の研究の結果
各研究における介入群の単純な要約データと効果の推定量を各論文の質評価シー
トとして別紙様式(Ⅴ)-11 に、エビデンス総体として別紙様式(Ⅴ)-13 に記載した。
項目 21:結果の統合
メタアナリシスを実施しなかった為、当該項目は実施しなかった。
項目 22:全研究のバイアス・リスク
UMIN 登録が 2012 年以降で、数も 8 件と少ない為、過去の否定的文献が報告されて
ないことによる出版バイアスの可能性は否定できない。また、選択バイアスの可能性や
症例減少バイアスが考えられる。詳細はエビデンス総体として別紙様式(Ⅴ)-13 に記
載した。
項目 23:追加的解析
メタアナリシスを実施しなかった為、当該項目は実施しなかった。
考察
項目 24:エビデンスの要約
日本人健常者においてビルベリー由来アントシアニン 30 mg/日(記載ミスの場合に
は 43.2 mg の可能性がある)または 57.6 mg/日を 4 週間摂取した場合に、ピント調節
機能が改善するとされる肯定的な RCT がそれぞれの摂取量に対して各 1 報ずつ、
57.6 mg/日を 4 週間摂取した場合に、眼精疲労自覚症状(目の疲労感)が改善すると
される肯定的な RCT が 1 報報告されている。目の疲労感の改善については 1 報のみ
の報告ではあるが、調節機能の著しい低下が眼疲労の原因となる 9 ことや近点調節距
離が眼疲労の指標として用いられている 10 ことからピント調節機能改善も目の疲労感
の改善を支持する結果と考えられる。さらに眼疲労の客観的指標として用いられるフリ
ッカー値において緑色で改善傾向が見られた。
各アウトカムのエビデンス総体の評価は別紙様式(Ⅴ)-13 に記載した通りであり、
バイアス・リスクについては高と評価した。しかし、ビルベリー由来アントシアニンの摂
取に関しては生物学的利用能の観点で原料の同等性が低い為、本研究レビューから
は除外した 2 報の論文 11,12 及び UMIN 登録されている臨床試験により、目の疲労感の
改善が支持されている。また、査読付き論文ではないが、涙液分泌量の改善が 1 報報
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別紙様式(Ⅴ)-4
告されている 13。眼精疲労とドライアイには密接な関係があるとされており 14、涙液分泌
量の改善報告は目の疲労感の改善を支持すると考えられる。
したがって今後の研究によってビルベリー由来アントシアニンを摂取することによる
効果に関する方向性が変更される可能性は低く、表示しようとする機能性に対するエ
ビデンスは確保されていると判断した。
一方、夜間視力、コントラスト感度、縮瞳率、屈折度、視力については本研究レビュ
ーの PICO に合致する肯定的な査読付き論文が 1 報もなかった。
項目 25:限界
個々の研究の限界については、VDT 作業従事者や目に疲労を感じている人を対象
に行った RCT の為、このような条件に該当しない人では同様の効果を得られない可能
性がある。また、RCT 試験の記載はあるが、ランダム化および割付け方法の詳細な記
載が無く、潜在的なバイアスリスクは否定できない。さらに、結果はいずれも改善傾向に
あるものの有意差が群間比較ではなく、群内比較のみでしか得られていない場合があ
り、エビデンスの強さを下げる原因となっている。
研究レビューレベルでの限界については、各アウトカムが同一の評価指標を用いて
いない等の理由からメタアナリシスのためのデータ統合はできなかった。さらに UMIN 登
録が 2012 年以降で、数も 8 件と少ない為、過去の否定的文献が報告されてないことに
よる出版バイアスの可能性は否定できない。
項目 26:結論
本研究レビューにより、日本人健常者において、ビルベリー由来アントシアニンを
57.6 mg/day 以上含有する食品を 4 週間以上摂取することはパソコン作業、事務作業
など目をよく使うことによる、目の疲労感、ピント調節機能の低下を緩和することにより、
目の調子を整える機能があることが示唆された。このことは前述の作用機序から期待
される効果と一致する。しかし、否定できないバイアス・リスクが存在する為、UMIN 登
録されているが、現時点で論文として発表されていない情報等、今後報告されるであ
ろう新たな知見を含めた検討を実施していく必要がある。
スポンサー・共同スポンサー及び利益相反に関して申告すべき事項
本レビューにおいて、スポンサー・共同スポンサーおよび利益相反はない。
各レビューワーの役割
 著者 A:文献検索・スクリーニング、論文・エビデンス総体の質評価、システマティ
ック・レビュー作成
 著者 B:文献検索・スクリーニング、論文の質評価
 著者 C:論文・エビデンス総体質評価のチェック
PRISMA 声明チェックリスト(2009 年)の準拠《いずれかにチェックを入れる》
☑ おおむね準拠している。
☐ あまり準拠できていない項目もある。(食品表示基準の施行後1年を超えない日まで
に、PRISMA 声明チェックリストに準拠した資料との差し替えが必要)
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別紙様式(Ⅴ)-4
参考文献
1. 消費者庁(事業受託者:公益財団法人日本健康・栄養食品協会)「食品の機能
性評価モデル事業」機能性評価調査報告書 平成 24 年 3 月 16 日
2. Yanamala N, Tirupula KC, Balem F, Klein-Seetharaman J. pH-dependent
interaction of rhodopsin with cyanidin-3-glucoside. 1. Structural aspects.
Photochem Photobiol. 2009 Mar-Apr;85(2):454-62.
3. Tirupula KC, Balem F, Yanamala N, Klein-Seetharaman J. pH-dependent
interaction of rhodopsin with cyanidin-3-glucoside. 2. Functional aspects.
Photochem Photobiol. 2009 Mar-Apr;85(2):463-70.
4. 竹原良記. ブルーベリー抽出エキスおよびアントシアニンによる内皮依存性血管
弛緩と抗酸化能, 食品工業, 2004, 47(4), 26-31
5. 津田孝範. アントシアニンの抗酸化効果と目の健康, Functional Food. 2009
3:32-37
6. Kalt W, Hanneken A, Milbury P, Tremblay F. Recent research on polyphenolics
in vision and eye health. J Agric Food Chem. 2010 Apr 14;58(7):4001-7.
7. Kähkönen MP, Heinonen M. Antioxidant activity of anthocyanins and their
aglycons. J Agric Food Chem. 2003 Jan 29;51(3):628-33.
8. Peter H. Canter, PhD, and Edzard Ernst, MD, FRCP(Edin) Anthocyanosides of
Vaccimium myrtillus(Bilberry) for Night Vision – A Systematic Review of
Placebo-Controlled Trials. Surv Ophthalmol.2004 Jan-Feb;49(1):38-50.
9. 厚生労働省「VDT 作業における労働衛生管理のためのガイドライン」 平成 14 年 4
月5日
10. Murata K, Araki S, Yokoyama K, Okumatsu T, Sakou S. Accumulation of VDT
work-related cisual fatigue assessed by visual evoked potential, near point distance
and critical flicker fusion. Industrial Health,1966;34 :61-9
11. 小齊平麻里衣、北市伸義.標準ビルベリー果実抽出物による眼疲労改善効果.薬
理と治療, 2015; 43:397-403.
12. Ozawa Y, Kawashima M, Inoue S, Inagaki E, Suzuki A, Ooe E, Kobayashi S,
Tsubota K. Bilberry extract supplementation for preventing eye fatigue in video
display terminal workers. J Nutr Health Aging. 2015 May; 19(5):548-54
13. 川田晋、橘本賢次郎、小田いずみ、鈴木直子、椎塚詰仁、山本和雄、田幡正明、
山田高広、高良毅.ビルベリー果実エキス(ミルトセレクト®)がドライアイおよび酸化
ストレスに及ぼす影響. 新薬と臨牀, J.New Rem. & Clin. 2011;60:2151-2161
14. Toda I , Fujishima H , Tsubota K. Ocular fatigue is the major symptom of dry
eye.Acta Ophthalmal.1993 Jun;71(3):347-52
8/8
別紙様式(Ⅴ)-5 【様式例】
データベース検索結果
商品名:北の国から届いたブルーベリー
タイトル:最終製品「北の国から届いたブルーベリー」が含有する機能性関与成分ビルベリー由来アントシアニ
ンによる目の調子を整える機能性に関するシステマティック・レビュー
リサーチクエスチョン:健康な人がビルベリー由来アントシアニンを摂取することは摂取しない場合と比較して
目の調子を整えることに有効か。
日付 : 2015年9月18日
検索者:レビュワーA、レビュワーB
Pubmed検索
#
検索式
文献数
1
("vaccinium myrtillus"[MeSH Terms] OR ("vaccinium"[All
Fields] AND "myrtillus"[All Fields]) OR "vaccinium
myrtillus"[All Fields] OR "bilberry"[All Fields]) OR
("vaccinium myrtillus"[MeSH Terms] OR ("vaccinium"[All
Fields] AND "myrtillus"[All Fields]) OR "vaccinium
myrtillus"[All Fields] OR "bilberries"[All Fields]) OR
"Vaccinium myrtillus"[All Fields] AND ((Clinical Trial[ptyp]
OR Randomized Controlled Trial[ptyp]) AND
"humans"[MeSH Terms])
27
J Dream Ⅲ検索
#
1
検索式
((ビルベリー/ALE OR (Vaccinium myrtillus)/ALE)
AND ヒト/CW) AND 原著論文/DT
文献数
24
UMIN-CTR 検索
#
1
検索式
ビルベリー
文献数
8
福井次矢, 山口直人監修.Minds診療ガイドライン作成の手引き2014.医学書院.2014.を一部改変
【閲覧に当たっての注意】
本シートは閲覧のみを目的とするものであり、不適正な利用は著作権法などの法令違反となる
可能性があるので注意すること。
別紙様式(Ⅴ)-6 【様式例】
文献検索フローチャート
商品名:北の国から届いたブルーベリー
データベース Pubmed (n=27 )
データベース J Dream Ⅲ (n=24 )
データベース UMIN-CTR (n=8)
データベース検索により
特定された文献(n=47)
(のべ59件、重複7件、UMIN-CTR
5件は論文未発表または不明)
他の情報源から特定された文献(n= 0 )
1次スクリーニングの対象文献
除外文献
(n =47 )
(n =38 )
本文を入手し、適格基準に合致しているかを
精査した文献(n= 9 )
データの統合に用いた文献数(n=2 )
本文を精査した結果、
除外すべき理由があり
除外した文献(n=7 )
・複合成分での試験
・ビルベリー由来アントシアニ
ン主体の摂取では無い
・査読無し:2
・原著論文ではない
・原料の同等性が低い
・採用アウトカムでない
メタアナリシスを行った文献数(n=0 )
福井次矢, 山口直人監修.Minds診療ガイドライン作成の手引き2014.医学書院.2014.を一部改変
【閲覧に当たっての注意】
本シートは閲覧のみを目的とするものであり、不適正な利用は著作権法などの法令違反となる
可能性があるので注意すること。
別紙様式(Ⅴ)-7 【様式例】
採用文献リスト
商品名:北の国から届いたブルーベリー
No.
1
2
著者名(海外の機 掲載雑誌
関に属する者につ
いては、当該機関
が存在する国名も
記載する。)
瀬川潔、橘本賢
次郎、川田晋、八
木さえ子、山口英
世
小平良平、植田
俊彦
薬理と治療
タイトル
研究デザイン
VDT作業負荷に
よる眼精疲労自
覚症状および調
節機能障害に対
RCT
するビルベリー果
実由来アントシア
ニン含有食品の
保護効果
視機能に及ぼす
あたらしい眼科 ホワートルベリー RCT
エキスの効果
PICO又はPECO
セッティング(研究
が実施された場所
等。海外で行われ
た研究について
は、当該国名も記
載する。)
対象者特性
介入(食品や機能
性関与成分の種
類、摂取量、介入
(摂取)期間等)
対照(プラセボ、何 解析方法(ITT、
もしない等)
FAS、PPS等)
主要アウトカム
副次アウトカム
・1粒250 mg プラ
セボカプセル(加
工デンプン 249
mg、微粒酸化ケ
PPS
イ素 1 mg)
・1日2粒を昼食後
または夕食後に
摂取
・4週間毎日
・眼精疲労自覚症状
介入の群内比較に
おいて有意な改善が
みられた。
・ピント調節力
介入の群内比較及
び、プラセボ、介入
間の変化量の比較
で有意な改善がみら
れた。
・近点距離
介入の群内比較に
おいて有意な改善が
みられた。
・マーカー試験
d-ROMs値では効果
はみられず、介入の
BAP値において有意
な改善がみられた。
無
P:健康な成人男
・1包10gの粉末
性
ジュース
・介入食品からビ
I :ビルベリー由
・眼精疲労などの ・1包にビルベリー
ルベリーエキスを
来アントシアニン
眼科的疾患が認 エキス40mg含有
除き合成着色料
含有粉末ジュー 昭和大学医学部 められない32~ (アントシアニン
(赤色101号)で類 FAS
ス
眼科学教室
50歳の健常成人 25%)
似色とした粉末
C:プラセボ粉末
男性
・1日3回(9、12、3
・摂取頻度、方法
ジュース
・VDT作業従事者 時)に各1包コップ
は介入と同じ
O:視機能改善効
1杯の水に溶かし
果があるか
て飲用
・視力
本質的な意味での有
意差はなかった。
・屈折度
投与後の群間で有
意差があったが、投
与前も有意差があっ
た。
・瞳孔径
瞳孔機能の亢進が
みられたとは言い切
れない。
・グレアテスト
いずれも有意差は認
められなかった。
・フリッカー値
緑色の投与前後間
で有意に改善した。
・アコモドグラム
投与後の調節緊張
時間・弛緩時間にお
いて介入群がプラセ
ボ群と比較して有意
に改善した。
無
・1粒250 mg のカ
P:健康な成人男
プセル形状の食
女
品
I :ビルベリー由
・健康な30~60歳
・1粒にビルベリー
来アントシアニン
の男女
医療法人慈光会
エキス抽出物 80
含有カプセル
・VDT作業従事者
八木病院(東京
mg(アントシアニ
C:プラセボ
および眼精疲労
都)
ン28.8 mg 含有)
O:眼精疲労の自
の自覚症状を持
・1日2粒を昼食後
覚症状改善、ピン
つ者
または夕食後に
ト調節機能の改
摂取
善効果があるか
・4週間毎日
他の様式を用いる場合は、この表と同等以上に詳細なものであること。
【閲覧に当たっての注意】
本シートは閲覧のみを目的とするものであり、不適正な利用は著作権法などの法令違反となる可能性があるので注意すること。
害
査読の有無
記載なし
本試験における
副作用は全くな
かった
有
有
別紙様式(Ⅴ)-8 【様式例】
除外文献リスト
商品名:北の国から届いたブルーベリー
No.
著者名
掲載雑誌
タイトル
除外理由
Alternative Medicine
Review
夜間視力とコントラスト感度に対
The effect of bilberry nutritional
する否定的な文献であり、この
supplementation on night visual
アウトカムに関して肯定的な文
acuity and contrast sensitivity.
献が1報も存在しない為
濱舘直史ら
Prog Med
ビデオディスプレイ端末光への
暴露に起因する眼精疲労自覚 ビルベリー以外の成分を多数含
症状に対するビルベリー果実抽 む複合的な食品の摂取の為
出物含有食品の保護的効果
3
内田一光ら
臨床と研究
魚油、ビルベリーエキス、イチョウ
葉エキス、ルテイン、アスタキサン ビルベリー主体の食品では無い
チンおよびβ-カロテン含有食品 為
が眼精疲労に与える影響
4
松本均ら
新薬と臨床
ベリー類アントシアニン摂取がV
DT作業時の眼の屈折調節機能 査読されていない為
へ及ぼす影響
5
松本均ら
薬理と治療
カシスアントシアニン摂取による
眼の屈折機能改善効果とその作 原著論文ではない為
用機序
6
川田晋ら
新薬と臨牀
ビルベリー果実エキス(ミルトセレ
®
クト )がドライアイおよび酸化スト 査読されていない為
レスに及ぼす影響
7
小齊平ら
薬理と治療
標準ビルベリー果実抽出物によ
原料の同等性が低い為
る眼疲労改善効果
1
Eric R. Muth et
al.
2
他の様式を用いる場合は、この表と同等以上に詳細なものであること。
【閲覧に当たっての注意】
本シートは閲覧のみを目的とするものであり、不適正な利用は著作権法などの法令違反となる
可能性があるので注意すること。
別紙様式(Ⅴ)-9 【様式例】
未報告研究リスト
商品名:北の国から届いたブルーベリー
No.
研究実施者
臨床研究登録データ
ベース名
タイトル
状態(研究実施中等)
1
株式会社ヒューマR&D
UMIN-CTR
ビルベリーエキス配合
食品の体内動態確認試
験
開始
2
ユニバーサル臨床システム
株式会社
UMIN-CTR
ビルベリーエキス配合
食品の眼疲労改善効果
検討試験
一般募集中
3
ユニバーサル臨床システム
株式会社
UMIN-CTR
眼精疲労に対するビル
ベリー配合食品の改善
効果検討試験
試験終了
4
株式会社TTC
UMIN-CTR
ビルベリーエキス含有
食品摂取による眼機能
に対する効果確認試験
試験終了
5
北海道医療大学病院
眼科学系
UMIN-CTR
眼精疲労に対するビル
ベリーエキス配合食品
の有効性検討
試験終了
6
Food Hygiene Surveillance
& Inspection Institute of
Chinese Sanitary Bureau
-
Clinical Trial Report
No.20008006
研究終了
他の様式を用いる場合は、この表と同等以上に詳細なものであること。
【閲覧に当たっての注意】
本シートは閲覧のみを目的とするものであり、不適正な利用は著作権法などの法令違反となる
可能性があるので注意すること。
別紙様式(Ⅴ)-11a 【様式例】(連続変数を指標とした場合)
各論文の質評価シート(臨床試験)
商品名:北の国から届いたブルーベリー
表示しようとする機能性
本品にはビルベリー由来のアントシアニンが含まれます。アントシアニン
には、パソコン作業、事務作業など目をよく使うことによる、目の疲労感、
ピント調節機能の低下を緩和することにより、目の調子を整える機能があ
ることが報告されています。
対象
全身や目に疾患のない健康な人
*各項目の評価は“高(−2)”,“中/ 疑い(−1)”,“低(0)”の3 段階
介入
ビルベリー由来アントシアニンの経口摂取
まとめは“高(−2)”,“中(−1)”,“低(0)”の3 段階でエビデンス総体に反映させる。
対照
ビルベリー由来アントシアニンを摂取しない
アウトカム
ピント調節機能
各アウトカムごとに別紙にまとめる。
*
個別研究
研究
コード
①選択バイアス
研究
割り付けの
ランダム化
デザイン
隠蔵
②盲検性バ
イアス
③盲検性
バイアス
参加者
アウトカム
評価者
バイアスリスク
④症例減少
バイアス
ITT、
FAS、
PPS
不完全
アウトカム
データ
非直接性*
⑤選択的
アウトカム
報告
⑥その他の
バイアス
各群の前後の値
まとめ
対象
介入
対照
アウトカム
まとめ
効果指標
対照群
(前値)
対照群
(後値)
対照群
平均差
p値
介入群
(前値)
介入群
(後値)
介入群
平均差
p値
介入群
vs
対照群
p値
コメント
0.104
介入群の
群内比較
において
有意に改
善
0.012
介入群の
群内比較
及び介入
群とプラ
セボ群の
群間比較
において
介入群で
有意に改
善
①p<
0.01
②p<
0.05
群間比較
において
介入群で
有意に改
善
平均差
1
RCT
不明
不明
0
0
-2
0
0
-1
-2
-1
-1
0
0
-1
VDT作業負荷前後
における近点距離
測定結果の変化量
1
RCT
不明
不明
0
0
-2
0
0
-1
-2
-1
-1
0
0
-1
VDT作業負荷前後
における調節力の
変化量
2
RCT
不明
不明
0
0
-1
0
-1
-2
-2
-2
0
0
0
-2
①調節緊張時間
②調節弛緩時間
コメント(該当するセルに記入)
記載が無い 記載が無い
PPS
VDT作業負
荷感受性眼
のみで評価
VDT作業従
事者および眼
VDT作業
精疲労の自覚
負荷を与
症状をもつ者
えている
を中心としてい
る
記載が無い 記載が無い
PPS
VDT作業負
荷感受性眼
のみで評価
VDT作業従
事者および眼
VDT作業
精疲労の自覚
負荷を与
症状をもつ者
えている
を中心としてい
る
記載が無い 記載が無い
FAS
サンプルサイ
ズが小さい
アントシアノ
サイド量の記
載にミスの可
能性がある
被験者が男性
のみ
VDT作業従事
者を対象にし
ている
有意差がない
と考えられる項
目で後値の記
載がない
福井次矢, 山口直人監修.Minds診療ガイドライン作成の手引き2014.医学書院.2014.を一部改変
【閲覧に当たっての注意】
本シートは閲覧のみを目的とするものであり、不適正な利用は著作権法などの法令違反となる可能性があるので注意すること。
18.9±5.2
4.9±6.6
-0.6±0.2
-0.3±0.2
①1.80±0.1
②1.61±0.1
①2.03±0.2
②1.96±0.3
0.095
0.265
17.4±8.0
-8.2±3.9
-0.4±0.1
0.3±0.1
①1.54±0.2
②2.03±0.4
①1.19±0.1
②1.22±0.2
0.017
0.014
別紙様式(Ⅴ)-11a 【様式例】(連続変数を指標とした場合)
各論文の質評価シート(臨床試験)
商品名:北の国から届いたブルーベリー
表示しようとする機能性
本品にはビルベリー由来のアントシアニンが含まれます。アントシアニンに
は、パソコン作業、事務作業など目をよく使うことによる、目の疲労感、ピント
調節機能の低下を緩和することにより、目の調子を整える機能があることが
報告されています。
対象
全身や目に疾患のない健康な人
*各項目の評価は“高(−2)”,“中/ 疑い(−1)”,“低(0)”の3 段階
介入
ビルベリー由来アントシアニンの経口摂取
まとめは“高(−2)”,“中(−1)”,“低(0)”の3 段階でエビデンス総体に反映させる。
対照
ビルベリー由来アントシアニンを摂取しない
アウトカム
眼精疲労自覚症状
各アウトカムごとに別紙にまとめる。
*
個別研究
研究
コード
研究
デザイン
①選択バイアス
ランダム化
割り付けの
隠蔵
②盲検性バ
イアス
③盲検性
バイアス
参加者
アウトカム
評価者
バイアスリスク
④症例減少
バイアス
ITT、
FAS、
PPS
不完全
アウトカム
データ
非直接性
⑤選択的
アウトカム
報告
⑥その他の
バイアス
*
各群の前後の値
まとめ
対象
介入
対照
アウトカム
まとめ
効果指標
対照群
(前値)
対照群
(後値)
対照群
平均差
p値
介入群
(前値)
介入群
(後値)
介入群
平均差
p値
介入群
vs
対照群
p値
コメント
0.831
介入群の
群内比較
において
有意に改
善
平均差
1
RCT
不明
不明
0
0
-2
-1
0
-1
-2
-1
-1
コメント(該当するセルに記入)
記載が無い 記載が無い
PPS
VDT作業負
荷感受性の
人のみの評
価
福井次矢, 山口直人監修.Minds診療ガイドライン作成の手引き2014.医学書院.2014.を一部改変
【閲覧に当たっての注意】
本シートは閲覧のみを目的とするものであり、不適正な利用は著作権法などの法令違反となる可能性があるので注意すること。
VDT作業従
事者および眼
VDT作業
精疲労の自覚
負荷を与
症状をもつ者
えている
を中心としてい
る
0
0
-1
VDT作業負荷前後
における症状VAS
評価の変化量
9.2±2.8
11.9±10.8
0.811
22.3±5.2
9.7±3.0
0.038
別紙様式(Ⅴ)-11a 【様式例】(連続変数を指標とした場合)
各論文の質評価シート(臨床試験)
商品名:北の国から届いたブルーベリー
表示しようとする機能性
本品にはビルベリー由来のアントシアニンが含まれます。アントシアニン
には、パソコン作業、事務作業など目をよく使うことによる、目の疲労感、
ピント調節機能の低下を緩和することにより、目の調子を整える機能があ
ることが報告されています。
対象
全身や目に疾患のない健康な人
*各項目の評価は“高(−2)”,“中/ 疑い(−1)”,“低(0)”の3 段階
介入
ビルベリー由来アントシアニンの経口摂取
まとめは“高(−2)”,“中(−1)”,“低(0)”の3 段階でエビデンス総体に反映させる。
対照
ビルベリー由来アントシアニンを摂取しない
アウトカム
フリッカー値
各アウトカムごとに別紙にまとめる。
*
個別研究
研究
コード
①選択バイアス
研究
割り付けの
ランダム化
デザイン
隠蔵
②盲検性バ
イアス
③盲検性
バイアス
参加者
アウトカム
評価者
バイアスリスク
④症例減少
バイアス
ITT、
FAS、
PPS
不完全
アウトカム
データ
非直接性*
⑤選択的
アウトカム
報告
⑥その他の
バイアス
各群の前後の値
まとめ
対象
介入
対照
アウトカム
まとめ
効果指標
対照群
(前値)
対照群
(後値)
対照群
平均差
p値
介入群
(前値)
介入群
(後値)
介入群
平均差
p値
介入群
vs
対照群
p値
コメント
①p<
0.05
②p<
0.01
介入群の
投与前後
の群内比
較におい
て有意差
に改善し
た。
投与前後
差の群間
比較にお
いて介入
群で有意
に改善し
た。
平均差
2
RCT
不明
不明
0
0
-1
0
-1
-2
-2
-2
コメント(該当するセルに記入)
記載が無い 記載が無い
FAS
有意差がない
と考えられる項
目で後値の記
載がない
サンプルサイ
ズが小さい
アントシアノ
サイド量の記
載にミスの可
能性がある
福井次矢, 山口直人監修.Minds診療ガイドライン作成の手引き2014.医学書院.2014.を一部改変
【閲覧に当たっての注意】
本シートは閲覧のみを目的とするものであり、不適正な利用は著作権法などの法令違反となる可能性があるので注意すること。
被験者が男性
のみ
VDT作業従事
者を対象にし
ている
0
0
0
フリッカー値(緑)
①右目
②左目
①43.5±1.3
②44.2±1.0
フリッカー値(赤)
①右目
②左目
①39.0±0.7
②39.0±0.4
①-0.25±
0.4
②-0.05±
0.4
①43.1±0.9
②43.4±1.0
-2
①37.0±0.9
②36.9±0.5
①p<
0.01
②p<
0.05
①39.5±0.9
②39.2±1.0
①47.6±2.2
②46.8±1.9
①4.55±
1.7
②3.40±
0.9
①p<0.1
②p<
0.05
プラセボ
群の投与
前後の群
内比較に
おいて有
意に低下
した。
別紙様式(Ⅴ)-13a 【様式例】(連続変数を指標とした場合)
エビデンス総体の質評価シート
商品名:北の国から届いたブルーベリー
表示しようとする機能性
本品にはビルベリー由来のアントシアニンが含まれます。アントシアニンには、パソコン作業、事務作業など目をよく使うこと
による、目の疲労感、ピント調節機能の低下を緩和することにより、目の調子を整える機能があることが報告されています。
エビデンスの強さはRCT は“強(A)”からスタート,観察研究は弱(C)からスタート
対象
全身や目に疾患のない健康な人
*各項目は“高(−2)”,“中/ 疑い(−1)”,“低(0)”の3 段階
介入
ビルベリー由来アントシアニンの経口摂取
**エビデンスの強さは“強(A)”,“中(B)”,“弱(C)”,“非常に弱(D)”の4 段階
対照
ビルベリー由来アントシアニンを摂取しない
各群の前後の値
エビデンス総体
アウトカム
研究デザイ
ン/研究数
バイアス
リスク*
非直接性*
不精確*
ピント調節機能
RCT/2
-2
-1
-1
眼精疲労自覚症状
(目の疲労感)
RCT/1
-2
-1
-1
その他
上昇要因
対照群
(出版バイアスなど
効果指標
(前値)
(観察研究*)
*
)
非一貫性*
0
眼精疲労自覚症状
1報のみ
介入群
(後値)
介入群
平均差
介入群
vs
対照群
コメント
平均差
エビデンスの強さ
は弱(C)とした。
-1
眼精疲労
自覚症状
のVAS評
価
エビデンスの強さ
は弱(C)とした。
出版バイアスの可
能性は否定できな
い
VDT作業従事者お
選択バイアスの可能
よび眼精疲労の自覚 サンプルサイズが十
単独の試験
性、症例減少バイアス
症状をもつ者を中心 分であるか不明
がある
としている
出版バイアスの可
能性は否定できな
い
【閲覧に当たっての注意】
本シートは閲覧のみを目的とするものであり、不適正な利用は著作権法などの法令違反となる可能性があるので注意すること。
介入群
(前値)
-1
一方の論文ではサ
VDT作業従事者お ンプルサイズが十分
選択バイアスの可能
よび眼精疲労の自覚 であるか不明
性、症例減少バイアス
症状をもつ者を中心 もう一方の論文では
がある
としている
サンプルサイズが小
さい
福井次矢, 山口直人監修.Minds診療ガイドライン作成の手引き2014.医学書院.2014.を一部改変
対照群
平均差
近点距離
ピント調
節力
調節緊張
時間
調節弛緩
時間
コメント(該当するセルに記入)
ピント調節機能
対照群
(後値)
別紙様式(Ⅴ)-14 【様式例】
サマリーシート(定性的研究レビュー)
商品名:北の国から届いたブルーベリー
リサーチ
健康な人がビルベリー由来アントシアニンを摂取することは摂取しない場合と比較して目の調子
クエスチョン
を整えることに有効か。
P
全身や目に疾患のない健康な人
I(E)
ビルベリー由来アントシアニンを摂取する場合
C
ビルベリー由来アントシアニンを摂取しない場合(プラセボ、摂取前)
01
ピント調節機能が改善する
バイアスリスクの
まとめ
ランダム化および割付けの隠蔵についての記載が不十分であった。1報の論文ではVDT作業負
荷感性者のみで解析を行っている。選択バイアス、症例減少バイアスの可能性がある。出版バイ
アスの疑いは否定できない。
非直接性の
まとめ
採択した文献中では対象を、VDT作業従事者や眼精疲労自覚症状をもつ者を中心としている。
またVDT作業負荷感性眼のみで解析していることからこの条件に該当しない人では同等の効果
が得られない可能性がある。
非一貫性その他
ピント調節力(近点距離、調節力)について一貫して改善作用が認められた。
のまとめ
コメント
02
眼精疲労自覚症状(目の疲労感)が改善する
バイアスリスクの
まとめ
ランダム化および割付けの隠蔵についての記載が不十分であった。VDT作業負荷感性者のみ
で解析を行っている。選択バイアス、症例減少バイアスの可能性がある。出版バイアスの疑いは
否定できない。
非直接性の
まとめ
採択した文献中では対象を、VDT作業従事者および眼精疲労自覚症状をもつ者を中心として
いることからこの条件に該当しない人では同等の効果が得られない可能性がある。
非一貫性その他
採択した文献が1報の為、非一貫性については評価できない。
のまとめ
コメント
福井次矢, 山口直人監修.Minds診療ガイドライン作成の手引き2014.医学書院.2014.を一部改変
【閲覧に当たっての注意】
本シートは閲覧のみを目的とするものであり、不適正な利用は著作権法などの法令違反となる
可能性があるので注意すること。
別紙様式(Ⅴ)-16 【様式例】
研究レビューの結果と表示しようとする機能性の関連性に関する評価シート
商品名:北の国から届いたブルーベリー
●食品性状および機能性関与成分の定性的性状
本研究レビューで採用した論文の被検食品は、カプセル形態または粉末形態であり、どちらの形
状においても同様の効果が得られていた。本品の摂取形態はソフトカプセルであることから摂取形
態における論文との外挿性に大きな問題はないと考えられる。
また、本品で用いるビルベリーエキスの基原は文献中で使用されているものと同等の北欧産
Vaccinium myrtillus L の果実部位であり、そのエキスにはビルベリー特有の15種かつ36 %(w/v)
のアントシアニンを含んでいることから原料は同等と考えられる。さらに非公開の文献ではあるが、
本品と同一のビルベリーエキス原料を用いたサプリメント形態の臨床試験において眼精疲労改善
について同様の機能性があることが確認されている。以上のことより本研究レビューで示した機能
性は本品「北の国から届いたブルーベリー」においても同様に得られるものと考えられる。
●対象者
本品は日本の成人の幅広い年齢層をターゲットとしている。本研究レビューで採用した論文は1報
が30~60歳の健康な日本人男女、もう1報が32~50歳の健康な日本人男性としており、本品の購
入対象者と概ね一致していると考える。しかし、採用論文では1報はVDT作業従事者および眼精
疲労の自覚症状を持つ者を中心にし、もう1報はVDT作業従事者を選択していることから対象者の
本品への外挿性には限界があると考えられる。そこで「パソコン作業、事務作業など目をよく使うこ
とによる」という表現を用いた。
●1日摂取目安量
本研究レビューで採用した論文では1日あたりビルベリー由来アントシアニンを理論値として57.6
mg (ビルベリーエキスとして160 mg)または30 mg(ビルベリーエキスとして120 mg)摂取することで
有効性が示唆されている。本品は、1日摂取目安量が分析値として60 mg(ビルベリーエキスとして
200 mg)であることから、本研究レビューで有効性が示唆された摂取量を満たしている。
※30 mg(ビルベリーエキスとして120 mg)は論文の記載にミスの可能性があり、この場合にはビル
ベリー由来アントシアニン43.2 mgとなるが、何れも摂取量を満たしている。
●本研究レビューにおけるアウトカム指標と表示しようとする機能性の関連性
本研究レビューでは、ピント調節力の改善、眼精疲労自覚症状の改善に対する有効性が示唆され
た。これらの機能は目の調子を整えることに重要であると考えられる。またその内容は本品で表示
しようとする機能性「本品にはビルベリー由来のアントシアニンが含まれます。アントシアニンには、
パソコン作業、事務作業など目をよく使うことによる、目の疲労感、ピント調節機能の低下を緩和す
ることにより、目の調子を整える機能があることが報告されています。」と一致する。
【閲覧に当たっての注意】
本シートは閲覧のみを目的とするものであり、不適正な利用は著作権法などの法令違反となる
可能性があるので注意すること。