校長室だより 2月号のあらまし (H28.2.16) 1 美田中学校の立志式に寄せて 強 ・賢 ・美 2 立志記念スキー学習を終えて 時を守り,場を清め,礼を正す われらが美田中学校 5 美田中生はこのような施設で生活しています! い い しい 3 インフルエンザ対策について 4 進路学習会を実施しました (エレベーター・トイレ編) 発行者 前澤俊宏 【美田中美術部作品】 1 美田中学校の立志式に寄せて 本校の2年生は,1 月 28 日(木)〜29日(金)に, 「ウインディー・なす」にて, 「立 志記念スキー学習」を行いました。また,夜には立志式が行われ未来の自分へのメッセー ジと保護者の方からのお手紙を読み,保護者の方はもちろんのこと,今まで自分を育んで いただいた多くの方に改めて感謝の気持ちをもつ機会としました。 なお,立志式とは,かつて武士社会において行われていた「元服」であり,人生の通過儀礼と して行われていました。数え14歳の「立春の日」が元服式で,当時はここを境に・髪型・衣服も それにふさわしいものに替えて,社会から一人前の大人として認められ,大人の仲間入りをす ることや,人生の大きな節目と捉える機会としました。 戦後,日本児童文学家協会の会長だった浜田広介氏の提唱で始まり,14歳という心身の発達の節目と多感な年齢を踏 まえ,「自覚・立志・健康」の三つの目標を掲げて実践していくよう,現在まで儀式として行われるようになってきました。 「元服 式・立春式・少年式」と呼ばれることもあります。蛇足ですが,「子曰く,『吾,十有五にして学に志し,三十にして立ち,四十にして 惑わず,五十にして天命を知る』」は,数え年の十五歳のことを「立志」,三十歳は「自立」 ,四十歳は「不惑」 ,五十歳は「知 命」と呼ぶのは,この孔子の述懐から採られたものです。今まで育んでくれた家族の方への感謝の気持ちをもう一度見つ め直す良い機会と考えます。 ここで,改めて美田中学校の立志式を迎えた 2 年生へのメッセージを書きましたので,掲載させていただきます。 立志を祝い2年生の皆さんへ贈る ―自己を大きく成長させるには― 小山市立美田中学校長 前澤 俊宏 立志式とは,かつて武士社会において行われていた「元服」であり,人生の通過儀礼として行われていました。 数え14歳の「立春の日」が元服式で,ここを境に,髪型,衣服もそれにふさわしいものに替えて,「社会から一 人前の大人として認められ,大人の仲間入りをすることになる」といった人生の大きな節目としていました。 そうしたことから,中学2年生を対象に,多くの中学校において立志式を設け,生徒の前途を励まそうというの が立志式の趣旨です。また,立志式は,自分を見つめ,自分の生き方を考える機会ととらえることや,今まで育んで くれた家族の方への感謝の気持ちをもう一度見つめ直す良い機会といえます。 ここで幕末の偉人である橋本佐内の書いた「啓発録」についてお話しししたいと思います。橋本佐内は幕末期 に活躍した若き志士です。残念ながら左内は「安政の大獄」で処せられ,わずか26年の短い生涯を閉じました。 橋本左内は天保5年(1834),福井の医者の家に生まれました。オランダ語,ドイツ語,英語を読解し,日本はじめ中国・西洋の学問 に精通していました。左内は小さい頃の自分のことを「自分は何をしてもおろそかで,注意が行き届かず,しかも弱々しくてぬるい性 格であるため,いくら勉強しても進歩がないように思う。一体,自分はどうしてこんなに駄目なんだろう。そう思うと情けなくてたまらな い・・・」と語りました。 深く自分を恥じた左内は13歳から書きはじめて,15歳の時に自分を律する「啓発録」を書き上げます。 その中で左内は以下の5つの誓いを立て,自らに言い聞かせるように記しています。 一 去稚心(稚心を去れ):子供じみた甘えから脱却せよ! 稚心とは何か。それは,遊びにばかり熱中し,甘いものをむさぼり食い,毎日怠けて安楽に流れる心を言います。 これらはみな幼いうちであれば許されることですが,13,14歳という学問をしようという年になってもこういう心が残っているようであれば,何をやっても決し て上達せず,とても世に知られる人物となることは出来ない。したがって「稚心を去る」ことこそ運命を変える第一歩であるとしています。 二 振気 (気を振るえ): 人に負けまいと強く決意せよ! 佐内は,負けてたまるか,くじけてなるものかという負けじ魂こそが人を変えるエネルギーになると言っています。 三 立志 (志を立てよ):自分の目標を揺ぎなく定め,ひたすら精進せよ! 左内は「志を立つ志のない者は,魂のない虫と同じである」と言い切っています。 四 勉学 (学に勉めよ):優れた人物の立派な行いを見習い,実行せよ! 勉とは,自己の力を出し尽くし,目的を達成するまではどこまでも続けるという意味です。学ぶ努力を続けることが,「学に勉める」という意味だとしています。 五 択交 (交友を択ぶ):自分の向上につながる友を択(えら)べ! 左内は,友達には「損友」と「益友」という二つの種類があるので,その違いをよくみて選ぶことが必要である,と言っています。飲み食 いや歓楽を共にするために付き合い,馴れ合うことはよいことではない。堕落につながる交際を求める友人がいたら,それは「損友」である。また,自分の 過ちを遠慮なく指摘してくれる友は,時に厄介(やっかい)なものではあるが,大切にしなければならない,としています。 ☆幕末期の日本に,このような15歳がいたとは驚くばかりです。 2 立志記念スキー学習を終えて ◆教頭 橋戸 春代 銀世界の夜は,ことのほか静まりかえっ ていました。厳かな雰囲気の中,美田中の 立志式が始まりました。34 名の清々しく 引き締まった顔が並びました。「立志にあた っての決意表明」一人一人の発表が心からの ものであると思えました。 「記念合唱」2年生 の真っ直ぐな眼差しが, 眩しいほどでした。 そして,「親からの手紙」心の中から湧き出す涙を見ました。まさに感動の1時間でした。2年生の皆さん〝立志〟 おめでとう!素晴らしい3年生になってくれることを期待しています。 ◆2 年主任 近澤 幸雄 1 月 28 日に「なす高原自然の家」で立志式を行いました。代表生徒の作文発表後,一人一人が将来の生 き方を考えて,決意を発表しました。記念合唱も全員の心がひとつになり素晴らしい歌声でした。どの生徒も輝 いていました。2年生の成長を感じることができました。 最後に家族からの手紙を読んでいる生徒の表情から,家 族の愛情が伝わってきました。立志式で感じ た事や考えた事をこれからの生活に生かし てほしいと思います。 ◆2 の 1 担任 中村 公美 一人一人の成長がたくさんの場面で見 られた立志記念スキー学習でした。これか らも、何事にもベストを尽くせる集団であ りたいと思いました。保護者の皆様のご理 解とご支援を今後とも宜しくお願いいたし ます。 ◆立志記念スキー学習実行委員長 藤野 夢叶 2 年生にとって学年最大の行事である立志式。私は必ず成功させたいという思いで実行委員長をつとめさ せていただきました。私達にとって大切な節目となる立志式では、一人一人が真剣に立志に向き合うことが できました。そして、家族への感謝の気持ちと愛を改めて感じることができました。感動の涙の中には、そ れぞれの強い想いや強い意志が生まれたと思います。これからもこの思いを胸に日常生 活の中でも少しずつ大人になっていきたいです。 3 インフルエンザ対策の実施について 本校では洲﨑暢子養護教諭を中心として,給食の準備時等にアルコール消毒の実施や1 時間ごとの教室の換気や湿度調整に留意しています。因に,本校では平成20年度以降 の廃品回収益金から,各クラスに2つの大型タンクを持つ加湿器(写真右)を配置し,湿度の 調整に配慮しています。 4 進路学習会を実施しました! 1月28日(木)に1年生を対象に進路学習会を行いま した。講師として小山市の中央福祉専門学校の大森孝憲先生 (写真左)と下野新聞社・菊地哲也小山総局長さん(写真右) の話をお聴きました。大森先生からは福祉の仕事の内容や魅 力についての話,また,菊地小山総局長さんからは新聞記 者を志した理由や新聞紙面づくりの大切さをお話しいただきました。今回の進路学習会は,これからの 生き方を考える上で 1 年生にはとてもよい機会となりました。 5 美田中生はこのような施設 施設で生活しています! (エレベーター・トイレ エレベーター・トイレ編) すべてが すべてが全自動トイレ 全自動の小便器 全て自動の手洗い ◆エレベーター:怪我した人でも 4 階まで まで楽に行けます。◆トイレ:手洗いや小便器は は自動です。女子トイレには「音 姫」が付いています。体の不自由な方用のトイレは のトイレは蓋の開け閉めや流しもすべて自動です。とても綺麗 綺麗な施設です!!!
© Copyright 2024 ExpyDoc