イラクでの戦闘用ロボット - シュメアザール日本支社

国際機械安全関連情報
No.5-10/2005.4/Ni-Ka
戦闘用ロボット
戦闘用ロボットの需要性は偵察以外にも兵士
の生命のため高まり、米国防省は、今春 3,4 月に
遠隔操作式戦闘用ロボット Talon18 機をイラクで
の接近戦に投入する予定である。Swords(Special
Weapon Observation Reconnaissance Detection Systems)は接近戦初のロボット兵士で、無人偵察機の
他に、ロケットランチャー装備が可能な、small
mobile weapons systems (SMWS)として投入される。
ロボット Talon 製造元である米 Foster-Miller 社
Bob Quinn ジェネラル・マネージャーによると、こ
のロボットの生産コストは、各 230,000US$で、大
量生産の場合 150,000US$となり、マシンガン M240
または M249 が装備される。Foster-Miller 社の非武
装ロボット Talon[1]は、当初地雷除去用だったが、
2000 年以降米軍で使用され、2000 年初頭ボスニア、
その後改造され、100 以上が 2000 年後半アフガニ
スタン、現在イラクで投入され、爆弾などの信管
をはずす任務を行っていた。ロボットは、小型で
45kg と比較的軽量で、持ち運び可能、作戦地域毎
にいつでも投入可能である。より小型化されたロ
ボットは、27kg で探索用である。速度は最高時速
7km で、階段を上り、有刺鉄線を越え、雪・砂・
ぬかるみでも作動し、転倒時には自ら起きること
が出来る。Talon の実用化に際し、6 ヶ月、2 億 US$だ
けで Swords へと開発した。武装ロボット Talon は、
2003 年 12 月クェートで米軍により使用された。
computing による制御も可能であり、Talon のプラ
ットフォームは、様々な高度な任務を与えること
や 90kg の追加積載が可能である。
http://www.wired.com/news/print/0,1294,65885,00.html
Swords は、数多くある近未来の戦闘システムの
初期段階で、Lockheed Martin、General Dynamics
Corporation など米大手軍需コンツェルンは、更な
るプロジェクトに取組んでいる。Display 上
Gameboy に似た制御が将来的には計画され、兵士
が射程領域に入らず、的確な敵の殺害が可能であ
る。また、フロリダ州オーランドの米軍科学会議
で報告された通り、人を射程領域に曝すことなし
に負傷者を自動輸送する機械も開発中である。
このような戦闘ロボットは、ハイテク兵器装備
が可能な軍隊には有益であるが、暴動者・内戦
派・民兵団・テロリスト・犯罪者にも利用可能で
あり、どこでも人の脅威となり得る。具体例とし
て、ハマスは、最近、無人偵察機をイスラエル領
域に初めて旋回させた。(対抗軍備競争[2])近未
来の戦争はオートメーション化され、迂回・作戦
地域の偵察や爆弾の信管を外す任務ではなく、射
撃を任務とする武装ロボット軍隊も遠い話では
ない。
[1] http://www.foster-miller.com/
軍関係者によると、Swords は、殺人機ではなく
射撃戦車領域保護を目的とし、4 つの備付ビデオ
カメラ、夜間装置、2 つのジョイスティック、重
さ約 15kg の制御装置、ボタン数個、画像により機
能し、ビデオカメラで標的を判別し、特殊教育を
受けた兵士に画像を送り、その兵士が的確なボタ
ンを押した場合にのみ射撃する。1km 離れた場所
から操作出来、訓練・食事・睡眠が必要な人間の
兵士には有益である。また、戦争が無い時は、倉
庫に保管される。任務毎に、4 時間迄戦闘待機が
可能、リチウムバッテリー仕様である。人間操作
のジョイスティックにより制御され、制御ステー
ションは持ち運び可能である。また、wearable
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[2] http://www.telepolis.de/r4/artikel/18/18757/1.html
参考:VDI Nachrichten 28.1.05
(www.firmenwissen.de/psfiwi/fn/pages/sfn/fiwi/PID/775/AN/VDINJ
A_242774/DB/VDINJA/SH/0/ )
Telepolis URL:
http://www.telepolis.de/r4/artikel/18/18934/1.html
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