桑折町議会議員定数について 6 定数 理由 現状維持 番 名増 氏名 羽根田 2 八千代 名減 平成 23 年の地方自治法改正により、議員定数上限が撤廃されたことで、自 治体議会は議会の形を決定づける一要素である、議員定数を自ら決めることが 可能になった。 本町議会では、議会基本条例の制定をはじめ、議会活動の活性化改革の取り 組みの一つとして議会報告会開催や『議会だより』の一ヶ月以内発行に努めて きたところだが、町民からの様々な意見を真摯に受け止め、この度の議論とな った。 私は、議会が住民の不信感を払拭するためには、定数・報酬を考える上で拠 り所となり得る定数・報酬の算出方法を軸に、議会としてどのような機能を発 揮するべきであり、そのためにどの程度の定数・報酬が必要かといった議論を 行う必要があると考えた。 「議会の機能を反映した議員定数・報酬の算出方法」 が欠けていることが、定数・報酬の削減傾向の要因となっているのではないか と考える。 先進議会として参考とする各議会の評価は以下のとおりである。 矢祭町議会の報酬の議論においては、議会の機能に関する議論はほとん ど行われなかった。 北海道福島町議会の議員定数の議論については、①報告書で掲げられて いる議会像を十分に踏まえた議論になっているとは言い難い、②現行の 定数から維持か削減かという現行定数を前提にした議論に留まってい る、③議会機能をどう発揮するかよりも、町民にどうアピールするかに 重点が置かれている、といった点が指摘されている。議会像を十分に踏 まえた結論になっているとは言い難い。 福島県会津若松市議会は、議員定数と報酬の改革における、先進的な取 り組みを行った議会である。議会発展のために議員間討議が重要である ということが述べられており、討議に適した人数を基にした定数の算出 式「議員定数 = 常任委員会数× 討議に適した人数」という式に合致そ こに議長 1 人を足した案を結論づけた。 上記の評価から私は、先進的な取り組みを行った議会である福島県会津若松市 議会の算出式を本町に当てはめてみた。 (市議と町議の討議に適した人数考慮) 議員定数 = 常任委員会数× 討議に適した人数+議長 1 人 による算出法を基に2×(5〜6 人)+議長=(10〜12 人)+1 人 議長以外を奇数とするならば議員数 12 人が妥当である。 結果として2名減とする。 これはまた、桑折町の総人口数 12000 人に対して 1000 人に一人である。人 口比例での定数算出が、直ちに適切な住民代表性の確保に繋がるとは必ずしも 言えないが、おおむね他の自治体も結果として 1000 人に1人程度である。 なお、基本的には、数の議論より質の向上を追求し、監視機能の強化・政策立 案・提言活動の充実等、議会の権能を十分に発揮することが重要と考える。
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