「議員定数・議員報酬に関する意見・要望」への回答

平成26年度議会報告会 「議員定数・議員報酬に関する意見・要望」への回答
№1
番
号
議会に対する意見・要望
会場
1
議会基本条例が議員にとってどのような役割を果たすのか、町民に
とってどのように示すのか、議員方の自覚が町民に映らなければな
らない。
日詰15
区公民館
2
町民のための議員として改革をはじめとする物事を町民に目を向け
活動をしてほしい。
日詰15
区公民館
町議会選挙において、選挙事務所に来た法定運動員を除いた有権者
に対し、食事の提供は行わないということを、候補者全員が一堂に
3 会して申し合わせをするように進められたい。
また、次回の町議会選挙からは、自治公民館は選挙事務所に使用し
ない、法定以外の食事提供をしないなど徹底するよう要望する。
議員報酬アップについて3月までに決めたいということか。
議員活動が増え、専門化しなければならない点について、例えば
4
「税金未収対策」で議会はこのように活躍しているとか、具体的な
部分を説明してもらえばもっとわかりやすいのではないか。
条例を作って忙しいのであれば議員数を減らせというより増やせと
5 いう方がいいのではないか。開かれた議会で町民参加というのは、
町民に丸投げしていると見える。
議員定数、報酬について住民にきくのはナンセンスだ。あり方委員
6 会が提案し全員協議会にかけ、特別委員会をひらいて提言するべき
ではないか。
2日に1回の議員活動のようであり、専門にやることになるのだか
7 ら報酬はあげるべきだと思う。そのため、定数削減は、やむを得な
いことと思う。
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町長の諮問機関から議員を引き揚げたのに、議員が忙しいのはおか
しい。議員定数は減らせばよいものではない。
活動日数から見れば、きちんと役割を果たすのであれば報酬は少な
いのではないか。人数を減らすのはどうなのか、増やすなら増やす
でいいから、公約を守ってほしい。
盛岡タイムスに議員定数・報酬は3月に決めると載ったが、結論あ
りきではないのか。住民の目に見えるような議会であれば定数を下
げるべきではない。平成の合併で3万人の議員が減って執行権の
チェック機能が落ちていることが危惧されると国会でも審議され
た。
議員定数の議論は、来年任期が切れやめる人がいるかもしれない
し、改選後の方がいいのではないか。
上町公民
館
川前自治
公民館
川前自治
公民館
日詰2区
公民館
日詰2区
公民館
日詰2区
公民館
議会からの回答
平成19年9月に「議会のあり方に関する検討委員会」を設置し、議会の活性化に取り組んできまし
た。まず、出来ることからやろうという事で、一問一答方式による一般質問、議会報告会の開催、通
年議会の導入等に順次取り組み、その集大成として平成26年3月議会基本条例を制定しました。議
会基本条例は、議会の役割と責務を明確にし、「住みよいまちづくりと住民福祉の向上」にむけて議
会が取り組む行動規範となるものです。条例に示す「町民と議会・議員」の4つの約束を基本に、議
会活動を進めてまいりますのでご理解願います。
選挙期間中の食事提供は、公職選挙法に基づき選挙管理委員会より指導されております。
また、地区公民館の選挙事務所使用は禁止となりますが、自治公民館の使用につきましては地域の実
情・意見を聴いて検討してまいります。
議会基本条例にも議員定数・議員報酬が規定されておりますが、議会としてこの部分の整理が不足し
ておりました。条例制定後、議会のあり方に関する検討委員会において検討することになりましたの
で、今回、議会としての考え方を取りまとめて議長あて答申しました。
議会として、「内容を情報公開し、しっかりとした説明責任を果たし、町民の皆さんに議論に参加し
て頂く」ため、今回の議会報告会のテーマの一つとして取り上げました。
検討し、結論を出すためには一定の期限を設けながら進めることは大事なことでありますが、重要な
ことは議員間討議を深め、町民の皆さんのご理解を得ることだと思います。
まず、「議員定数・議員報酬についての議会としての基本的考え方はこれでいいのか」を議論し、次
に、「実際にあてはめた時に数字的にはどうなのか、いつから実施するのか」を検討していくことと
なります。従って、今回、議員定数については、「議員活動の範囲を整理し、活動日数を確認し、議
員活動の定数の考え方を整理」し、議員報酬についても、「議員報酬の考え方を整理し、議員報酬の
試算」をして提示しております。
今回の検討にあたっては、単なる行財政改革の論理で費用を圧縮するという事ではなく、議会改革の
論理として、住民の意見を聴き、議員間で議論をし、議会として意思決定し、議会として説明責任を
果たすことを通じて町政発展を実現することを基本に検討しております。
日詰8区
公民館
日詰8区
公民館
南日詰活
力セン
ター
議会活性化の取り組みを平成19年9月から進めてきたことは前述の通りですが、議員定数及び議員
報酬の検討もその一環での取り組みであり、次の選挙で選ばれてくる方々のためにも、議会としてき
ちんと整理し、バトンタッチしていきたいと思います。なお、念のためですが、「①選挙後、この条
例の理念を共有するために、全議員への研修の義務付け」、「②選挙を経た任期開始後、速やかに条
例の検証」に取り組むこととなっておりますことを申し添えます。
平成26年度議会報告会 「議員定数・議員報酬に関する意見・要望」への回答
№2
番
号
議会に対する意見・要望
会場
議会からの回答
12
議員報酬については、こういう試算を出したことがなかったと思
う。基本条例を活動にすれば片手間ではできない、今の報酬では若
い人もできない。十分に活動できる報酬が必要と思う。上げるのは
賛成。
日詰8区
公民館
ご指摘の通り、色々な業種の方々、色々な年代の方々、特にも若い年代の方が議員となって活躍頂け
れば、紫波町にとっても有益であると思います。町民の皆さんのご理解を得ながら進めてまいりま
す。
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議員定数について拙速にならないよう慎重に協議してほしい。ま
た、前回議員定数を22人から20人に削減をしたが、2人削減した成
果はどうだったか報告がないのではないか、議員間の討議がなされ
てないのではないか。
日詰15
区公民館
14
15
議員の定数について、新聞に掲載されたので関心を持っていた。前
回定数を22人から20人に削減したが検証されたのか、住民にも知ら
せてほしい。また、もっと考えたり、意見を聴取する機会を設けて
ほしい。
議員報酬について、税収がままならない状況に議員報酬を上げるこ
とは、お手盛りではないかとそしりを受けかねないのでは。
前回の議員定数削減の検証は、別紙に取りまとめておりますのでご確認願います。
なお、今回の検討でも、議員間討議を基本に町民の皆さんのご意見を参考にして取り進めております
ことを申し添えます。また、さらに議員間討議を深め、町民の皆さんとの意見交換会、意見公募等を
進めてまいりますことを申し添えます。
野沢公民
館
日詰15
区公民館
16
議会議員の投票率が年々低下している。これは、議会が町民に対し
て開かれていない現われではないか。住民と議員の乖離があるので
はないのか。定数云々よりその点について考えるべきではないの
か。
17
議員が忙しいから報酬見直しだ、一方忙しいのに定数削減だ、住民
に判断を誤るような説明をしてどうなんだと言う話はない。どこを
見てあり方委員会はやっているのか。
日詰15
区公民館
18
議員の姿が見えない。少ない中で議員が大変に働いているのではな
いかと感じている。定数を減らすと常任委員会でも大変だと思うの
で減らすべきではない。むしろ増やすべきだ。
日詰15
区公民館
19
議員定数について、紫波町の議員は、定数削減をした方がいいと考
えているのか、活動は174日以上ではないのか。また、4年前に22人
から20人に削減をしたがメリットがあったので今般の削減にいたっ
たのか、むしろ増加をしなければならないのでは。
日詰15
区公民館
20
議員定数について、定数26人の時は地域に3人も居た、削減すると
身近な相談、要望も通らなくなる。また常任委員会が5であるので
大変だと思う、むしろ増やすべきである。スケジュールもあると思
うがもっとしっかり討議をし慎重に考えてほしい。
上松本公
民館
21
議員定数について、今までにどのような検討をしてきたか。また、
現在の定数が多いという理由は見当たらない。加えて、専門的に議
論する常任委員会の数および所属人数が足りないと思うのでもっと
議員を増やしてもよいのではないか。
上町公民
館
日詰15
区公民館
肝に銘じて、誤解の無いように、町民の皆さんのご意見を聴き、議員間討議を深め、議会としての説
明責任を果たしていきたいと思います。
議会基本条例の4つの約束を基本に地道に議会活動を進めてまいります。また、議会報告会等の開
催、議会報・ホームページ等による情報公開、一般質問のインターネット公開等により町民の皆さん
との接点を多くし、ご指摘のような乖離を生まないように努めてまいります。
なお、町民の皆さんも遠慮なく議会の傍聴においで願い、多くのご意見を賜れば幸いです。
前述の通り、議会の活性化の取り組みは平成19年9月より進めて、その取り組みの結果を、今年3
月に議会基本条例に制定し、町民の皆様にも説明してまいりました。
また、議会として議員定数及び議員報酬の考え方の基本を示し、議会報告会で皆様のご意見を伺い、
議員間討議を深め、更に、意見交換会の開催、ホームページ等による意見公募により町民の皆さんの
ご意見をお伺いし、整理していく予定としておりますのでご理解をお願い致します。
議員数を増加せよとのご意見、ありがとうございます。基本条例制定後の議会として、町民の皆さん
の意見を聴き、議員間で議論をし、議会として意思を決定し説明することを通じて町政発展につなげ
ることを目指しています。
議員活動はどうあるべきか、議会機能を発揮する議員定数はどうあるべきか、若い方、女性の方、多
くの業種の方々が参加できるような議会の議員報酬はどうあるべきかを検討してきたものです。
町民の皆さんと一緒に考え、出来るだけ解りやすく説明しながらご理解を得て、町の発展に努めてま
いりますのでよろしくお願い致します。
平成26年度議会報告会 「議員定数・議員報酬に関する意見・要望」への回答
№3
番
号
議会に対する意見・要望
会場
22
定数削減は、各常任委員会の付託された政策、問題等を精査する際
大変ではないかと思う。ある程度の人数は必要と考える。
横澤公民
館
23
議員報酬は、ある程度一般社会通念上の収入その他を勘案すると、
今回示された金額は妥当ではないかと思う。
横澤公民
館
24
幅広い年齢層や職業などから議員の立候補者が定数を大きく上回っ
て出れるような環境をつくり、その中から選ばれた議員の報酬は高
くし、議会活動や議員活動に専念できるようにしてはどうか。
星山上通
公民館
25
常任委員会が6人から7人の活動の範囲であるから、議員定数は変え
る必要が無いのではないか。
野沢公民
館
26
議会基本条例が施行され、議員の活動内容が多くなっているなか
で、なぜ、今、議員定数の問題を議論されるのか理解できない。
上町公民
館
27
常任委員会の最小限人数までが掲げられているが、政策論議をする
に足りるのか、これを定数削減に繋げることは解せない。
上町公民
館
28
米価下落と社会が混迷したなかで、議員定数とか報酬を議論する時
期ではない。
赤石第七
区公民館
29
議員定数や報酬の検討スケジュールを示しているが、昨今の時節
柄、報酬の増額は考えてもらいたくない。また、定数については、
身近に議員がいなくなると困るので定数削減には反対である。
星山上通
公民館
30
議会基本条例の目的達成状況の検証を行わないまま、定数とか報酬
を検討することは本末転倒である。
上町公民
館
31
一般町民の生活がままならないなか、議員の増員や報酬を引き上げ
ることは避けてほしい。
上町公民
館
議会からの回答
議会の生命線である議員間討議が出来る議員数は何人かというところから検討しました。
そして、若い方、女性等多くの方々が議員となって活動できる環境づくりも必要です。
議会基本条例に掲げる4つの約束を基本に、町民の皆さんの多様な意見を政策課題としてまとめ、政
策を立案し、提言する政策形成サイクルに取り組んでおります。
これまで以上に、町民の皆さんに議会参加をお願いするとともに、様々な場面でご意見を頂戴しなが
ら住民福祉の向上に努めてまいりたいと思います。
紫波町議会は、委員会を中心に議会として「議員間討議」を深めることを基本としております。
政策提言・政策提案できる3つの常任員会を基本に活動することとし、各委員会が政策論議できる最
低人数を想定しました。
議員定数・議員報酬を含めて、議会・議員のあり方につきましては、社会経済情勢・財政状況も勘案
し検討する必要性があります。
また、今回の検討は、一過性のものではなく、「住みよいまちづくりと住民福祉の向上」に向けて、
さらなる努力を続けていくことが必要と考えております。
今回の検討にあたっては、単なる行財政改革の論理によるものではなく、議員活動はどういうものか
という定義づけをし、議員間討議に重きを置く議会としての議員定数の考え方、議員活動量から議員
報酬のあり方を検討してきました。その内容を町民の皆さんにお示しをし、一緒に議論して、議会と
してのあるべき姿を導き出していきたいと思います。
今後とも、社会経済情勢、財政状況を踏まえつつも、議会・議員のあり方を検討し、町民の皆さんに
ご理解が得られるよう情報提供を進め、住民福祉の向上に取り組んでいきたいと思います。
平成23年における定数削減に関する検証
別紙
Ⅰ.定数削減の経過
1. 定数削減を検討した委員会 :
地方分権に関する調査特別委員会(議長を除く議員全員参加)
2. 削減数 : 議員定数を2名削減して、22名から20名とした。
3. 削減理由 : ① 町における財政健全化を考慮
② 他町村の議員定数を考慮
4. 採決 :
議員定数20名案と18名案及び現状維持の3案から、採決により20名とした。
Ⅱ.定数削減による議会活動等への影響
1. 削減理由に関する効果
① 町における財政健全化を考慮
このことについては、当然2名分の議員報酬が削減されていることから町財政への貢献は図られている。
② 他町村の議員定数を考慮
他町村との議員定数比較では、依然として県内最多の議員定数である。
また、東北6県における町村議会では、宮城県の富谷町(人口4万7千人で市制を検討中)と紫波町だけが定数20名である。
2. 議員定数削減に伴う議会活動の検証
(1) デメリット 定数削減の影響がどのように出るかという事について、単純に仕事の量として出せるものはありません。
町民の代表である議員が2名減ることにより、民意を吸収する力が弱まり、議会の監視機能や政策立案機能が低下することが懸念されます。
この部分を、他の議員がカバーするという事になれば、他の議員の仕事の量が増えることとなります。
議会全体、議員全員でカバーする必要が出てきます。
(2) 対応策 ① 平成19年から議会活性化に取り組んできており、議会報告会による町民との意見交換、町内各種団体との意見交換会の開催等により、
町民意見の把握に努めてきました。議会全体の活動として、定数削減の影響を最小限に抑えてきました。
② 議会活動のご理解を得るため、情報公開に努めてきました。 従来の議会報に加えて、ホームページの充実、一般質問の議会中継の
配信を行うとともに、町民の皆さんが気軽に議会傍聴が出来るように規則の改正を行ってきました。
町民の皆さんにご理解を得られるよう、議員間討議の充実を図り、議会としての説明責任を果たすことにより、「議会及び議員活動の
見える化」に努めるとともに、一層の情報公開を進めてまいります。
③ 政策形成サイクルの導入、あるいは予算決算常任委員会の設置、そして事業評価の試み等により、議会の監視機能や政策提案機能
の強化を図ってまいります。
(3) 評価
平成23年における議員定数削減による議会活動及び議員活動への影響は少なかったものと思われます。
社会経済情勢、財政状況を踏まえつつ、議会・議員のあり方を継続して検討してきた議会活性化の取り組みが進み、そして、町民の皆さんの
参加により課題を一緒に考えることにより、議会機能を発揮できる体制が出来てきました。
平成26年3月に制定した議会基本条例に示しております「町民と議会の4つの約束」を基本に、改選により議員定数が変動しても、議会活動
・議員活動の行動規範は変わることなく「住みよりまちづくりと住民福祉の向上」に向けて邁進してまいります。