太陽光発電システム

3月号特別企画
太陽光発電
システム
解説記事
「新たな価値の創造に向かう 太陽光発電」
環境ジャーナリスト 本橋 恵一
製品ガイド
特別企画 太陽光発電システム
特別企画
太陽光発電システム
新たな価値の創造に向かう
太陽光発電
環境ジャーナリスト 本橋 恵一
2012 年に施行された固定価格買取制度によって、太陽光発電は急拡大した。この制度によって、新た
に設備認定を受けた太陽光発電は、約 7 000 万 kW にも及ぶ。このうち、1 300 万 kW が運転を開始
している(2014 年 9 月末現在)
。
一方、設備認定された太陽光発電のすべてを系統接続することは難しくなってきた。そこで経済産業
省は制度の見直しを行った。これにより、太陽光発電の導入拡大は曲がり角を迎えたといえよう。
しかし、太陽光発電導入拡大の必要性は変わらない。ただし、これから計画・建設される案件では、
発電にとどまらない価値が求められていると言っていいだろう。
受入れに大きな余地があるということになる。また、
1
改正される固定価格買取制度
新たな固定価格買取制度の下では、新しい案件では無
制限の出力抑制を条件に、受入れ可能量を超える太陽
昨年、九州電力等が固定価格買取制度による太陽光
光発電の接続が可能となる。
発電などの再生可能エネルギーの系統接続についての
無制限の出力抑制となれば、太陽光発電事業が成り
回答を保留することがあった。供給区域内の設備認定
立たないという指摘がある。また、「30 日ルール」が
案件すべての電気を受け入れてしまうと、電気の需要
「360 時間」に変更されることのインパクトも大きい。
がないゴールデンウィークなどの時期には電気が余っ
それでも、長期的には太陽光発電の拡大は、後述する
てしまうからだ。実際に、太陽光発電の案件はとりわ
ように、いくつかの理由からまだまだ可能であり、必要
け九州電力に集中している。太陽光発電の適地と電力
となってくるだろう。
の大消費地が一致しないために起こることだ。
こうした状況を受けて、東京電力、中部電力、関西
電力の3社を除く電力会社については、受入れ可能量
2
改正固定価格買取制度のポイント
と対応が示された(第 1 表、1月 7 日時点)
。また、経
まず先に、固定価格買取制度のポイントから解説し
済産業省は固定価格買取制度の見直しを行い、1 月か
ておこう。
ら2月の間に政省令を改正する予定(第 2 表、第 3 表、
ポイントの一つは、出力制御の対象範囲の拡大だ。
1月 7 日時点)
。
これまでは 500kW 以上の設備が対象となっていたが、
大手3社と中国電力には、まだ太陽光発電の新たな
これが撤廃される。ただし住宅用は優遇される。
特別企画
2
2015年3月号
新たな価値の創造に向かう 太陽光発電
第1表●各電力会社の接続可能量と状況
北海道電力
東北電力
北陸電力
中国電力
四国電力
九州電力
太陽光発電の
接続可能量は
117 万 kW
住宅用につい
ては、当面は
出力抑制ルー
ルを適用しな
い
太陽光発電の
接続可能量は
552 万 kW
地域間連系線
活用で、42 万
kWの増加が
可能
太陽光発電の
接続可能量は
110 万 kW
地域間連系線
活用で、40 万
kW の増加が
可能
太陽光発電の
接続可能量は
558 万 kW
地域間連系線
活用で、21 万
kW の増加が
可能
接続可能量に
余裕あり
太陽光発電の
接続可能量は
219 万 kW
地域間連系線
活用で、26 万
kW の増加が
可能
住宅用につい
ては、
当面は出
力抑制ルール
を適用しない
太陽光発電の
接続可能量は
817 万 kW
沖縄電力
太陽光発電の
接続可能量は
35.6 万 kW
本島における
300kW 未満の
設備に限り、
系統接続の手
続きを行う
第2表●固定価格買取制度の省令の改正(太陽光発電に関するもの)
改 正 前
太陽光発電の出力制御の
対象範囲
500kW 以上。
「30 日ルール」の時間制へ
の移行
遠隔出力制御システムの
導入義務付け
改 正 後
500 kW 未満にも拡大。ただし、10 kW(住宅用)については優
先的に扱い、10 kW 以上を先に出力制御する。
1日単位の制御を前提に、
太陽光発電については年間 360 時間まで、時間単位できめ細か
年間 30 日まで無保証の出
く無保証の出力制御が行える。
力制御が行える。
(新設)
遠隔制御用のパワーコンディショナー等を開発した後に、導入
を義務付ける。
接続枠を確保したまま事業
を開始しない「空押さえ」 (新設)
の防止
接続契約締結後、
1 カ月以内に接続工事費用が入金されない場合
や、契約上の予定日までに運転開始しない場合は、接続枠解除
が可能。電力会社には接続工事費等の透明性確保や契約プロセス
見直し等を要請。
指定電気事業者制度
(再生可能エネルギーの
発電設備の接続に上限が
示されている電力会社)
指定電気事業者に指定された電力会社(北海道電力、東北電力、
北陸電力、中国電力、四国電力、九州電力、沖縄電力の 7 社)
については、接続可能量を上回った場合、30 日を超えて無保
証の出力制御があることを前提に接続を可能とする。
(新設)
第3表●固定価格買取制度の省令で改正が見込まれている内容
改 正 前
調達価格の決定時期
接続申込み時
改 正 後
接続契約時。
ただし、接続申込みから 270 日を経過しても接続契約の締結に
至っていない場合は、電力会社の証明書があれば、接続申込み
翌日から 270 日後の調達価格を適用。
さらに、無保証の出力制御が年間で最大 360 時間ま
件については、改正前の政省令を適用することとなっ
で行うことが可能となる。将来、太陽光発電の運転開
ている。
始が進み、原子力発電の再稼働が進んだときは、ゴー
ルデンウィークや夏休みの時期などに行われるように
なる可能性が高い。ただし、蓄電池を利用して制御す
3
太陽光発電のさらなる拡大はあるか
ることも可能だ。
今回の固定価格買取制度の改正によって、短期的に
出力制御にあたっては、遠隔出力制御システムの導
は新しい大規模案件の立案は難しくなるだろう。例外
入が義務付けられる。ただし、システムそのものはま
は東京電力、中部電力、関西電力、中国電力の管内だが、
だ開発されていないので、実際の導入は先になるが、
適地は限られる。
そもそも出力制御が必要になるのも先のことなので、
とはいえ、設備認定を受けているにもかかわらず、
タイムラグは問題ない。
工事が進んでいない案件が圧倒的に多い。10 kWを超
なお、改正政省令の施行以前に申込みを済ませた案
える産業用太陽光発電の認定容量は9月末で 6 584 万
2015年3月号
特別企画
3
特別企画 太陽光発電システム
250%
5 000
バイオマス
FIT設備設定 設備容量
〔万kW〕
地熱
4 000
200%
中小水力
風力
3 000
150%
太陽光
(10 kW以上)
太陽光
(10 kW未満)
全設備容量比率
2 000
100%
最大電力比率
50%
1 000
0%
出典:資源エネルギー庁データよりISEP作成
本
日
本
中
西
日
東
縄
沖
州
九
国
四
国
中
西
関
陸
北
部
中
東
関
北
東
北
海
道
0
※一般電気事業者の全発電設備容量(2013年3月末)
第1図●再生可能エネルギー固定価格買取制度の設備認定状況(2014 年7月末現在)
kW もあるが、稼働を開始しているのは 1 032 万 kW
になっている。現在、この会議をリードしているのが、
しかない。5 500 万 kW もの案件が残されている。これ
EU に加えて米国と中国だ。各国が比較的高い削減
らの工事を進めるだけでも2∼3年はかかる。それゆ
目標を提示してくる可能性がある。そうなると、日本
え、太陽光発電所の開発事業者は、楽観的だ。
も追随することになるだろう。
中長期的には、1万 kW 以上の案件については、発
環境省の担当者によると、現在のペースで再生可能
電設備の系統接続の窓口が地域の電力会社ではなく、
エネルギーを導入していけば、原子力発電所の再稼働
今年4月にも設立される予定の広域的運用推進機関と
が限られた基数にとどまったとしても、1990 年比で
なる。沖縄電力を除く全国の発電設備と送電網を連系
10%削減は可能ということだ。逆に言えば、そこまで
線の活用を通じて効率的に運用するための機関だ。こ
再生可能エネルギーを導入することが必要になってく
の機関が機能すれば、地方電力会社の供給区域に建設
る。
した太陽光発電であっても、連系線を活用して電気の
なお、今回の各社の受入れ可能量の算定にあたって、
大消費地に送電する判断をすることが期待される。
すべての原子力発電所が再稼働するという前提になっ
第1図は、2013 年3月末時点での、各電力会社供給
ているが、老朽化などによって再稼働を断念する発電
区域内と、東日本(50 ㎐区域)と西日本(60 ㎐区域)
所も見込まれており、多少は受入れ可能量が拡大する
のそれぞれにまとめたときの、設備認定された発電容
ことになるだろう。
量と電力需要を示したものである。連系線が活用され
れば、十分に受入れ可能であることがわかる。また、
北海道と本州を結ぶ連系線などを含め、送電網の拡充
4
メガソーラーから屋根上型へ
も視野に入っている。
もっとも、これまでのように太陽光発電が極端に優
また、地球温暖化対策も太陽光発電の導入拡大の追
遇されてきた時代は終わったと見るべきだろう。これ
い風となる。わが国では、近年は関心が低下している
に代わって、出力が安定した中小水力発電、地熱発電、
地球温暖化問題だが、今年末にフランスのパリで開催
バイオマス発電が優遇されることになる。系統接続に
される気候変動枠組み条約の会議で、2020 年以降の
あたっても、こうした電源について一部の電力会社は
CO2 など温室効果ガス排出削減の枠組みが決まること
優先的に受け入れるとしている。
特別企画
4
2015年3月号
新たな価値の創造に向かう 太陽光発電
まだ確実なことは言えないが、4月以降、太陽光発
電の買取価格は引き下げられる可能性が高い。さらに
出力制御となれば、採算のとれるプロジェクトは限ら
れてくる。
現在の手持ちの案件がなくなれば、一般的なメガソ
ーラーのような地上設置型の太陽光発電所の建設は少
なくなるとみられる。
代わって、屋根上型の太陽光発電への注目が高まり
そうだ。これは日本に限ったことではなく、IEA(世
界エネルギー機関)でも、予測として太陽光発電は世
界的に屋根上型が主流になっていくとしている。
写真1●マンション屋根の太陽光発電
実際に、日本では事業所の屋根に太陽光発電を設置
することに対する関心は、固定価格買取制度導入前
環境保全に関心が高い事業所であれば、エネルギー管
から高い。災害時に電気を供給する設備として使う、
理システムを通じて省エネや節電を目ざすのは当然の
※
いわゆる BCP 対策となることがその理由の一つだ。
ことだともいえるだろう(写真1)
。
しかし、それだけではなく、事業所の環境対策として、
こうしたシステム化は、さらにコージェネレーショ
売電ではなく自家消費目的で設置したいというケース
ン(熱電併給)システムや蓄電池との連係も視野に入
もある。こうした事業者は、固定価格買取制度導入前
っている。
から太陽光発電を設置してきた。今後、買取価格が下
一方、太陽光発電メーカー側も、太陽光発電パネル
がったとしても、導入に前向きな姿勢は大きくは変わ
ではなく、システム全体での優位性を顧客にアピール
らないだろう。
するようになってきている。太陽光発電パネルそのも
今後、固定価格買取制度の価格設定で注目されるの
のが激化した競争によって利益が出なくなっており、
は、太陽光発電の規模別の価格の導入があるのかどう
とりわけ国内メーカーにとってはこの傾向は強い。し
かだ。
たがって、パワーコンディショナーや最適な設計など
固定価格買取制度を先行して導入してきたドイツで
のハードウェア/ソフトウェアを組み合わせたシステ
は、小規模の設備ほど買取価格を優遇している。また、
ムによって利益を出そうという傾向にある。国内最大
地上設置型ではなく屋根上の設備を優遇するというこ
のメーカーであるシャープも、太陽光発電パネルのメ
とも行われている。BCP 対策ということも含めて、小
ーカーから太陽光発電のソリューション企業へと変化
規模屋根上型の太陽光発電の導入を促進することには
しつつある。
正当性がある。また、自治体や地方の事業者などでも、
こうした設備の優遇を望む声は多い。
5
システム化で価値を高める太陽光発電
6
新電力とつながる太陽光発電所も
固定価格買取制度による産業用太陽光発電は、全量
を電力会社に売電することで、利益が得られるしくみ
太陽光発電が屋根上型にシフトしていくと同時に、
だ。しかし、屋根上に設置した太陽光発電の電気を、
高付加価値化も進むと見られる。
設置した事業者が自家消費しては、売電できず、利益
BCP 対策もこうした高付加価値化の一つだと見るこ
は得られない。固定価格買取制度の対象にはならない
とができる。この場合、災害時の自家消費が可能なシ
からだ。
ステムを構築することになる。だが、こうしたシステ
しかし、固定価格買取制度を使って自家消費する方
ムは災害時への対応だけではなく、日常的なエネルギ
法もある。新電力として電気を買い取ってもらうこと
ー管理システムを兼ねているのが通常だ。もともと、
だ。というのも、売電先は一般の電力会社ではなく新
※ BCP:事業継続計画(Business continuity planning)。災害や事故など不測の事態に対しても事業が中断しないよう、
事前になされる計画を指す。
2015年3月号
特別企画
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特別企画 太陽光発電システム
電力を選ぶこともできるからだ。
実際に生活協同組合の一部では、事業所の屋根に設
置した太陽光発電の電気を、自ら設立した新電力が買
い取り、事業所に供給しており、またこうした準備を
進めている所もある。
新電力自身が太陽光発電所を建設し、自社の供給力
の一部としているケースも多い。オリックスやソフト
バンクの子会社の SB エナジーは、多くのメガソーラ
ーを手がけており、日中の電源として活用している。
さらに、積極的に太陽光発電からの電気を買い取っ
ている新電力もある。エナリスとプロサッカーチーム
の湘南ベルマーレによる合弁会社の湘南電力は、太陽
光発電の電気を一般の電力会社よりも1kWh あたり
1円高く買い取り、湘南ベルマーレなどに供給している。
また、地方の民間事業者や自治体が地域新電力を設立
する動きが進んでいるが、こうした新電力も地元の太
陽光発電などの電気を買い取って、地元に供給するこ
写真 2 ●分譲住宅に設置されたエネファーム(左)
と
蓄電池
とになる。
ろう。むしろ、HEMS を中心に、太陽光発電や蓄電池、
今までは、太陽光発電所を建設し、売電で利益を上
エコキュート、エネファーム、電気自動車用充電器な
げるビジネスが一般的だったが、今後は発電した電気
どがつながっていく、いわゆるスマートハウスが増え
を活用し、より付加価値の高い事業を展開していく事
ていくのではないだろうか(写真2)
。
業者が増えてくるのではないだろうか。
また、太陽光発電が HEMS を通じてほかの機器と連
係することで、付加価値を高めていくともいえるだろう。
7
HEMS とつながる住宅用太陽光発電
前述の産業用太陽光発電と同じように、新電力に売
電するケースもある。パナソニックはエプコと合弁で
ここまでは、産業用の太陽光発電を中心に述べてき
パナソニック・エプコエナジーサービスという会社を
た。一方、住宅用太陽光発電はどうだろうか。
設立し、電力会社よりも1kWh あたり1円高く電力を
第一に、固定価格買取制度や系統接続では、比較的
買い取っている。先の湘南電力の住宅モデルだ。ただ、
優遇されることになりそうだ。こうした見通しから、
パナソニックのねらいは電力を買い取るだけではなく、
京セラなどは太陽光発電事業の軸足を産業用から住宅
将来の電力小売りを見据えてのことだ。これは、見方
用に戻している。
によっては、太陽光発電を販売するビジネスモデルか
第二に、大手デベロッパーでは標準装備となりつつ
ら、太陽光発電に電気の供給も含めた、エネルギー
あるといえよう。近年、より魅力的な住宅地の開発と
サービスによるビジネスモデルへと変化する方向に
して、スマートシティの開発が増えている。こうした
あると言ってもいいだろう。
開発では、太陽光発電の標準装備はめずらしくない。
第三に、太陽光発電とセットで HEMS(住宅用エネ
ルギー管理システム)を導入するケースが多いことだ。
8
太陽光発電の価格動向
これは、政府が補助金を用意したということもある
太陽光発電は住宅用も含め、国の補助金はすでに廃
(2014 年度については終了している)
。太陽光発電の発
止されている。また、固定価格買取制度での買取金額
電量とともに住宅内の電力消費がわかれば、省エネに
も値下げされてきた。それでも太陽光発電のシステム
よって売電量を増やすということがやりやすくなる。
の価格そのものが急激に低下しているため、とりわけ
このうち、第三の HEMS とセットでの太陽光発電と
住宅用の拡大傾向は止まらない。
いうのは、これから主流になっていくと考えていいだ
自然エネルギー財団が調査したところでは、住宅用
特別企画
6
2015年3月号
新たな価値の創造に向かう 太陽光発電
300
250
200
150
100
50
10
月
7
年
14
14
年
∼
4∼
1∼
年
14
10
年
13
7月
4月
12
月
∼
∼
7
年
13
13
年
4∼
9月
6月
1∼
3月
年
13
年
12
12
年
10
7
∼
∼
12
月
9月
6月
4∼
年
12
12
年
1∼
3月
0
※太陽光発電協会資料より作成
第2図●日本の太陽電池モジュールの出荷統計
太陽光発電の平均システム単価は、2010 年には約 60
かつて、メンテナンスフリーだと考えられていた太
万円だったものが、
2014 年には 40 万円を下回っている、
陽光発電だが、実際にはさまざまなメンテナンスが必
実に 2/3 にまで下がっている。しかも、新築と既築の
要となっている。とりわけ産業用の場合、20 年間安定
間の差も縮まっている。
した発電が求められる。例えば、太陽光発電の損耗部
一方、発電モジュールの出荷量だが、第2図に示し
材の劣化を早期に察知し、
交換することも必要だ。また、
たように、最近は横ばいとなっている。これは前述の
メガソーラーでは雑草対策が大きな問題となっている。
ように、太陽光発電パネルは利益が出ない商品となっ
さらに、銅線などの部品が盗難に会うケースも出てお
ていることと、国内市場の拡大には制約があることか
り、警備会社と契約して監視カメラを設置するといっ
ら、生産設備の増強を控えていることによる。こうし
た取組みもなされている。
たことも、太陽光発電パネルの供給が追い付かず、建
太陽光発電システムそのものやメガソーラーの分譲
設が遅れる原因となっている。しかし、現在の生産規
地を販売した後は、アフターサービスのしくみがない
模で、今後も持続可能な事業を展開していきたいとい
会社もあると言われている。こうしたケースでは、設
うのが、メーカーの思惑だ。
置したユーザーがあらためてメンテナンス先を探すこ
太陽光発電関連の展示会では、パネルそのものより
とになる。
も、周辺システム関連の展示が目を引く。パワーコ
ただ、こうしたメンテナンスは、太陽光発電に関連
ンディショナーの高効率化が進んでおり、HEMS や
した新しい市場だということもいえるだろう。とりわ
BEMS(ビルエネルギー管理システム)と連係させる
け、地方の発電設備のメンテナンスは地元の企業が引
展示も多い。
き受けることになろう。
メーカーにとっても、発電パネルの生産こそ、海外
太陽光発電ビジネスは、固定価格買取制度の優遇が
との競争で苦戦しているものの、システム全体として
なくなったから終わる、というものではない。むしろ、
は日本の高い技術が優位性を持っているともいえるだ
メーカーや工事会社の努力によって、優遇されなくて
ろう。
も拡大できる状況になっていくものだと考えるべきだ。
さらに、発電している限りはメンテナンスなどの需要
9
今後の課題はメンテナンス
今後、太陽光発電の大きな課題となってきそうなの
があり、場合によってはリプレイス(再設置)も必要
になる。今後、太陽光発電とつながる多様な製品・サ
ービスの市場も広がっていくだろう。
が、メンテナンスだ。
2015年3月号
特別企画
7
電気と工事3月号特別企画
電気と工事3月号特別企画
製品ガイド
アーキヤマデ株式会社
http://www.a-yamade.co.jp
スキのない防水。電気工事と建築のベストタッグ。太陽光設置システム「エネブリッド」
50 年以上の歴史のある防水シートメーカーが開発・販売す
る防水一体型太陽光発電設置システム。それが「エネブリッ
ド」
シリーズである。
なかでも、防水シート一体型薄膜ソーラーモジュール「リベッ
トルーフソーラーシート」は、軽量かつ柔軟で、ボールト状の
屋根にも設置出来る。しかも、防水シート一体型のため「防水
施工」と
「モジュール設置」を一挙に行える利便性がある。
一方、2∼4段設置用の鋼製基礎「グリッドベース M」は、優れ
た雨仕舞いとモジュール設置に必要な高さ・位置調整機構を
備え、将来的な防水改修も見据えた優れものである。
アーキヤマデは PV システム EXPO2015 の「太陽光発電システム施工展」に参加(ブース番号 E24-38)し、新
開発の
「屋上用手すり型・架台設置システム」をはじめ、多数の製品を展示予定。是非、会場でご覧下さい。
技術開発部 TEL 06-6385-1265
株式会社アイテス
http://www.ites.co.jp/panel.html
太陽光発電所の故障パネルを簡単に特定できる点検装置「ソラメンテ」
従来、高い専門性を必要とした太陽光発電所における故障ソーラーパネルの特
定を、簡単に効率よくできるように開発されたソーラー点検装置。発電量の低下
を招く、
交換が必要な故障パネルを、2ステップで発見する。
●ステップ1:ストリングチェッカー「ソラメンテ Z」
接続箱からストリングの開放電圧とインピーダンスを測定し故
障ストリングを検出する。
●ステップ2:ソーラーパネルチェッカー「ソラメンテ iS」
運転中に故障ストリングのパネル表面をスキャンし故障パネル
を1枚単位で特定する。
「ソラメンテ」
は、天候の影響を受けにくい測定手法を採用、ハンディタイプでシ
ンプルな操作性をもち、短時間に確実に結果を出せる点検作業を行うことが可
能となっている。
竣工検査や稼働後の定期点検、出力低下の原因となる故障パネルの発見に活用されている。
製品開発部 営業課 TEL 077-599-5040
特別企画
8
2015年3月号
製品ガイド
SUS 株式会社
http://www.sus.co.jp
太陽光発電パネル用アルミ架台
簡単施工、軽量で耐食性に優れたアルミ架台
●軽量なので作業効率も良好、工期短縮に貢献:作
業効率が格段に向上するほか、建物の屋上など重量
制限される場所への設置に有効です。
●アルマイト表面処理で海風にも強い耐候性:腐食
に強く、
汚れもつきにくいため、メンテナンス性に優
れています。
●溶接不要、施工性に優れたボルト締結:アルミ押
出材の T 溝を用いたボルト締結のため、施工も容易。
現場ではボルトを締めるだけで締結が可能です。
アルミ架台は一般用からメガソーラー向けまで対応。ハゼ式折板屋根用金具もラインアップ。
また、アルミ製 PCS シェルターもご相談ください。
営業部 TEL 03-5652-5550
音羽電機工業株式会社
http:// www.otowadenki.co.jp
太陽光システム専用電源用 SPD:太陽光発電システムを雷サージから保護します!
OTOWA は国内唯一の雷対策専門メーカーとして、雷の被害を
受けやすい太陽光発電システムに対して、SPD 等を使用した内
部雷保護対策から受雷部設置等による外部雷保護対策までをトー
タル的にご提案いたします。
太陽光システム専用の電源用 SPD は、JIS や国土交通省建築
設備設計基準に適合しており、太陽光発電系統電圧 DC660V に
対 応 し た 直 撃 雷 用 ク ラ ス Ⅰ SPD(LD-D62EFS)、DC660V/
DC750V に対応した誘導雷用クラスⅡ・Ⅲ SPD
(LS-TED62FS、
LS-TD6FS および LS-TED72FS、LS-TD7FS)をラインナップ
しています。SPD 内部の避雷素子は、自社独自の技術開発・製造
による酸化亜鉛素子を使用した国産品で、応答性に優れ(応答速
度:3nsec 以下)、瞬時に続流を遮断します。
営業部 TEL 0120-31-0108
河村電器産業株式会社
http://www.kawamura.co.jp
DC1000V 対応 産業用接続箱&直流集電箱 発売
産業用太陽光発電システムの配電機器のひとつ、接続箱、直流集電箱において、従来の DC750V 対応製品に加
え、DC1000V 対応の接続箱、直流集電箱を開発した。
これは、海外標準の DC1000V に対応した PCS(パワーコンディショナー)の流通してきたことにより、国内で
も DC1000V のニーズが高まりに合わせ、開発。この DC1000V システムを導入することにより回路数を減ら
すことができ、
設備機器の数を減少させることにより、結果
的に設備導入コストを削減することが可能になる。
接続箱においては、1 回路あたりの定格入力電流は 10A
となっておりクラスⅡの SPD(避雷器)及び逆流防止対策
としてダイオードを標準装備している。
また、河村電器では直流開閉器を小型化した接続箱を発売、
キャビネットのタテ寸法を 500mm 以下を実現し、さまざ
まなパネル角度、現場に対応できるようになっている。
広報課販売助成課 TEL 052-930-6357
2015年3月号
特別企画
9
電気と工事3月号特別企画
コスモシステム株式会社
http://www.cosmo-sys.co.jp/
太陽光発電システム用SPD 国際規格の雷保護技術で太陽光発電システムを守ります。
DG M YPV SCI 600(クラスⅡ・直流用)には最新の技術が集約されている。
SPD は万一、バリスタが短絡モードで故障した場合、SPD を通じて地絡電流が流
れる。対策として交流用 SPD では、漏洩電流が増加した場合の温度上昇を検知し、直
列接点の動作によって SPD を回路から切り離す機構を持っている。一般に直流電流
の遮断は交流電流の遮断に比べ困難であるため、直流回路にこの方法を適用しても
遮断できない。
これを解決するため、DG M YPV SCI 600 は、太陽光発電システム
の直流回路用として特殊な遮断機構を持っている。DG M YPV SCI 600 の主な仕
様を下記に示す。
最大太陽光発電電圧 UCPV = 600V(1000V、1200V、1500V 対応品もある)
電圧防護レベル UP = 2.5kV 以下・公称放電電流(8/20μs)In = 12.5kA
尚、パワーコンディショナの交流側に取り付ける SPD には、対地間に発生する異常
電圧では動作せず、
雷過電流で動作する特殊な SPD もある。
DG M YPV SCI 600
首都圏事業部 ソリューション営業部 TEL 03-5818-8355
株式会社サンコーシヤ
http://www.sankosha.co.jp
太陽光発電システム用 SPD ほか
サンコーシヤの電源回路用 SPD(避雷器)MZSR シリーズは、万一の短
絡故障時に直流遮断性能を強化した直流用(600V,1000V)と、交流用
(200V,400V)をそれぞれラインナップしている。交換推奨表示機能を
持った高機能タイプや、オプションの SPD ヒューズホルダーなどもあり、
RS-485 や LAN などの通信回路用と共に使用することで、太陽光発電設備
を適切に保護出来る。
また前述のような雷害対策以外にも、様々な業界向けの実績を生かした大
小エンクロージャや蓄電池収容箱などの扱いも行っている。特に蓄電池収
容箱は、太陽光発電による電力の地産地消では安定化に欠かせない設備で
あり、様々な要望に柔軟なカスタマイズで対応する。
営業本部 TEL 03-3491-2525
株式会社茂山組 http://www.solar-kadai.com/
設置トラブルをゼロに!波板スレート屋根に被せるだけの簡単架台 ”波平”
晴れの国、岡山で生まれたソーラー架台メーカー茂山組は「太
陽光発電架台 .com」という架台専門サイトで、様々な画期的
なアルミ製架台を開発・販売している。国内外のあらゆるソ
ーラーパネルに対応、美しく、耐久性に優れた架台をご用意し
ています。
【波平】
特許申請中のこの商品は、工場や倉庫、牧場屋根などに多い波
板スレート用の架台。
人気製品がに股君同様、台のカーブが屋根の形状にピッタリ
とフィットし雨漏りを防ぐ。施工方法は屋根の上からのみの
作業で簡単、
工期短縮も実現。対応規模は住宅用からメガソー
ラーまで製作可能。
サンプルもご用意しております。
架台事業部 TEL 東日本の方 03-6420-0304
(東京オフィス)
/西日本の方 086-243-4545
(本店) 特別企画
10
2015年3月号
製品ガイド
株式会社昭電
http:// www.sdn.co.jp/
太陽光発電システムの安定運用を支える!昭電の安全総合ソリューション
当社は「情報化社会に安全と信頼を提供する」安全総合企業と
して、雷害対策や地震対策、ネットワーク、セキュリティ、ファ
シリティによる安全総合ソリューションをワンストップで提
供しています。今回の展示会では新製品の『PV 向け電源用・
通信用 SPD』を中心に、大規模なメガソーラーシステムから
中小規模の産業用システムまでを安全に護る雷害対策ソリュ
ーションをご提案いたします。
またPV用SPDを実装し、SITS対応の全領域短絡遮断形『PV
用接続箱(DC1000V 対応)』や『PCS 収納用シェルタ』の展
示・紹介も予定しております。
その他 2014 年5月にオープンした PV 向け防災・防犯シス
テム展示場
「BCP 対策モデルパーク」も紹介いたします。
事業推進部 TEL 03-5819-8373
新栄電子計測器株式会社
http://www. shin-ei.ne.jp
太陽光発電のメンテナンス測定器
■メンテナンスの重要性
太陽光発電は過酷な自然環境の中で数 10 年以上発電を行います。環境の変化が長期
間加わると発電量の劣化が発生します。設置時の発電量を確保するには、定期的な発電
量検査が不可決です。発電量の検査の基本は、「I-V カーブトレーサ IVH-2000Z」に
よるストリング毎の発電能力測定です。ストリングの発電量の不足が分かった時、スト
リング内の不良太陽電池を検索するのが「モジュールドクター SMD-200」です。
「移
動式モジュール検査車 PVC-2E」は、いつでもどこでもモジュール検査が出来ます。
■進化した「IVH-2000Z I-V カーブトレーサ」
○測定結果の表示が、大型カラー LED による測定結果表示 ○タッチパネルの採用に
より簡単操作 ○ストリングごとの内部抵抗が測定可能 ○センサーユニット(日射
計・温度計)にロガー機能を追加 ○測定時間が高速1秒(I-V 測定時間のみ) ○本
体のデータメモリーが 800 件に ○遮光カバーで屋外での使用を考慮
営業部 TEL 0466-88-3030
新電元工業株式会社
http://www.shindengen.co.jp
太陽光発電システムには新電元の「絶縁型パワーコンディショナ」がお役に立ちます
従 来 の「 太 陽 光 発 電 シ ス テ ム 向 け 絶 縁 型 パ ワ ー コ ン デ ィ シ ョ ナ
®
SOLGRID シリーズ」の性能を引き継ぎ後継機種として新たな三相
9.9kW、10kW「PVS010T200B/PVS9R9T200B」の2機種をリリ
ースしました。
本製品は、周波数シフト方式による単独運転検出、力率一定制御・FRT
要件に対応しており、加えて、保護等級IP 65 準拠、推奨する定期点検
と FAN 交換により 20 年間使用可能、取付離隔距離左右 150mm、動作温
度および入力電圧範囲の拡大を実現しました。
今後も従来の 5kW、100kW と合わせ、「エネルギーの変換効率を極限
まで追求することにより、人類と社会に貢献する」を企業ミッションに、
太陽光発電システムの更なる普及に貢献していきます。
10kW/9.9kW
営業本部 販売推進部 TEL 03-3279-4537
2015年3月号
特別企画
11
電気と工事3月号特別企画
株式会社戸上電機製作所
http://www.togami-elec.co.jp/
PV システムの発電停止や発電量低下の検知装置「PV ウォッチャー」
PV ウォッチャーは、PV システムのストリング単位の
発電量や PCS、連系用高圧開閉器、その他周辺機器等の
異常や動作を集約監視することで、発電異常、PCS の解
列や連系用高圧開閉器のトリップによる発電停止(売電
停止)を検知し、
表示ならびに通報(オプション)する異常
検知装置である。
異常の早期検知に加えて、ストリングと
周辺機器の異常を短時間で特定できる為、売電の機会損
失を最小限に抑制することが可能となる。
今後は、シリーズ展開を進めている故障診断装置「PV ド
クターシリーズ」の新たなラインナップに PV ウォッチ
ャーを加え、太陽光発電システムの設計・提案から、施工、点検
(メンテナンス)までのトータルサポートを充実
させ、
太陽光発電
(新エネルギー)事業において、更なる「安全」
「安心」を提供していく。
営業本部 営業統括部 営業企画・支援G TEL 0120-25-7867
日東工業株式会社
http://www.nito.co.jp
高圧太陽光発電システムに対応する最大入力電圧 DC1000V 仕様の接続箱・集電箱
太陽光発電システム用接続箱・最大入力電圧 DC1000V 仕様
は今後の国内導入が見込まれる高電圧化に対応し、W25mm 直
流開閉器搭載で小型化を実現。アルミ製基板の採用により、軽量化
と優れた放熱性を実現。逆流防止対策として信頼性の高いダイオ
ード式を採用。
雷サージ対策として SPD(クラスⅡ)を標準搭載。
施工性の良い背面取付金具付タイプを標準機種設定。また、
断路器
および断路端子台では不可能な通電中のハンドル操作を安全に行
うことができる。太陽光パネルに異常が発生した際などストリン
グごとの断路が容易で、保守・点検性に優れている。
太陽光発電システム用直流集電箱は最大入力電圧 DC1000V
仕様・DC750V 仕様・DC600V 仕様を取り揃え、システムに合
わせて対応し、
アレイごとの出力を直流で集電する。
お客様相談室 TEL 0561-64-0152
日本ワイドミュラー株式会社
http://www.weidmuller.co.jp
発電の安全・安定・高効率化に貢献するDC1000Vシステム ソリューション
日本ワイドミュラーは太陽光発電モジュールから
パワーコンディショナーまでの接続機器を提供し
ます。これまでに国内に 1.3GW、世界で 4.7GW
以上の導入実績があります。
現在、発電効率が高い DC1000V システムが注目
されています。ワイドミュラーは DC1000V シス
テム対応の様々なソリューションをご紹介いたし
ます。
●国内市場向け接続箱/集電箱、およびストリン
グモニタリング・ユニット“Transclinic Xi+”
●屋根設置対応 低高タイプ接続箱 ●かしめ工具不要 PV ケーブル用コネクタ“PV-Stick”
営業部 TEL 03-6711-5301
特別企画
12
2015年3月号
製品ガイド
ネグロス電工株式会社
http://www.negurosu.co.jp/
樹脂製 太陽電池モジュールフレーム用ケーブル保持具「PV2M30」
太陽光発電設備において、モジュールを設置する架台は
もちろんのこと、ケーブル配線の支持材も必要不可欠で
ある。
PV2M30 は太陽電池モジュールのフレームを利用しケ
ーブル保持できる樹脂具である。
樹脂製のため、
モジュールフレームに傷を付けず、ワンタ
ッチで取付ける事が可能である。
また、モジュール内側でケーブル保持するため、美観よく
施工する事ができる。
材料は耐候性の優れた樹脂を使用している。
技術部 TEL 03-3654-7101
フエニックス・コンタクト株式会社
http://www.phoenixcontact.co.jp
太陽光発電用スプリング接続式コネクタ「SUNCLIX」
SUNCLIX は電線接続に必要な部品が最初から組み付けられた一体型コ
ネクタである。スプリング接続方式の採用により特殊な工具は不要で誰
でも簡単に結線を行うことが可能で、また、コネクタ同士のロックはマイ
ナスドライバー1本で簡単に解除できる。コネクタの外装には耐候性が
ある mPPE 樹脂を使用しており、さらに各種信頼性試験に合格している
ため、
屋外における長期稼働を可能としている。
●定格電圧:1100V および 1500V
* *
●定格電流:27 ∼ 65A ( 電線サイズによる)
2
●適合電線:2.5 ∼ 16 mm
●使用温度範囲:− 40 ∼ 85℃
●保護等級:IP68(24h/2m)
● TÜV 認証:R60029159
DCマーケティング部 TEL 045-471-0059
藤井電工株式会社
http://www.fujii-denko.co.jp/
屋根上作業時の墜落事故を防止する「ヤネロップ YU-400 シリーズ」
「ヤネロップ YU-400 シリーズ」は、屋根上での太陽光発電
システム取付作業とか屋根瓦の修理時等の屋根上作業時の墜
落事故を防止して作業者の安全を確保するとともに、足場を
組む手間やコストが抑えられるのが特長。このヤネロップは
細幅ベルトを自在に繰り出しできる巻取り式のベルブロック
を採用しているので、常にベルトが最短な状態で作業者に追
従して作業の邪魔にならず、広い範囲の作業が可能となる。
ラインアップはフルセット(3人作業用)の「YU-430」の他
に、現場調査・メンテナンス用として作業人数が1∼2名用
のタイプもある。また、多人数が必要な工事には、YU-430
を複数組み合わせての対応も可能である。
営業部 TEL 0795-48-3360
2015年3月号
特別企画
13
電気と工事3月号特別企画
古河電気工業株式会社
http://www.furukawa.co.jp/eflex/
国内トップシェア!太陽光発電用 PF 管「プラフレキ PFD ハイクオリティ・ブラック」
太陽光パネルは 20 年以上の長期に渡って使用される為、
周辺部材も同様に
「屋根の過酷な環境に耐えうるもの」が必要
です。配管時に耐候性のない PF 管を使用すれば、数年でボロ
ボロになってしまいます。古河電工が開発(特許取得)した太
陽光発電用 PF 管「プラフレキ PFD ハイクオリティ・ブラッ
ク」は暴露促進試験において 6500 時間(約 30 年相当)と業
界最高レベルの耐候性があり、瓦やカラーベストといった黒
い屋根ともっとも調和する「ブラック」を用意しました。呼び
径 φ16、22、28、36 の4サイズを品揃えしており、住宅
用から産業用、またメガソーラーまで様々な太陽光発電で大
活躍しております。
今回呼び径 φ28 において軽量化を図り、更に施工性が向上しました。また、専用の防水継手
や用途別の屋根固定部品などの部材も充実しております。
機能樹脂製品事業部門管路製品部 TEL 043-244-8555
マルチ計測器株式会社
http://www.multimic.com
太陽光発電設備で短絡させずに正確に測定できる絶縁抵抗計「PV メガーシリーズ」
太陽光発電設備の絶縁抵抗測定には P-N 相を短絡させて測定す
る方法と短絡させずに測定する方法の2通りの測定方法がある。
しかし P-N 相を短絡させて測定する方法では短絡用開閉器を別
途設置する必要があり、さらに手順を誤るとアークが発生する危
険性がある。
P-N 相を短絡させずに測定する方法では絶縁劣化が進んだ電路
では正確に測定できない場合がある。
PV メガーシリーズは上記の点を踏まえ開発された製品で、P-N
相を短絡する必要が無く、さらに絶縁劣化が進んだ電路でも正確
に測定することができる。
また JIS C 1302 に準拠しており太陽光発電設備だけでなく通常のメガーとして使用することもできる。
機能の違う3機種をラインナップし、ユーザーのニーズに合わせた機種選定が可能となっている。
営業部 TEL 03-3251-7013
株式会社ムサシインテック
http://www.musashi-in.co.jp
太陽光発電監視装置「ソーラー監視王」
ムサシインテックは太陽光発電設備の異常監視を目的とした「ソーラー監視王」を発売した。
「ソーラー監視王」
は電気設備や農畜産設備の監視で定評のある監視王シリーズを太陽光発電設備の監視に最適
な仕様として、
ローコストで製品化した。
特長
1. 設備の異常を 24 時間遠隔監視・PCS の故障を監視(最大 12 台まで)
・発
電設備の停電を監視・毎日の発電開始∼終了を監視・監視王本体を自己監視
2. 異常時にはメールで通報・異常内容を設定されたパソコン・携帯端末に
即時通報(最大5ヶ所) 3. 多彩な機能を搭載・オリジナルサーバーシステ
ム
(MBS)
による双方向通信・遠隔操作で発電設備のスイッチ操作が可能
4.PCS メーカーを問わず簡単に設置・商用電源と電流センサーの取付けだ
けで設置完了 5. 安心価格でフルサポート・通報サービス料はムサシオリ
ジナル通信プランにより、低価格で安心運用
営業本部 TEL 04-2934-6034
特別企画
14
2015年3月号
第6回
スマートエネルギー Week 2015 内
太陽光発電
システム施工展
「第6回太陽光発電システム施工展」
には、同
はじめ、スマートエネルギーに関する8展と同
時開催の「第8回 国際 太陽電池展」とあわせ、
時開催される。規模は昨年よりさらに拡大し、
日本最大級の 500 社が出展する。太陽光発電
会場には計 1,580 社もの出展社が、一堂に集
システム、パワーコンディショナー、監視シス
結する見込みだ。
テム、架台、工具、メンテナンスなどの太陽光
公式 HP 上の“出展社・製品検索サイト”で
発電の施工、メンテナンス等に必要なあらゆる
は、会社名・キーワード・製品カテゴリ一など
施工技術を持つ出展社が、施工業者やシステム
から全出展社情報を自由に検索し、出展製品の
インテグレーターなどの来場者と、製品・技術
画像など詳細を確認できる。また、気になる出
の仕入れ・発注や技術相談を行う場となる。そ
展社と展示会場内で個別に技術相談をしたい場
の中でも今年は特に、O&M(監視システム、メ
合は、
「アポイン卜申請ボタン」で出展社と直接、
ンテナンス)に高い注目が寄せられている。
商談日時を設定することも可能。出展社による
また太陽光発電システム施工展は、今回新規
情報の更新は会期まで活発に行われるため、来
開催が決定した「第1回電力自由化 EXPO」を
場前の下調べに活用されることをお勧めする。
開催概要
■同時開催展
●開催展名:第6回 太陽光発電システム施工展
●会 期:2015 年2月 25 日(水)∼27 日(金)
●開催時間:10:00 ∼ 18:00
(最終日 17:00 終了)
●会 場:東京ビッグサイト
●主 催:リード エグジビション ジャパン 株式会社
第8回
第3回
第11回
第6回
第6回
第5回
第5回
第1回
国際 太陽電池展 ∼ PV EXPO 2015 ∼
国際 風力発電展 ∼ WIND EXPO 2015 ∼
国際 水素・燃料電池展 ∼ FC EXPO 2015 ∼
国際 二次電池展∼バッテリー ジャパン∼
新エネルギー 試作・加工展
エコハウス&エコビルディング EXPO
国際 スマートグリッド EXPO
電力自由化 EXPO
資料請求 No.080
資料請求 No.081
資料請求 No.083
資料請求 No.084
資料請求 No.085
資料請求 No.086
資料請求 No.087
資料請求 No.088
資料請求 No.089
資料請求 No.090
資料請求 No.091
資料請求 No.092
資料請求 No.093
資料請求 No.094
太陽電池モジュールフレームで
ケーブル保持!
太陽電池モジュールフレーム用ケーブル保持具
PV2M30
1
フレームへ
ワンタッチ!
2
フレームの
どこでも
取り付け!
!
カチッ
http://www.negurosu.co.jp/
本社/〒136-0071 東京都江東区亀戸2丁目40-1
札 幌(011)874-7755
青 森(017)734-1711
盛 岡(019)635-8771
仙 台(022)781-6200
郡 山(024)941-1355
新 潟(025)374-7830
前 橋(027)230-3181
北関東(0289)76-1741
土 浦(029)825-2120
大 宮(048)660-6890
千 葉(047)454-6200
東京中央(03)3528-1700
足 立(03)3858-6561
東京北(048)451-5552
八王子(042)639-0577
横 浜(045)780-3200
厚 木(046)284-5321
静 岡(054)280-4610
資料請求 No.095
3
フレームを
傷つけない!
しかも耐候性の高い
樹脂を採用
三 河(0564)43-5101
名古屋(052)331-2381
三 重(0595)84-0021
名 岐(0586)53-6511
松 本(0263)99-3650
長 野(026)223-3033
金 沢(076)238-6362
京 都(075)693-9411
大 阪(06)6573-7111
神 戸(078)967-6470
高 松(087)823-4702
松 山(089)996-6108
岡 山(086)292-9600
広 島(082)849-6510
松 江(0852)55-4311
山 口(083)986-2901
福 岡(092)935-1500
北九州(093)961-0933
長 崎(095)814-2100
熊 本(096)379-8861
大 分(097)555-9911
鹿児島(099)263-0070
沖 縄(098)870-7122
ソリューション営業部
(03)3528-1800
資料請求 No.096
資料請求 No.097
資料請求 No.098
資料請求 No.099
資料請求 No.100
太陽光発電システムの
パワーコンディショナ入門
高効率な太陽光発電システムを実現する、パワコン技術入門書!
本書は、太陽光発電システムのための“パワーコンディショナ技術”
解説書です。太陽光発電システムでは、高い発電効率が求められて
います。そのため、太陽電池パネルの出力が重要視されていますが、
実は、パワーコンディショナの能力も大きな要素となっています。
そこで本書では、不安定な太陽光発電の出力を安定化し、高効率に
電力変換する機能
“最大電力点追従
(MPPT:Maximum Power Point
Tracking)制御”を中心に、パワーコンディショナのアルゴリズムと
最新手法を、実験データを混じえながら詳細に解説しています。
■主要目次
第1章 太陽光発電システム
第2章 独立型システムのパワーコンディショナ
第3章 系統連系型システムのパワーコンディショナ
第4章 制御の形態と系統保護
■板子 一隆 著 ■A5判・136頁・定価
(本体3 000円【税別】) ISBN 978-4-274-50426-6
導入が加速する太陽光発電システムの設計と施工の最新動向がここにある!
太陽光発電システムの
設計と施工
[改訂4版]
■一般社団法人 太陽光発電協会 編
■B5判・248頁・定価
(本体3 600円
【税別】
)
ISBN 978-4-274-21060-0
1995 年に第1版を発行以来、太陽光発電システムの普及・促進の一助を
果たしてきた
「太陽光発電システムの設計と施工」
は、1998 年に改訂2版、
2005 年に改訂3版と版を重ね、読者の好評を博してきました。改訂3版発行後
5年が経過し、太陽光発電システムを取り巻く環境も大きく変わり、かつ、
内容的にも技術の進展状況に対する補完、また、関連法令等への対応で不足して
いる部分もあることから、今回新たに見直しを行い、改訂4版として発行。
主要目次
Chap1
Chap2
Chap3
Chap4
Chap5
Chap6
太陽光発電システムの概要
太陽電池モジュール
パワーコンディショナ
関連機器と部品
太陽光発電システムの設計
太陽光発電システムの施工
Chap7 太陽光発電システムの
保守点検と計測
Chap8 太陽光発電システム設置の
関係法令と手続き
Appendix 付録
最新の太陽光発電技術を最先端で活躍する技術者がわかりやすく解説
図解
最新 太陽光発電のすべて
桑野 幸徳・近藤 道雄 監修
B5判・264頁・定価
(本体2 800円【税別】
)
ISBN 978-4-274-50339-9
太陽光発電は地球温暖化問題や化石エネルギーの枯渇を背景に
導入が進み、メガソーラーや住宅用太陽光発電などの導入が注目
を集めています。
本書では、次世代型太陽電池含めて最新技術の動向を最先端で
活躍する技術者・研究者 45 人がわかりやすく解説しています。
■主要目次
第1章◎太陽光発電・総論
第2章◎実用化進む太陽電池開発の現状と将来展望
第3章◎次世代型太陽電池開発の現状と将来
第4章◎キーとなる太陽電池製造技術の最新動向
第5章◎太陽電池の検査・測定・評価技術
第6章◎太陽光発電システム構成と設計・施工技術