Japan Technical Communicators Association 2015 年夏 TC 技術検定 2 級使用説明制作ディレクション[DR] 実技試験の出題意図 ディレクション試験は今回から試験範囲が改訂され、マネジメント、情報収集・分析、構成・表 現設計、印刷工程や画面表示の制作基盤構築に加えて、 『トリセツのつくりかた スタンダード編』 で解説する「法令・規格」に対応した内容が加えられた。改訂直後のため、 『トリセツのつくりか た 品質追求編』を含め、記載された内容を業務に当てはめて総合的に問うものが多かった。 問題形式は、従来どおり、計算、選択式、記述と揃っていた。 【課題1】 多言語マニュアルの翻訳作業について、さまざまな条件から外注先を選定する問題。トピックあ たりの作業時間(スキル)、単価、品質などから、作業時間、コスト計算を行う。言語ごとに掲載 するトピックと翻訳工程が異なるため単純計算ではいかないが、作業時間、コストをそれぞれ順 に計算するので解答できる。 【課題2】 カメラの使用説明の目次から、印刷媒体のページ数を削減し、Web 配信にするトピックを選択す る問題。まず、開発方針と使用説明の対応から、印刷媒体に残す項目を選択し、Web で優先的に 配信する項目を選択する。目次項目は多いが、対応条件をよく読むことで、残す項目と Web 優先 項目の選択ができ解答できる。 【課題3】 プロジェクターの使用説明の印刷指示に関する問題。用紙のサイズや折り方、トンボ、色の指示 など印刷に関する総合的な指示を行う。印刷に関する知識は、 『トリセツのつくりかた 品質追求 編』を読んでいれば解答できる。 【課題4】 ソフトウェアのバージョンアップに伴う使用説明の媒体見直しに関する問題。ユーザーへのアン ケートに基づき、PDF(印刷イメージ)から HTML 形式に変更する際の画面デザインの条件を 選択したり、印刷媒体の構成要素を HTML の構成要素に対応させる。それぞれの構成要素は、 『ト リセツのつくりかた 品質追求編』を読んでいれば解答できる。 【課題5】 ウォーターサーバーの使用説明を作成するにあたってのリスクアセスメントに関する問題。リス クアセスメント手法の一つ R-map 法により、NITE が公表した事故例を分類する。R-map 法の 考え方は、『トリセツのつくりかた スタンダード編』を読んでいれば解答できる。
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