本誌編集部独自調査 「ケーブル4K」12月編成番組に使用した ケーブルテレビ事業者の 4K制作機材 2015年12月にケーブルテレビの4K実用放送「ケーブル4K」がサービスを開始する。ケー ブルテレビ事業者は単独制作や日本ケーブルテレビ連盟との共同制作で4K番組を提供し ていく。本誌ではこれらのケーブルテレビ事業者がどのような4K制作機材を使用してい るのか緊急調査した。効率的な設備投資で高品質の4K番組を制作するにはどの機種を使 用すればよいか、すでに4K番組制作を行っている事業者やこれから参入する事業者に参 (調査・文:渡辺 元・本誌編集部) 考にしていただきたい。 【表 1 】 「ケーブル4K」番組制作事業者 2015年12月編成の 番組制作事業者(順不同) 2016年1月編成の 新規番組制作事業者(順不同) ケーブルテレビ事業者 単独制作 ケーブルテレビ富山 J:COM 秋田ケーブルテレビ 長崎ケーブルメディア 須高ケーブルテレビ 広域高速ネット二九六 テレビ松本ケーブルビジョン ニューメディア ハートネットワーク ZTV CNCi TOKAIグループ J:COM 日本ケーブルテレビ連盟と ケーブルテレビ事業者の 共同制作 連盟×須高ケーブルテレビ 連盟×知多メディアスネットワーク 連盟×J:COM(東 飾) 連盟×近鉄ケーブルネットワーク 連盟×iネット飯山 連盟×J:COM(仙台MC) 連盟×姫路ケーブルテレビ 連盟×中部ケーブルネットワーク 連盟×結城ケーブルテレビ 連盟×J:COM(西日本MC) 連盟×ZTV チャンネル事業者/ 外部プロダクション チャンネル銀河×ファミリー劇場 テレ朝チャンネル ヒストリーチャンネル チャンネル銀河×ファミリー劇場 UVN(制作プロダクション) 4K編集ソフトは EDIUSが圧倒的人気 今回の調査は、「ケーブル4K」で2015 年12月に放送される番組を制作している ケーブルテレビ事業者を対象にした。12 月編成の番組を制作しているのは、単独 制作を行ったのが9社、日本ケーブルテ レビ連盟と共同制作を行ったのが6社の 合計15社(表1)。調査の回答は、単独 制作が7社、共同制作が3社の合計10社 から得られた。 質問内容は、制作した番組名、番組 ジャンル、使用した4Kカメラの機種、編 集ソフトの機種、素材アーカイブのメデ (日本ケーブルテレビ連盟の資料より) ィアの種類、完パケアーカイブのメディ アの種類、これらの機材は自社で所有し ているものか、あるいは借りているもの Z100(ソニー)で、どちらも6 社で並ん か、編集作業は自社で行っているか、あ だ(PXW-FS7のレンズ付属商品である Premiere Pro CC(Adobe)が4社で最 るいはポスプロに委託しているか。ケー PXW-FS7KもPXW-FS7に含めて集計 も多かった。以下はEDIUS Pro 7(グラ ブルテレビ事業者各社からの回答は表2 し た )。 以 下、PMW-F55( ソ ニ ー)、 スバレー)が3社、EDIUS Elite 7(同社) のようになった。 AG-DVX200(パナソニック)、LUMIX が2社、EDIUS Pro 8(同社)とEDIUS 使用した4Kカメラの機種は、最も多 DMC-LX100(パナソニック)、LUMIX (簡易) ( 同 社 )が 1 社。 全 体 とし て かったのがPXW-FS7(ソニー)とPXW- DMC-GH4(パナソニック)が1社だった。 EDIUSを使用する事業者が多かった。 使 用 し た 編 集 ソ フト の 機 種 は、 1-2016 59
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