毎日のオンエアに最善を。 走り続ける自分を励ます

7 人 の 卒 業 生 が 語 る、 仕 事、 学 び、 夢
世界 を冷静に見つめて
真に必要とされる支援を
毎 日 のオ ンエア に 最 善 を。
走り続ける自分を励ます
“K
e e p g o in g " の 言 葉
斧もが
熱い思いで実践
東日本大震災で被害
を受けた青葉ホールの
再建を特集した企画
V TRの数日にて
--[ ユ ースゞ逡 組 に
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光 ら講壇心
きだれ′
連を
む
より対等な関係を
重視しながら
国際協力を担う
一
員
ると 多くの川 が氾 濫 するようになったという。日 本赤
る。番組制作会社 ジョブエックスに所属 し、T B S テレビ
報道局 「N スタ」の制作スタッフを務める葛城麻実子さ
ネパール赤十字社のスクノフと
国 土 の 大半 をヒマラヤ 山 脈 が 占めるネパールでは、
近 年の地球温 暖化 で雪 解 け水 が増 しており、雨季 にな
生放送 3 0 分前、スタジオでリハーサルが始まるなか、
隣の副調 節室 では取材 V T R の編集作業 が大詰めに入
十字社に勤務する赤松直美さんは、国際部開発協力課
の 主 事 として、現 地 国の 赤 十 字社スタッフ とともに 洪
んにとって、この時間帯は最も集中力 が高まる 時だ。
「ハードな報道 だけでなく、巷の話題を取 り上 げて企
画 した“ソフ トニュース“であっても、独 自 性 や 取 材 の
水 の 被害 にあっている 村 々で 防災 事業 を進 めている。
「現 地 の 子 どもの 中 には J IIが増 水 すると 向こう 岸
の学校まで、ドラム 缶 を浮 き 輪代わりに毎日 泳いで登
校 する 子もいます。危 険とわかっていても、昔 から住ん
掘り下げ方で、視聴者を満足させる内容に仕上げたい
と思 っています」
の演 奏家 たちが普 段着 で乗 り込 み、クラシック 音楽 を
奏 でだすというサ プライ ズだ。その様 子をインターネッ
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人道的な支援 を行う姿勢 は世界共通のものだ。赤松さ
トで見 た高城 さんは、乗客 が驚きながらも 聴き入る 表
日 本 赤 十 字 社 は、世 界 1 8 7 カ 国 にある 赤 十 字 社 の
一つである。赤 十字社の活動は国によって異なるが、た
とえ 戦 場 においても 敵 味 方 なく、中 立 ・公平 の 立場 で
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でいる 土地 を簡単に離れられないのが現実 なのです」
高 城 さんが企 画 した V T R に、海 外の 音楽 活 動 を取
り上 げたものがある。コペンハーゲンの 地 下鉄 に、プロ
んもこの 考 えに感 銘を 受 けて、「ここで働きたい 」とい
情 に 心 を 動 かされ、す ぐにメールで彼 らに 連 絡 をとっ
う思 いを強めたという。
た。とはいえ海外取材の予算と時間はない。
「スカイ プで電話取材 に応 じていただきま した。音楽
現在の仕事は、日本で集まった寄付を資金として、ア
ジアの災害多発国の人々が自分たちの村を自分たちで守
が盛んなヨーロッパでも、著者のクラシック 離 れが進ん
でいるそうです。私も大学時代オーケストラに所属 して
いたので、彼 らの 「クラシック 音楽 を 身近 に』という 思
亀 - --4
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一
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る、自立 した防災活動を行うための教育事業の推進だ。
「事業は必ずその国の赤十字社のスタッフを中心に行
-- ≦
=工髯
」
」‐
います。寄付 国 からの一 方 的 な援助 が遂に負担を掛 け
てしまうこともあるので、現地の声を大切にしています」
いに共 感 します。生の声 を届 け、日本の人たちにもクラ
シック音楽を別の角 度から見てほしかったのです 」
赤松さんは契約書や協定書に関わる、多方面との連絡
久々に英語 で長い会話をして 緊張 したという葛 城さ
や調整を行ったり、現地 での調 査や視察を通 して、事業
んだが、聖 心 女 子 大 学 時 代 は、マーシャ ・クラッカワー
がスムーズに進むようサポートしている。
「私のつくる書類 が事業の進行を左右 するので、キー
先 生 のゼミで、メ ディアコミュニケーションについて日
常 的に英語で研 究活動に打ち込んでいた。
盤
ボー ドを 叩きながらも、その先 に 現地 の 人 々の 安全 が
株式会社ジョブエックス
アシスタントディレクター
-葛城 麻実子 開愛寵 鼾 (現難数鰐)蟻奴鰐攻
かかっていることを感 じて、 1 日も早くという思いで取
り組んでいます 」
日本赤十字社
事業局 国際部 開発協力課
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赤松 直美
歴史社会学科 国際交流専攻
2009年3月卒業
たくさん河戸吏員 を
,ミミ室コメ
ニノ4に* 囎 が
や !ノ
アを盛 り込んでつくり上 げた作品を、今も見返 すこと
のことに挑 戦 し続 ける原動力 となっている。ユニーク
く 必死 に食 らいつく ばかりでした。先生 が私によく仰 っ
ていたのは“K e e p g o in ぎ r続 けなさいJという言葉 で
す。今、英語 を使う 場面 に苦 労なく 対応 できるのも、あ
な 発想も 健在 だ。俳優 のジョニー ・デッ プが来日 した
の頃の日々の積み 重ねがあってこそだと思っています 」
メ ディア を扱 うゼミだったので、広 尾 の 街 を 取 材 し
際、「N スタ 」チームとして会見にスタンバイした。
「時間によっては取材に応 じてもらえない可 能性 が
あったので、作戦を練 り、彼の 映画にちなんで“ヴァン
パイ ア "の衣 装で待ち構 えました。それが目に留まり
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」
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話もすべて 英語。私は留 学経験もなかったので、とにか
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「クラッカワー先 生 の ゼミ では課題 も 議論 も 日常 会
があるという。ゼミに限らず聖心女子大学 時代 はたく
さんの課題 をこなした。その経験 が、自分の 能力 以上
赤松さんは、聖心女子大学に進学する際、すでに国際協
力の仕事に就きたいという志があった。進学の動機は、奉
仕の精神に貫かれた校風や、国際協力の舞台で活躍する
卒業生が多いという理由だけではない。大学で、世界情勢
「初めて論文を執筆 し、自分自身との闘いというもの
を経験しました。この筋道で真意が読み手に伝わるかど
うか、起きている間は常に自問自答の繰り返しでした」
や日本の外交についてしっかり学びたいと考えたからだ。
努力が報われ赤松さんは優秀賞を獲得した。「6 つの
シナリオからみる丁地球温暖化問題月 と題 し、複雑な問
「国際協力に携 わるためには、思いだけではなく、きち
んと知識をもったうえで、自分に何ができるのかを考えた
題を論文にまとめた経験が、仕事における企画書や報
告書をわかりやすく書き上 げる力につながっている。
聖心女子大学で学んだ日々を思うと、どんな局面で
も乗り越えられるという。その揺るぎない精神が国際
協力の最前線を支えている。
見事にコメントをもらうことができたのです 」
いことに注 目 し、大 の視 点でナレーションをつけ、街 を
だが日 々 格 闘 するだけでなく、豊 かな発想 で成 し遂
いと思ったからです」
紹 介 してみました 」
げる、葛 城さんの しなやかさは聖 心 女 子 大 学 時代 の
努力 に裏打ちされている。
ゼミでは国際政治の研究に取り組んだ。外交官出身の
先生による指導で、「資料収集」「情報分析」「理論展開」、
卒業 論文の 制作 と重 なり、目 が回 りながらもアイ デ
られた。妥協を許さない先生のもとで、共に学んだゼミ
生は、「戦友 」と 呼べる仲間だという。4 年 次には、国際
関係関連の論文大会 r佐藤栄作賞さに挑戦。
V T R を制作する課題もあった。
「私 たちが取 り 上 げたのは“大“。広尾 は愛 犬 家 が 多
毎 日オンエアされる番組の制作 は息つく 暇もない。
すべてにおいて実社会の第一線で適用する実力を鍛え
7
圏際
国際政治のゼミで学び
「佐藤栄作賞川こ応募した
論文が優秀賞を受賞
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7 Stories
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