成果をあげる 「ISOの使い方と遊び方」

中小企業ISOサポートセンター
ISO9001/ISO14001特別レポート
成果をあげる
「ISOの使い方と遊び方」
シリーズ2
社内回覧印
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執筆者 石田 茂
WRITTEN
BY SHIGERU ISHIDA
経営に役立つISO9001/14001取得情報を提供
中小企業 ISO サポートセンター
フリーダイヤル 0120−150−219
ホームページアドレス http://www.isosupport.net
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成果をあげる「ISOの使い方と遊び方」シリーズ2
執筆者:ISO9001/14001コンサルタント 石田 茂
男
さて前回は、成果をあげるISOにしてい
順書通り実行しているかばかりチェックして
ただくために、基礎編としてISOマネジメ
いませんか? すなわち計画系であるPlan
ントシステムが上手く立ち行かないいくつか
(ここでいうPlanは結構広い意味を含んでい
の理由をお話しました。
ます)ありきで全てが回り、運用系(決めら
れたことをきちんと実施しているか)の
第二回目となる今回のレポートでは、IS
チェックをかける。それはそれで大切なこと
Oの使い方を理解していただくために、少し
です。でももしこのPlanが会社の目的に照ら
原点に帰ってお話したいと思います。
してまずかったら? Planの内容のチェック
はしないのでしょうか?
■そもそもISO9001/14001っ
て何が目的?
あらためて問います。どこに向かって進む
ためにマネジメントサイクルを回せば良いの
品質(QMS:Quality Management
でしょうか?
Systems)にせよ、環境(EMS:
Environmental Management Systems)
少し脇道に外れますが、ひとつの組織にい
にせよ、情報セキュリティー(ISMS:
くつのマネジメントシステムが並立している
Information Security Management
でしょう? たまたまこちらの品質という切り
Systems)
口から見たら品質マネジメントシステムであ
にせよ、はたまたその他のシステムに
り、別の環境の切り口から見たら環境マネジ
してもマネジメントシステムであり、計画−
メントシステムといっているだけで、ひとつ
実施−監視−是正/改善(Plan-Do-Check-
のマネジメントシステムと言うことはもとも
Act)のマネジメントサイクルを回せと言っ
と可能ではないですか? 現にひとつの会社で
ています。
ISOをする前にいくつのシステムが動いて
いました? 中長期の経営目標から事業計画を
ではどこに向かって進むために、
改善
継続的
として、マネジメントサイクルを回せ
回すようなマネジメントシステムの中で全て
が包まれていませんでしたか?
ば良いのでしょうか? 以下は話を簡単にする
ため多くはISO9001をベースに語って
いきます。
多くの会社は従来のシステムをちょっと横
に置いて忘れて、やれ
ステム
例えば、内部監査のとき、マニュアルや手
ム
だ、やれ
品質マネジメントシ
環境マネジメントシステ
だと言っているような気がします。そう
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いう状況では今よく目にする
ントシステム
統合マネジメ
比べて秀でたというニュアンスはありません
の話題にもついて行けません
が、上述のようにマネジメントシステムは本
来ひとつで、切り口で見え方が違うだけと考
よね。
えると、周りに比べて秀でることにも使える
さて話を元に戻して、品質マネジメントシ
と思いませんか? 「環境マネジメントシステ
ステムで考えると、ISO9001の規格の
ムを運用することで、他社と差別化し優位に
1章で次のように書いてあります。
立って利益を出そう」ってよく言うじゃない
ですか!
この規格(ISO9001)は、次の二つ
最近私のところにコンサルティングの依頼
の事項に該当する組織に対して、品質マネジ
が来る時の動機は、顧客の要求だからという
メントシステムに関する要求事項を規定する
のも確かに多いですが、①きちっとPDCAが
ものである。
回る組織にしたいから、②後継者育成のた
め、③各社員が問題解決できる集団にするた
a)顧客要求事項及び適用される規制要求事
め、④戦略を実行するためのツールとして使
項を満たした製品を一貫して提供する能力を
うため、⑤いい会社にするため、といったも
持つことを実証する必要がある場合。
のがあります。ISOでこれらができるので
すかって? 答は、当然そうです、使い方次第
b)品質マネジメントシステムの継続的改善
でできるのです。
のプロセスを含むシステムの効果的な適用、
並びに顧客要求事項及び適用される規制要求
■ISOをどう使うか?
事項への適合への保証を通して、顧客満足の
向上を目指す場合。
ISOは管理技術であり、管理のための
ツールです。だから、丁度大リーガーのイチ
ローがグラブを手入れするように、自分に
簡単に言えば、高品質の製品を一貫して提
合ったツールにするため自ら手を加えていか
供できることを実証することとこれにより顧
なければ馴染めませんし使いこなせません。
客満足の向上を目指すことが規格の目的(狙
仮に使いこなせるようになったとしてもあく
い)となっています。しかし Quality を品
までも管理ツールですからISOの取得その
質 と訳していますが、もともと Quality
ものが目的だとしてはいけません。
には
上流階級の人々
というよ
うな意味
もあり、周り(同業他社)に比べて秀でたと
いうニュアンスがあります。
私はよくクライアントに言うのですが、I
SOの認証取得は台座を作っただけであり、
そこにどんな仏像を建て、どんな魂を入れる
環境の方は環境負荷の低減を達成するため
の規格であり、
Environment
には周りに
かが大切です。これを経営者から末端の社員
まで全員が主役として行なうのです。但し、
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全員が投手で4番打者になる必要はありませ
ん。それぞれの持ち場、役割でベストを尽く
すのです。
ISO9001で品質が良くなり、顧客満
足が向上するだけで良いのでしょうか? やは
りこれに加えて会社が儲かって、社員が活性
化しないともったいないでしょう? 経営者の
皆さんは会社をこうしたいという熱い思いが
あるでしょう?! その思いを実現するための
ツールがISOの9001であったり140
01だったりしているのです。そのツールで
全社員が楽しく経営者の思いである「こんな
会社にしたい」を実現していくのがISOの
活動の狙いです。
次回は、このレポートのまとめとして、私
の関わった事例をいくつか差し支えのない範
囲で書きましょう。是非、これらの事例から
何かを感じて下さい。
■ISO取得から運営改善までサポート!
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