京外専から京都外大へ編入。 そして、憧れだった キャビンアテンダントに

京外専から京都外大へ編入。
そして、憧れだった
キャビンアテンダントになる夢を実現
全日本空輸株式会社(ANA)
客室センター 客室乗務二部
川端 美穂菜さん/英米語学科卒業
京外専に入学した動機は?
もともと英語が好きで、進学先は大学も含め英語に特化した学校、できれば他の言語も修得できる学校を探していました。京外専は英語だけでなくアジア
の言葉も学ぶことができ、編入対策や就職対策を充実していたので興味を持ちました。
実際入学してどうでした?
のちに編入した大学と比べると京外専は本当に小さな学校だったなと思います(笑)。でもそのおかげで、みんなが家族みたいに身近に感じます。進路指
導や事務室の方、もちろん先生方もすぐ顔を覚えるし、覚えられます。先生方も学生一人ひとりに対して、親身になって指導してくださいます。私もおかげで
TOEIC が入学時より大幅アップ。卒業後は京都外大に編入することができました。この他、第二・第三外国語、パソコンスキルやビジネス系検定講座、就職対
策講座、編入対策講座などたくさんの講座を受講しました。
私は自宅が遠く片道2時間半もかけて通学していましたが、ぜんぜん苦になりませんでした。駅から京外専までの通学路の桜や紅葉など季節毎に変わる
景色が好きで、放課後に同級生とバスに乗って遊びに出掛けることもしばしばありました。仲の良い友人もたくさんできました。当時の同級生とは今でも連絡
を取り合う仲です。
CA を目指したのはいつぐらいから?
キャビンアテンダント(CA)に関しては、高校3年生の三者進路面談の際、担任の先生と母がすすめてくれたのがきっかけです。人と接する仕事が好きでし
たし…。当時は憧れていただけです。でも語学を身につけていると、将来の進路の選択肢も広がると思っていました。
2年で卒業する際、ダメもとで ANA を新卒で受験、結果は不合格でしたが、その後は大学編入に進路変更。急な変更にも学校が親切丁寧に対応してくださ
ったのはありがたかったですね。
急な大学編入対策!大変だったのでは?
大学編入対策については、編入対策講座の受講と先生への質問が中心でした。
本当に面倒見のいい先生ばかりですので、時間の許す限り教えてくださいました。たとえば皆が、冠詞がわからない!ってなれば授業内容を急遽変更して
冠詞講座が始まります。(笑)大学ですと、先生に対して学生数が多く、学力もそれぞれなので対応してくれませんが…。
質問も気軽に答えてくださいます。メールで質問を受け付けてくださる先生もいますが、メールより対面がわかりやすいですよね?授業でもやはり不安に
なったところ、皆の前で質問できないときはすぐ近くに職員室に直行です。時間があればわかるまで教えてくれますし、最適な教材や問題集、場合によって
は私物をガッツリ印刷してくださいます。私はこんな先生方が好きでした。おかげで無事に京都外大に編入することができました。
京都外大編入後の生活は?
結局のところ本気で CA に!!と思ったのは、京外専卒業時に受けた ANA の説明会以降ではないでしょうか? それまではただの憧れや言われるがまま、
CA になれたら皆から褒められるなど、外面ばかりでしたから。大学編入後はすぐに京外専で学んだ就職活動のノウハウを実践し始めました。
まずは ANA について、CA について毎日少しずつ情報を集めました。コツコツやるといざ就活の際はエントリーシート(ES)などに力を入れるだけだったの
で楽でしたよ!あとは新聞を読むくせをつけたり、大学の就職活動支援の場や説明会にもすぐ参加したりしていました。調べると、様々な仕事に興味が湧き、
CA への就職意欲もより高まりました。
エアラインスクールというものもありますが、私はそこには行かず、大学の就職活動支援の場にあるエアラインの雑誌を呼んで勉強したりしました。お化粧
の仕方や面接での見られるポイント、会社ごとのチェックポイント、体験談など。就活は交通費だけでもお金がかかりますので、こういったところで節約しとく
と、よりいろいろな場所へ面接・説明会を受けに行けます。あとは就職活動支援ですので様々な求人や構内での説明会など、有益情報も手に入りますので、
使えるものは使いましょう!!
就活の思い出は?
私たちが就活するときは JAL さんの求人はありませんでした。国内の航空会社は ANA のみ、あとは海外系エアラインしかありませんでした。そして就職氷
河期と呼ばれた時代でした。私自身日本に住みたいという強い希望があったため、海外エアラインだと海外に住むこと前提になってしまうことから、航空業界
は ANA 一本に絞りました。この他は ANA の地上職、製薬会社の MR やジュエリー販売員など受けました。
現在の就活スケジュールとは異なりますが、私たちの時は大学3年生の冬から就職説明会が始まり、早い人で大学3年の終わり3月末から内定が出始め
ていました。ANAは3月にESを提出し、当初4月に1次面接でしたが、震災の影響で5月にESの結果発表、そしてすぐに1次面接(グループディスカッション)
でした。その後はスピーディーに進み、2次集団面接(面接官2:就活生3)、3次個人面談と健康診断、そして7月末に内定電話でした。ES 結果発表までは毎
日メールチェックの日々でしたが、その後は早く進んだため反対に良かったです。ANA の内定発表まで、別の2社から内定(接客系です)をいただきましたが
辞退いたしました。
ANA に限らず航空業界受験すると、7割はエアラインスクールの方です。皆さんスクール仲間で固まっているのですぐわかります。でも気負いしないでくだ
さい。スクールに通っていないなりの良さはあります!受験過程で同じような回答をしている方が多かったですし、自分らしく仕事できるのが一番と思いませ
んか?
内定いただいた会社の最終試験でパソコンで回答する問題があり、その後副社長との最終面接で、内定をいただいたあと、「なぜそんなに堂々とされてい
て、正直なんですか?」と真面目に聞かれました。私は「本当のこの素のままの自分で居られる環境で働きたいと思っています。ありのままの自分で働けな
い場所では自分らしさ、本当の力を発揮できないと思います」といったのを覚えています。よくあの場で言えたなとも思いますが、その方はその通りだと思
う!!と褒めてくださいました。
たとえば 1 次面接のグループディスカッションでの出来事ですが、そこでは進行役や書記、タイムキーパーなど決めます。私のグループはスクール生ばか
りだったためか、皆さん積極的に役割を立候補していました。そのため私は何の役割もなし。ですが、皆の話をよく聞き、決して否定せず、肯定したり補足し
たり…、それだけしていました。そしたら通過したんです。(笑) 補足ですが、その後の内定式含めグループディスカッションで一緒だったメンバーは見かけ
ていませんので、おそらく…。
言いたいことは、無理に自分を作っても面接官にはわかります!だったら自分のできる最大パフォーマンスを発揮する方がいいと思います。それは航空業
界のみならずだと思っています。
現在の仕事内容や生活は?
2012 年入社で、現在は国際線国内線共にフライトしています。国内線ではチーフパーサーの資格取得に向け勉強中。国際線ではエコノミークラスパーサー
資格を取得し、ビジネスクラスのサービスもしています。
ANAでは入社1年目の後半(入社約10ヶ月目くらい)から国際線の訓練が2週間入ります。その更に1年以内にはビジネスクラスのサービス訓練も入ります。
私と同様4年目になると国内線のチーフパーサーとして国内線フライトの責任者としてフライトするようになります。
勤務のスケジュールは大体ですが月 10 日チョイはお休
みがあります。国内線のみの時は4日フライト、2日連休の
パターンを繰り返します。国際線国内線どちらも飛ぶように
なると、不規則なスケジュールになりますが、私の場合月2
回長距離(アメリカやヨーロッパ)、月2回中距離(アジア線
のシンガポールやバンコクなど)、あとは国内線や国際線
の短距離日帰り(中国やフィリピンなど)で構成されます。
ステイ先では観光したり、美味しいものを食べたり、マッ
サージに行ったり、お祭りに参加したりと楽しんでいます。
飛行機を社員料金で使えるので旅行に頻繁に行っている
方もいますよ。
CA や航空会社を目指す人へのアドバイスを
会社によって CA の好みも異なりますので、この会社!っていうのがあるなら徹底的に調べたほうがいいと思います。特にないならご縁ですね。必要なの
は体力です。最終面接で健康診断がある会社が多いので、体調には気をつけて、気になるのであれば早めに主治医に相談してください。
あとエアラインスクールには通っても通わなくてもいいです。私は金銭上通いませんでしたが。スクール行って自信が出るなら通ってもいいと思います。仲
間も増えるし、求人情報もやっぱり早いですから。でもスクールに通わず内定を獲得した方も多いですので、そこは重要じゃないですよ。
何事もなりたい!!って気持ちが大切。面接官にその気持ちが伝わるよう私も祈っています。この他、就職活動は周りのフォローが大切です。家族や先生、
就職活動で出会った方々に感謝の気持ちを忘れずに頑張ってください。
お仕事上、語学力ってやっぱり必要?
必要ですね。ANA は入社時の語学力は重視していませんが、入社後は必須です。毎年必ず受講の英語テストもあります。他の航空会社や外資系航空会社
は必須です。
特に、国際線フライトでは海外クルー(イギリス、韓国、上海、バンコク、ドイツなど)と乗務することも多いので英語で会話します。お客様の質問にも英語は
必須ですし、海外で遊びに行くならなおさら…。
入社後学ぶこともたくさんあるので、今のうちに英語が話せると入社後楽ですよ!私は入社後、英語の勉強と CA の勉強で大変でした。
これからの川端さんの抱負は?
今は国内線チーフパーサーの資格の取得、あと2年以内にビジネスクラスのパーサーの資格取得を目指したいと思います。後輩の指導に入ることも多く、
難しい日々ですが、人の良いところを見つけホメることを目標に指導も頑張っています。
4年目に入るとフライトでは中堅を担うようになります。先輩方の補佐、後輩たちの指導育成、どちらもできるよう円滑油となっていきたいと思います。目標
にする先輩方もたくさんいらっしゃるので、少しでも近づけるよう楽しく頑張って行きたいです。
航空業界に就職希望の皆様に、お会いできるのを楽しみにしています。
飛行機に搭乗した際は、CA に一言「私、CA になりたいんです」って言ってみてください。写真を一緒に撮ってくれたり、メッセージをくれたりしますよ。(笑)