第 55 回比較経済体制学会全国大会 共通論題「世界経済の地殻変動」 2015 年 11 月 8 日 日本大学経済学部 ロシア経済の変動:新しい成長モデルの模索(報告要旨) 田畑伸一郎(北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター) 1.はじめに 本報告では,世界経済の地殻変動のなかで,ロシア経済がどのような変化を強いられて いるのかについて考察する。油価の下落やウクライナ紛争に起因する経済制裁は 2014 年 から生じたが,2013 年にロシアの経済成長率は 1.3%であり,油価高騰に基づく経済成長 は既に終わっていた。すなわち,ロシア経済は,油価の下落や経済制裁が始まる前に,成 長モデルの変更を迫られていた。ルーブルの実質レートの継続的上昇が生じていないこと が,従来と比べたときの現在および近い将来の大きな変化であり,この状況下では,ロシ ア経済は,望むと望まざるとにかかわらず,輸入代替の方向に変化せざるを得ないと思わ れる。ロシアの対外経済関係の東方シフトも,2000 年代以降進行していたものであるが, 経済制裁の影響でさらに加速する可能性がある。 2.2000 年代以降の経緯 2-1. 「2000 年代モデル」 ロシアは,2000~2007 年に年平均 7%の高成長を記録した。このときの経済成長モデ ルを 2000 年代モデルと呼ぶことにする。2000 年代モデルの特徴は,次の3点にまとめら れる(田畑,2012,pp. 144-146) 。 ① 油価高騰に基づく。 ② 家計消費主導の経済成長であり,投資主導ではない。 ③ ルーブルの実質レートの上昇を伴った。言うまでもなく,これは石油・ガス輸出収入 の継続的増加による。これはオランダ病を引き起こすものであり,家計消費のかなり の部分が輸入によって賄われ,製造業の成長が妨げられる局面が見られた。 ①に関連して重要なことは,石油・ガスのレント収入が増大したことである。このレン ト収入は,次のような3つの形で循環した 1。第1は,オリガルヒ(富豪)などの新興資 本家に絡む流れであり,キャピタル・フライトとして国外に流出したものも多い。第2は, 税収として国家予算に取り込まれたものであり,政府系ファンド(Sovereign Wealth Fund) の原資ともなった。第3は,家計の所得となったものであり,上記②に記した家計消費主 導の経済成長の源泉となった。 2-2.「イノヴェーション・モデル」 田畑(2008)のあとがき(pp. 272-273)参照。これに関しては,第 6 回比較経済体制 学会秋期大会(法政大学,2007 年 10 月 27 日)において「ロシアの資本主義:資金循環 から見たその特徴」と題する共通論題報告を行った。 1 1 2000 年代モデルは,石油・ガスに過度に依存するものであり,経済成長が外的要因に左 右される度合いが大きいことから,このモデルからの脱却が政府の目標とされた。2006 年頃から作成が開始され,2008 年 11 月 17 日付政府指令第 1662 号で採択された「2020 年までの長期社会経済発展構想」では,イノヴェーションに基づく成長が目指された 2。 これをイノヴェーション・モデルと呼ぶことにする。このモデルでは,製造業,とくに機 械工業が成長の原動力となるとされた。その中核となるのは,航空機産業,ロケット・宇 宙産業,造船業,無線電子工業などの分野であり,国は,ヴネシュエコノムバンク,投資 基金などの「発展の制度」と呼ばれるものにより,こうした産業の発展を支援する。これ により,機械の輸出に基づく年率6~7%の経済成長が 2010 年代半ばにも生じるとされ た。 「2020 年までの長期社会経済発展構想」は,世界金融危機の影響で,採択された時点で 前提条件が大きく変化してしまったため,その見直しを 2011 年2月にプーチン首相(当 時)が大統領付属ロシア国民経済・公務アカデミー学長のウラジミル・マウと高等経済大 学学長のヤロスラブ・クジミノフに依頼した。マウとクジミノフを中心に 21 ものサブグ ループが作られ,多くの学者・官僚・経営者らがこの策定に関わった。そして,その検討 結果が,864 頁もの大部の印刷物として 2012 年3月に公表された(Strategiia-2020, 2012) 。 これは,プーチンの 2012 年大統領選挙の公約や当選後の政策に反映されているところが あるが,一方で,この「戦略 2020」は脱工業化路線,プーチン3期目の政策は再工業化路 線であり,両者は相容れないものであるという分析もあった(服部 2012a; 2012b) 。 2-3.2014 年における変化 2008 年のリーマン・ショックを境に,ロシアの高成長は終わった。2009 年に 7.8%も のマイナス成長を記録した後,2010~2012 年には3~4%台の成長となったが,2013 年 には 1.3%の成長率を記録した。2012 年から 2014 年初めまで油価は高止まりしたが,そ の高騰はなくなり,2013 年には,2000 年代モデルは既に完全に機能しなくなっていたと 言える(図1) 。 このように,ロシア経済は,経済成長率が1%台にまで下がっているなかで,2014 年に は油価下落と経済制裁という2つの大きなショックを受けることになった。2014 年の経済 成長率が 0.6%であったことを考慮に入れると,油価下落と経済制裁が直接的に経済成長 に与えた影響は,軽微なものであったと言えるかもしれない。直接的な影響としては,原 油安が家計消費増加の鈍化や投資の減少を引き起こしたこと,経済制裁が資本流入の減少 を通じて投資の減少に寄与したことは指摘できよう。油価の下落は,年平均価格で見ると, 2014 年は 7.6%に留まっており,2015 年の方がその影響が大きくなると見られる。油価 の水準は,ロシアが 2000 年代モデルにおいて享受してきたレント収入の大きさを左右す るものであり,2014~2015 年にそれが急減していることの影響は,言うまでもなく大き いものである。 経済発展省のサイトによれば,2006 年 7 月 21 日の国家評議会の会議に関連する大統領 の要請で作成が開始された (http://economy.gov.ru/minec/activity/sections/strategicPlanning/concept/) 。2007 年 10 月時点の草案の概要については,西村(2007) ,久保庭(2007)参照。 2 2 経済制裁は,その直接的影響以上に,ペレストロイカ以降の欧米との協調路線が変容を 迫られたことの心理的影響が大きいであろう。経済の領域でも,ロシアへの直接投資や資 金供与の面で既に 2014 年において影響が出ており,それが好転する見通しは立っていな い。 3.オランダ病と輸入代替 筆者は,ロシアがオランダ病によって製造業の発展を妨げられていることを強調してき た(田畑,2012) 3。オランダ病の必要条件は,エネルギー輸出によって巨額の外貨獲得 があり,自国通貨の価値が切り上がっていることであろう。ロシアの場合は,1992 年以降, ほとんどの時期において,ルーブルの実質レートの継続的上昇が見られた(図2)。 しかし,2011 年頃から,ルーブルの実質レートの上昇は見られなくなった。2014 年半 ば頃からは,レートの下落が生じ,それが回復する兆しは見られない。1998 年の通貨・金 融危機のときも,2008 年の世界金融危機のときも,レートの下落が短期的に生じた後,レ ートの上昇傾向がすぐに現れたが,今回は様相が異なる。もちろん,その主因は,油価が 大きく下落して,回復が見られないことにある(図3) 。 今後,油価の顕著な回復が5年くらいない,あるいは,あったとしても,緩慢な上昇で あると考えるならば,ルーブルの実質レートの上昇はほとんどないか,緩慢なものである と予想される。そのような状況下において,初めてロシアはオランダ病から解放されるの ではないだろうか。 2008 年において,筆者を含む数人のグループで 2020 年までのロシア経済の成長予測を 試みた際,我々は,油価が 2000~2007 年のような急速な上昇をいつまでも続けることは あり得ないので,ロシア経済はいずれ輸入代替による成長になることを予測した(『2020 年のロシア』 ,2008, pp. 52-57) 4。現在,まさにそのような状況になってきたと考えられ る。因みに,2009 年の時点では,プーチンは,ロシア経済が目指すのはイノヴェーション・ モデルであり,安く買えるのに,輸入代替を進めるのは意味がないと述べていたが 5,今 年初め頃からロシア政府が輸入代替に大々的に取り組み出したのは周知のとおりである (服部,2015) 。 ロシアのように,オランダ病のために小売の半分近くを輸入に頼っていた国において 6, 為替相場の上昇がなくなったときに輸入代替が生じると考えるのは,ごく自然なことだと 思われる。 4.今後の見通し 3 オランダ病については,中村(2008)参照。ロシアが罹っているのは,オランダ病では なく,ロシア病であるとする久保庭(2011)らの見解とそれに関する筆者の考えについて は田畑(2012)参照。 4 外務省の委嘱調査。主査は河東哲夫。我々の予測では,経済成長率は,油価の年平均上 昇率が5%の場合,約3%,それが0%程度の場合,2%以下となっていた。 5 商工会議所の会議の席上での発言(BBC Monitoring, May 27, 2009) 。Tabata (2009, p. 696)でも引用した。 6 2013 年には小売販売額の 44%に相当する商品が輸入品であった(RSE, 2014, p. 468) 。 3 4-1.石油・ガス開発 ロシア経済がどのようなモデルによって成長するにしても,石油・ガスの世界最大級の 生産・輸出国としてロシアが石油・ガスを活用することは当然であり,今後も,石油・ガ スがロシアにとって大きな役割を果たすことについては,異論はないであろう。ロシアの 石油・ガス開発能力についての疑念はこれまでも出されてきたし,生産が減少するという 予測も度々出されてきた。しかし,とくに石油については,2000 年代初め以降,輸出収入 のかなりの部分を税収として国庫に吸収するような措置を取ってきたにもかかわらず,開 発は随時進められており,生産が減少するような事態には陥っていない。今後についての 懸念材料は,言うまでもなく,油価の下落と経済制裁の影響である。いずれも,少なくと も開発のペースを遅らせるような影響を及ぼすことは間違いない。経済制裁については, 開発のための資金と技術の両方に影響する。 しかし,世界最大級の石油・ガス輸出国であるロシアからの供給が,消費国にとって十 分でないような状況が生じるとしたら,消費国にとって一大事である。新興国や発展途上 国の今後の経済成長を考えるならば,石油・ガスに代わるようなエネルギーが発見されで もしない限り,あるいは,ロシアに代わることのできるような一大石油・ガス生産地が発 見されない限り,ロシアの石油・ガスに対する需要はなくなることは有り得ず,その開発 を援助する消費国が現れるであろう。ロシア政府も,石油・ガス部門が本当に困難に直面 したときに,国の経済を支える石油・ガスの開発に支援を惜しむとは思われない。 4-2.対外経済関係 2000 年代以降,対外経済関係の東方シフトが急速に進んできたが,この傾向は今後も強 まっていくと見られる。2014 年からの経済制裁は,この傾向をさらに強める可能性がある。 ロシアの輸出の3分の2を占める石油・ガスのうち,原油については,2005 年には欧州 向けが輸出全体の 73.4%を占めたのに対し,北東アジア(以下では,日本・中国・韓国の 3国を指す)向けは 4.1%に過ぎなかった。この比率が,2014 年にはそれぞれ 61.9%と 23.6%に変わった(図4) 。ロシアの原油輸出の4分の1が東方に輸出されるようになった わけである。数量で見ても,欧州向けは,2005 年から 2014 年の間に 4706 万t減少した のに対し,北東アジア向けは,1034 万tから 5263 万tへと 4230 万t増加した。欧州向 け輸出の減少を北東アジア向け輸出の増加で補填していることが明らかである。北東アジ ア向け輸出増加の半分は中国向け,残りの半分ずつが日本と韓国向けによるものであった。 天然ガスについては,2009 年にサハリンの LNG 工場が稼働するまで,ロシアの天然ガス のすべてが西方(欧州と CIS 諸国)向けに輸出されていたが,2014 年には,ロシアの天 然ガス輸出総額に占める日本の比重が 7.2%,韓国が 1.1%となり,北東アジアの比重が 8.3%となった。石油についてもガスについても,東方に輸出するためのインフラ(パイプ ラインや LNG プラント)ができたことが重要であり,石油・ガスの生産についてもロシ アのなかで東方シフトが生じている。中長期的に欧州のエネルギー需要が頭打ちとなり, 中国のエネルギー需要が増加することは当然と見られることから,今後も石油・ガス輸出 の東方シフトが強まっていくことは明らかであろう。 為替レートに依存するが,エネルギー以外の商品についても,東方への輸出が増加する 可能性がある。ズベルバンクのシンクタンクのチーフエコノミストであるエフゲニー・ガ 4 ブリレンコフは,中国の経済発展や元の増価が進めば,中国の1人当たり GDP がロシア を上回るようになり,ロシアの製造業製品を中国に輸出できるような可能性が出てくるこ とを指摘している(Gavrilenkov, 2015, p. 2) 。 ロシアの輸入においても,東方シフトが進行してきた。北東アジアからの輸入額がロシ アの輸入に占める比重は 2000 年の 5.5%から 2008 年には 23.9%にまで増えた(図5) 。 その後,金額はそれほど増えていないが,これら3カ国がロシアの輸入の4分の1を占め るような状況が定着している。 ロシアへの直接投資において,東方シフトが進行するかについては,ロシアへの直接投 資のなかで,キプロスなどのタックスヘイブンが4割ほどを占めるので,判断が難しい 7。 2014 年の国別のデータを見ると,1位から5位は,キプロス,バハマ,英領ヴァージン諸 島,スイス,フランスの順で,中国が6位となった。中国のシェアはこれまでで最大の 5.6% となり,北東アジアでは 7.4%になった。2007~2014 年の総額で見ると,中国のシェアは 0.8%,北東アジアでは 1.7%に過ぎなかった。2014 年の傾向が今年以降も継続するのか 見極める必要があろう。 今後のロシアの対外経済関係において,ユーラシア経済連合などが重視されるという見 方もあるようだが,CIS における経済統合を強化するという戦略は,常にウクライナを統 合に引き込むことが目標とされてきた(田畑・末澤,2004)。そのような可能性が全くな くなった現在において,それがロシアにとって重要な目標とされたり,重要な役割を果た すようになったりするとは考えられないように思われる。実際,ユーラシア経済連合(あ るいはその前身のユーラシア連合やユーラシア経済共同体)がロシアの貿易や投資関係に おいて重要性を増しているというデータを見つけることは難しい。これまでの欧米の役割 に代わりうるのは,中国だけであると考えられ,中国を含む上海協力機構,BRICS(新開 発銀行を含む) ,あるいは,アジアインフラ投資銀行(AIIB)などがロシアにとって重要 性を増していくことは,その速度や程度はさておき,容易に予想できる。 4-3.成長モデル ルーブル安がロシア経済にとって追い風となる,あるいは,それが新しい成長モデルの 基礎となるという考えは,ロシアの有力な経済学者の間で共有されているものである。筆 者と同じように,ロシア経済におけるオランダ病の問題を強調してきたウラジミル・ポポ フは,現在の状況が企業の利潤を増やし,生産を増加させる可能性があると主張する (Popov, 2015, p. 5) 。ガブリレンコフも,ルーブルの減価を肯定的に評価し,中国などへ の輸出増加を念頭に置いた輸出主導型の新しい成長モデルに移行することを予測・提唱し ている(Gavrilenkov, 2015) 。経済発展省のアレクセイ・ヴェーデフ次官も,ルーブル安 が,高賃金というロシア経済の問題の解決に寄与するとし,その結果,企業の高利潤=高 投資という新しい成長モデルの可能性があると考えている 8。 興味深いのは,前蔵相のアレクセイ・クドリンと財務省シンクタンクのエヴセイ・グル ヴィッチが,上述の「戦略 2020」を継承する形で,新しいモデルを提唱していることであ 7 8 ロシア中央銀行が策定・公表している国別直接投資データ(2007~2014 年)による。 2015 年 8 月 20 日におけるモスクワでの聞き取りによる。 5 る(Kudrin & Gurvich, 2015) 。彼らは,新しいモデルに必要な措置は, 「戦略 2020」や プーチン3期目開始時のいくつかの 2012 年5月7日付大統領令に盛り込まれており,そ れを実行することが必要であると述べる。彼らが強調するのは,単なる投資環境の改善で はなく,市場メカニズムを強化することであり,ラディカルな規制緩和と所有権の保護の 強化などを求めている。 以上の論者は, 「2000 年代モデル」に関する理解とそれが今後は維持できないという認 識において筆者とほとんど違いがなく,これについてはコンセンサスがあると言えよう。 新しいモデルにおいて何を強調するかについては,論者によって違いがある。筆者は,今 後のロシアの経済成長は輸入代替によるところが大きくなると考えるが,その成否にとっ て重要な条件は,外国からの技術移転である。図6は,ロシアにおける洗濯機の生産と輸 出を示すが,2000~2005 年には,輸入が著しく増加し,典型的なオランダ病の症状が現 れていた 9。その後,国内生産が急増するが,これは,外国企業がロシア国内で自社製洗 濯機を生産したことによるものであった。すなわち,現時点におけるロシアの技術水準を 考慮に入れると,輸入代替が成功裏に進むためには,先進国の企業による直接投資が必須 の条件であり,経済制裁を考慮に入れたとき,この点が今後の輸入代替型経済成長の大き な懸念材料である。 参考文献 久保庭真彰(2007) 「ロシア経済の長期展望」『貿易と関税』第3号,pp. 18-34. ――――(2011) 『ロシア経済の成長と構造』岩波書店。 田畑伸一郎(2008)編著『石油・ガスとロシア経済』北海道大学出版会。 ――――(2012) 「2000 年代のロシアの経済発展メカニズムについての再考」 『経済研究』 第 63 巻第 2 号,pp. 143-154. 田畑伸一郎・末澤恵美(2004)編著『CIS:旧ソ連空間の再構成』国際書院。 中村靖(2008) 「石油ブームの経済への影響」田畑(2008)所収,pp. 125-149. 西村可明(2007) 「経済発展の展望と改革のゆくえ」宮川公男編『シナリオ 2019:日本と 世界の近未来を読む』東洋経済新報社,pp. 198-208. 『2020 年のロシア』 (2008) 平和・安全保障研究所(平成 19 年度外務省委嘱調査), pp. 42-68. 服部倫卓(2012a) 「ロシア大統領選と新プーチン体制:せめぎ合う再工業化と脱工業化」 『ロシア NIS 調査月報』第 57 巻第 5 号,pp. 2-23. ――――(2012b) 「ロシア新政権の経済政策の焦点」 『ロシア NIS 調査月報』第 57 巻第 6 号,pp. 111-113. ――――(2015) 「輸入代替に賭けるロシア」 『ロシア NIS 調査月報』第 60 巻第 5 号,pp. 88-91. FCS (Federal Customs Service), Tamozhennaia statistika vneshnei torgovli Rossiiskoi Federatsii. Moscow: FCS, various years. Gavrilenkov, Evgeny (2015), “Chief Economist’s View: Shift to East likely to Bring Weaker Ruble,” Cberbank CIB Investment Research, June 4, pp. 1-3. 9 洗濯機以外の例については,田畑(2012, pp. 148-149)参照。 6 Kratkosrochnye ekonomicheskie pokazateli Rossiiskoi Federatsii. Moscow: Rosstat, monthly. Kudrin, Alexey and Evsey Gurvich (2015) A New Growth Model for the Russian Economy (BOFIT Policy Brief, No.1). Popov, Vladimir, (2015) “Will the Russian Economy Accelerate in 2015?,” PONARS Eurasia Policy Memo, No. 361, pp. 1-7 [http://www.ponarseurasia.org/sites/default/files/policy-memos-pdf/Pepm361_Popo v_M2015.pdf]. RSE (Rossiiskii statisticheskii ezhegodnik), Moscow: Rosstat, various years. Strategiia-2020: Novaia model’ rosta – novaia sotsial’naia politika (2012), [http://2020strategy.ru/]. Tabata, Shinichiro (2009) "The Impact of Global Financial Crisis on the Mechanism of Economic Growth in Russia," Eurasian Geography and Economics, Vol. 50, No. 6, pp. 682-698. UN (United Nations) (2015) United Nations Commodity Trade Statistics Database (UNCOMTRADE) [http://comtrade.un.org/]. 図1 ロシアの経済成長率と油価上昇率 GDP成長率(左軸 %) 油価上昇率(右軸 %) 10 60 5 30 0 0 ▲5 ▲ 10 GDP成長率(左軸 %) ▲ 30 2000 10.0 2001 5.1 油価上昇率(右軸 %) 57.0 ▲ 13.8 2002 4.7 2003 7.3 2004 7.2 2005 6.4 2006 8.2 2007 8.5 2008 2009 2010 5.2 ▲ 7.8 4.5 2011 4.3 2012 3.4 2.5 15.8 30.7 41.3 20.5 10.6 36.4 ▲ 36.3 27.8 31.6 1.0 (出所)ロシア統計局ウェブサイトから作成。油価はIMFウェブサイトの世界平均価格。 7 2013 1.3 2014 0.6 ▲ 0.9 ▲ 7.6 ▲ 60 2000 Q1 Q2 Q3 Q4 2001 Q1 Q2 Q3 Q4 2002 Q1 Q2 Q3 Q4 2003 Q1 Q2 Q3 Q4 2004 Q1 Q2 Q3 Q4 2005 Q1 Q2 Q3 Q4 2006 Q1 Q2 Q3 Q4 2007 Q1 Q2 Q3 Q4 2008 Q1 Q2 Q3 Q4 2009 Q1 Q2 Q3 Q4 2010 Q1 Q2 Q3 Q4 2011 Q1 Q2 Q3 Q4 2012 Q1 Q2 Q3 Q4 2013 Q1 Q2 Q3 Q4 2014 Q1 Q2 Q3 Q4 2015 Q1 Q2 Q3 0 Q3 Q4 1993 Q1 Q2 Q3 Q4 1994 Q1 Q2 Q3 Q4 1995 Q1 Q2 Q3 Q4 1996 Q1 Q2 Q3 Q4 1997 Q1 Q2 Q3 Q4 1998 Q1 Q2 Q3 Q4 1999 Q1 Q2 Q3 Q4 2000 Q1 Q2 Q3 Q4 2001 Q1 Q2 Q3 Q4 2002 Q1 Q2 Q3 Q4 2003 Q1 Q2 Q3 Q4 2004 Q1 Q2 Q3 Q4 2005 Q1 Q2 Q3 Q4 2006 Q1 Q2 Q3 Q4 2007 Q1 Q2 Q3 Q4 2008 Q1 Q2 Q3 Q4 2009 Q1 Q2 Q3 Q4 2010 Q1 Q2 Q3 Q4 2011 Q1 Q2 Q3 Q4 2012 Q1 Q2 Q3 Q4 2013 Q1 Q2 Q3 Q4 2014 Q1 Q2 Q3 Q4 2015 Q1 Q2 Q3 図2 ルーブルの実質為替レートの推移(1992年7月1日=100) 1,200 対ドル・レート 対ドル・レート(2000年Q1=100,左軸) 8 対ユーロ(ECU)レート 1,000 800 600 400 200 (注)公定レートを消費者価格指数でデフレートして算定。各期末データ。 (出所)ロシア中央銀行,ロシア統計局ウェブサイト,Kratkosrochnye (various issues)から作成。 図3 ルーブルの実質レートと油価の推移 400 油価(IMF世界平均価格,1バレル当りドル,右軸) 130 350 110 300 90 250 70 200 50 150 30 100 10 (出所)ロシア中央銀行,ロシア統計局,IMFのウェブサイトから作成。 図4 ロシアの地域別原油輸出 250 200 100万トン その他 150 北東アジア (日本・中国・韓国) CIS 100 欧州 50 2014 2013 2011 2012 2010 2009 2008 2007 2006 2005 2004 2003 2002 2001 2000 1999 1998 1997 1996 1995 1994 0 (出所)FCS(各年版)から作成。 図5 ロシアの北東アジア3カ国からの輸入 中国 韓国 3国の比重(右軸) 80 40 70 35 60 30 50 25 40 20 30 15 20 10 10 5 0 0 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 (出所)FCS(各年版)から作成。 9 2009 2010 2011 2012 2013 2014 % 10億ドル 日本 図6 ロシアにおける洗濯機の生産と輸入 生産 輸入 3,868 4,000 3,500 3,323 3,442 3,355 3,031 2,938 3,000 2,727 2,713 2,645 1000台 2,761 2,694 2,528 2,500 2,260 2,029 3,880 2,359 2,180 2,198 2,016 2,000 1,582 1,369 1,500 1,000 954 1,330 1,512 1,452 1,466 1,146 1,039 590 500 128 0 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 (出所)ロシア統計局ウェブサイト,UN (2015)から作成。 10 2012 2013 2014
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