旧のんびり村

課題 Case2
旧 のんびり村
団体進出 と 開発
御船町を代表する観光エリア「吉無田高原」
。雄大な大自然の癒しを求めて、多くの行楽客が
訪れる避暑地です。そんな吉無田高原で団体進出による大規模開発の動きがあります。町では、
団体進出と開発行為に強く反対で、阻止の方向で動いています。
団体進出とこれまでの動き
山本町長が先頭に立ち、開発や団体
◉平成 25 年 2 月
進出の阻止を表明。開発許可は住民
田高原観光のんびり村から㈱東海電
同意も必要で安易に許可できません。
◉平成 26 年 6 月
▽のんびり村の土地 35㌶が㈱吉無
機へ売却
▽旧のんびり村の土地 35㌶が㈱
東海電機から佐賀市の男性へ売却
◉平成 26 年 7 月
▽吉無田地域環境保全に関する緊
町では、地域住民代表との定期
います。
また、景観条例の制定では、団
中身を関係機関と慎重に精査しな
急対策についての陳情書が提出 的な情報交換を行う一方で、県や
町は、吉無田高原が町観光資源
体進出や開発行為の阻止には限界
がら対応していく方針です。
▽御船町の環境保護に関する指導
平成 26 年 6 月、佐賀市の男性
関係市町村との情報収集と共有を
であるため、▽利用変更の場合は
がありますが、開発許可には、地
なお、開発許可申請は現在のと
要綱を制定 ▽嘱託員会定例会で
が吉無田高原「旧のんびり村」
(田
図りながら、住民の不安解消に向
町への事前相談▽土地利用の説明
域住民の同意も必要であり、安易
ころ行われていません。
吉無田大規模土地取引を説明 ▽
代)の土地 35㌶を買収しました。
けた連携強化に努めています。
会▽自然環境を損なわない整備▽
に許可されることはありません。
団体進出への対応
県や町、地域住民の意見尊重▽住
その後、同年 8 月に土地の所有
者が、㈱G&Mへと移りました。
この法人では、取得した土地を
土地売買の対応
民の不安解消―などを必ず行うよ
うに、県に対して意見を付けてい
大規模開発への対応
地域住民や町議会で、あおぞら会
開発手続きへの対応
議を開催 ▽県関係(企画振興部
地域振興課)・関係町連絡会議を
平成 26 年 12 月末、
「伐採及び
開催
利用して、サッカーグラウンドや
平成 26 年 6 月、土地売買届出
ます。
大規模な開発をする場合には、
伐採後の造林の届出書」が、㈱G
◉平成 26 年 7 ~ 8 月
テニスコート、温泉施設、宿泊施
書が町に提出されました。町は、
町では、住民の考えを第一にと
国の法律が規制に大きく関わって
&Mから町へ提出されました。こ
▽地域住民主催で田代地区4箇所
設などのリゾート施設建設に向け
内容を審査して、意見書をつけて
らえ、法律に基づき反対の姿勢で
きます。主に、①森林法②農振法
の届出書は、吉無田高原「旧のん
で住民集会を開催して町から現状
た大規模な開発計画を予定してい
県知事へ送付しています。
対応していきます。
③都市計画法④自然公園法⑤自然
びり村」の土地で森林整備区域
報告
ます。この大規模な開発は、吉無
この取り扱いは、国土利用計画
議会でも、山本孝二町長が「自
環境保全法―などの「国土五法」
3.88㌶を対象に、森林伐採と植
◉平成 26 年 8 月
田高原の自然環境や景観を損なう
法に基づくものです。意見書は、
らが先頭に立って、開発や進出に
があります。
林を行うための手続きです。
▽県上益城地域振興局と町で旧の
行為との声が、地域住民から町へ
届出の利用目的に照らして、市町
対して阻止していく」と表明して
また、県の条例では、①地下水
町では、届出書の書類を審査し
んびり村を現地確認 ▽旧のんび
寄せられました。
村長の意見を付けることになって
います。
保全条例②景観条例③食品衛生基
て、平成 27 年 1 月末に確認書を
り村下流域水質汚濁の情報で県上
準条例―などが、町では、開発指
㈱G&Mへ交付しました。今後、
益城地域振興局と町で現地調査 導要綱があります。
届出書に沿って、森林伐採と植林
▽地域開発設計社が来町して開発
このように、法律や条例、要綱
が正しく実行されているのか現地
スケジュール案を提示 ▽旧のん
の各ルールに沿って、開発行為の
確認を行っていく方針です。
びり村の土地 35㌶が佐賀市の男
性から㈱G&Mへ売却
◉平成 26 年 10 月
▽県上益城地域振興局土木部と町、
町長の姿勢
㈱G&Mで旧のんびり村の矢形川砂
吉無田高原「旧のんびり村」の
書が全会一致で採択されました。
防指定地の境界立会と広沢水川・町
大規模開発の計画に対して、地域
町としても、住民の声を第一に
道上田代線の境界立会 ▽県・関係
住民代表から開発に反対するよう
とらえ、吉無田地域の自然や生活、
町連絡会議の開催
求める請願書が町民約 5,400 人
教育環境への影響が懸念される大
◉平成 26 年 12 月
分の反対署名を添えて町議会へ提
規模開発に対して阻止の方向で動
▽㈱G&Mから伐採及び伐採後の
出されました。
いています。これまで以上に、県
造林届出書が提出
これを受けて本年 2 月開催の
や関係機関との連携強化、国土五
◉平成 27 年 1 月
本会議で、計画に反対して県に計
法による規制で、団体進出と開発
▽伐採及び伐採後の造林の届出書
画阻止に向けた対応を求める意見
行為に強く反対していきます。
の確認書を町から㈱G&Mへ交付
問企画財政課 ☎ 096-282-1263
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まちづくり報告書 2011-2014
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