それでは 「4つの力」 レベル診断からスタート!

Vol.002
これは何? 派遣スタッフのみなさんにとって、
仕事をしていくうえで必要となる基
本的な力「お仕事基礎力」
どういう人
のための 「どこでも通用する力をつけたい」
モノ?
「キャリアアップしたいけれど、どう
したらいいかわからない」
いまの自分の「お仕事基礎力」のレ
ベルを知る、伸ばす方法を知る、そ
して、働きながら力を伸ばしていく
ことを支援するのがこのキットです
「4つのチカラ」 業務の知識やスキルではなく、さま
って何?
ざまな職場でお仕事をする際に求め
「スキルはあるけど、職場でもっとう
まく仕事を進めたい」
こんなことを思っている人にピッタリ
なのがこのキットです
どう使うの?
取り組み方はとても簡単
4つのステップで行います
られる共通の基本的な力です
○傾聴共感力
○情報発信力
人の話に耳を傾け、相手
の考えや言いたいことを
理解する力
報告・連絡・相談をして、
有用な情報は周囲に伝え
られる力
○役割遂行力
○感情管理力
自分の役割を意識し、割
り当てられたことに責任
をもち、遂行する力
仕事上での自分の感情の
上下を認識し、冷静にな
ることができる力
Step 1
現状のレベルを知る:「4つの力」に
ついて診断してみます
Step 2
伸ばす力を決める:どの力をどれくら
い伸ばすか決めます
Step 3
力を伸ばす行動に取組む:職場で実
践してみます
Step 4
取組んだ行動をふりかえる:何を得
たのかをふりかえります
⇒Step 3へ戻り「力を伸ばす行動」
をくりかえす
それでは 「4つの力」 レベル診断からスタート!
Step 1
現状のレベルを知る
あなたの「4つの力」について診断してみます
下の診断表には「4つの力」について高いレベルから順に記載しています。職場での自分に近いもの選んで
□ にチェックしてみましょう
傾聴共感力
高 9 □
情報発信力
人の話を聞き、相手の考えや感情、背景を理解し共感を示
自分に関する情報の発信だけでなく、外部や周囲からも有
9 □
すだけでなく、それに対する自分の考えを伝えることができる
用な情報をつかんでくることができる
8 □ 7と9の間のレベル
7 □
8 □ 7と9の間のレベル
人の話に耳を傾け、相手の感情や発言の背景にも理解や共
自ら進んで報告・連絡・相談をするだけでなく、有用な情報を
7 □
感を示すことができる
周囲に伝えている
6 □ 5と7の間のレベル
6 □ 5と7の間のレベル
5 □ 人の話に耳を傾け、相手の考えや言いたいことを理解する
5 □ 自ら進んで報告・連絡・相談をすることができる
4 □ 3と5の間のレベル
4 □ 3と5の間のレベル
3 □ 人の話を聞いて、話の内容を理解する
3 □ 求められれば、報告・連絡・相談ができる
2 □ 1と3の間のレベル
2 □ 1と3の間のレベル
低 1 □ 他人に興味がなく、人の話を聞かない
1 □ 報告や連絡・相談をすることは少ない
役割遂行力
感情管理力
自分の役割が周囲にどんな影響を及ぼすかを考え、期待さ
高 9 □ れるレベル以上のことを周囲と協力しながら行える
9 □
8 □ 7と9の間のレベル
7 □
8 □ 7と9の間のレベル
自分の役割を意識し、最良の結果が出るように工夫しなが
ら行動に移すことができる
7 □
6 □ 5と7の間のレベル
5 □
感情を常にコントロールし、それぞれの状況に応じて行動す
ることができる
6 □ 5と7の間のレベル
任されたことは、細かな指示を仰がなくても、自分の責任で
判断しながら進めることができる
5 □
4 □ 3と5の間のレベル
3 □
自分の感情の変化に伴う態度・行動・思考のパターンをつか
み、その原因を取り除けるように行動することができる
感情が高ぶったり落ち込んだりしそうなときに、自分の感情
がどのようになっているか把握し、冷静になることができる
4 □ 3と5の間のレベル
任されたことは、最後まで自分の責任で行うよりも途中で人
3 □ 感情的になることもあるが、あとで冷静になることができる
から判断してもらいながら進めることが多い
2 □ 1と3の間のレベル
2 □ 1と3の間のレベル
低 1 □ 自分から進んで行動するより、細かなことでも人から指示さ
れるのを待って行動することが多い
!
Step 2
1 □ 感情的な言動が多い
派遣先の上長やリーダーなど同じ職場の人はあなたのことをどう見ているでしょうか。自分以外の人に行ってもらっ
た診断と比べることで、「4つの力」を効果的に伸ばすことができます。派遣会社の担当者に依頼してみましょう。
伸ばす力を決める
どの力をどれくらい伸ばすかを決めます
「4つの力」の点数を下のグラフに書き込んでみましょう。あなた以外の人にも診断してもらった場合はそ
の点数も書き込みましょう。結果をみて、伸ばしたい力を1つか2つ選び、どのレベルまで伸ばしたいか決
めてみましょう。(5より低いものは伸ばしてみましょう)
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
伸ばしたい
力に〇印
診断表のどの
レベルまで?
傾聴共感力
情報発信力
役割遂行力
感情管理力
自分の点数に○をつけ、線で結んでみます。他の人が診断してくれた点数は☆をつけて比べてみましょう。
Step 3
力を伸ばす行動に取り組む
職場で実践してみます
下の表は 「4つの力」を身につけるための行動の一覧です。
あなたが Step 2 で選んだ力を伸ばす行動のなかから1つ選び、職場で実践してみましょう。
傾
聴
共
感
力
情
報
発
信
力
役
割
遂
行
力
感
情
管
理
力
力を伸ばす行動
なぜその行動が必要か
相手の話の腰を折らずに、最後ま
で聞く
話の内容がおおよそ分かっても、話は最後まで聞きましょう。話の
内容をわかることよりも、「存在を認めていますよ」「話を聞いていま
すよ」という姿勢を示すことが重要です。
話を最後まできくことで、あなた
の気持ちや相手の反応に変化
がありましたか?
うなずく、あいづちをうつ、目を見
る、身をのりだすなど、話を聞いて
いるという姿勢をみせる
「無反応」は、相手に話す意欲を失わせてしまう行為です。「うなず
く」は単純な行為ですが、「相手の言葉を受け止めている」、「相手
に興味を持っている」ということを強く示すことができます。
話を聞いているという姿勢をとる
ことで、相手はどう感じたと思い
ますか?
相手がなぜ、その話をしているの
か、相手の気持ちや状況を考えな
がら、話を聞く
思ったことを口にする、表現することは意外にできないものです。
相手が言っていることや「しぐさ」から、本当に考えていること、思っ
ていることを想像してみると対応も変えられるかもしれません。
会話だけで相手の気持ちや状況
を全て察するのには限界があり
ます。普段からどんな事に気をつ
けておくといいと思いますか?
ふりかえる質問
仕事が終わる時に、今日あった事 報告は仕事をするうえでとても重要なことです。あなたしか知らな 報告したことで、あなたの気持ち
や感じた事を上司や、リーダーに報 い情報や考えを共有することで、組織の生産性が飛躍的に上がる や周りの人の反応に変化があり
告する
こともあります。
ましたか?
仕事の中で改善したほうがいいと
思うことを見つけ、上司やリーダー
に伝える
日ごろ感じている現場の声は、上司にとってはとても助かる情報で
す。ちゅうちょせず、言ってみましょう。
どのようなことを伝えてみました
か?改善点を伝えることは、周り
の人にとってどんないい影響を
与えると思いますか?
自分を見てくれている上司やリー
ダーに、報告、連絡、相談をこまめ
に行う
上司やリーダーなどに対し、「事前の相談」「途中経過の連絡」「結
果や業務上知りえた情報の報告」などをすることで、あなたの状況
を理解し、仕事のサポートもしやすくなります。
報告したことで、あなたの気持ち
や周りの人の反応にどのような
変化がありましたか?
自分と同じ仕事を上手に行ってい
る人に、仕事の仕方や気をつけて
いることを聞いて、まねをする
「学ぶ」ということの語源は「真似ぶ」という言葉であるように、うまく
できている人のやり方を聞き、良い面を取り入れてまねをすることは
力を向上するうえでとても有効な方法です。
何をマネしてみましたか?あなた
の気持ちや周りの人の反応に変
化がありましたか?
困っている人がいないか、自分に
自分と周りの人との役割分担で、チームの成果は達成されます。
できる仕事はないか、周りを意識し
周りの人を手伝うことで、あらためて自分の役割がはっきり見えてく
て観察し、できることがあれば手伝
ることもあります。
う
手伝ってみることで、あなたの気
持ちや周りの人の反応に変化が
ありましたか?
自分が期待されている役割を上司 自分の行動が正しいかどうかを客観的に見てもらうことで、自分で
に聞き、必要に応じて行動を修正 は気づかなかったことや、具体的に注意するポイントなどが明確に
する
なってきます。
上司に自分の役割を改めて確
認することのいい点は何だと思
いますか?
仕事上で、動揺したり落ち込んだ
経験を思い出し、原因となった事
と、自分個人の価値は別、と整理
してみる
考え方を変えて、何か発見はあ
りましたか?
注意された時、「自分はできない」「自分はダメな人間だ」と考える
のは間違っています。「やったことがダメ」であり、「それをやった人
間がダメ」なのではありません。コト と ヒト を分けて考えましょう。
動揺や落ち込んだりすることが、自 誰でも動揺したり、落ち込んだりすることはあります。しかしその時間 あなたの落ち込みは周りの人に
分や周りの人にとって、どんな価値 が長ければ長いほど周りによくない影響を与えていきます。周りに
とってどういう意味がありました
や意味のあるものか考えてみる
とってあなたの動揺や落ち込みはどう見えているか考えてみましょう。 か?
自分のストレスに対する対処のし
かたについて、改善点がないか上
司や周りの人に聞いてみる
意識の行動
無意識の行動
3
!
自分の対処方法について、周りからどう見えているかを知ることで、
改善点はみつかりましたか?
新たな対処の観点が得られることもあります。
Step 3
成長
Step 2
現状
2
1
力を伸ばすには順序があります。まずは、現状を知り(1)、その後、力を伸ば
す行動をして(2)、そしてそれを継続する(3)ことで力が身につきます。
最初は、どれか1つの力について、1つの「力を伸ばす行動」に取り組んでみま
しょう。慣れてきたら、「力を伸ばす行動」の回数を増やしたり、他の力につい
ても取り組んでみましょう。
1週間に3回以上実践するのが目安です。最初は大変ですが、だんだん周りの人た
ちの反応が変わっていくと、力が身についているのが実感できるでしょう。
行動ができたら、「ふりかえる質問」に自分で答えてみましょう。自分自身の変
化がわかるでしょう。
Step 4
取り組んだ行動をふりかえる
何を得たのかをふりかえります
「力を伸ばす行動」に取り組んだ後に、「ふりかえる質問」に自分で答えてみましょう。そして、週に1回
は、どんなことに気づいたかをメモしておきましょう。1か月続けられたら、3か月間続けます。そして、
Step1にもどって、自分の力の変化を確認してみましょう。
力を伸ばすために取り組んだこと
1
週目
2
週目
3
週目
4
週目
「ふりかえる質問」 への答え
(1か月)
5
週目
6
週目
7 週目
8 週目
(2か月)
9
週目
10
週目
11
週目
12 週目
(3か月)
!
ひとりで続けることが難しい場合には、派遣会社のキャリアカウンセリングやキャリアコンサル
ティングなどのサービスを利用してみましょう。
このキットに関するお問い合わせ先
一般社団法人 人材サービス産業協議会 (JHR)
キャリア形成支援プロジェクト担当
[email protected]
http://www.j-hr.or.jp
※このキットに関する一切の権利は一般社団法人 人材サービス産業協議会に帰属します