平成27年1月23日 関係者各位 調査委員会の調査

平成27年1月23日
関係者各位
調査委員会の調査報告に基づく再発防止策について
当社は、平成 19 年以降、継続して、古物営業法3条2項の規定に違反して許可を受け
ないで同法2条2項2号に掲げる営業(古物市場)に該当する中古車オークションを主
催していたこと(以下「本件違法行為」といいます。)に関し、外部有識者(以下「調査
委員会」といいます。)に対し、事実関係の調査と原因及び背景の分析並びに再発防止策
の提言を含む報告書の提出を依頼しておりましたところ、平成 27 年1月 13 日、調査報
告書を受領いたしました。
当社は、調査報告書において指摘された問題点を真摯に受け止めるとともに、調査委
員会から示された再発防止のための提言に沿って今後の対応に取り組んでまいります。
関係各位に対しましては、多大なご迷惑とご心配をおかけいたしましたことを、改め
て深くお詫び申し上げるとともに、皆様からの信頼の回復をいただけるよう、全社を挙
げて努めてまいります。
再発防止策
当社といたしましては、調査報告書において指摘された提言をふまえ、再発防止策に
つき、大要以下のとおり決定いたしました。
(1)
役員自身の意識改革と実践
当社役員は、本件違法行為が当社の体制や社内風土に起因して発生したものである
との指摘を受けたことを重く受け止め、まずは役員自身の意識改革から取り組みます。
法令違反を二度と起こさないことを誓い、お客様から信頼される企業でありたいと
考え、取締役会で協議を行い、当社の行動指針を作成いたしました。
従業員に対しては、社内報を活用し、当社の行動指針と従業員に求められる行動基
準について、改めて周知徹底いたします。
(2)
社外役員の活用と取締役会の充実
当社は、社内の常識にとらわれない外部の考え方を取り入れ、部門ごとの縦割り意
識をできるだけなくし、かつ、取締役会において活発な議論を行うために、社外取締
役を招へいすることにいたします。
(3)
業務分掌の明確化
当社は、業務分掌を明確化するため、各部門が担当している業務を精査し、重複や
遺漏がないかどうかを確認の上、平成 27 年2月中に業務分掌規程を策定いたします。
特に、古物営業法にかかる届出事務に関しては、総務部と中古車営業部との間で業務
処理のフローチャートを定め、手続の漏れがないようにいたします。
なお、中古車営業部については、本社と離れているためコミュニケーション不足が
発生しやすいとの指摘を受けたことから、平成 27 年2月中を目途に、本社内に移設す
る予定です。中古車オークションの会計について、十分な帳簿管理がなされていなか
ったことを深く反省し、平成 27 年2月中に、同営業部の経理処理についてのチェック
体制を見直します。
(4)
内部統制部門の増員と法務部門の新設
平成 26 年 10 月に立ち上げた内部統制室について、人員が不足しているとの指摘を
受けたことから、専任者の増員を予定しており、同室の一層の機能強化を図って参り
ます。
また、経営上の法的課題、日常業務における法的問題、コンプライアンス等を担当
する法務専任者を設置し、重要な案件については外部弁護士に常時相談できる体制を
構築いたします。
(5)
従業員の知識・意識の向上
平成 27 年1月中に、関係部署の従業員を対象として、古物営業法研修を実施いたし
ます。さらに、研修制度全般の見直しを図り、取り上げるテーマを再検討し、内容を
さらに充実したものとするようにいたします。
平成 27 年1月には、全従業員に対し、匿名のコンプライアンスアンケートを実施す
る予定です。今後も定期的なモニタリングを行うことにより、従業員のコンプライア
ンス意識の向上を目指します。
(6)
内部通報規程の積極的運用
平成 27 年1月中に、幹部社員対象の内部通報規程に関する研修を終了し、今後、全
従業員にも実施することにより、同規程の内容を従業員に周知徹底し、利用の促進を
図ります。
大阪ダイハツ販売株式会社