提出事例を選ぶ際の留意点 演習において、事例検討を行います。これ

提出事例を選ぶ際の留意点
演習において、事例検討を行います。これまでの相談支援業務のなかで、ひっかかりがあったり、気に
かかっている事例を選んでください。
また、業務の検証のためには、必ずしも支援に行き詰った事例でなくてもかまいません。ご自身の実践
のなかで、うまくいった事例やとっておきの事例を検証することも実践能力の向上につながります。
提出事例の書き方
1.事例のタイトル
必ずタイトルをつけてください。事例を書いた時点でのケース理解が表現される箇所です。
事例の特性、検討してもらいたい点などを明確にしてタイトルをつけます。
「発達障害と診断されて子育てについて不安を抱いている母子家庭への援助について」
「長期入院から地域での生活へ移行し、楽しみを見だした生活をしている事例」etc
2.提出理由
必ず書いてください。事例を検証するうえでとても重要です。
なぜ、多くの実践事例のなかからこの利用者の事例を選んだのか。提出される際の提出者の意図や検
討してもらいたいことや強調している点などがあきらかになるように記述してください。
→「あの時の対応は本当にこれで良かったのだろうか」、「利用者の気持ちがよく分からない」、「なんでう
まくいったんだろう」など、を記入します。
3.事例提出者が働いている環境について
(1)事例を理解する上で、施設をとりまく地域の特性やあなたが所属している施設や機関の特徴、事例提
出者が置かれている立場などを記述してください。
(2)初回面接において、利用者にご自身のこと(役割や業務)をどのように説明しているか記述してくださ
い。現在、相談支援専門員として仕事をしていない方は、「相談支援専門員」として行う初回面接を想定し
て記述してください。
4.100文字要約
事例の利用者について、「私」を主語として100時程度で記述してください。
5.事例の概要(おおまかなあらすじ)
事例の大まかなあらすじを記述してください。
6.この事例で工夫した点
相談支援活動のなかで、工夫や配慮した点、支援のポイント等を記述してください。
7.残された課題
この事例を支援した結果、解決されなかった課題や今後の検討課題を記述してください。