第三版入門マルチメディア 新キーワード 第三版入門マルチメディア 新キーワード 第三版では、以下の用語の解説が追加されています 1-4-4 バーチャルリアリティ p.025 オーグメンテッドリアリティ(AR) コンピュータグラフィックス(CG)や音響効果を駆使し,五感を刺激すれば,実際には存在しないものごと を現実であるかのように感じさせることができる。このような技術を,バーチャルリアリティ(VR)とよぶ。 刺激を与える装置としては,フォースフィードバックのあるデータグローブやコントローラのほか,頭の向 きに連動して映像を映し出すヘッドマウントディスプレイ(HMD)などがある。また,現実の環境にバーチャ ルリアリティを使用して情報を付加することをオーグメンテッドリアリティ(AR)とよぶ。オーグメンテッ ドリアリティでは,たとえば,自分という現実に対して洋服の画像データをリアルタイムに重ねることによ り,実際に試着しなくても,似合っているかを確認できる。バーチャルリアリティよりも現実に近い情報を 得られるメリットがある。 2-2-3 Windows 8 p.039 Windows8 現在,パ ソ コ ンで最も多く利用されている OS が マ イ ク ロ ソ フ トの Windows シ リ ー ズである。 最新の Windows 8 では,従来の Windows 7 から,タッチ操作を中心にユーザインタフェースが刷新されており,タ ブレットなどの新しいデバイスへの対応が図られている。また,インターネット上のサービスとの連携も強 化されており,サインインするためのユーザアカウントに Microsoft アカウントを利用したり,Windows ス トアとよばれるオンラインのアプリ配信サービスを採用したり,オンラインストレージサービスの SkyDrive や IP 電話サービスの Skype を OS に統合するなど,大幅な変更がなされている。Windows 8 はソフトウェア とサービスが融合した新時代の OS となっている。 3-3-4 画像管理ソフト [2]画像フォーマット p.055 PNG PNG は,インターネットで JPEG や GIF に代わって多く利用される画像フォーマットであり,透明色を表現 することができる。 第三版入門マルチメディア 新キーワード 3-6-3 Web ページのレイアウト [1]HTML p.063 HTML5 HTML(HyperText Markup Language)は,Web ページを作成する際に使用される言語である。タグとよば れる“<”“>”で囲まれた命令により,フォントサイズや色,段組みや表組みなどを指定できる。動画や音声 の再生,グラフィックの描画など,これまでの HTML ではプラグインを利用するか複雑な記述が必要だっ た。HTML5 では,これらの処理は簡単なマークアップや API としてサポートされ,リッチなコンテンツを手 軽に作成できるようになっている。ただし古いバージョンのブラウザでは対応できないこともあるので実際 の利用には注意が必要となる。 3-6-3 Web ページのレイアウト [2]CSS p.064 CSS3 Web ページの見栄えをよくするために CSS(Cascading Style Sheets)が利用されている。一般にスタイル シートとはこの CSS のことを指す。CSS を利用した Web ページでは,フォントの種類やサイズ,色,行間な どページのフォーマットに関する情報を CSS で用意し,それを参照することでページが構成される。また, 従来の CSS の機能を拡張した最新版の CSS3 では,アニメーション効果や入力内容のチェックなどの処理を CSS3 のみで実現することも可能となっている。CSS3 は,HTML5 と組み合わせた利用が一般的であるが, 厳密には別のものとなっている。 5-2-4 SMTP と POP と IMAP p.089 IMAP 電子メールをやり取りするしくみを実現するには,メールサーバとよばれる,メールの送受信を行うホスト コンピュータが必要である。このメールサーバには,送信用の SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サー バと,受信用の POP(Post Office Protocol)サーバがある。POP に代わるメールプロトコルとして主流にな りつつあるのが IMAP(Internet Message Access Protocol)である。サーバ上のメールをクライアントにダ ウンロードする POP と異なり,IMAP ではサーバ上にメールを保存したままクライアントから管理すること ができるため,POP では工夫が必要だった複数端末でのメールアカウントの共有が容易になっている。パソ コンやスマートフォン,タブレットなど,個人が複数のデバイスを使い分ける機会が多くなってきた現在の ニーズに合ったプロトコルといえる。 第三版入門マルチメディア 新キーワード 5-4-3 クラウドサービスの登場 p.093 クラウド クラウドコンピューティングは,インターネットを利用して,従来,ハードウェアやソフトウェアが担って きた機能をサービスとして提供する形態である。「Google Apps」や「Office 365」のように,ワープロや表計 算ソフトなどの機能の提供や,インターネット上に用意されたストレージ領域をデータ保存先として利用す るオンラインストレージサービスなど,クラウドサービスの普及が進んでいる。このようなサービスは,雲 を表す「クラウド」と称され,ハードウェアやソフトウェアの「所有」から,サービスの「利用」への大きな転 換点となりつつある。とくに IT の所有コスト削減が大きな課題となっている企業では,クラウドサービスの 導入が積極的に進められており,企業向けのアプリケーションやデータベース,サーバやネットワークイン フラなどもクラウド上のサービスで運用されるケースが増えてきている。 5-5-3 SNS p.095 Facebook SNS(Social Networking Service)は,任意の関係によって結びつけられた個人や組織の連鎖的なつながり をインターネット上に実現するものであり,代表的な SNS として「Facebook」がある。実名での登録が要求 されるサービスで,実社会の個人や組織のつながりをインターネット上で再現することができるようになっ ており,Facebook 上に投稿された メ ッ セ ー ジや写真などのうち,自分が気に入 っ たものに対して「いい ね!」ボタンを押すことで気軽に意思表示ができるなどの特徴がある。この特徴を製品情報の発信や就職活 動情報などに活用する企業も多く,組織と人を結びつけるための場としての活用例も多い。 5-5-3 SNS p.095 LinkedIn 「LinkedIn」は,ビジネスシーンでの利用を中心とした SNS であり,米国ではビジネス上の人脈形成や職探し などに活用されている。日本国内では,まだ利用者はあまり多くないが,今後の広がりが期待されている。 第三版入門マルチメディア 新キーワード 6-3-2 インターネット広告 p.107 RTB インターネット広告は,Web サイトでの広告,電子メールによる広告,携帯電話へのモバイル広告などがあ り,それぞれの特徴を生かした宣伝方法がとられている。RTB(Real Time Bidding)は,広告の出稿側が,媒 体の広告枠をインプレッション単位でリアルタイムに入札する新しいインターネット広告のしくみである。 出稿側は,あらかじめ自社の広告を表示したい対象となる媒体や記事,ユーザ層を指定しておくと,該当す るページにインプレッションが発生した際に入札が実施され,最も高い価格で入札した出稿主の広告をペー ジに表示することができる。広告主は,あらかじめターゲットとしているユーザ層に確実に広告を表示でき るうえ,インプレッション単位で広告を購入できるメリットがある。一方,媒体側は,入札によって広告枠 を販売できるため,より高い単価が期待できる。 6-3-3 ネットマーケティング [4]顧客サービス p.109 アクセス解析ツール Web サイトを訪れた利用者が,どのような情報に興味をもっているかを的確に把握し,その情報をもとに, 関連する情報に容易にアクセスできるようにしたり,手間なく商品やサービスを購入できるようにしなけれ ば,Web サイトを運営することに対しての投資対効果が薄れてしまう。このような課題に対して,活用が進 んでいるのが「Google アナリティクス」のようなアクセス解析ツールである。通販サイトの売り上げやコン バージョン数,ユーザの訪問経路など,さまざまな情報を解析することが可能となっており,これらの情報 をもとに,ユーザの嗜好やインターネット上での行動を判断し,Web サイトのデザインや広告の表示方法を 最適化することができる。 7-2-3 テザリング p.119 テザリング テザリングとは,3G 回線や LTE,WiMAX などのモバイル通信回線を搭載した携帯端末を中継機として,パ ソコンなどのほかの端末からインターネットに接続する手段のことである。LTE/WiMAX 対応の Android 搭 載スマートフォンや iPhone 5 などで利用可能となっており,パソコンやゲーム機など,本体にモバイル通信 回線を搭載しない機器を外出先でインターネットに接続する際の通信手段として利用されている。 第三版入門マルチメディア 新キーワード 7-6-2 タブレット p.126 タブレット タブレットは,一般に,7 ∼ 10 インチ程度の画面を備え,キーボードではなく,画面を直接タッチして操作 する端末を指す。スマートフォンよりも画面が大きく,動画の視聴や電子書籍の利用などに適している一方 で,パソコンよりも軽量で操作がしやすいのが特徴である。 9-1-3 NFC p.145 NFC NFC(Near Field Communication)は,10cm 程度の近距離での通信を可能とする無線通信技術である。非接 触型 IC カードの通信,および NFC 対応機器どうしの相互通信が可能で,IC カードや機器を近づけることで, さまざまな情報をやり取りすることができる技術となる。日本国内では,これまでソニーが開発した Felica が電子マネーサービスで採用されてきたが,近年,グローバルに製品を展開するスマートフォンを中心に, 国際規格である NFC を採用する機器が増えてきている。
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