木曽・奈良井宿の曲物

木曽・奈良井宿の曲物
作品(メンパ)
木曽・奈良井宿の曲物には、450年の歴史があります。
木曽・奈良井宿の曲物の特徴は、まず丈夫なこと、また吟味
された良質の「ひのき」を素材にしているので、手にした時に
使いやすいのです。曲物の命は言うまでもなく手造りの味です。
作品には、曲師の汗と愛情がこもっています。
【曲物の由来】
曲物とは「ひのき」や「すぎ」の薄板を
特殊な技法で円形・楕円形などに曲げて
底をつけた容器の総称です。
曲物を使われ始めたのはかなり古いよう
です。平城宮跡の井戸の中から、水杓や
水桶が出土していることからも、すでに
奈良時代、日常生活に用いられていた
ことが証明されています。
陶器が普及した江戸時代以降も庶民に
親しまれ、プラスチックが出まわっている現在
もなおその長所が再認識されています。
曲物を作る職人を曲師、桧物師と呼びます。
曲物には、良質なひのきが最上とされ、その
ほとんどが、御岳山麓で育った、樹齢三百年
以上のひのきが使用されています。
二代目
三代目