East Asian Games Association Constitution 東アジア競技大会連合

East Asian Games Association
Constitution
東アジア競技大会連合規約
2008年
財団法人日本オリンピック委員会
東アジア競技大会連合規約
2008年版;第24回EAGA評議会にて改正を承認。
第1条
名 称
この組織の呼称を「東アジア競技大会連合」(EAST ASIAN GAMES
ASSOCIATION)とし、その略号を「EAGA」とする。
EAGAは1992年1月27日に北京で開かれた第3回東アジア国内オリンピック委
員会調整会議に於いて設立された。同組織は、当初の名称を「東アジアNOC会議
(EANOC)」とし、1993年5月17日に上海で開かれた第6回EANOC会議に於い
て改名された。
第2条
定義
1.「連合」は、東アジア競技大会連合を意味する。
2.「評議会」は、東アジア競技大会連合評議会を意味する。
3.「メンバー」は、東アジア競技大会連合のメンバーを意味する。
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第3条
基本原則及び目的
連合はオリンピック憲章に明記されているオリンピック・ムーブメントの基本原
則を支持する。
連合の目的は、
1.東アジアに於いて、オリンピック・ムーブメント及びその理念を推進させる。
2.東アジア競技大会を定期的に組織し、開催する。
3.東アジア地域のスポーツ交流を活発化し、協力関係を築き上げる。
第4条
メンバーの資格及び権利と義務
1.メンバー又は準メンバー
(1)OCAの承認を受けている東アジア地域の国内オリンピック委員会(NOC)
は、連合のメンバーとなる資格が与えられる。
(2)東アジア地域に隣接するNOCは、評議会の承認によって準メンバーとなる
資格が与えられる。
2.メンバーの権利と義務
(1)東アジア競技大会へ出場する選手の選定、ならびに連合が組織する様々な活
動を支援する。
(2)東アジア競技大会を開催する。
(3)東アジア地域における心身の鍛練の推進とスポーツ交流及び協力関係の構築
に努める。
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第5条
組織
1.評議会
(1)連合は、連合に関わる全ての事項に対する最終意思決定機関として評議会を
設ける。評議会は主に以下の事項について責任を持ち、その決定が最終のも
のとなる。
a.会長及び常任委員会委員の選任
b.東アジア競技大会開催地の選定
c.準メンバーの連合加盟の承認
d.懲罰によるメンバーの除名
e.規約の変更
(2)評議会の構成は以下の通り。
a.会長(今回の東アジア競技大会開催NOCより選出)
b.副会長3名(前回、今回、次回の東アジア競技大会開催NOCよりそれ
ぞれ1名ずつ選出)
c.事務総長(今回の東アジア競技大会開催国NOCより選出)
d.評議会メンバー(各NOCより代表者2名)
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(3)任期
上記評議会メンバーの任期は4年とし、当該委員を承認した評議会終了時か
ら開始し、東アジア競技大会期間中に開催される評議会終了した時点で満了
する。評議会メンバーの交替又は変更については、該当するNOCは会長へ
書簡で通知し、会長は評議会メンバーの交替又は変更について、各メンバー
及び準メンバーNOCに通知するものとする。評議会メンバーの交替又は変
更の正式な承認は評議会にて行うものとする。
(4)評議会
a.評議会は、少なくとも競技大会がない年に1回、及び東アジア競技
大会開催年に2回開催する。(その内の1回は大会期間中に開催す
る。)評議会は会長が招集する。評議会を開催する時は、遅くとも開
催1ヶ月前までに各NOCへ通知するものとする。
b.各NOCが有する投票権は、会議出席人数に関わりなく1とする。
c.評議会の定足数は5つのメンバーNOCとし、あらゆる決定は多数決投
票で行われる。得票数が同じ場合は、会長が決定票を投じる。会長の
決定もしくは出席した5つ以上のメンバーNOCからの要請により、無
記名投票を行うことができる。評議会メンバーは、各NOCの代表とし
て書面で推薦されていない限り、投票権は与えられない。準メンバー
には投票権は与えられない。
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2.名誉会長
連合には名誉会長を据える(同連合前会長)。任期は、前回東アジア競技大会終
了時から今回の東アジア競技大会終了時までとする。
3.常任委員会
連合には以下の委員会を設ける。
(1)ルールとスポーツ委員会
(2)医事委員会
第6条
委員会の義務及び役割
1.ルールとスポーツ委員会
(1)ルールとスポーツ委員会の主な役割は以下の通り:
a.規定を随時検査し、改定案を評議会に提出する。
b.東アジア競技大会に関係する技術的な問題を調整し、大会のプログラ
ムを再検討する。
c.東アジア競技大会で開催される競技種目及び参加資格を調整する。
d.同委員会は会長の招集により開催する。
(2)同委員会は、各NOCから1名の代表で構成され、その承認は評議会による
ものとする。同委員会の委員長は、評議会により任命される。
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2. 医事委員会
(1)医事委員会は以下について責任を持つ:
a.東アジア競技大会期間中のドーピングコントロール及び医事に関わる
監督。
b.各NOCのスポーツ界におけるアンチドーピングの教育及び広報。
c.同委員会は会長の招集により開催する。
(2)同委員会は、各NOCから医事に関する専門家1名の代表で構成され、その
承認は評議会によるものとする。同委員会の委員長は、評議会により任命さ
れる。
第7条
事務局
事務局は、今回の東アジア競技大会開催NOCに置き、今大会終了後、次回大会
開催NOCへ移行される。事務局は、連合の日常運営ならびに連合と各メンバー間
の連絡を担当する。
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第8条
協議及び投票
評議会は、物事を決定する際に常に民主主義の精神で協議を行う。しかしなが
ら、必要に応じて、評議会の投票によって決定されることもある。
1.各NOCの投票権は1票とする。
2.評議会メンバーは、各NOCの代表として書面で推薦されていない限り、投票
権は与えられない。
3.評議会のあらゆる決定は、多数決投票で行われる。得票数が同数の場合は、会
長が決定するものとする。
4.準メンバーには投票権を与えられない。
第9条
東アジア競技大会(EAG)
1.メンバー及び準メンバーのみが、東アジア競技大会へ選手を派遣する権利を持
つ。
2.東アジアに隣接するNOCは、評議会の承認を経て、東アジア競技大会への参
加資格を得ることができる。
3.東アジア競技大会は1993年より4年に1回、アジア競技大会とオリンピック競
技大会の間の奇数年に開催される。大会開催期間の最大日数は、開・閉会式を
含めて12日間とする。
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4.東アジア競技大会は、少なくとも10競技以上、ただし12競技以内で実施され、
そのうち7競技はオリンピック競技とする。しかしながら、競技数は評議会の
承認及び開催NOCの同意により、増やすことができる。各大会における競技
プログラム、競技及び種目数は、該当する国際競技連盟の公式規則に従い、開
催NOCが遅くとも大会の1年前までに評議会の承認を得るものとする。
5.東アジア競技大会での実施競技は、それぞれの国際競技連盟が現在定める規定
及び規則に基づいて実施される。
6.各競技の技術ハンドブックを完成させる前に、必要であれば組織委員会は国
際競技連盟及びアジア競技連盟の承認を求めるものとする。承認を得けた技術
ハンドブックは、東アジア競技大会開催10ヶ月前までに全メンバー及び準メン
バーに送付される。
7.選手の資格、東アジア競技大会及び祭典開催への立候補、開・閉会式及び表彰
式における式典の準備等については、アジアオリンピック評議会憲章ならびに
オリンピック憲章の中に記されている関連規定に則って行うこととする。特例
については、評議会が決定を下す。
8.東アジア競技大会は、連合が独占的に所有するものである。評議会は、東アジ
ア競技大会の組織と管理、技術的な監督及び式典の準備等の全てに、最高権威
を有する。
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第10条
エンブレム、旗、歌
1.連合エンブレムは、上部に東アジアの聖火を象徴する8つの赤い炎、下部には
同連合がオンピック憲章を支持するものであることを表現するオリンピック・
リング、そして中央には東アジア(East Asia)の頭文字である「E」と「A」の
2文字で構成されている。
2.連合旗は白地で、中央にエンブレムが描かれている。
3.連合歌は、評議会によって十分に検討された上で選定及び決定される。
4.連合は、連合エンブレム、旗ならびに歌の使用権の全てを有する。
5.開催NOCによって提案された東アジア競技大会の大会エンブレム、賛歌及び
マスコットは、評議会によって承認されなければならない。
第11条
連合の運営資金は、主として開催NOCからのものとなり、加えてその他のNOC
からの寄付金からなる。
第12条
同規約の解釈及び、上記規則で含まれていない事項については、評議会で検討の
上、対処するものとする。
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東アジア競技大会連合規約
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印刷 ホクエツ印刷株式会社
2009 年 6 月発行