B8 千代田興産株式会社環境活動レポート (2014.05

環境活動レポート
〔2014年 5月 1日~2015年 4月 30日〕
ホテル京セラ殿 省エネサポート実施中
於)鹿児島県霧島市
契約期間 : 2014年 2月 1日 ~ 2016年 3月 31日
目標削減額 : (1年目) 10,000,000円 削減実績 :
(1年目) 23,000,000円
(2年目) 18,000,000円
ホテル京セラ CO2削減量
種別
電気
ガス
計
2012年度 使用量
5,160,936 kwh
1,391,654 ㎥
-
2014年度 使用量
5,231,208 kwh
1,066,572 ㎥
-
削減量
-70,272 kwh
325,082 ㎥
-
CO2 削減量
-42.1 t-CO2
726.2 t-CO2
684.1 t-CO2
※ 各エネルギーの排出係数は、「地球温暖化対策の推進に関する法律」を引用(平成26年度提出用)
※ 九州電力 0.000599t-CO2/kWh
都市ガス 44.8GJ/1000Nm3 0.0136tC/GJ
この業務は、施設側の機器はそのままで、運転方法を変更することで省エネを図るものです。
軽微な工事(配管の切替・制御方法変更)は契約金額の中から弊社が負担して実施します。
■実施した省エネ対策
①暖房の運⽤改善
②CGS排熱回収効率向上
③暖房⽤ボイラー運転制御変更
④吸収式冷温⽔発⽣器の効率向上
⑤OGC運転条件の⾒直し
⑥空調機外気導⼊量の削減
2015年9月1日
千代田興産株式会社
千代田興産株式会社
環境方針
基本理念
千代田興産株式会社は、地球環境の保全への取組が最重要課題の一つであることを認識し、従業員一人
一人が積極的に継続的に環境負荷を改善していき、社会貢献を目指した企業活動を推進します。
基本方針
千代田興産株式会社は、環境に関する法規制を遵守し、法の精神に基づき必要な処置を講じて、環境改
善を図ることを目的とし、以下の方針を推進致します。
1. 当社の事業活動に係る環境影響を常に認識し、自主的・積極的に環境負荷の削減を図ります。
2. 当社の事業活動に係る環境関連法規その他の関連事項を遵守します。
3. 当社の事業活動に係る環境影響に関し、以下の事項を環境管理テーマとして取組みます。
①二酸化炭素(CO2)排出量の削減
②水使用量の低減
③廃棄物の削減及びリサイクルの推進
④グリーン購入の推進
⑤省エネに対応した取扱商品を増やす
4. 当社の環境負荷低減活動を全社員に周知し、環境活動レポート等を作成し、公表します。
また、必要に応じて評価と見直しを行い、環境方針の見直し変更を継続的に行います。
制定
改定
改定
2008年7月1日
2009年9月1日
2011年7月8日
千代田興産株式会社
代表取締役 姫野 弘藏
1. 組織の概要
(1) 事業者氏名及び代表者名
千代田興産株式会社
代表取締役 姫野 弘藏
(2) 所在地
本 社
東京支社
大阪支店
中国支店
四国支店
大分営業所
鹿児島営業所
佐賀営業所
岡山営業所
〒810-0012
〒103-0023
〒550-0002
〒730-0037
〒760-0022
〒870-0037
〒890-0052
〒840-0805
〒700-0984
福岡県福岡市中央区白金2丁目5-16
東京都中央区日本橋本町4丁目6-7 光洋ビル
大阪府大阪市西区江戸堀1丁目15-27 アルテビル肥後橋
広島県広島市中区中町7-32 ニッセイ広島ビル
香川県高松市西内町4-6 神原ビル
大分県大分市東春日町6番1号 つつみビル
鹿児島県鹿児島市上之園町25番1号 中央ビル
佐賀県佐賀市神野西2丁目3-23-303
岡山県岡山市桑田町18番28号 明治安田生命岡山桑田町ビル
(3) 環境管理責任者及び担当者の連絡先
・環境管理責任者
・環境管理担当者
・連絡先
・E-maile
・URL
総務部長 木村 裕之
総務部次長 永川 良文
TEL 092-533-2981
FAX 092-533-2999
[email protected]
http://www.cknet.co.jp
(4) 事業の内容
・電気機器の販売並びに販売に関する設置・保守
(5) 事業の規模
区 分
従業員(人)
床面積(㎡)
(各年1月現在)
場 所
本 社
東京支社
大阪支店
中国支店
四国支店
大分営業所
鹿児島営業所
佐賀営業所
岡山営業所
本 社
東京支社
大阪支店
中国支店
四国支店
大分営業所
鹿児島営業所
佐賀営業所
岡山営業所
2011年
71
15
25
26
6
5
4
890
152
220
193
56
68
72
36
50
2012年
69
17
27
28
5
4
4
890
152
220
193
56
68
72
36
50
2013年
72
18
28
31
5
5
4
890
152
407
193
56
68
72
36
50
2014年
78
18
28
29
4
5
4
890
152
407
193
56
107
83
36
50
佐賀営業所は本社が、また岡山営業所は中国支店が兼任しているため、常駐者不在により"-"と
表示している。
(6) 事業年度
・5月~翌年4月
2. 対象範囲
(1) 事業所名
1. 千代田興産株式会社
2. 千代田興産株式会社
3. 千代田興産株式会社
4. 千代田興産株式会社
5. 千代田興産株式会社
6. 千代田興産株式会社
7. 千代田興産株式会社
8. 千代田興産株式会社
9. 千代田興産株式会社
本社
東京支社
大阪支店
中国支店
四国支店
大分営業所
鹿児島営業所
佐賀営業所
岡山営業所
(2) 活動
・電気機器の販売並びに販売に関する設置・保守
(3) 対象外事業所及び対象外事業活動
・ありません。
3. 環境目標とその実績
環境方針に基づいて、以下の目標を掲げて環境活動に取組みました。
(1) 中期目標
2011年度
年 度
単位
基準年
区 分
Ⅰ 二酸化炭素排出量削減
①電気使用量
②自動車燃料(ガソリン)
③自動車燃料(軽油)
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
水使用量
廃棄物排出量
グリーン購入(事務用品)
環境・省エネ商品提案
2012年度
2012.05-2013.04
削減率
(基準年より)
kg-CO2
kWh
L
L
㎥
kg
率
件数
320,758.0
296,243.3
69,113.8
15,588.6
475.7
3,629.1
-
-3%
-3%
-3%
-3%
-3%
-3%
-
-
-
年度目標
311,135.3
287,356.0
67,040.4
15,120.9
461.4
3,520.2
80%
180 件
(2) 【第60期 (2014年5月~2015年4月) の目標と実績】
目標
単位
基準年
削減率
年 度
(総量)
実績
区 分
(基準年比)
-10%
320,758.0
Ⅰ 二酸化炭素排出量削減 kg-CO2
kWh
-10%
296,243.3
①電気使用量
L
-10%
69,113.8
②自動車燃料(ガソリン)
L
-10%
15,588.6
③自動車燃料(軽油)
2013年度
2013.05-2014.04
削減率
(基準年より)
-6%
-6%
-6%
-6%
-6%
-6%
-
削減率
年度目標
(基準年より)
301,512.5
278,468.7
64,967.0
14,653.3
447.2
3,411.4
80%
190 件
-10%
-10%
-10%
-10%
-10%
-10%
-
年度目標
288,682.2
266,619.0
62,202.4
14,029.7
428.1
3,266.2
80%
200 件
目標達成状況
年度目標
実績
対基準 対年度
年度
目標
自己
評価
288,682.2
266,619.0
62,202.4
14,029.7
249,328.6
248,390.0
54,549.2
8,298.5
-22.3% -13.6%
-16.2% -6.8%
-21.1% -12.3%
-46.8% -40.9%
○
○
○
○
Ⅱ 水使用量
㎥
-10%
475.7
428.1
659.8
Ⅲ 廃棄物排出量
kg
-10%
3,629.1
3,266.2
2,019.1
Ⅳ グリーン購入(事務用品)
率
-
80%
49.2%
-
2014年度
2014.05-2015.04
54.1%
×
-44.4% -38.2%
○
38.7%
-
-38.5%
Ⅴ 環境・省エネ商品提案
件数
200 件
327 件
63.5%
・二酸化炭素排出量の実績値において、購入電力の排出係数は下記の係数を使用しました。
①本社、大分営業所、鹿児島営業所
0.000369t-CO2/kwh
(2009年度九州電力)
②東京支社
0.000384t-CO2/kwh
(2009年度東京電力)
③大阪支店
0.000294t-CO2/kwh
(2009年度関西電力)
④中国支店
0.000628t-CO2/kwh
(2009年度中国電力)
⑤四国支店
0.000407t-CO2/kwh
(2009年度四国電力)
×
○
4. 環境活動計画の実施状況と評価
(1) 二酸化炭素排出量の削減
達成
取組対象
取組計画
状況
電気使用量
の削減
(-10%)
○
自動車燃料
使用量の削
減
(-10%)
○
・エアコンの温度設定
冷房時温度 28℃
暖房時温度 22℃
・不要照明の消灯
・OA機器の節電
・昼休みの消灯節電
・太陽光発電
○
○
○
○
○
○
・エコ運転の徹底
アイドリングストップ
タイヤ空気圧点検
法定速度運転の推進
急発進・急加速の禁止
空ふかしの禁止
エコ車両への切換
○
○
○
○
○
○
(2) 水使用量の削減
達成
取組対象
状況
取組計画
・水道水圧を下げる
・各蛇口の節水
・水洗トイレの節水
・事務所屋根の表面温度対策
水使用量の
削減
(-10%)
実施
状況
実施
状況
○
△
△
-
×
評価
2013年12月に大阪支店が従来の2倍近くも広い事務所に
引っ越した影響を受け、1年を通して電気の使用量が嵩ん
だが、2014年度に引っ越した大分営業所と鹿児島営業所
は、事務所の面積が広くなったものの大きな増加には至ら
なかった。
一方で、本社で施した建物修繕工事や最新エアコン導入の
効果が大きく、基準年度10%削減の目標に対し約37%と大幅
な改善となった。
このことが大きく効いて、全社としては目標を幾分上回り目
標を達成した。
全社的なエコカーへの切替え効果で、燃費の向上が図れて
た。
また本社・大分・鹿児島に於いては、eテレマティックスを全
車に搭載した効果により、エコドライブと安全運転の意識も
高まったようだ。
評価
大阪支店は元々水使用量の管理をしていなかったが、新事
務所では個別管理をすることになったので、この1年は実績
把握を行った。
その結果、全社の実績を押し上げたので、10%削減には至
らなかった。
また本社に於いては、節水意識だけでは10%削減は難しい
ので、今後は抜本対策を打ちたい。
具体的には節水型トイレの導入を行うこととする。
(2015年10月工事予定)
(3) 廃棄物排出量の削減
達成
取組対象
状況
廃棄物の
削減
○
(-10%)
取組計画
・現状把握の実施
・廃棄物の排出量を計量する
・リサイクル率の向上
古新聞、古雑誌等のリサイクル
アルミ缶、スチール缶、瓶
ペットボトル
実施
状況
評価
○
○
全社的に削減が図れており、引続きゴミを出さない意識を
啓発していく。
○
○
○
そのうえ大阪支店の新事務所では、ビル全体で新聞や雑
誌、シュレッダーダストのリサイクルが図られたお陰で、大
幅なゴミ排出の削減が実現している。
一方で当初計画していたファイリング電子化の構想は、予
(4) グリーン購入比率向上
達成
取組対象
状況
取組計画
・グリーン購入対象商品の購入推進
グリーン購
入比率向上
×
実施
状況
評価
×
ここ数年グリーン購入比率80%が実現できていないことが課
題であるが、元々購入総額が少ないことから意識過剰にな
ることもないので、引き続き努力目標として臨みたい。
(5) 省エネに対応した取扱商品を増やす
達成
取組対象
取組計画
状況
環境・省エ
ネに貢献す
る商品の取
扱
・環境・省エネ商品提案
実施
状況
○
○
評価
各拠点ごとの活動というよりも、技術1部(旧ソリューション
部)が中心となって、客先提案を行っている。
補助金を活用した省エネ診断事業に於いては、お客様に好
評を得ており、多くの受注が実現した。
* 各拠点では少々差異はあるものの、全社として取りまとめると上記の達成状況、実施状況となった。
5.次年度の取組み
次年度以降の取組み計画は、2014年度の実績を基に新しい中期計画を策定し、その中での初年度
としての環境目標を設定することとする。
新しい中期計画の設定の仕方は従来と同様、2014年度の実績を基準値として2015年度-3%、2016年
度-6%、2017年度を-10%とする。
ここ数年の取り組みとしては、車両や設備の更新、事務所移転等の対策が主なものであり、運用の
改善などの行為は未だ十分なものではない。
先ずは2015年度、運用の点検と見直しに着手し、各拠点には自主改善を促していく。
そのためには事務局がリーダーシップを発揮し、拠点の事情に合わせた改善取組み計画を策定する。
6.環境関連法規等の遵守状況の確認及び評価並びに違反、訴訟等の有無
当社の事業活動において法的義務を受ける主な環境関連法規は次のとおりです。
適用される法規制等
適用される事項(施設・物質・活動等)
適合
状況
廃棄物の処理及び清掃に関する法律
一般廃棄物(本社)
建設業関連廃棄物(本社・大阪支店・中国支店)
○
自動車法Nox・PM法
車両管理
○
福岡県・市環境基本条例
本社事業
○
東京都環境基本条例
東京支社事業
○
大阪府・市環境基本条例
大阪支店事業
○
広島県・市環境基本条例
中国支店事業
○
香川県・高松市環境基本条例
四国支店事業
○
大分県・市環境基本条例
大分営業所事業
○
鹿児島県・鹿児島市環境基本条例
鹿児島営業所事業
○
佐賀県・市環境基本条例
佐賀営業所事業
○
岡山県・市環境基本条例
岡山出張所事業
○
2014年12月に上記の環境関連法規の遵守状況を確認・評価した結果、違反はありませんでした。
また、関係機関等からの指摘、利害関係者からの訴訟もありませんでした。
7.代表者による全体評価と見直しの結果
2011年度実績を基準値として取り組んだ中期計画の最終年度で、3年目にあたる2014年度の活動
状況は、拠点ごとの成果としては必ずしも満足するものではないが、会社全体としては何とか設定
目標を達成できたと言える。
先ず電力の削減について、拠点ごとの対応はそれなりのものであったと理解するが、大阪支店が
2倍近く広い事務所に移転した影響が大で、電力使用量が大きく嵩んでしまった。
(大分営業所と鹿児島営業所の事務所移転の影響は、さほど大きくなかった。)
反対に本社では、①屋根と外壁に断熱塗装、②2階天井と屋根との間にある空間を換気、③LED
照明の設置、④空調機器の交換等、数年来の設備更新の投資が大きく効いて、2014年度期待した
以上の電力使用量の削減が実現できた。
つまり、プラスとマイナスの両要素が相容れる中、合計すると会社としては目標を達成した形となっ
たが、未だ課題はあるので(特に大阪支店は大幅増加)、今後もしっかり取り組んでいきたい。
次に自動車燃料の削減であるが、会社の方針としては引き続き燃料削減よりも燃費の向上に主眼
を置いて活動していく。
その中でエコカーの導入が進み、エコドライブの意識が浸透することにより、燃費は向上し燃料も大
幅に削減できた。(本社では2013年度にeテレマティックス導入済み)
営業活動の多様化により車両を用いない移動の機会が増え、現に車両の走行距離は短くなりつつ
ある。今後は車両の利用状況を把握し、適正台数を検討することを考えたい。
さて話は変わり、省エネ取扱い製品の提案については、技術1部(旧 ソリューション部)が中心となっ
ての活動が着実に実を結び、成果が出てきた。
環境・省エネに対する最新の取り組みとして、技術1部では省エネ機器の改修や更新提案だけで
なく、お客様にとって負担が少なく省エネに取り組めるよう、運用改善による対策をサポートする活動
を実施している。
一例であるが紹介したい。表紙に掲載した ”ホテル京セラ殿 省エネ診断” 事業について...
弊社はホテル京セラ殿(鹿児島県霧島市)と、2014年2月から2016年3月までの契約期間で省エネ
ルギーサポート契約を締結し、現在2年目の半ばである。
概略は、お客様にとって大切な設備資産が老朽化したからといえ、単に設備の改修や買い替え更
新の提案をするのではなく、改修や更新を最小限に止め、寧ろ運用の改善により省電力、省エネル
ギーを図り、その費用対効果の最大化を目指すものである。
お客様のご理解の下、省エネ診断を行って問題点を発掘し、その問題を解決するために運用の改
善を行って、敢えて設備の改修や更新提案を控え、または必要最小限に抑える。
お客様は、設備更新するならば当然に要求される投資回収リスクを負うことなく、運用改善により省
エネが図れ、またそれに見合うコスト削減が実現する。
このシナリオを目指して活動を始め1年目が終了したところ、電力使用量は多少増加したものの、ガ
ス使用量を大幅に削減することができ、差引きCO2の大幅削減が実現した。また、これに伴い当初の
提案目標削減額 1千万円に対して、削減実績 2千3百万円という結果を得て、お客様から大きな満足
を戴いた。
契約2年目の2015年度も引き続き、CO2削減とお客様の満足に向けて省エネ提案を進めていく。
省エネ診断事業は補助金を活用しながらも展開し、多くのお客様に興味を持って戴いており、着実
に受注に繋がっている。2015年度以降は弊社の事業計画(売上・粗利)に寄与することを期待したい。
最後に、弊社自身の省エネは、今後も試行錯誤しながら地道に活動を継続していく。とそれに合わ
せ、外向けの省エネ提案は上述のとおり積極的に活動し、来年度はもっと良い報告をしたいと考える。
以上