6.基地常駐機及び主な飛来機 (1)基地常駐機 ●ロッキード・マーティン C-130 『ハーキュリーズ』 ターボプロップ 4 発の軍用中距 離輸送機で、わが国の自衛隊も採 用している。昭和 50 年 9 月沖縄県 の基地から移駐した第 345 戦術空 輸部隊の主力機。 横田基地で年間を通じて離発着 の最も多い機種であり、編隊飛行 も含め、日常的に訓練が行われて いる。 この写真は庁舎屋上から撮影したものであり、旋回時に機体上面が見えるほどの 低空飛行も行われている。 ●ビーチクラフト 『ヒューロン』 C-12J 双発のターボプロップ機で、貨 物・乗客輸送のほか医療救援にも 使用される。 ●ベル UH-1N 『ヒューイ』 中型単発汎用タービンヘリコ プター。 基地周辺での訓練時には低 空で市街地上空を旋回飛行する ため、苦情が寄せられる。 (2)米軍の主な飛来機 ●ロッキード・マーティン C-5 『ギャラクシー』 ジェット 4 発の世界最大級の輸 送機。激しい騒音を発し離着陸飛 行直下では、110dB(A)を越えると ともにすさまじい威圧感がある。 ●ボーイング C-17 『グローブマスター』 ジェット 4 発の新型の軍用輸送 機。搭載量は C-5 なみで、機体寸法 は C-141 程度、離着陸性能は C-130 以上という目標により開発。機体 は C-141 より太く米陸軍のM1戦 車の搭載が可能である。 横田基地にもよく飛来する。 ●ボーイング KC-10 『エクステンダー』 ジェット 3 発の空中給油機、貨 物輸送機。DC-10―30CF の軍用型 機で、横田基地には時々飛来する。 ●ボーイング KC-135 『ストラトタンカー』 ジェット4発の空中給油機、貨 物輸送機。民間型のB707 型の軍 用型で、横田基地には時々飛来す る。従来はすさまじい騒音であっ たが、最近は低騒音型のエンジン になっている。 ●ボーイング F-15 『イーグル』 世界のあらゆる戦場に進出し、 航空戦を展開し、制空権を確保す ることを追及した戦闘機。わが国 の航空自衛隊でも配備している。 横田基地には時々飛来し、騒音 は極めて大きい。 ●ロッキード・マーティン F-16 『ファィティングファルコン』 最新技術と大胆な設計で素晴ら しい空中機動力と大きな攻撃力を 軽量小型の機体にまとめた戦闘機 である。 横田基地には時々飛来し、パス 時、離陸時の騒音は極めて大きい。 ●ボーイング F/A-18 『ホーネット』 米海軍、海兵隊の万能の艦上戦 闘、攻撃機。2 枚の垂直尾翼が、外 側に 20 度傾いて取り付けられて いるのが外観上の特徴である。 横田基地には度々飛来し、パス 時、離陸時の騒音は極めて大きい。 また、厚木基地に配備されてい る機体が関東北部上空で実施する 飛行訓練への往復に横田基地近辺 の上空を通過することもある。 ●シコルスキーSH-60 『シーホーク』 米陸軍、海軍の他用途ヘリコプ ター。陸軍向けは UH-60 ブラック ホーク。我が国の自衛隊でも採用 されている。 横田基地には度々飛来する。 (3)航空自衛隊の主な飛来機 ●ガルフストリーム U-4 ビジネスジェット機として各国 で広く使用されている。航空自衛 隊では主に要人輸送に使用されて いる。 ●ブリティッシュ・エアロスペース ビジネスジェット機 BAE125 を転用した機体である。電波に より航空機の航行を支援する 「航空保安無線施設」の動作確 認を行うための自動飛行点検装 置を搭載している。 ●川崎 T-4 中等練習機としてのほか、連 絡・支援任務にも使用され、ブ ルーインパルスの機体としても 有名である。 横田基地への飛来数は少ない が、ビジネスジェット機をベー スとした先の2機種に比べ騒音 は大きい。 U-125 ●ボーイング(川崎) CH-47J 『チヌーク』 ボーイング社の開発した大型輸 送ヘリコプターを日本仕様にして ライセンス生産された機体で、陸 上自衛隊でも使用している。人員 55 名、あるいは約 11 トンの物資 輸送が可能であり、航空自衛隊で は基地間の人員や機材の輸送に使 用されている。
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