第2回安全対策連絡協議会を開催いたしました。 概要は以下の通りです

第2回安全対策連絡協議会を開催いたしました。
概要は以下の通りです。
1.開催日時:11月5日(木)12時~13時30分
2.開催場所:在オーストラリア日本国大使公邸
3.出席者
(1)在留邦人団体等出席者(6名)
(2)当館出席者(9名)
4.大使館側より要旨以下の通り発言がありました。
(1)当地に居住されている在留邦人の方々の安全を確保し、緊急事態発生時
の安否確認を行うことは、極めて重要であり、邦人団体、有識者の方々の当館
へのご協力を引き続きお願いしたい。
そのためには、相互のコミュニケーションが重要で、相互の情報を交換する
と共に、忌憚の無いご意見を頂きたい。
(2)ネパール大地震緊急事態対応の経験から、緊急事態発生時の邦人の安否
確認が邦人援護を行う上で重要であって、非常に困難であった。安否確認を行
うための在留届けの情報の正確性が極めて重要であることと、現地組織、邦人
団体の協力が不可欠である。
(3)オーストラリアのテロ警戒レベルは、昨年9月以降「高」が継続。シド
ニーで警察職員への銃撃事件が発生し、ISの影響を受けた若者の過激化が深
刻な問題。バングラデシュで邦人が銃撃される事件も発生しており、日頃から
情報に注意し、危機管理意識を持つことが重要。
(4)緊急事態発生の際の安否確認、邦人援護を行う上で、在留届の情報の正
確さが最も重要。現在、Eメール、郵便を使用して年に1度の調査を行ってい
るが、回答率が芳しくない。近く、再度Eメールを使用して照会を行うので、
回答するよう呼びかけを各邦人関係団体に要請。
(5)現地校舎を借用して運営している補習校の警備対策に限界があることは
理解するも、外周柵の無い状況で、防犯上出来ることは無いか対策案を提示し
検討を要請。
(6)邦人が被害に遭った犯罪の実例及び最近の一般犯罪の傾向をもとに、防
犯対策につき、各邦人関係団体に注意喚起を要請。
(7)オーストラリア側の危機管理体制については、オーストラリア緊急事態
対応庁(EMA)が連邦レベルでの危機対応政策等の策定、必要なリソースが
手当されるよう支援を行う。他方、具体的な事態の発生に際しては、一義的に
は各州政府が対応し、当地では、ACT緊急事態対応庁が対応する。各国外交
団との連絡・調整は一義的には豪外貿省が行うことになる。当館としては、そ
のような事態に至った際には、関係機関からの情報収集、各邦人関係団体等へ
の情報提供、連絡調整を行う旨説明。
5.各邦人団体より要旨以下の通り発言がありました。
(1)緊急事態におけるネットワークの大切さを再認識した。50代~60代
の会員はインターネットを使用していて、Eメールによる連絡が可能であるが、
高齢の会員はインターネットを使用していないので、安否確認の手段が課題に
なる。約100世帯あるメンバー全員の連携や連絡を密にするにはどうするべ
きか、委員会で話し合う。
(2)学校の安全対策として出来ることは限られているが、授業中の子供の病
気等があるので、連絡網はしっかりしている。片親が豪州国籍というケースが
多いが、約150人位の連絡が可能。
(3)豪日協会(AJS)には、同協会の日本人は少ないので、把握するのは
たやすい。Eメールと、高齢者は電話で連絡を取っている。
(4)ANUでは独身の留学生が50名位で、家族がいる院生が30名位、計
80名ほどで、一斉Eメールで連絡を取っている。家族も含めて連絡がとれる
のは全体で100~150名位ではないか。学部によっては日本人留学生を把
握できないので、大学側に情報の提供を申し入れたい。
(5)補習校と同じ時間帯に、高等部の教育を行っており、生徒数は11名。
Eメールで連絡を取っているので、両親も含めれば30名位に連絡が取れる。
(6)補習校と同じ時間帯にCJCの幼稚園を運営しており、28名から29
名の園児がいる。幼稚園を行っている間は、保護者が待機しているので、何か
あったときの対応や連絡は問題がない。ほとんどの保護者の方は国際結婚。
(7)いずれにしても、安否確認を大使館だけが行うのは大変なので、邦人関
係団体側で、構成員の安否確認をして、大使館に知らせる方法も考えられるの
ではないか。
(8)安否確認を各グループが大使館に通報するEメールアドレス、電話番号
があれば、そのような方法が可能となる。
6.大使館と各団体の間で相互の意思疎通を今後も図っていき、特に安否確認
をいかに確実に行うかにつき双方で協力して当たれるような緊急時の体制を検
討してゆくことになりました。