東白川村地域おこし協力隊 樋口銀二郎の部屋 8 月のこと

東白川村地域おこし協力隊 樋口銀二郎の部屋
8 月のこと
樋口 銀二郎
1975 年生まれ。
愛知県一宮市生まれ岐阜県養老町育ち。
デザイン専門学校卒業後、主に接客業に従事する。食、
環境に興味を持ち様々なイベントに関わる。平成 24 年
度は岐阜県農業研修に一年間参加。全日本フットサル選
手権岐阜県大会 3 位、東海2部リーグ昇格など。
とにかくワイン好き。
今年の 8 月は湿度温度が高く感じ、体調が崩れ気味でした。1 人暮らしの不摂生。いつもにも
まして、尽が無い(ずくがない・・行動する気力が無い※東白川村の方言)時期でした。しかし、
地域のイベントは盛りだくさん、村の方の笑顔と活発さに背中を押してもらいました。
【8 月の活動】
●CATV「野菜つくっちゃお」
●空き家の紹介
●新赴任教職員村内視察研修
●岐阜県移住定住研修会
●「名画特別上映会 in 岐阜・東白川」
●東陽住建株式会社・東白川村アンテナショップイベント
●東白川村取材対応(総務省・JR 会員誌)
●岐阜県 PR 動画撮影の同行(ギフケンクエスト)
【プライベート】
●神付・中通り納涼祭
●東白川村夏祭り
●東白川村郷土歌舞伎練習
●「鳥の道を越えて」恵那市リレー上映会(三郷町)●古民家ライブ(付知町・かいがし)
初めての神付・中通り納涼祭にスタッフで参加しました。小さな小さなお祭りです。2 年間地
区のお祭りがお休みしていたので、今回が初めての参加でした。地区の方達で完結する慰労会は
アットホームそのものです。そんな空間に居させていただき、地区の方と楽しくお話ができ、ビ
ンゴ抽選会の司会役もいただき、お酒もいただきお腹いっぱいの納涼祭でした。そして、8 月 14
日は東白川村夏祭りが開催されました。ここで打ち上げられる花火は、山あいにある平地から間
近から上がるため、迫力満点。平野で行われる花火大会には無い魅力。今まで、体験したことが
無かった花火の迫力は、私の楽しみの一つになっています。都会の規模が大きい花火大会も素敵
ですが、村の若者が企画し打ち上げる火の華は、一人ひとりの思い出に優しく開くものだと感じ
ています。
前回、イギリスの社会的企業「ブロムリー・バイ・ボウ・センター」を紹介しましたが、今回
は国内のソーシャルビジネスを紹介します。
社会の課題を有機的につなげて解決する活動が個人的に惹かれています。
岐阜県を中心に活動している「NPO 法人
G-net」は、地域企業と大学生とのマッチングサポ
ートを通じて、企業には事業加速や組織開発の後押しを、学生には本気で実践できる挑戦の場を
提供しています。具体的にはインターンシップとして長期間、魅力的な経営者のもとで実践型の
就業体験をする「現代版弟子入り」プログラムや、大学の夏休みや春休みを利用して、地域おこ
しや地場産業の現場で、マーケティングリ サーチや広報プロモーションなどに携わる地域協働型
インターンシップなどのメニューがあります。様々なプログラムやプロジェクトを用意し両者の
サポートやコーディネートをすることにより、地域での起業家的人材育成を起点にした地域活性
化を全国的に進めています。
また、東京の株式会社シゴトヒトは、求人サイトの「日本仕事百貨」を運営しています。他の
求人サイトと違うところは、会社や仕事を「あるがまま」を伝えるために、必ず現地に赴き、本
音を引き出す独自の取材を行っています。そのため、働いている人の思いや人生を掘り下げた記
事になっていて、読者が知りたい!読みたい!内容になっています。それは「生き方」の多様性
を共有する「場」を提供している事業だと感じています。ちなみに、今年度の東白川村地域おこ
し協力隊募集は「日本仕事百貨」さんにて行いました。そして、人生を左右する東白川村との出
会いは「多様性の共有・失敗を怖れずに進む」というカタチになったと思っています。株式会社
シゴトヒトは、社会課題(自分事)をニーズと捉え、ビジネスとして自立している事例です。
内閣府の共助社会づくり懇親会(2015 年 3 月)や国土交通省「国土形成計画」
(2015 年 8 月
14 日閣議決定)でも、共助社会の重要性に触れています。民間も企業も含め、住民が公共を担う
重要性です。しかし「公共を担う」とは?漠然としすぎているので、自分なりに分解していくと、
それは、
《他人事を自分事にする、仕事(公共)の時間も自分の時間にする、人に贈り物をする、
子供を育てる、自分の困りごとから俯瞰して共感する
》というようなことなのかなーと、社会
課題に取り組んでいる会社や NPO のビジョンを読みながら想いました。
「公共を担う」共助のカタチは様々です。内閣府の共助社会づくり懇親会に提出された資料で
は、大きく 4 つのカタチに分類されています。次回は、私達が(住民)が公共を担うカタチと実
例について書いていきます。
参考・引用:PPP まちづくり HP
NPO 法人 G-net
株式会社シゴトヒト HP