平成27年度 青梅市立第一中学校 学校経営計画 中学校教育の使命は、生徒一人一人の潜在的な能力を引き出し伸ばしつつ、社会において自立的 に生きる基礎を培い、社会の形成者として必要な資質を養うことにある。 各人が社会の変化を乗り越え、伝統や文化に立脚し、高い志や意欲をもつ自立した人間として、 他者と協働しながら未来を切り開いていけるよう、青梅市教育委員会及び東京都教育委員会の教育 目標・基本方針に基づき、本校の教育目標の実現を図る。 1 経営の基本理念 ◆ 教育には旬がある ―Chance、Challenge、Change― ◆ 言葉と体験の重視 ◆ いかなる人も集団も、より良く変わる。その機会を . . 逃さず、挑むことで、教育の最大効果は発揮される。 ◆ 言葉は体験を豊かにし、体験は言葉を豊かにする。 言語活動と体験活動とは互いの定着を補い合う関係に あり、言葉と体験の相互作用が教育活動の質を高め、 豊かな心を育む。 2 教育目標 国際性豊かなよりよい社会人をめざして 一 自ら学ぼう 一 感謝と思いやりの心をもとう 一 理想の実現に努めよう 〈 国際性とは 〉 本校がめざす国際性は、外国語によるコミュニケーションはもとより、次の三つの要素から成る。 (1) 互いが同じ人類の仲間であるという自覚をもち、誰に対しても差別することや偏見をもつこと なく、公正、公平に接すること。 (2) 我が国や郷土の伝統・文化を世界に発信できる資質や能力をもつとともに、他国の伝統・ 文 化を理解して尊重し、互いに文化交流を行うこと。 (3) 様々なものの見方や価値観があることを踏まえ、物事を多様な観点から論理的に考察し、自分 の考えを根拠に基づいて説得力をもった言葉で表現すること。 3 めざす生徒像 【 主体的に学ぶ生徒 ―教育目標の実現― ―自ら学ぼう― 】 「自ら学ぶ」とは、自主的な学びはもとより、主体的な学びを指す。 自主的と主体的とは、異なる。自主的は、なすべきことを人に言われないで率先して行うこと。主体 ... 的は、なすべきことを自分の意志や判断で決めて行うこと。両者を分けるのは、自己決定の場の有無で ある。 主体的に学ぶとは、生徒が学習の対象を客観的に捉え、複数の選択肢の中から、自分なりの根拠に基 づいて、学習の課題や内容、方法等を選択・決定しながら学ぶことである。日々の授業において、こう した学びの場と機会を計画的に設定し、実施していく。 【 励まし合い、支え合う生徒 ―感謝と思いやりの心をもとう― 】 感謝と思いやりは、互いの存在を丸ごと肯定的に受け止め、ともにかけがえのない人間であることの 自覚から生まれる。 思いやりの心は、他の人の立場を尊重しながら親切にし、いたわり、励ます生き方として現れる。一方、 他者の思いやりに触れ、素直に受け止めるとき、人は自ずと感謝の念を抱く。 生徒が助け合いながら何かを達成していくような機会を多く設定するとともに、日常生活において「ど うしたの?」、 「大丈夫?」、 「ありがとう」といった言葉が飛び交うような雰囲気を醸成していく。 【 自己実現に努める生徒 ―理想の実現に努めよう― 】 生徒の自己実現の過程で大きな役割を果たすのが、夢や理想である。中学生の時期に描く理想が、そ の後の人生に大きな意味をもつことを踏まえ、彼らの描く夢や理想を教師が温かく受け止め、その実現 に近付けるよう励ましていく。 また、生徒の自己実現を生涯にわたって支え続けるのは「あせらず」、 「たゆまず」、 「おこたらず」の 精神である。各精神の基盤を成すのは、 「計画」、 「目標」、 「勤勉」であり、この三つを全教育活動の推進 に当たり、重視していく。 4 . めざす教師像 【 共に学び続ける教師 】 求め続け、共に学び続ける教師の姿。これこそが、生徒の心を動かし、生徒を変え、保護者の信頼を 呼び、地域社会の共感を誘うと確信する。 各教科においては、生徒が生涯にわたり主体的に学び続けられるよう、①自ら課題を発見し、解決す る力、②他者と協働するためのコミュニケーション能力、③物事を多様な観点から論理的に考察する力、 の三つを育成することが重要である。こうした力を育むためには、問題解決的な学習過程に生徒主体の 体験活動を取り入れ、クリティカル・シンキングを取り入れた授業づくりを行うことが必要である。 学校を挙げ、不断に授業研究を進めていく。 【 率先垂範・師弟同行する教師 】 生徒は教師の後ろ姿に学ぶ。一方、教師は生徒と共に歩むことで教育愛を育み、生徒理解を深めてい く。率先垂範・師弟同行とは、生徒と同じ行動をとることではない。生徒の指標として、人生の先達と して、自らに厳しくその職責を果たすことである。 「寝ていて人を起こすな」の言葉どおり、例えば、服装、挨拶、整理整頓、チャイム着席などに係る 指導は、教師自身の在り様に深くかかわる。日々の清掃活動や奉仕活動等の指導に当たっては、共に行 動しながら生徒一人一人の労を認め励ましていく。 【 生徒のよさを引き出し伸ばす教師 】 教育とは文字どおり「教え育てる」ことである。education(教育)の語源はラテン語の educerew で 「引き出す」という意味がある。教師は、生徒の自己成長力を信じ、話をじっくり聞いて考えを引き出し、 そして待つことが重要である。 育てる上で大切なことの一つに、相手の意志、主体性が発揮される環境をいかにつくり出すか、とい うことがある。誠意をもって生徒の話を聞き、関わりの中で自信を与え、生き生き、伸び伸びとした活 動を導き出す。 5 めざす学校像 【 生徒が学ぶ喜びと自信をもてる学校 】 各教科で「力の付く授業」、 「学びがいのある授業」を行い、確かな学力の定着を図る。また、全教育 活動を「生徒が自分のよさに気付き、伸ばす機会」と捉え、言葉と体験を重視した学習指導を全校で行 う。さらに、生徒が「自分は人のためになっている」と実感できる教育活動を、教育課程により多く設 定し、着実に推進する。その際、他者との比較ではなく、生徒一人一人のよい点や進歩の状況などを積 極的に評価する体制を学校全体で築いていく。 【 保護者・地域の方から信頼される学校 】 教師が教育公務員としての服務規律を順守することはもとより、日ごろから家庭・地域に学校の教育 活動の計画及び成果と課題を伝えるとともに、要望を的確に把握し、迅速に対応する。 保護者の最も切実な要望は、我が子を安心して通わせることができることと、希望する進路を切り開 く学力の保障である。このこと十分に踏まえ、学級、学年、教科の経営に当たる。 【 「チーム」としての力を生かし、主体的に課題を解決する学校 】 現在、学校には、学力向上、いじめ・不登校等の生活指導上の問題への対応、特別支援教育の充実を はじめ様々な課題がある。こうした諸課題に対応するため、協働体制を確立し、 「チーム」としての対応 力を高めることで、学校・家庭・地域との連携協力を一層強める。 協働体制の確立に当たっては、「目標への意思統合」と「コミュニケーションの活性化」を図り、「チ ーム」として対応する際には、 「目標共有」、 「役割分担」、 「調整・統合」の三つの機能を重視した組織運 営を行う。 6 中期経営課題、今年度の重点及び成果の検証 全ての生徒が、学ぶ喜び、できる喜び、認められる喜び、それらを共有する喜びを得られるよう、特 別支援教育の視点を生かした実態把握及び個に応じた指導を行い、各人の可能性を最大限に伸長させる。 また、教職員が互いに認め合い、自ら育つ組織風土を醸成するとともに、 「チーム」を支える専門性や 強みを育て、個を強化することにより、組織と個人の双方を相乗的に成長させる。 項目 中期経営課題 1 ◆授業規律及 今 年 度 の 重 点 1-① び基礎・基本の 学 徹底 力 向 上 チャイムでの始業・終業 成 果 の 1-① 検 証 ・日々の授業観察 礼に始まり礼に終わる授業の徹底 1-② 放課後及び長期休業中の補習学習の 充実 1-② ・補習を要する生徒の参 加状況 ・習熟の状況 1-③ サタデースクールの活用 1-③ ・生徒の参加状況 ・学習ノートの確認 1-④ 朝読書の一層の充実 1-④ ・学校図書館の貸出冊数 ・読書の集中度 ・読書カードの記載 ◆生涯にわた 1-⑤ 共通の授業指標(「力の付く授業5項 り、主体的・協 目」「学びがいのある授業5項目)を 働的に学び続 踏まえた問題解決的な授業の公開(全 ける力の育成 教師、年間1回以上) 1-⑤ ・問題解決的な学習の状 況 ➊ 自ら課題 を発見し解 決する力 ➋ 他者と協 働するため のコミュニ ケーション 能力 ➌ 物事を多 様な観点か ら論理的に 考察する力 1-⑥ 定期考査に向けたシラバスの作成・配 布・活用状況 「家庭学習ノート」を活用した主体的な 家庭学習の継続実施 1-⑥ ・生徒対象の質問紙調査 ・定期考査に向けた家庭 学習の状況 ・ 「家庭学習ノート」の記 入状況 2 ◆ 社 会 に お い 2-① 学校・家庭・地域で取り組む道徳教育 2-① ・「小・中一貫の日」にお て自立的に生 健 きる力の育成 全 ➊ 規律ある 育 生活を送る 成 ➋ 健康な心 ける協議 の充実 生徒及び保護者対象の ○ 望ましい習慣の形成に係る 質問紙調査 小・中一貫教育の推進 ・道徳授業地区公開講座 での協議 ○学校・家庭・地域で取り組む「3ない運動」 ・学校運営連絡協議会で の提唱・推進 と体をつく ・もったいない る ・みっともない の報告 ・申し訳ない ➌ 人と進ん で関わる ➍ 喜びをも って働く ○道徳授業地区公開講座の意見交換会の活 性化 しつけ・関わり・自尊感情 ・体験活動への参加状況 ○社会貢献の精神の涵養 ・体験活動の事前・事中・ ・クリーン活動 事後の言語活動 ・「社会活動参加の記録」の活用等 ◆いじめや不 2-② いじめ・不登校の問題への対応 登校等の問題 ○「挨拶プラス一言運動」及び「いつでも誰 への対応 にでも相談週間」の実施 ○一人一人の生徒を大切にする学級づくり 2-② ・生徒の「プラス情報」 の共有状況 ・生徒の共感を呼ぶ言葉 掛けの状況 ・生徒が生き生きと学ぶ学級 ・生徒対象の質問紙調査 ・感動と共感を呼ぶ学級 ・相談件数 ・共に育てる開かれた学級 2-③ 運動会や合唱祭等の実行委員会活動を 通した自治的能力の育成 ・プロセス重視 ・受容的・支持的風土の醸成 ・教える、教えつつ任せる、任せて見 守る 2-③ ・体験活動の観察 ・生徒対象の質問紙調査 ◆オリンピッ 2-④ 各教科等におけるオリンピック・パラ ク教育の推進 2-④ ・体験活動の事前・事中・ 事後の言語活動 リンピック教育の推進 ・運動・スポーツに関する関心や意欲の 向上 ・第1学年の「地域から学ぶ日」等にお ける日本の伝統・文化やおもてなしの 心などの学習 ・国際的なマナー・エチケット、礼儀作 法や習慣などの学習 3 ◆主体的に課 3-① 学校経営計画の着実な実施に向けた協 題を解決し、着 3-① ・ 「重点項目整理表」及び 「課題別カード」を活用 働体制の確立 組 実に成果を上 ・「重点項目整理表」及び「課題別カー 織 げ 続 け る 組 ド」を活用した目標へ意思統合及びコ 運 織・人づくり ミユニケーションの活性化 した協議 営 ・ 3-② 経営改善に資する学校評価の実施 人 ・学校経営計画に即した自己評価及び対 材 話を重視した学校関係者評価の実施 3-② ・自己評価及び学校関係 者評価 ・学校関係者との協議 育 成 3-③「目標共有」 、 「役割分担」、 「調整・統合」 3-③ ・運営委員会での協議 の各機能を高め、「チーム」としての対 応力を強化する運営委員会の開催 3-④ 開かれた学校づくり ・民生児童委員、青少対、PTA役員、 学校運営連絡協議会、同窓会や「はら からの会」等との懇談・連携による教 育活動の推進 3-④ ・ 「3ない運動」に係る報 告 ・保護者対象の質問紙調 査 青梅市立第一中学校 中期経営課題及び重点 平成27 28 29 30 31 学 力 向 上 チャイム始業 ◆ 授業規律及び 基礎・基本の徹底 礼に始まり、 礼に終わる授業 放課後及び長期休業中の補習学習の充実、サタデースクールへの参加 朝読書の一層の充実 ブックトーク ◆ 生涯にわたり、 主体的・協働的に 学び続ける 力の育成 健 全 育 成 ◆ 社会において 自立的に生きる力 共通の授業指標、問題解決的な学習の授業公開 定期考査に向けたシラバスの作成・配布、家庭学習ノートの点検 教科保護者会、教科面談 望ましい習慣の形成(小・中一貫教育) .. 「3ない運動」の推進(家庭・学校・地域で取り組む道徳教育) 社会貢献の精神の涵養 実行委員会活動を通した自治的能力の育成 挨拶プラス一言運動 ◆ いじめや不登校 等の問題への対応 ◆ オリンピック・ パラリンピック 教育の推進 組織運営・人材育成 いつでも誰にでも相談週間 一人一人の生徒を大切にする学級づくり 各教科等におけるオリンピック・パラリンピック教育の推進 学校経営計画の着実な実施に向けた協働体制の確立 経営改善に資する学校評価の実施 ◆ 主体的に課題を 解決し、着実に成果 を上げ続ける組織・ 人づくり 「チーム」としての対応力を強化する運営委員会等の開催 ち」 開かれた学校づくり 「ユニット」研修の実施 平成27年度 青梅市立第一中学校 経営の基本理念 ◆教育には旬がある ―Chance、Challenge、Change― いかなる人も集団も、よりよく変わる。その機会を逃さず、 挑むことで、教育の最大効果は発揮される。 ◆言葉と体験の重視 言葉は体験を豊かにし、体験は言葉を豊かにする。 言葉と体験の相互作用が教育活動の質を高め、豊かな心を育む。 e、Change― めざす生徒像 ◆主体的に学ぶ生徒 ◆励まし合い、支え合う生徒 ◆自己実現に努める生徒 教 学校経営計画構想図 育 目 標 ◆国際性豊かなよりよい社会人を目指して 一 自ら学ぼう 一 感謝と思いやりの心をもとう 一 理想の実現に努めよう 〈国際性とは〉 本校がめざす国際性は、外国語によるコミュニケーションはもとより、次の三つの要素から成る。 1 互いが同じ人類の仲間であるという自覚をもち、誰に対しても差別することや偏見をもつことなく、公正、公平に接すること。 2 我が国や郷土の伝統・文化を世界に発信できる資質や能力をもつとともに、他国の伝統・ 文化を理解して尊重し、互いに文化交流を行うこと。 3 様々なものの見方や価値観があることを踏まえ、物事を多様な観点から論理的に考察し、自分の考えを根拠に基づいて説得力のある言葉で表現すること。 様々なものの見方や価値観があることを踏まえ、物事を多様な観点から論理的に考察し、自分 (2) の考えを根拠に基づいて説得力をもった言葉で表現すること。様々なものの見方や価値観があるこ めざす教師像 めざす学校像 とを踏まえ、物事を多様な観点から論理的に考察し、自分 ◆共に学び続ける教師 ◆生徒が学ぶ喜びと自信をもてる学校 の考えを根拠に基づいて説得力をもった言葉で表現すること。互いが同じ人類の仲間であるという自覚を もち、誰に対しても差別することや偏見をもつことなく、公正、公平に接すること。 互いが同じ人類の仲間である ◆率先垂範・師弟同行する教師 ◆保護者・地域の方から信頼される学校 という自覚をもち、誰に対しても差別することや偏見をもつことなく、公正、公平に接すること。 ◆生徒のよさを引き出し伸ばす教師 ◆「チーム」としての力を生かし、主体的に課題を解決する学校 2 我が国や郷土の伝統・文化を世界に発信できる資質や能力をもつとともに、他国の伝統・文化を理解して尊重し、互いに文化交流を行うこと。 ◆「チーム」としての力を生かし、主体的に課題を解決する学校 3 様々なものの見方や価値観があることを踏まえ、物事を多様な観点から論理的に考察し、自分の考えを根拠に基づいて説得力をもった言葉で表現すること。 中期経営課題及び今年度の重点 全ての生徒が、学ぶ喜び、できる喜び、認められる喜び、それらを共有する喜びを 得られるよう、特別支援教育の視点を生かした実態把握及び個に応じた指導を行い、 各人の可能性を最大限に伸長させる。 学力向上 健全育成 ◆授業規律及び基礎・基本の徹底 ・チャイム始業・終業、礼に始まり、礼に終わる授業の徹底 ・放課後及び長期休業中の補習学習の充実 ・サタデースクールの活用 ・朝読書の一層の充実 ◆社会において自立的生きる力の育成 〈学校・家庭・地域で取り組む道徳教育の充実〉 ・望ましい習慣の形成 ・「3ない運動」の推進 ・社会貢献の精神の涵養 ◆いじめや不登校等の問題への対応 ・「挨拶プラス一言運動」及び「いつでも誰にでも相談週間」の実施 ・一人一人を大切にする学級づくり・実行委員会活動を通した自治的能力の 育成 ◆オリンピック教育の推進 ・運動・スポーツに関する関心や意欲の向上 ・日本の伝統・文化やおもてなしの心などについての学習 ・国際的なマナー・エチケット、礼儀作法や習慣などの学習 ・ ◆生涯にわたり、主体的・協働的に学び続ける 力の育成 ・共通の授業指標を踏まえた問題解決的な授業の公開 ・定期考査に向けたシラバスの作成・配布・活用状況 ・「家庭学習ノート」を活用した主体的な家庭学習の継続実施 組織運営・ 人材育成 ◆主体的に課題を解決し、 着実に成果を上げ続け る組織・人づくり ・学校経営計画の着実な実施に向けた 働体制の確立 ・経営改善に資する学校評価の 実施 ・「チーム」としての対応力の強化 ・開かれた学校づくり
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