生活環境影響調査報告書 第4章 生活環境影響調査の結果 4.4悪臭

4.4
悪臭
4.4.1
調査対象地域
煙突排ガスによる影響の調査対象地域は、大気拡散式から推定される最大着地濃度
出現距離を考慮し、事業予定地から半径約2km の地域とした。
施設からの悪臭の漏洩による影響の調査対象地域は、施設からの悪臭の発生が、地
表付近の高さから発生することが想定され、事業予定地近傍で影響が大きくなること
が想定されるため、事業予定地から概ね100m の範囲の地域とした。
4.4.2
ア
現況把握
現況把握項目
現況把握項目は、表 4.4.1に示すとおりである。生活環境影響調査項目として抽出
した悪臭の関連項目について、資料調査及び現地調査により把握した。
表 4.4.1 現況把握項目・方法
項目
要因
調査項目
・煙突排ガス
の排出によ
悪臭
る影響
・施設からの
悪臭の漏洩
イ
把握方法
<現地調査>
・特定悪臭物質濃
・事業予定地敷地境界1地点、事業予
悪 臭 の 状 度(22 物質)
定地周辺の住居位置1地点、計2地
況
・臭気指数(臭気
点
濃度)
・平成25年8月28日
<資料調査>
・予測に用いる気象の状況は、大気
質と同じとした(第2章に掲載)
気 象 の 状 ・気象(風向、風 <現地調査>
況
速、気温、湿度)・簡易気象観測
・事業予定地敷地境界1地点、事業予
定地周辺1地点、計2地点
・平成25年8月28日
<資料調査>
・土地利用
自然的条
・地形図、都市計画図、土地利用基
・人家等
件及び社
本計画図等(第 2 章に掲載)
・主要な発生源
会的条件
・関係法令等
現況把握方法
a 調査地点
(a) 悪臭の状況
悪臭の現地調査の地点は、事業予定地敷地境界上1地点及び事業予定地周辺住居系
地域1地点とした。調査地点は表 4.4.2、図 4.4.1に示す。
表 4.4.2 悪臭の調査地点
事業予定地敷地境界
事業予定地周辺の住居位置
調査地点
①事業予定地
②緑ヶ丘担い手センター
4-4-1
図 4.4.1 悪臭調査地点
4-4-2
(b) 気象の状況
(a)悪臭の状況に示した調査地点と同様とした。
b 調査時期
(a) 悪臭の状況
悪臭の状況の調査時期は、以下のとおりとした。
表 4.4.3 悪臭の現地調査時期
①事業予定地敷地境界
②緑ヶ丘担い手センター
調査期間
平成25年8月28日(水)10時台
平成25年8月28日(水)11時台
(b) 気象の状況
(a)悪臭の状況に示した調査時期と同様とした。
c 調査方法
(a) 悪臭の状況
悪臭の状況の調査方法は、表 4.4.4に示すとおり現地調査を実施した。
表 4.4.4 悪臭の状況の調査方法
調査項目
特定悪臭物質濃度 22 項目
臭気指数(臭気濃度)
調査方法
悪臭物質濃度:
「特定悪臭物質の測定の方法」
(昭和 47 年
5 月 30 日環境庁告示第9号)に定める方法により、特定
悪臭物質の大気中濃度を測定する方法
「臭気指数及び臭気排出強度の算定の方法」
(平成 7 年 9
月 13 日環境庁告示第 63 号)により臭気指数(臭気濃度)
を測定する方法
(b) 気象の状況
気象の状況の調査方法は、表 4.4.5に示すとおり現地調査を実施した。
表 4.4.5 気象の調査方法
調査項目
気象(風向、風速、気温、湿度)
調査方法
「地上気象観測指針」(2002 年気象庁)に基づく方法
4-4-3
ウ
現況把握の結果
a 悪臭の状況
悪臭の状況の調査結果は、表 4.4.6、表 4.4.7に示すとおりである。
特定悪臭物質濃度は定量下限値未満であり、悪臭防止法に定める敷地境界線にお
ける規制基準の範囲を下回っていた。臭気指数は10 未満であり、悪臭防止法に定め
る敷地境界線における規制基準の範囲を下回っていた。
表 4.4.6 特定悪臭物質濃度の調査結果
単位
項 目
特定悪臭物質
アンモニア
メチルメルカプタン
硫化水素
硫化メチル
二硫化メチル
トリメチルアミン
アセトアルデヒド
プロピオンアルデヒド
ノルマルブチルアルデヒド
イソブチルアルデヒド
ノルマルバレルアルデヒド
イソバレルアルデヒド
イソブタノール
酢酸エチル
メチルイソブチルケトン
トルエン
スチレン
キシレン
プロピオン酸
ノルマル酪酸
ノルマル吉草酸
イソ吉草酸
ppm
ppm
ppm
ppm
ppm
ppm
ppm
ppm
ppm
ppm
ppm
ppm
ppm
ppm
ppm
ppm
ppm
ppm
ppm
ppm
ppm
ppm
定 量
下限値
0.1
0.0001
0.0005
0.0001
0.0003
0.0001
0.002
0.002
0.0003
0.0009
0.0007
0.0002
0.01
0.3
0.2
0.9
0.03
0.1
0.002
0.00007
0.0001
0.00005
調査結果
①事業予 ②緑ヶ丘担
定地敷地 い手センタ
境界
ー
<0.1
<0.1
<0.0001
<0.0001
<0.0005
<0.0005
<0.0001
<0.0001
<0.0003
<0.0003
<0.0001
<0.0001
<0.002
<0.002
<0.002
<0.002
<0.0003
<0.0003
<0.0009
<0.0009
<0.0007
<0.0007
<0.0002
<0.0002
<0.01
<0.01
<0.3
<0.3
<0.2
<0.2
<0.9
<0.9
<0.03
<0.03
<0.1
<0.1
<0.002
<0.002
0.00020
0.00021
<0.0001
<0.0001
<0.00005 <0.00005
注)参考として、悪臭防止法に定める敷地境界線における特定悪臭物質の濃度に係る規制基準の範囲を示す。
表 4.4.7
調査地点
①事業予定地敷地境界
②緑ヶ丘担い手センター
臭気指数の調査結果
臭気指数
<10
<10
規制基準の範囲
10 以上21 以下
注)参考として、悪臭防止法に定める敷地境界線における臭気指数に係る規制基準の範囲を示す。
4-4-4
規制基準
の範囲
1
0.002
0.02
0.01
0.009
0.005
0.05
0.05
0.009
0.02
0.009
0.003
0.9
3
1
10
0.4
1
0.03
0.001
0.0009
0.001
b 気象の状況
悪臭採取時の気象の状況の調査結果は、表 4.4.8に示すとおりである。
表 4.4.8 気象の調査結果
単位
採取月日
採取時刻
天 候
気 温
湿 度
風 向
風 速
℃
%
m/s
①事業予定地敷地境界
平成 25 年 8 月 28 日(水)
10:05
晴
24.5
58
NW
0.7
4-4-5
②緑ヶ丘担い手センター
平成 25 年 8 月 28 日(水)
10:45
晴
25.0
50
SSW
0.5
4.4.3
予測
(1) 施設の稼働による影響
ア
予測対象時期
予測対象時期は、施設の稼働が定常的な状態となる時期とした。
イ
予測項目
予測項目は、特定悪臭物質濃度及び臭気指数とした。
ウ
予測方法
a 予測地点・範囲
予測範囲は、事業予定地から半径約2km の地域とした。予測地点は、最大着地
濃度出現地点とした。
b 予測手法
(a) 予測手順
特定悪臭物質濃度の予測は、臭気指数との関係から類推することにより定性的
に予測した。
臭気指数の予測は、
「4.1 大気質 4.1.3 予測 (1)煙突排ガスの排出による影
響 ウ 予測方法 b 予測手法」に示す短期平均濃度予測と同様とした。
(b) 予測式
煙突排ガスの拡散による臭気の影響の予測式は、
「4.1 大気質 4.1.3 予測
(1)煙突排ガスの排出による影響 ウ 予測方法 b 予測手法」に示す短期濃度予
測式(プルーム式)と同様とした。
なお、パスキル・ギフォード線図のσyは3分間値であることから、1 時間値であ
る。悪臭の場合は、対象とする評価時間が短く、人の数呼吸程度(約30 秒)の時
間が適当と考えられることから、拡散式で得られた値を、次式を用いて補正した。
σy= σyp・
(t/t p )r
ここで、
t :評価時間=30 秒
tp :パスキル・ギフォード線図の評価時間=3 分
σy :評価時間tに対する水平方向拡散幅(m)
σyp:パスキル・ギフォード近似関数から求めた水平方向拡散幅(m)
r :べき指数(0.2)
4-4-6
(c) 特定悪臭物質濃度の類推の手順
特定悪臭物質濃度の類推に用いた業種別の臭気強度と臭気指数の関係は、表
4.4.9に、特定悪臭物質濃度と臭気強度の関係は、表 4.4.10に示すとおりである。
表 4.4.9 業種別の臭気強度と臭気指数の関係
業種
サービス業
・その他
廃棄物最終処分場
ごみ焼却場
下水処理場
し尿処理場
クリーニング店・洗濯工場
飲食店
その他
各臭気強度に対応する臭気指数
2.5
3.0
3.5
14
17
20
10
13
15
11
13
16
12
14
17
13
17
21
14
17
21
13
15
18
出典:
「悪臭防止行政ガイドブック」
(平成8 年3 月 環境庁)
表 4.4.10 特定悪臭物質濃度と臭気強度の関係
単位:ppm
特定悪臭物質
アンモニア
メチルメルカプタン
硫化水素
硫化メチル
二硫化メチル
トリメチルアミン
アセトアルデヒド
プロピオンアルデヒド
ノルマルブチルアルデヒド
イソブチルアルデヒド
ノルマルバレルアルデヒド
イソバレルアルデヒド
イソブタノール
酢酸エチル
メチルイソブチルケトン
トルエン
スチレン
キシレン
プロピオン酸
ノルマル酪酸
ノルマル吉草酸
イソ吉草酸
2.5
1
0.002
0.02
0.01
0.009
0.005
0.05
0.05
0.009
0.02
0.009
0.003
0.9
3
1
10
0.4
1
0.03
0.001
0.0009
0.001
臭気強度
3.0
2
0.004
0.06
0.05
0.03
0.02
0.1
0.1
0.03
0.07
0.02
0.006
4
7
3
30
0.8
2
0.07
0.002
0.002
0.004
出典:
「四訂版 ハンドブック悪臭防止法」
(平成13 年8 月 悪臭法令研究会編)
4-4-7
3.5
5
0.01
0.2
0.2
0.1
0.07
0.5
0.5
0.08
0.2
0.05
0.01
20
20
6
60
2
5
0.2
0.006
0.004
0.01
c 予測条件
(a) 排出ガスの条件
予測に用いた排出源の諸元は、表 4.4.11に示すとおりである。
臭気濃度(臭気指数)は、
「第1 章 施設の設置に関する計画等
1.8 公害防
止対策」に示す、脱臭装置排出口における悪臭基準値の臭気指数30以下を用いた。
表 4.4.11 予測に用いた排出源の諸元
項目
煙突高さ
湿り排ガス量
乾き排ガス量
排ガス温度
臭気濃度
諸元
50 m
33,867 m3N/時
18,340 m3N/時
165℃
臭気指数30(臭気濃度1,000)
注 1)乾きガス基準:酸素濃度 12%換算値
注 2)m3N:0℃、1 気圧の気体 1m3
(b) 気象条件
気象条件としては、大気が不安定になると大気の混合が進み、大気汚染物質の
濃度が高くなる可能性があることから大気安定度不安定時とした。
「4.1 大気質 4.1.3 予測 (1)煙突排ガスの排出による影響 ウ 予測方法
b 予測手法 (b)気象条件 ⅱ 短期濃度」と同様である。
4-4-8
エ
予測結果
a 臭気指数
臭気指数の予測結果は、表 4.4.12に示すとおりである。また、臭気濃度の予測
結果は図 4.4.2に示すとおりである。
大気安定度A(強不安定)
、風速1.0m/s の時に風下側約600m付近で最大(臭気
濃度0.053)となる。なお、臭気指数は10 未満となる。
表 4.4.12 煙突排ガスの排出による臭気指数の予測結果
物質
臭気濃度
臭気指数
最大濃度出現地点
気象条件
大気安定度不安定時
0.053
10 未満
約 600m
大気安定度 A
風速 1.0m/s
ダウンウォッシュ発生時
0.017
10 未満
約 1,400m
大気安定度 D
風速 10.3m/s
0.0600
大気安定度不安定時
0.0500
ダウンウォッシュ発生時
臭気濃度
0.0400
0.0300
0.0200
0.0100
0.0000
図 4.4.2 煙突排ガスの排出による臭気濃度の予測結果
4-4-9
2000
1500
1000
500
0
煙源からの距離(m)
b 煙突排ガスの排出による特定悪臭物質濃度の予測結果
表 4.4.9によると、ごみ焼却場における臭気指数10 は臭気強度2.5 に該当する。
また、表 4.4.10によると臭気強度2.5 に該当する特定悪臭物質濃度は、表 4.4.13
に示すとおりである。臭気指数の予測結果は10 未満であることから、特定悪臭物
質濃度についても表 4.4.13に示した値未満になるものと予測された。
また、現施設のクリーンリサイクルセンターが稼働している現状でも、現地調
査地点(予測地点)における特定悪臭物質濃度が定量下限値未満となっているこ
とから、本施設の供用によっても現状と変わることはないと予測された。
表 4.4.13 特定悪臭物質濃度の予測結果
項 目
特定悪臭物質
アンモニア
メチルメルカプタン
硫化水素
硫化メチル
二硫化メチル
トリメチルアミン
アセトアルデヒド
プロピオンアルデヒド
ノルマルブチルアルデヒド
イソブチルアルデヒド
ノルマルバレルアルデヒド
イソバレルアルデヒド
イソブタノール
酢酸エチル
メチルイソブチルケトン
トルエン
スチレン
キシレン
プロピオン酸
ノルマル酪酸
ノルマル吉草酸
イソ吉草酸
単位
ppm
ppm
ppm
ppm
ppm
ppm
ppm
ppm
ppm
ppm
ppm
ppm
ppm
ppm
ppm
ppm
ppm
ppm
ppm
ppm
ppm
ppm
予測結果
1
0.002
0.02
0.01
0.009
0.005
0.05
0.05
0.009
0.02
0.009
0.003
0.9
3
1
10
0.4
1
0.03
0.001
0.0009
0.001
4-4-10
悪臭防止法における
規制基準の範囲
1∼5
0.002∼0.01
0.02∼0.2
0.01∼0.2
0.009∼0.1
0.005∼0.007
0.05∼0.5
0.05∼0.5
0.009∼0.08
0.02∼0.2
0.009∼0.05
0.003∼0.01
0.9∼20
3∼20
1∼6
10∼60
0.4∼2
1∼5
0.03∼0.2
0.001∼0.006
0.0009∼0.004
0.001∼0.01
(2)施設からの悪臭の漏洩による影響
ア
予測対象時期
予測対象時期は、施設の稼働が定常的な状態となる時期とした。
イ
予測項目
予測項目は、特定悪臭物質濃度及び臭気指数とした。
ウ
予測方法
a 予測地点・範囲
予測地点は、事業予定地敷地境界とした。
b 予測手法
施設からの悪臭の漏洩については、類似施設(現施設)における悪臭現地調査
結果及び類似施設(現施設)と以下に示す本施設の悪臭防止対策(環境配慮事項)
を検討することにより定性的に予測した。
類似施設における悪臭現地調査地点は、図 4.4.1に示す「①事業予定地」の敷
地境界であり、悪臭現地調査結果は、表 4.4.6、表 4.4.7に示すとおりである。
(a) 悪臭防止対策
・プラットホームやごみピットの扉をごみの搬入時以外は閉める。
・プラットホーム出入口にエアカーテンを設置し、プラットホームからの臭気の
漏洩を防止する。
・プラットホーム及びごみピット内の空気を吸入し、ごみ焼却用空気として使用
することにより、プラットホーム内を負圧に保ち、臭気の漏洩を防止する。
・全炉停止時の臭気対策として、脱臭設備を設置する。
c 予測条件
本施設と類似施設(現施設)との比較は、表 4.4.14に示すとおりであり、本施
設は類似施設(現施設)と同等の悪臭防止設備が設置されることとした。
表 4.4.14 本施設と類似施設の比較
項 目
規模等
処理方式
煙突高さ
本施設(新施設)
類似施設(現施設)
50t/日(25 t/16h × 2炉) 60t/日(30 t/16h × 2炉)
ストーカ式あるいは流動床式
ストーカ式
50m
59m
4-4-11
エ
予測結果
本施設と同種のごみを処理している現施設クリーンリサイクルセンターの敷地
境界における測定結果では、特定悪臭物質の濃度がすべて定量下限値未満となっ
ているとともに、臭気指数は10未満となっていること、また、本施設では、現施
設クリーンリサイクルセンターと同様の対策を講じる計画となっていることから、
施設からの悪臭の漏洩による敷地境界における特定悪臭物質濃度は規制基準値未
満となり、臭気指数(臭気濃度)も10未満になると予測された。
4-4-12
4.4.4
影響の分析
(1) 煙突排ガスによる影響
ア
影響の分析方法
煙突排ガスの排出による悪臭の影響が実行可能な範囲内で回避され、
又は低減され
ているか否かについて検討した。また、環境影響の予測結果を踏まえて、環境保全に
関する目標との整合性について検討した。
イ
影響の分析結果
a 影響の回避または低減に係る評価
煙突からの排出ガスの排出よる悪臭の影響については、
「第1 章 施設の設置に
関する計画等
1.8 公害防止対策」に示した環境保全対策を実施することから、
悪臭が事業予定地周辺の生活環境に及ぼす影響は実行可能な範囲内で回避、低減
が図られていると評価した。
b 基準・目標との整合性
整合を図るべき基準又は目標を表 4.4.15に示す。
煙突排ガスの排出による悪臭の影響は、最大着地濃度出現地点における臭気指
数は10 未満と予測され、また、臭気指数から類推した特定悪臭物質濃度は、悪臭
防止法における規制基準の範囲を下回ると予測されたことから、悪臭の生活環境
の保全上の目標としての整合を図るべき基準との整合性が図られていると評価し
た。
表 4.4.15 整合を図るべき基準等
項目
整合を図るべき基準
特定悪臭物質
臭気指数
「悪臭防止法」
(昭和48年 法律第91号)における規制基準以下
4-4-13
(2) 施設からの悪臭の漏洩による影響
ア
影響の分析方法
施設からの悪臭の漏洩による影響が実行可能な範囲内で回避され、
又は低減されて
いるか否かについて検討した。また、環境影響の予測結果を踏まえて、環境保全に関
する目標との整合性について検討した。
イ
影響の分析結果
a 影響の回避または低減に係る評価
施設の稼働にあたっては、
「第1 章 施設の設置に関する計画等 1.8 公害防止
対策」に示した環境保全対策を実施することから、悪臭が事業予定地周辺の生活
環境に及ぼす影響は実行可能な範囲内で回避、低減が図られていると評価した。
b 基準・目標との整合性
施設から漏洩する悪臭の影響は、敷地境界線において特定悪臭物質濃度は規制
基準値未満、臭気指数10 未満と予測されたことから、評価基準との整合性は図ら
れると評価した。
4-4-14