平成28年2月25日 お 件名 知 ら せ 釧路中標津道路(国道272号)上別保道路 の通行方法が変わります ~道路交通の安全性・物流利便性・救急搬送の安定性向上に貢献します~ お知らせ内容 釧路開発建設部が整備を進めている釧路中標津道路(国道272号)『上別保道路』のうち、 一部区間の通行方法が変更となりますのでお知らせします。 なお、新ルートへ交通切替後の昼間数日間は、片側交互通行となりますので、御理解と御協 力をよろしくお願いいたします。 交通切替日時:平成28年3月10日(木)午前10時 区 間:国道272号(上別保道路) 起点:釧路郡釧路町字別保 終点:釧路郡釧路町字上別保 延 長:1.2km 通 行 方 法 :別紙-1を御覧ください ○期待される主な効果 【道路交通の安全性向上】 ・死亡交通事故の発生割合が高い区間の線形不良(急カーブ・急勾配)区間の解消 により、安全で安心な道路交通が確保されます。 【物流の利便性向上】 ・地域の基幹産業である水産品や生乳の重要な輸送ルートの安定輸送が確保され、 物流の利便性向上が期待されます。 【救急搬送の安定性向上】 ・国道周辺の町から高次医療施設のある釧路市への救急搬送時の患者への負担軽減 や救急搬送の安定性向上が期待されます。 所 問 合 せ 先 属 役 職 名 釧路開発建設部 道路計画課 道路計画課長 釧路開発建設部 道路計画課 道路調査官 氏 名 なかじま ともる い うち あき ひろ 中島 燈 井内 彰宏 釧路開発建設部ホームページ 代 表 電 話 0154-24-7268 (内線:3351) 0154-24-7268 (内線:3402) http://www.ks.hkd.mlit.go.jp/ 別紙-1 釧路町字別保~釧路町字上別保 平成28年3月10日(木) 午前10時00分 釧路中標津道路(国道272号)上別保道路は、主要都市である釧路市と標津町 間の連絡機能の強化を図り、地域間交流の活性化及び物流の効率化等を支援 するとともに、交通事故の低減等を図り、道路交通の定時性、安全性の向上を目 的とした延長7.8kmの地域高規格道路です。 このたび、釧路町字別保~釧路町字上別保までの約1.2kmの交通切替に伴 い、通行方法が変更となりますのでお知らせします。 箇所図 交通切替区間 【 凡 例 】 開通区間 事業区間 計画区間 上別保道路 事業概要 ■区間/自 釧路町字別保 至 標茶町字阿歴内 ■延長/7.8km ■構造規格/第3種第2級 ■車線/2車線 交通切替 国道272号の通行方法が 変わりますので、注意して 走行して下さい。 (拡大図参照) 平成2 平成 28年3月10日 8年3月10日((木)午前10時から通行方法が変わります。 交通切替 前(現道) 交通切替後(新ルート) 釧路中標津道路 上別保道路(延長7.8km) 〈期待される効果〉道路交通の安全性向上 ○当該区間には、急カーブ等の線形不良区間が多数存在しており、交通事故発生件数に 対する死亡事故の発生割合は、道内の国道平均の約14倍と高い傾向にあります。 ○当該区間の整備により、線形不良区間が解消され、安全で安心な道路交通が確保され ます。 ◇交通事故の軽減など安全性の向上が期待されます。 ■線形不良(急カーブ・急勾配)区間 上別保道路 L=7.8km H28.3.10交通切替 ■道内国道の死亡事故の発生割合 100% H30年度開通予定 L=6.6km L=1.2km 80% 71.4% 60% 97.9% 40% 約14倍 20% 28.6% 2.1% 0% 線形不良区間を回避し、 走行性が向上 上別保道路 (n=7) 全道 (n=51,195) 死亡事故 その他 資料:事故分析システム(H16~H25) ■交通事故の発生状況 《線形不良区間の様子》 上別保道路 L=7.8km H28.3.10交通切替 L=1.2km H30年度開通予定 L=6.6km カーブ区間 《事故の様子》 カーブ区間で4件発生 そのうち2件が死亡事故 資料:事故分析システム(H16~H25) 物流事業者職員の声 ・上別保道路の区間は、線形が悪くブラックアイスバーンになりやすいことから危険だと感じています。また、吹雪によ る視程不良も多いです。荷崩れの危険や事故のリスクを軽減するためにもなるべく直線の道路が望ましく、早期に整 備を進めてもらいたい。 釧路中標津道路 上別保道路(延長7.8km) 〈期待される効果〉物流の利便性向上 ○当該路線は、地域の基幹産業である農水産品の重要な輸送ルートとして利用されて おり、特に羅臼町・標津町で水揚げされた、「さけ・するめいか」は、釧路や函館の水 産加工場及び苫小牧港から道外に出荷され、別海町及び中標津町周辺で生産され た「生乳」は、釧路港及び苫小牧港から道外に出荷されています。 ○当該道路の整備により、地域の主産品「さけ・するめいか」や「生乳」の安定輸送が確 保され、物流の利便性向上が期待されます。 ◇地域の基幹産業である農水産品の物流の利便性向上が期待されます。 ■水産品の輸送状況(さけ+するめいか) ■水揚量の道内シェア 上別保道路 L=7.8km H28.3.10交通切替 L=1.2km 北海道の約1割を占める H30年度開通予定 L=6.6km 急カーブ11箇所 (R<150)、急勾配 (i>5%)が存在 その他道内 20.7% その他 根室 北海道 11.2% さけ+するめいか 水揚量 宗谷 7.2% 急カーブ区間 を回避! 釧路 8.9% 苫小牧港から関東・関 西方面、函館方面へ ■生乳の輸送状況 ■生乳生産量の全国シェア 全国の約2割を生産! 上別保道路 L=7.8km L=1.2km オホーツク 27.4% 資料:北海道水産現勢(H26) 上別保道路 H28.3.10交通切替 19万トン 約 渡島 12.4% L=7.8km 標津町 2.2% 羅臼町 10.0% H30年度開通予定 L=6.6km 根室 10.9% 全国 生乳生産量 道外 48.3% 急カーブ区間 を回避! 約 上別保道路 L=7.8km 中標津 10.9% 釧路 7.3% 7,508千トン その他 道内 北見 0.1% 7.7% 十勝 14.8% 資料:牛乳乳製品統計(H25) 十勝の農業2014、根室の農業H27.4 漁業事業者職員の声 生乳関係会社職員の声 ・上別保道路の区間は急カーブが多く冬期の事故も 懸念され、事故リスクの軽減、品質確保、物流の 確実性などに向けて早期に整備してほしい。 ・生乳は攪拌されると品質が低下してしまうため、急カーブや 信号が無く揺れ・信号の少ない道路が望ましい。線形不良 の解消や通行止めが軽減されることを期待しています。 釧路中標津道路 上別保道路(延長7.8km) 〈期待される効果〉救急搬送の安定性向上 ○釧路・根室管内は、高次医療施設が釧路市に集中しており、国道272号沿線の中標津 町ほか3町から、釧路市への救急搬送は年間427件発生しています。 ○当該道路の整備により、加減速や遠心力が伴う急カーブが解消されることで、患者への 負担が軽減されるなど救急搬送の安定性向上が期待されます。 ◇釧路・根室管内の救急搬送の安定性向上が期待されます。 ■釧路市への救急搬送割合 ■当該道路を利用した高次医療施設への救急搬送経路 上別保道路 L=7.8km H28.3.10交通切替 その他 5.8% L=1.2km H30年度開通予定 L=6.6km 釧路市 24.5% 釧路・根室 国道272号沿線 根室管内からの 地域からの 救急搬送件数 急カーブ11箇所 (R<150)、急勾配 (i>5%)が存在 1,745件 対象町村内 自市町村 69.7% 釧路市への搬送 427件 ※対象町村:中標津町、標津町、別海町、羅臼町 上別保道路 L=7.8km ■釧路市への救急搬送ルート 《第3次救急医療機関》 市立釧路総合病院 上別保道路 L=7.8km H28.3.10交通切替 L=1.2km H30年度開通予定 L=6.6km ●診療科目数:25科 ●病 床 数:643床 第2次救急医療機関※ 釧路孝仁会記念病院 釧路労災病院 釧路日赤病院 道東勤医協病院 市立釧路総合病院HP(H25) ※輪番参加の第2次救急医療機関 消防署職員の声 ・道路が直線化することで搬送時間の短縮や減速、加速、遠心力等による患者への苦痛を軽減することができます。ま た、上別保の区間は急カーブが続いており、また冬期間においては日陰箇所の路面凍結等により搬送において非常 に気を使うが、それらが解消されるため搬送時間の短縮及び患者への負担が軽減される効果が見込まれます。
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