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特
1000020
集
紙
市長からの手
市 長 か らの 手 紙
市民の皆さまへ
∼温泉のまち宝塚∼
被災地特集
ま ち い ろ BOX
ト ピック ス
く ら しの ガ イ ド
意 見 募 集
病
寒い日々が続いています。例年より少し遅れてインフルエン
ザが流行していますが、どうぞ気をつけてくださいますように。
体が芯から冷える日は、少し熱めのお風呂に入るとホッ
と人心地がついて何とも気持ちの良いものですね。
私の生まれは母の実家がある南紀勝浦で、小さな頃か
ら夏休みは勝浦の叔母の家でいとこたちと遊んでいました。
昼間は那智の浜で泳ぎ、夜は時々小舟に乗って“忘帰洞”
という温泉に入りに行きました。なかなか風情のある温泉
で、大きな洞窟に温泉が涌き出て、目の前に太平洋がデン
と広がっていました。大きな船が通るとワクワクしながら見
ていたものでした。泉質は硫黄が強く、
せっけんをいくら使っ
ても泡がほとんど立たないほどで、臭いが強烈でした。脱
衣所は男女別々なのに中は混浴(!)。でも、それも遠い昔
のことになり、今はすっかりリニューアルして私が憶えている
“忘帰洞”とは全く雰囲気や趣きが変ってしまったそうです。
帰るのを忘れるほどの名湯なので“忘帰洞”と名付けられた
とのことでした。
時がたち、子育てが大変で、経済的にも余裕のない日々
では、温泉旅行は夢のまた夢だった頃、急に熊本へ転勤と
なりました。全く未知の地で私たちを癒してくれたのが、阿
蘇の麓に「これでもか!」と湧き出るたくさんの温泉でした。
町営なら1 人 100 円、少し豪華なところで500 円。 温泉
大好き家族の私たちは毎週のように温泉を巡り、時々遠出
をして、大分の湯布院や鹿児島の指宿なども楽しみました。
しかし、温泉と言えば、わが町宝塚は、古より温泉町と
して栄えてきました。最も古い記録は、鎌倉時代の藤原光
経の歌集に「をはやし(小林)といふ所にゆあ(湯浴)むとて
まかり」と書かれています。また、室町時代にも病にかかっ
た老女にお告げがあり、武庫川沿い鳩ケ淵の柳の根本に
わく霊水「酸い水と塩からい水」を浴びると病が治ったの
で、お礼に泉源の側の柳で観音像を彫り、それを納めたの
が塩尾寺だと伝えられています。宝塚が温泉地として本格
的に開かれたのは明治中期、最初の温泉場は現在「ホテ
ル若水」がある所でした。温泉旅館が次々に開業したもの
の、交通が不便な所ゆえ、なかなか経営は大変だったとこ
ろ、1897 年(明治 30 年)に阪鶴鉄道(現 JR 福知山線)、
その13 年後には箕面有馬電気軌道(現阪急電鉄)が開通
し、隆盛を極めていきました。
特に経営の神様と言われた故小林一三氏は、武庫川右
岸の温泉街の活況を見て、1911 年(明治 44 年)に宝塚
新温泉を当時未開発だった武庫川左岸に作りました。それ
は大変豪華でモダンな洋風建築だったことで、東洋一と称
賛され、当時娯楽が少なかったこともあり、多くの観光客
を呼びました。そこに1914 年(大正 3 年)宝塚少女歌劇が
デビューし、後年、ファミリーランドの誕生へとつながったの
です。 続いて、宝塚ホテル、宝塚ゴルフ倶楽部が発足、
阪神間の富裕層の社交の場となっていきます。
(「宝塚まち
かど学、田辺眞人監修」より参照)
世界大戦、阪神・淡路大震災や時代の流れを経て、宝
塚の温泉は以前のようなにぎわいはありませんが、泉質は
良く、神経痛、うちみなどを始め、疲労回復や皮膚病、
婦人病などその効能は多岐にわたります。今も「ナチュー
ルスパ宝塚」
「ホテル若水」
「宝塚ワシントンホテル」はその
泉源の湯です。
武田尾の「紅葉舘 別庭あざれ」は渓谷美と泉質の良さ
から宝塚の奥座敷として愛され、全国からお客様が絶えま
せん。
「宝乃湯」、大衆浴場の「ほっこり湯」は一日の疲れ
をとり、心と心の交流の場として人気です。
温泉まち宝塚の往時を偲んで、皆様どうぞお出かけくだ
さい。
さて、この時期は転入の方も多くいらっしゃいますが、ど
うか自治会への加入をお願いします。何よりの安心はご近
所の絆、優しい地域づくりのためにもぜひご参加くださいま
すように。
お元気でお過ごしください!
宝塚市長
院
教
宝塚 健康レシピ
健康センター(☎86・0056)
1011944
育
水
アサリは今が旬で、最もおいしい季節です。グリコーゲン、有機酸、ビタミン A・B ₂、
亜鉛を含み、貧血予防に効果がある食品です。
今回は長芋を使って、グラタン風に料理してみました。
ン
アサリのふわふわグラタ
道
■材料(2人分)
相 談 窓 口
・アサリ
(殻つき) 200g
・酒
大さじ1
・長ネギ
100g
・シメジ
100g
・長芋
100g
・卵
1個
7
・生クリーム
・牛乳
ナツメグ
塩
こしょう
・粉チーズ
50cc
50㏄
少々
小さじ1
少々
大さじ2
■作り方
①砂抜きしたアサリを鍋に入れ、酒をふ
りかけてふたをし、蒸し煮にする。貝
が開いたら取り出し、半量は身を取り出しておく。
②長ネギは薄い斜め切り、シメジは1 本ずつはずし、①の鍋で蒸し煮に
する。
③ボウルに長芋をすりおろし、②の煮汁、とき卵、生クリーム、牛乳を
加えて混ぜる。ナツメグ、塩、こしょうで調味する。
④耐熱皿に②を入れて、身を取り出したアサリをのせ、③を流し入れ、
殻つきアサリ、粉チーズの順にのせオーブントースターで10∼15 分、
焼き色がつくまで焼く。
協力:宝塚栄養士会地域活動部
No.1202 平成28
(2016)
年3月号 ☎/市外局番の記載のないものは
(0797)
です