2016年2月24日 一般ニュース 当行連結子会社

NEWS RELEASE
平成 28 年 2 月 24 日
各 位
会社名 株式会社 新生銀行
代表者名 代表取締役社長 工藤 英之
(コード番号 : 8303 東証第一部)
当行連結子会社、新生フィナンシャルがタイ国の JAYMART グループへ
コンシューマーファイナンス業務の基幹システムを提供
~初のアジア地域への自社開発のオープン系コンシューマーファイナンス基幹システムの提供と IT 技術供与~
当行連結子会社の新生フィナンシャル株式会社(以下、「新生フィナンシャル」)は、タイ国内で携帯電話販売事業
やショッピングモール運営などの事業を展開する JAYMART Public Company Limited (以下、「JAYMART」)の
グループ会社である JMT PLUS Company Limited(以下、「JMT PLUS」)に対し、携帯電話購入の際の分割払いや
パーソナルローンなどのコンシューマーファイナンス業務を遂行するための基幹システム(以下、「コンシューマーファイナンス
システム」)を提供する形で技術供与することについて合意し、JMT PLUS との間で平成 28 年 2 月 24 日付で Definitive
Agreement (最終契約)を締結いたしました。新生フィナンシャルが自社開発の基幹システムを海外の企業に提供する
のは、初めてです。
JAYMART はタイ国内に約 250 店舗の販売店を有するタイ最大の携帯電話販売事業者です。JMT PLUS は、
平成 27 年 8 月から JAYMART の携帯電話購入顧客向け販売金融(個品割賦)の提供を始めたところ、平成 27 年 12
月末時点で顧客数が 2 万人を超える急成長を遂げ、さらなる拡大のために、基幹システムの導入を検討していました。
今回新生フィナンシャルが提供するコンシューマーファイナンスシステムは、個品割賦商品やカードローン、証書貸付な
どのパーソナルローン商品、クレジットカードなどを管理するための勘定系システムに加え、新規顧客受付やカスタマー
サービス、債権管理などの業務をデバイスを問わず実施可能なワークフローシステム、およびコールセンターの受架電
制御システムを含みます。新生フィナンシャルの業務ノウハウを豊富に含む業務パッケージとして JMT PLUS の成長に
寄与するのはもちろんのこと、メインフレームではなく、Windows ベースのサーバーで構築されており、全ての開発を自社で
行っていることから、柔軟で拡張性が高いシステムを低コストで構築することが可能となります。このため、JMT PLUS で
は、同システムの導入により、現在提供している個品割賦業務の規模拡大に加えて、将来的には、同国にてニーズの
高いパーソナルローンなどへの業容の拡大も可能となります。平成 30 年には、提供するすべてのシステムの運用開始を
目指します。
新生フィナンシャルは当行が平成 20 年 9 月に GE ジャパン・ホールディングス(当時)から取得したコンシューマー
ファイナンス会社で、「レイク」ブランドでの無担保カードローン業務運営により豊富な知見とノウハウを蓄積してきました。
平成 23 年に「レイク」ブランドを当行に譲渡してからは、当行や地域金融機関などへの信用保証事業の展開に力を
入れてまいりました。こうした取り組みを支えてきた同社のコンシューマーファイナンスシステムは、幅広い商品をカバーする
基幹システムに加え、マーケティングから顧客管理、信用リスク管理まで、コンシューマーファイナンス業務を効率的・
効果的に運営するために必要な機能をすべて自社構築によって備えています。顧客の行動履歴などのビッグデータを
そのままデータベースに取り込み顧客ニーズに即応するオンライン・リアルタイム型のインフラとなっており、フィンテックと
呼ばれる IT 技術を使った新しい金融サービスとの親和性も高いことを特長としています。新生フィナンシャルでは、これまで
日本国内のクレジットカード会社やカードローン会社、金融機関などに同システムをマルチテナントの SaaS(Software as
a Service)方式(共同利用)で提供し、平成 28 年 2 月現在、合計 1,600 万口座の管理実績を有しています。
中間所得者層の拡大に伴ってコンシューマーファイナンス事業の成長が期待されるアジア地域については、運用実績
と価格競争力のあるコンシューマーファイナンスシステムへのニーズは高いと考えられます。また、同システムの技術供与は、
当行が平成 28 年 1 月に策定した当行グループの第三次中期経営計画において成長分野に定めた無担保カード
ローン事業の更なる展開にも資することから、当行と新生フィナンシャルでは、JMT PLUS での導入を皮切りに
同システムの日本国内およびアジア地域を中心とする海外での展開を積極的に推進してまいります。
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【JAYMART Public Company Limited 概要】
名
称
:
JAYMART Public Company Limited
設
立
:
昭和 63 年(1988 年)12 月 27 日
代 表 者 :
Pisnu Pong-acha, Chairman of the Board
Adisak Sukumvitaya, Chief Executive Officer
本社所在地:
325/7-8 Jaymart Bldg., Ramkhamhaeng Rd., Sapansoong, Bangkok 10240
主要株主:
Adisak Sukumvitaya (12.96%), Yuvadee Pong-acha (11.58%) (平成 27 年 10 月 9 日現在)
連結総資産:
6,188.32 百万バーツ(約 196 億 95 百円)(平成 26 年 12 月 31 日現在)
資 本 金 :
524,463,106 バーツ(約 16 億 69 百万円)(平成 27 年 12 月 31 日現在)
【JMT PLUS Company Limited 概要】
名
称
:
JMT PLUS Company Limited
設
立
:
平成 23 年(2011 年)3 月 24 日
代 表 者 :
植松武治、Chief Executive Officer
本社所在地:
325/7 Fl. 4 Jaymart Bldg., Ramkhamhaeng Rd., Sapansoong, Bangkok 10240
主要株主:
JMT Network Services Public Company Limited (99.99%)(平成 27 年 12 月 31 日現在)
資 本 金 :
120,000,000 バーツ(約 3 億 81 百万円)(平成 27 年 12 月 31 日現在)
以 上
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