都立奥多摩湖畔公園 山ふる解説員通信 No.89 2016 年 2 月 C E S 解説員通信 リニューアル MENU P 1 はじめに P 2 解説業務結果 P 4 団体対応 P 6 展示 P 7 広報・取材協力、調査・管理 P 8 イベント P 9 主催キャンプ P10 その他 P11 研究協力 P12 2015 年度重点取り組み事項 はじめに 皆様にご愛読いただいている山ふる解説員通信ですが、今号から内容 を大幅に変更し、一月毎の取り組みを三ヶ月毎にまとめる形でお届けし てまいります。今号では、2015 年 4 月から 6 月の解説業務結果をお届け します。お時間のあるときにご覧いただければ幸いです。 また、紙面変更によるご意見ご感想、その他忌憚ないご意見をお待ち しております。 山ふる解説員通信 No.88 春期の活動報告 利用者状況 ~利用者は微増傾向~ 2015 年 4 月から 5 月までの解説業務結果を表 1 に 2013 年度から 2015 年度の春期の解説数の推移を 表 2 に示します。 < 4 月> 4 月の入園者 5,238 人となり、6,114 人であった昨年より 14%の減少となってしまった。これは、4 月に 8 日ある土日のうち 5 日雨が降ったという天気の影響が大きい。 利用者増加を図る為、奥多摩地域の公共施設や近隣都県の自然環境系施設にパンフレットや行事案 内、イベントチラシの送付を送り、山のふるさと村の周知を行った。特に、4 月にリニューアルオープ ンした高尾ビジターセンターには 4 月中にパンフレットと行事案内を 100 部ずつ送付した。 < 5 月> 5 月の入園者 8,255 人となり、8,158 人であった昨年とほぼ同数であった。入館者は 4,688 人で、4,363 人だった昨年から 7%増加した。 入館者増加に関しては、駐車場からレストランや湖畔までの導線上に野外カウンター、休憩用テント、 寝袋体験ブースを設置(大型連休中)するなどして、入園者の目に留まる工夫をした事が挙げられる。 また、Twitter の更新頻度を高め、リアルタイム情報の発信を心掛けた事で、それを見て来園したとい う方もみられた。 < 6 月> 6 月の入園者 4,495 人となり、3,368 人であった昨年から 33% 増加した。入館者は 2,443 人で、1,713 人だった昨年から 43%増加した。昨年の同月は雨に見舞われる事が多く、一昨年から大きく数字を落 としていたが、一昨年と比べても入園者入館者とも増加となった。 利用者で目立ったのは、運動会などの振替休日を利用して日曜日から月曜日にかけて宿泊利用して いる家族で、自然体験プログラムなどを受けていく事も多かった。また、研究や部活動で野生動物を 調べに来る大学生の利用も多く見られ、山のふるさと村の資源として野生動物の住み良い環境を保全 し、活用していく事の重要性を改めて感じた。 −2− 山ふる解説員通信 No.88 表 1. 2015 年度春期の解説数 4月 5月 6月 入園者 5238 8255 4495 入館者 2691 4688 2443 プログラム 回数 参加人数 回数 参加人数 回数 参加人数 展示解説 - 2640 - 3885 - 2423 ガイドウォーク 23 112 36 373 26 256 ちびっこあ~と 26 119 11 88 6 39 ミニトーク 17 63 36 155 19 95 スライドショー 4 41 14 80 8 70 レクチャー 0 0 3 86 1 8 Jr. レンジャー特別活動 2 2 3 3 0 0 セルフガイド 6 13 2 22 0 0 宿泊者限定プログラム 7 50 13 151 6 69 レンタル BOX 1 4 16 64 7 28 解説総数 86 3044 134 4907 73 2988 ※数字は団体対応も含む 表 2. 2013 年度から 2015 年度の春期の解説数と対応率 2013 年度 2014 年度 2015 年度 16020 17640 17988 入園者 入館者 7844 9246 9822 プログラム 回数 参加人数 回数 参加人数 回数 参加人数 展示解説 ― 10208 - 11447 - 8948 ガイドウォーク 77 798 65 604 85 741 ちびっこあ~と 25 158 24 193 43 246 ミニトーク 133 580 71 330 72 313 スライドショー 25 119 34 295 26 191 レクチャー 1 73 0 0 4 94 Jr. レンジャー特別活動 11 11 9 9 5 5 セルフガイド 9 87 12 54 8 35 宿泊者限定プログラム 25 269 24 250 26 270 レンタル BOX 34 136 22 88 24 96 解説総数 340 17568 261 13270 293 10939 入園者に対する解説人数の割合 109.7% 74.8% 入館者に対する解説人数の割合 224.0% 143.5% 60.8% 111.3% ※数字は団体対応も含む −3− 山ふる解説員通信 No.88 団体対応 ~大型団体の対応により、有料対応が回復傾向~ < 4 月> 4 月は都内の保育士団体と山のふるさと村主催行事の 2 つに対応を行った。のべ対応人数は 60 名。 保育士団体は今回は大人だけの来所であったが、今後保育園などの子どもや家族を連れた大人数での 利用に繋がる事が期待出来る。また、団体対応の満足度が高かった事の現れとして、参加者の中には 主催キャンプを申し込まれた方もいた。 < 5 月> 5 月は、のべ 20 件 340 名のプログラム対応があった。学校団体や山のふるさと村イベントなど、1 つの団体で複数スタッフが対応するものが多かった。学校団体は、リピーター団体で小学校 4 年生に 対する水源林学習、大学生に対するインタープリテーションの実習と山のふるさと村の自然や施設の 特徴を存分に活用したものであった。今後も、こうした強みをアピールし、新規団体の獲得にも繋げ ていきた。 また、 「団体利用の手引き」更新に向けて園内各施設からの情報収集や、とりまとめイメージをスタッ フミーティングなどで話し合って作成を進めている。 < 6 月> 6 月は、のべ 6 件 191 名のプログラム対応があった。学校団体と山のふるさと村イベントなど、1 つ の団体で複数スタッフが対応するものが多かった。学校団体は毎年利用している青梅線沿線の 2 校で、 インタープリターのプログラムを評価して頂いている事に加え、交通の便の良さと多摩川で繋がる自 然が継続利用の理由と思われる。他の青梅線沿線の学校にも利用してもらえるようこうした事例をア ピールしていきたい。 その他では、山のふるさと村主催行事「奥多摩 遊・食・物作り体験」はビジターセンター主催の もの以外では初めてのテント泊イベントであった。ビジターセンターでは、初日夜の焚き火講習と 2 日目のガイドウォークを担当した。 プログラム対応以外では、夏休みの団体利用に関する電話問い合わせの対応が多く、実際に来所し て夏休み利用予定のスカウト団体やボランティア団体などの下見や打ち合わせを行う団体もあった。 −4− 山ふる解説員通信 No.88 表 3. 2010 年度から 2013 年度の春期の団体対応数 無料プログラム 実施回数 参加者数 平均参加者 (回) (人) 数(人)※ 1 2015 年度 2014 年度 2013 年度 2012 年度 2011 年度 4 4 4 2 10 57 84 138 161 542 14.3 21.0 34.5 80.5 54.2 有料プログラム 合計 平均参加 実施回数 参加者数 実施回数 参加者数 者数(人 ) (回) (人) (回) (人) ※1 21 537 25.6 35 594 18 313 17.4 22 397 42 645 15.3 38 783 12 492 41 14 653 24 486 20.3 34 1028 表 4. 春期の団体対応一覧 プログラム 団体名 利用のきっかけ パートナーシッ 山のふるさと村主催行事「じゃが芋の種まき」 プ 無 料 有 料 プ ロ グ ラ ム パートナーシッ 山のふるさと村主催行事「じゃが芋の種まき」 プ スライドショー インタープリ 第 13 期花みどり人 ターの紹介 山のふるさと村主催行事 パートナーシッ 「清流生まれのヤマメの燻製作り」 プ 山のふるさと村主催行事 パートナーシッ 「じゃが芋の種まき」 プ 山のふるさと村・檜原都民の森合同イベント パートナーシッ 「春の自然観察」 プ 青梅市立霞台中学校 リピーター 東京農業大学野生動物学研究室 リピーター インタープリ 第 13 期花みどり人 ターの紹介 山のふるさと村・檜原都民の森合同イベント パートナーシッ 「バードウォッチング」 プ 啓明学園初等学校 リピーター ガイドウォーク 啓明学園初等学校 リピーター 帝京科学大学生命環境学部 リピーター アニマルサイエンス学科 帝京科学大学生命環境学部 リピーター アニマルサイエンス学科 山のふるさと村主催行事 パートナーシッ 「遊・食・物作り体験」" プ 昭島市立富士見丘小学校 リピーター 立川市立第九小学校 リピーター 山のふるさと村主催行事 パートナーシッ 「清流生まれのヤマメの燻製作り」 プ 株式会社こどもとくらし 個人利用 ナイトプログラム 帝京科学大学生命環境学部 リピーター アニマルサイエンス学科 おはようウォーク 株式会社こどもとくらし 個人利用 東京農業大学野生動物学研究室 リピーター 帝京科学大学生命環境学部 リピーター アニマルサイエンス学科 帝京科学大学生命環境学部 レクチャー リピーター アニマルサイエンス学科 山のふるさと村主催行事 パートナーシッ 「遊・食・物作り体験」 プ 合計 −5− 実施回数 参加者数 (回) (人) 実施日 1 22 4月4日 1 4 5 月 14 日 1 11 5 月 16 日 1 10 6 月 19 日 1 22 4月5日 2 28 5月3日 2 3 30 72 5月8日 5月9日 1 11 5 月 16 日 1 16 5 月 21 日 1 2 36 36 5 月 28 日 5 月 29 日 1 7 5 月 31 日 1 7 6月1日 1 8 6月7日 3 5 54 101 6月9日 6 月 18 日 1 10 6 月 19 日 1 8 4月6日 1 7 5 月 31 日 1 1 8 72 4月7日 5月9日 1 7 5 月 31 日 1 7 6月1日 1 8 6月6日 35 594 山ふる解説員通信 No.88 展 示 ~定番展示のリニューアルを実施~ < 4 月> ・野外展示更新 月に一回程度の頻度で更新している野外解説ボードの更新を行った。4 月は、園内の風景を自分な りの視点で切り取ってみる事を促す展示を作成した。 < 5 月> ・野外展示更新 イベントで使ったキャンプ用テントの乾燥を兼ねてビジターセンター前に展示として設置した。中 に入ってもよいようにした所、子どもを中心に体験していく方々が見られた。展示を通して、ビジター センターで行っているキャンプイベントの周知を行う事も出来た。 < 6 月> 山のふるさと村にあった旧集落の歴史を伝える展示「岫沢のむかし」を移動、更新し、展示「山ふ るのむか~しむかし。」を作製した。場所を移動した事で人々の目に留まりやすくなり、これまで子供 が興味を示す事が多かったささら獅子舞の楽器などに大人が興味を示す事が多くなった。また、過去 の写真と同じ場所の現在の様子を撮影し、展示する事でこの土地の歴史により興味を持てるように工 夫した。 写真 3 野外展示「自然の風景を切り取って見てみよう」 写真 5 昔の生活物品を明るい場所で見やすく展示 写真 4 展示「山ふるのむか~しむかし。 」の全景 −6− 山ふる解説員通信 No.88 広報・取材協力 ~テレビ取材対応が立て続けに~ < 4 月> NHK 総合の情報番組「ひるまえほっと」とフジテレビ系バラエティ番組「おーい、ひろいき村」の撮 影があり、ビジターセンターで撮影に関する協力を行った。どちらも野生動物や山のふるさと村施設 に関する情報提供や写真等の貸し出しを行った。 雑誌・機関紙への協力では、機関誌「Momo」に対して山のふるさと村の紹介とインタープリターの インタビューによる協力を行った。 < 5 月> テレビ朝日「スーパー J チャンネル」内で自然公園や登山時のマダニ注意に関して撮影があり、こ れに協力した。今回、山のふるさと村園内や三頭山登山道ではマダニは見つからなかったが、檜原都 民の森を利用した飼い犬にマダニの一種がついており、自然公園施設としてペットの利用も含めたマ ダニの脅威について伝える事が出来た。 また、4 月に対応を行った「ひるまえほっと」が 5 月 1 日、フジテレビ系バラエティ番組「おーい、ひ ろいき村」が 5 月 2 日にそれぞれ放送された。直後に放送を見た方からの問い合わせや放送を見て訪 れた方がおり、広報に役立った。 調査・管理 ~キャンプ場スタッフと連携した園内環境の整備~ < 4 月> ・園内の草刈りなどへのアドバイス ビジターセンターで集積した草本植物の開花結実記録を基に作成した「園内草刈り時期マップ」を 4 月 13 日のスタッフミーティングの際、作業班スタッフに渡した。希少種の保護や草花の見頃に合わせ た管理に役立ててもらう予定である。 ・ハクビシンによるケビン棟への被害 4 月 27 日に作業班スタッフより、ログケビン七ツ石山に動物による糞尿被害が出ていると相談を受け、 ビジターセンタースタッフが現地確認を行った。状況を確認した所、ハクビシンによるものであると 結論づけられたので、ハクビシンの生態とともに防除対応についてアドバイスを行った。 ・アライグマ聞き取り調査票の作成 2014 年度末から宿泊客や夜警スタッフから報告を受けたアライグマの目撃例が増加していた為、ビ ジターセンターでアライグマ情報の聞き取り調査票を作成し、キャンプ場に設置を依頼した。スタッ フや利用者から目撃などの情報があった場合は、票に記入してもらい、今後の防除計画の参考資料と する。 −7− 山ふる解説員通信 No.88 イベント ~山のふるさと村を知らない人に向けた情報発信~ < 4 月> ・山のふるさと村春まつり 山のふるさと村をあげての行事である「春まつり」に関しての演出を今年度初めてビジターセンター で担当した。新たな取り組みとして、大麦代駐車場へインタープリターの出張、Twitter と連動した特 別クラフトプログラム、自然クラフト作品を使った飾り付け、伝統芸能の獅子舞との記念撮影といっ た取り組みでイベントを盛り上げる事が出来た。2 日間の入園者は 1,446 人と昨年の 1,782 人より減少 してしまったが、これは広報の遅れや 2 日目に雨が降った事の影響が大きいと考えられる。 < 6 月> 6 月 6、7 日に山のふるさと村のイベントパンフレットを印刷している株式会社ポプルスのガレージ マーケットに山のふるさと村の紹介ブースを出展した。ブースには動物の剥製や木の実、自然物の写真、 クラフトセンターの作品見本などを展示し、立ち寄る人に紹介や解説を行なった。パンフレットやイ ベントパンフレットをそれぞれ 100 部程配布する事が出来た。 福生という比較的近い土地柄だった事もあり、夏休みには子どもを連れて行ってみたいという声が 多く聞かれた他、出展していた整体院などから団体利用の問い合わせもあった。また、ブースではク ラフトとして動物の足跡スタンプを使った手拭い作りを行い、数組の家族が体験していった。 写真 6 春まつり特別のビジターセンターイベント 写真 7 春まつり特別クラフトの様子 写真 8 ポプルスガレージマーケット出展の様子 写真 9 ガレージマーケットでのクラフトイベント −8− 山ふる解説員通信 No.88 主催キャンプ ~キャンプ生活そのものを楽しむキャンプ~ < 4 月> 平成 27 年度主催キャンプ紹介ポスター、女性のためのはじめてソロキャンプのチラシ及びブログ広 報、防災に役立つキャンプ体験のチラシ及びブログ広報を行った。 < 5 月> 5 月 23、24 日に主催キャンプ「女性のためのはじめてソロキャンプ」を実施した。実施直前のキャ ンセルもあり、最終的な参加者は定員を割る 10 名となってしまったが、参加者の満足度は高かったよ うだ。 また、6 月に行われる「防災のためのキャンプ体験」のチラシ作成、配布、及び「夏休み子どもキャンプ」 のポスター作成、「子ども水の森キャンプ・夏」の紹介ブログ記事掲載などの広報を行った。 < 6 月> 6 月 12、13 日に主催キャンプ「防災に役立つキャンプ体験」を実施した。参加者は取材 3 名を含め た 22 名。防災というテーマを掲げたキャンプは初めての事例であったが、火起こしやテント立てを始 めとするキャンプ技術を災害時の防災技術としてうまく伝える事が出来た。キャンセルや子どもが対象 年齢に達していなかった為、参加出来なかった家族もおり、防災というテーマに対する関心度は高かっ たようだ。 写真 11 ロープワークを学ぶ大人たち 写真 10 エマージェンシーシートの使用体験 表 3.2015 年度主催キャンプ一覧 行事名 1 女性のためのはじめてソロキャンプ 2 防災に役立つキャンプ体験 日程 5 月 23 日(土) ~ 24 日(日) 6 月 13 日(土) ~ 14 日(日) 泊数 宿泊形態 対象 定員 応募者 参加者 18 歳以上の女性 15 名 12 名 10 名 (高校生不可) 小学生以上 1泊2日 テント 1泊2日 テント ( 中 学 生 以 下 は 20 名 保護者同伴) −9− 21 名 19 名 山ふる解説員通信 No.88 その他 < 4 月> ・メールマガジン春まつり特別号の発行、 ジュニアレンジャープログラム登録家族やシーズナルレンジャーを中心に発行しているメールマガ ジンを作成し、4 月 17 日に発行した。山のふるさと村春まつりの案内や特別プログラムなどについて 案内を行った。 ・解説員通信 No.87 発行 ビジターセンターの解説結果や取り組みを季節ごとに発信している解説員通信を 4 月 26 日に発行し た。No.87 では、秋期の解説業務結果や重点取り組み事項を報告した。 < 5 月> ・メールマガジン Vol.245 発行 ジュニアレンジャープログラム登録家族やシーズナルレンジャーを中心に発行しているメールマガ ジンを作成し、5 月 19 日に発行した。夏鳥の飛来状況を始めとする旬の自然情報や周辺散策コース、 登山道の情報を発信した。 < 6 月> ・メールマガジン Vol.246 発行 ジュニアレンジャープログラム登録家族やシーズナルレンジャーを中心に発行しているメールマガ ジンを作成し、6 月 21 日に発行した。今回は、夏の主催キャンプの募集や夏の自然体験プログラム時 間の発表を行なった他、初夏に見られる花の色の特徴についてのコラムを掲載した。 ・外国人宿泊利用への対応 6 月 5 日にキャンプ場へ英語メールでの宿泊利用問い合わせがあり、キャンプ場スタッフからの依頼 で、メールの内容確認や修正などの対応サポートを行なった。こうした事例は今後増えると予想され るので、園をあげての対応策を考えていきた。 − 10 − 山ふる解説員通信 No.88 研究協力 < 5 月> ・インタープリテーション研究 麻布大学 4 年生 2 名より、山のふるさと村ビジターセンターにおけるインタープリテーションの方法 について研究したいとの申し出があり、これに協力した。5 月の段階では、予備調査として山のふるさ と村主催イベントのガイドウォークに同行し、内容把握を行った。今後、ガイドウォークの様子をビデ オ撮影し、分析するなどの研究を行う予定である。 ・ニホンザル研究 帝京科学大学の島田将喜准教授と研究室の学生によるニホンザル生息調査が週に一度行われている。 ビジターセンターでは、目撃情報の提供やスタッフが観察した行動の様子などを伝え、情報交換を行う。 < 6 月> ・ニホンジカ食害研究 帝京科学大学の 4 年生より、卒業研究で園内のニホンジカ食害調査を行いたいという申し出があった。 6 月 25 日の来園時に研究計画を受け取り、29 日に予備調査があった。ビジターセンターでは、研究へ のアドバイスや地図や植生記録などの資料提供を行った。 ・ニホンザル研究 今年度は、帝京科学大学との共同研究で山のふるさと村周辺のニホンザルの動態調査を行なっている。 6 月 6、20 日に学生らが来所しビジターセンターで記録した目撃情報の提供やスタッフが観察した行動 の様子などを伝え、情報交換を行う。 6 月 1、13、14 には、日中ビジターセンター周辺に群れが現れた為、園内放送によるサルとの関わり 方の諸注意や生態の解説を行なった。 − 11 − 山ふる解説員通信 No.88 2015 年度重点取り組み事項 ビジターセンターでは、近年減少しているビジターセンターの入館者増加対策を 2015 年度から 2016 年度の 2 カ年計画で取り組む事を決定しました。 初めに 2 年後(2016 年度終了時)の達成目標を定め、それに対する中間アプローチとして 2015 年度 の山のふるさと村ビジターセンターの取り組みを決定しました。それを以下に記します。 < 2016 年度終了時の達成目標> ・2013 年度以降大幅な減少がみられる入館者数を 2012 年度以前に近づける。目標値は 37,500 人。 ・奥多摩町や山のふるさと村ビジターセンター受益者負担事業と連携した新たな大規模催事の開催もし くは誘致を1回以上行う。 ここでは、ビジターセンター単体で出来る取り組みとして入館者の増加を掲げていますが、根底に は山のふるさと村の入園者の増加がねらいとしてあります。 上記の最終目標を実現する為、2015 年度の達成目標に以下の 4 つを掲げました。 ① 入館者数 35,500 人(2014 年度比 3% 増加) ② 次年度に向けて、大規模催事の企画もしくは集客力のあるイベントの誘致を図る。 ③ ビジターセンター受益者負担事業との連携(新規事業の展開、団体利用の誘致)によって、入館 者数の増加を図る。 ④ 春まつり、秋まつり等の大規模催事や団体対応の際には可能な限りビジターセンターへの入館を 促す。 ①は数値的な中間目標、②と③は次年度に本格運用する為の試験的な取り組み、④は即座に実施出 来る対策となっています。各項目に対する詳細な取り組みは春以降順次ミーティングなどで決定して いき、四半期毎にふりかえりを行う事で目標の達成を図りたいと思います。 発行:東京都立奥多摩湖畔公園 山のふるさと村ビジターセンター 〒 198-0225 東京都西多摩郡奥多摩町川野 1740 TEL:0428-86-2551 FAX:0428-86-2316 E-mail:[email protected] URL:http://www.yamafuru.com 企画・編集:自然教育研究センター 2016 年 2 月発行 − 12 − < 編 集 後 記 > 紙面リニューアルに伴い、改訂作業が大幅に遅れて しまい大変申し訳ありません。 今後、写真掲載数を増やし、より活動の様子が伝わ るようにしていきたいと思います。 (坂田)
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