意見募集「IFRSタクソノミ デュー・プロセス」に対する意見 平 成 28年 2 月 3 日 日本公認会計士協会 日本公認会計士協会は、IFRS財団の継続的な努力に敬意を表すとともに、意見募集 「IFRSタクソノミ デュー・プロセス」に対するコメントの機会を歓迎する。 以下、意見募集の質問項目についてコメントする。 質問1 IFRSタクソノミの内容のレビュー及び承認に関するIASB及びIFRSタクソノミ・レビ ュー委員会(IFRS Taxonomy Review Panel)の役割が記載されている。IASB及びIFRS タクソノミ・レビュー委員会の取組み方とその関与度合いについて、同意するか。同 意又は反対の理由は何か。反対の場合、反対の理由及び検討を希望する代替的な案を 提示されたい。 【コメント】 同意する。 IFRS 財務諸表の電子的開示において IFRS タクソノミを使用する場合、IFRS タクソノ ミの内容の開発に IASB が関与することにより、新たな開示項目が質的開示項目である か数量的開示項目であるかについて、IFRS の基準の解釈と IFRS タクソノミの整合性が 確保されるため、表示及び開示において適用上の誤った解釈を招く危険性が低減される と考える。 質問2 デュー・プロセス監督委員会(DPOC)は、最終基準公表後のタクソノミの内容変更 に関する公開協議について既存のプロセスを維持することを提案している。タクソノ ミ更新案は、通常、最終基準の公表と同時に(又は直後に)公表され、通常は60日間 のコメント期間となる。 これに同意するか。同意又は反対の理由は何か。 【コメント】 同意する。 60 日間のコメント期間は、最終版 IFRS タクソノミの公表を適時に行う必要性と幅広 い意見を募るために必要な期間の両方を考慮した場合に、適切な期間であるとする見解 - 1 - に賛成する。 質問3 DPOCは、IFRSタクソノミ ファイルの発行は、内容更新の提案のための任意のステ ップとすべきと提案している。これは、現行のプロセス下では、必須のステップであ る。IFRSタクソノミ ファイルの発行は、技術更新の提案のため及び最終的なIFRSタ クソノミ更新の公表のための必須のステップのままである。 これらの変更に同意するか。同意又は反対の理由は何か。 【コメント】 同意する。 IFRS タクソノミの内容更新の提案については、「IFRS タクソノミの更新案」文書が IASB の承認の対象となり、 IFRS の基準と IFRS タクソノミの整合性が保たれるため、 IFRS タクソノミ ファイルの発行を任意のステップとしても問題はないと考える。しかし、 IFRS タクソノミの構造を変更するような IFRS タクソノミの内容更新については、IFRS タクソノミ ファイルを発行することは必須であると考える。 質問4 IFRSタクソノミ デュー・プロセスに係る提案に関して、対象とされていないが対象 とすべきと考える事項を含め、コメントしたいその他の事項はあるか。 【コメント】 IFRS タクソノミ デュー・プロセスが発行する直前の IFRS タクソノミの内容につい ても、デュー・プロセスが必要ではないか。 以 - 2 - 上
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