ご参加募集案内 - 日本水治運動療法協会

障害者・高齢者のための
静岡県富士水泳場での水中リハビリ訓練
NPO 法人(非営利活動法人)
日本水治運動療法協会・静岡県支部
(連絡先)
0545-52-0714
支部長・ ⻑⽥佐智⼦
すい じ うんどうりょうほう
水治運動 療法 (水中リハビリ訓練)教室の開設について
NPO 法人(⾮営利法⼈)
⽇本⽔治運動療法協会・静岡県⽀部
⽀部⻑
⻑⽥佐智⼦
現在、私たち⽇本⽔治運動療法協会・静岡県⽀部では、富⼠市大渕の総合運
動公園にあります静岡県富士水泳場のプールで、⽔治運動療法(水中リハビリ)
の教室を⾏っております。
この教室は障害者や⾼齢者の皆さんが、プールの⽔中において不⾃由な⼿⾜
の運動機能を回復させるための運動療法(リハビリ訓練)を⾏っております。
現在の日本社会は 65 歳以上の⾼齢者が⼈⼝の20%を超える占有率を占め
る⾼齢化社会になっております。この⾼齢化率はこれから益々進展して世界的
にも例がない超⾼齢社会になると危惧されております。
そのような⾼齢社会の中で、最⼤の感⼼ごとは、元気に⽣活が出来るお年寄
りでいる事です。しかし、私たちは年齢と共に、様々な病気や思わぬ事故によ
り、⾝体の機能が不⾃由になることがあります。また最近は、若い年齢の⽅で
も障害を持たれる方が増えております。
それらの皆さんは、リハビリ病院などで機能回復訓練を受けられております
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が、思うように状態が回復しない、あるいは回復が⽌まった等で悔やんでいる
方も多くいらっしゃると思います。
そんな時、⾃分でも⾃発的に運動や機能回復訓練を出来ればと思いますが、
中々、思うような運動や訓練は出来ません。
かつてのプロ野球の名選⼿であった⻑嶋茂雄⽒が障害者となり、リハビリ訓
練により⾃⽴歩⾏が可能にまで回復されて、テレビにも時々出演して「リハビ
リは嘘をつかない。」との名言を残しておられなした。
私たち⽔治運動療法では、プールにおける⽔中リハビリの⽇本での創始者で
ある水野加寿先生の指導により、希望者の皆さんの自主的な参加によりまして、
教室を実施しております。
静岡県プールの富⼠⽔泳場のご協⼒を得まして、⽔深 0.9メートルの飛び込
みプールを利⽤して、毎週⽔曜日の午前中に教室を開設しております。
指導には、⽔冶運動療法⼠の資格保持者である⻑⽥佐智⼦⽀部⻑と、毎⽉⼀
回は現地指導で富士市のプールまで指導に来られる水野加寿先生の指導、それ
に⽇頃の訓練と講習を受け、⻑年経験を積んだ無償ボランティアの指導員の皆
さまが、受講者一名につき一名(マンツーマン)あるいは複数人で指導にあたりま
す。
受講者の方は水に慣れない最初の頃は、多少の不安もありますが、リハビリ
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訓練を継続することで、機能回復を実感され、その成果に喜んでおります。
障害を持たれている皆さんで、ご希望のある方は、是非とも、
「水治運動療法
(水中リハビリ訓練)」教室に参加してみませんか。
スタッフ一同、皆さまのご参加をお待ち申し上げております。
⽔治運動療法とは?
⽔治運動療法とは、身体障害者や高齢者を対象にした、プールを利⽤した⽔
中のリハビリ訓練など、⽔の特性を活⽤した治療⽅法です。
⽔の特性である浮⼒や水圧および水温は、⼈間の⾝体機能に良好に作用し、
機能回復を促します。
⽔治運動療法(水中リハビリ訓練)では、身体障害者および高齢者を対象に、
水中での運動機能回復訓練や運動機能低下予防訓練、さらに生活習慣病予防訓
練としての訓練や指導を⾏います。
⽔治運動療法はいつ誕⽣したのでしょうか?
「⽔治運動療法」は 1963 年にドイツの温泉保養地で発祥され、その後イギリ
スのオックスフォード大学の研究グループによって飛躍的な発達を遂げました。
日本における⽔治運動療法の活動は、協会理事⻑である、水野加寿先生が、
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1972 年にアメリカのカリフォルニア州ロングビーチ⼤学留学時代に、地域の
Y・M・C・A などが主催するハンディキャッパー・アクアエクササイズコースに
日本からのスペシャルゲストとしてお手伝いをして、その後、東京などで水野
加寿先生が主催する講座が開かれたのが始まりでした。
「⽇本⽔治運動療法協会」としての法⼈成⽴は、平成 18 年 9 月です。
現在、⽔治運動療法の活動は東京都港区・静岡県富士市・埼⽟県坂⼾市・茨
城県つくば市・石川県⾦沢市・大阪府堺市・福岡県糟屋郡久山町などで教室や
講座が開催されるなど全国的な広がりをみせています。
静岡県での「⽔治運動療法」は平成 21 年 8 月から、⻑⽥佐智⼦⽀部⻑によ
り、富士市大渕にある静岡県富士水泳場において、ボランティアの指導員の皆
さまの協⼒により、週⼀回・毎週⽔曜⽇に教室を開催しております。
身体にマヒのある方でも、安心してリハビリ訓練が受けられます。
水中でリハビリは、どのような利点があるでしょう?
陸上でのリハビリ訓練との違いは、⽔中では「浮⼒」の特性をプラスの作用
として活用した必然エネルギーによる作用が水中リハビリの特徴と言えます。
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水を怖がる方もいますが?
特に脳卒中などの疾病で身体に麻痺が残っている皆さんは、水中での手や足
のコントロールが出来ないために、“プールに⼊ると転倒して溺れてしまう”と
いうイメージがあり、⽔に⼊ることに不安を持たれる⽅がおります。
しかし、この様な利⽤者の⾝体の姿勢を不安定にする⽔の作⽤こそが、実は⽔
中リハビリにおける有効的な作用なのです。
教室では受講者に対して、指導者が個別または複数人が担当して指導にあた
りますので、この様な不安を取り除くための補助やサポートを⾏います。
歩くことが出来ない⾞イスの障害者でも、リハビリ教室に通ってい
ます。
⽔治運動療法により、身体機能が好転した例がたくさん⾒られます。
2009 年に⽇本臨床スポーツ医科学会に発表された、臨床検証経過報告では、
⾃⽴歩⾏の困難者が⼆年間⽔冶運動療法を続けた後に「⽔中において⾃⼒で⽴
つこと、そして⾃⼒で歩くことが可能となった」と報告がありました。
その他にも、⾝体機能が改善されたという例が多数報告されています。
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指導風景です
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入会希望者 只今 受付中 ‼
○参加資格
誰でも希望があれば参加できます。
家族送迎などで、ご自分で水泳場まで来られる方。
現在の参加者は 10 代の男性、20 代の⼥性から 60・70 代の方。
○参加料
10 回分で 10,000 円(⼊場料、保険料を含む)
※
○教室会場
プール受付にて、申込書を記入してお支払いください。
富士市大渕の静岡県富士水泳場、飛び込みプール/水深 0.9m
毎週水曜日
○指導内容
午前 10 時〜12 時まで(入水は 11 時〜12 時)
障害者1⼈に指導員⼀⼈か複数⼈が担当して、歩⾏リハビリ訓練
や⼿⾜のストレッチなどの運動機能回復訓練を⾏います。
さらに、クロールや背泳ぎなどの水泳訓練も組み入れます。
○必要品
○お問い合わせ
水着、水泳用キャップ、タオル、着替え衣類、水中メガネ
NPO 法人
日本⽔治運動療法協会・静岡県支部
⽀部⻑
⻑⽥佐智⼦
(電話)
0545-52-0714
静岡県富士水泳場 (電話)
0545-35-6022
ボランティア指導者も併せて募集しています。興味のある方は、是非、ご連絡
下さい。
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⽔冶運動療法教室(水中リハビリ)に参加して
私の体験から 《実際の体験記》
■
富士市・男性/ 52 歳/
突然の脊髄梗塞(せきずいこうそく)の発症により、両下肢
マヒとなり⻑期間の⼊院⽣活を終えて⾃宅療養を始めた頃、
プールでのリハビリの教室があることを知りました。
慣れない⾞イス⽣活で、ほとんど運動する機会もなかった私
は、早速、教室に入会いたしました。
不安な気持ちで臨んだ初⽇でしたが、プールに⼊った時の感動は忘れられま
せん。私は陸上では全く⽴つことが出来ないのですが、プールの中では、浮⼒
のおかげで⽴てるのです!(実際は、プールのヘリに、しがみついている状態
でしたが・・・)。「⽴てる」喜びで週⼀回の教室に⾏くのが楽しみとなり、ま
た先生方の熱心なリハビリ指導のおかげもあって、今では左足が少し動くよう
になり、さらにプールの中でのつかまり歩きも少しづつできるようになってき
ました。
自身の症状が徐々に改善いく実感があり、もしかしたら将来歩けるようにな
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るかもしれない?!と希望を持つだけで、日々の生活も前向きに過ごせるよう
になっています。
私と同じ様に、病気等で⾝体が不⾃由になられた皆さん!
是非とも勇気を出して、プ-ルリハビリを体験してみて下さい。大きな喜びや
希望を持つことができると思いますよ。
指導者・⻑⽥佐智⼦⽀部⻑のコメント
この⽅は、教室に来られた時、全く⽴つことができませんでした。
⽔冶運動療法を8カ⽉続けた現在、⽔中において⾃⼒で⽴つこと、そして、⾃
⼒で歩くことができるようになりました。
まだまだしっかりとした歩⾏ではありませんが、傍らで補助をお願いしている
奥さまが、必要以上に補助の⼒が⼊ってしまうのを⾒て、熱いものがこみ上げ
てしまうこともあります。
これからも、体調にあわせ様⼦を⾒ながら、訓練指導を⾏っていきたいと思い
ます。
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■富士宮市・男性/ 66 歳/ 脳性疾患によ
り歩⾏困難
私は富⼠市のプールで⾏われている「⽔冶運
動教室」に通って、2 年が経ちました。
平成 19 年 9 ⽉に⾃宅で仕事中に突然倒れ、
救急病院で手術を受けました。脳出血でした。
おかげで、⽣命だけは助かりましたが重度障害が残り、以来、⾞イス⽣活にな
りました。
リハビリ病院での機能回復訓練を続けましたが、中々成果は出ませんでした。
ある時、プールでのリハビリがいいよという話を聞いて、県内の各地のプール
を探し回りました。そして、富士市のプールで実施している「水冶運動教室」
を紹介されました。
私は早速教室に入り、水中リハビリ訓練を受けました。
しかし、始めの頃は、歩⾏困難な私は、プールに⼊ることにも困難で、スタッ
フの皆さんに抱きかかえてプールに入れてもらう状態でした。
そして、指導員の皆さまの献身的なリハビリ訓練やストレッチ運動により、
最近では、運動機能不全で全く動かすことが出来なかった⾜が、少し動くよう
になり、⽔中歩⾏も指導者の介助で100mも歩けるようになりました。
私にとりましては画期的であり、驚異的な出来ごとでした。
最近、市役所での介護認定でも「介護度 4 から 3」に改善されていると認定
されました。
その他、⾝体の機能も改善して来ていることが⾒られます。私は妻と共に喜
びました。これからも、「⽔冶運動療法」を続けて、休まずに教室に参加しよ
うと思っております。
教室に参加しての成果報告
<私の中間報告>
平成 27 年 4 月(参加して 1 年半後の私の結果)
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①
⽔中歩⾏訓練により、⾃宅ベッドの所で、⼿すりに掴まって 1-2mの数歩
の歩⾏が出来るようになりました。
②
腹筋が付いたことにより、⾃宅ベッドの⼿すりに掴まりながら、⾃⽴での
起き上がりが出来るようになりました。
③
手すりに掴まりながら、時々は⾞イスから⾃⽴で⽴ちあがりが出来るよう
になりました。
④
水泳教室の全身運動により、体重が減少しました。
(7月頃の最大体重 87kg⇒11 月 30 日測定 81.5kgに減少)
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体重の減少により、腹回りが大幅に縮小。昔のズボンがはけるようになり
ました。
⑥
⾎流の改善により、頭髪に⿊髪が⽬だって増えてきました。
妻が最近気が付いて、喜んでいます。
⑦
体⼒の回復とともに気⼒が充実してきて、前向きに⽣きようとの意欲が
出てきました。
⑧
体⼒が付いて、⾷べるものが美味しく⾷べられるようになりました。
⑨
水中リハビリの強⼒なストレッチにより、これまで全く動かなかった左腕
が少し動くようになりました。
⑩ 「姿勢を正して!」と先生方に指摘されて姿勢に注意した結果、⽇頃の⾞
イスで座っている姿勢も背筋が伸びて来ました。
⑪
ストレッチ運動のおかげで、О脚で変形していた左足の変形が改善して、
足の膝に置くクッションが必要無くなりました。
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⑫
プールの入退場の時の手すり付き階段を、昇降出来るようになりました。
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そして何よりも、⾃分では無理とほぼ諦めていた歩⾏が、先生方のご指
導と介助により、⽔中歩⾏では 100m程歩けるようになりました。
画期的な出来ことで、自分でも驚き感動しております。
⑭
⽇頃通っているデイサービスでの歩⾏訓練でも、訓練⼠が介助しての、杖
を着いた歩⾏訓練で、最近、20m近く歩けるようになりました。
指導者・⻑⽥佐智⼦⽀部⻑のコメント
⽔治運動療法の教室に初めて来られた 2 年前には、この⽅は⾃⼒で⽴つこと
も、歩くことも、⽴位姿勢も出来ない状態で教室に参加されました。
⽔中リハビリの初⽇の体験について、何年も動かなかった⾜が、⽔中では簡単
に動き、自分でも信じられない程の軽さであったと話されていました。
そして、その⽇のうちに、私の肩につかまりながら、⽔中歩⾏で 25 メートル歩
きました。水中とはいえ自分の足で歩いていることが信じられない驚きと感動
で、傍らの奥さまと大喜びでした。
現在、介護施設では介助をされながらの陸上歩⾏訓練で杖を突いて 20 メート
ル程歩けるようになったそうです。
観たい、知りたい、⾏きたい、との好奇⼼がまだまだ旺盛な⽅です。
これからも、⾃⽴歩⾏が出来るように、私たち教室指導者⼀同もサポートに努
⼒して参りたいと思います。
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