就 業 力 - 関西外大

KANSAI GAIDAI
就
業
見つける、磨く、
力
かなえる、未来。
平成27年度PBL活動報告
関西外国語大学
[国際言語学部/英語国際学部]
PBL
課題解決型授業
Project Based Learning
PBL課題解決型授業とは、企業・行政・地域と連携し、
それぞれが抱える実践的な課題を、学生の力によって解決する試みです。
学生自身が取り組みの成果を企業などにプレゼンテーションします。
学生の力で!
・外大講師
・企業講師
目標(ゴール)
受講生
(各クラス約20名)
団結、絆、チームワーク!
社会で生き抜く力
●課題解決力
●企画力・提案力
●情報収集力・発信力
●コミュニケーション力
●チームワーク
●団結力、強い絆
●壁を乗り越えられる力
●みんなで得た達成感
就業力
就職を実現する力
連携先
ANAセールス 株式会社
テーマ
1/7
滋賀県・奈良県への外国人旅行者の更なる誘客に向けて
取り組みを終えて
訪日外国人客の地方都市
誘客で日本全体を元気に
国際言語学部
河村 綾香さん
訪日外国人客の数は急速に増加し
ていて、2016年には政府が2020年の
目標としていた2千万人の突破が確実
視されています。しかし、訪問地が大
都市に集中していて、受容れ能力を
鑑みると地方への分散誘客が課題と
なっています。地方都市に分散し日本
全体の活性化に向けて、滋賀・奈良県
庁にも連携を頂き、様々なマーケティ
ング手法を駆使して、学生ならではの
発想で取組みました。
PBLを通じて伝えることの難しさを学びました。
伝え方一つで伝わる内容は様々で、考えては
悩んでの連続でした。クラス内で何度もぶつか
り、話し合いもしました。お互いが相手の気持
ちを考え、本当に理解し合えるまで諦めなかっ
たからこそ、最終的に得られた達成感やチー
ムとしての一体感は計り知れないものになりま
した。
訪日外国人旅行の現状把握
と地方都市誘客策の提案
県庁を始め奈良・滋賀県の業界関係
先への聞取り調査、外国人旅行客へ
のアンケート調査、関連文献の調査・
研究などを通じて、旅行者や業界関係
先のニーズ、並びに現在抱えている課
題を抽出しました。それらの調査・研
究の結果から、課題にたいする解決
策、並びに両県の魅力ある観光素材
を組込んだ旅行プラン(主に訪日リ
ピーターを対象とした)を提案しました。
プレゼンテーションのリハーサル
プレゼンテーション資料の制作
プレゼンテーションのトーク原稿の制作
滋賀県庁との打合せ
ANAセールス 株式会社
訪日旅行部
海外旅行商品部長
太田代 隆世様
訪日旅行をテーマに、滋賀、奈良両県の協
力の下、両県への訪日外客誘致の為の旅行
を企画するという講義で、学生の努力が実を
結び目標が達成出来ました。当企画が両県
への誘客活動に役立つことを期待しています。
授業を通じ、グローバルな視点やチームワー
クを習得した皆様が、今後社会でご活躍され
る事を祈念致します。
平成27年度、7つの連携先の課題解決に取り組み、
私たちは成長し就業力を獲得しました!!
連携先
テーマ
京阪園芸 株式会社
2/7
日本のバラを海外にPR・販売しよう
日本のバラの魅力を海外に
発信
取り組みを終えて
国際言語学部
大類 直己さん
当チームでは3つのグループに分
かれ、それぞれ以下の内容で活動し
ました。
①日本のバラを知ってもらうための、
HPやSNS、動画などの作成
②ローズフェスティバルでのイベントの
企画・実施
③外国人(特に中国人)のバラに対
する嗜好を知るためにアンケートを
実施
企業と連携した授業であることで、私たち
学生の意識や行動が授業を重ねる度に責
任あるものへと変わっていきました。本授業
によってそれぞれが多くを学び、社会で生き
ていく上での心構えができてきたように感じ
ます。先生や企業の方々の支えによって、
私たちの力を余すことなく発揮できたのだと、
深く感謝しています。
積極的な活動と大きな成果
10月のローズフェスティバルでは、
「バラの総選挙」「和バラのフラワーア
レンジメント」「外大セレクトブーケ販
売」「ローズ・ボディペインティング」な
ど多彩なイベントを企画実施し、外国
人に新しいバラとの触れあい方を提
案しました。
さらに、海外のバラの育種家のカー
チス&ジャネットご夫妻(アメリカ)やア
ラン・メイアン氏(フランス)へのインタ
ビューに成功し、インタビュー映像を
HPで発信し大きな反響を呼びました。
京阪園芸 株式会社
取締役 販売部長
巖野 嘉明様
イベント集合写真
イベントポスター・パンフレットの作成
連携先
テーマ
フラワーアレンジメント参加留学生とPBL学生
アラン・メイアン氏へのインタビュー
いまや国内では素晴らしいと評価を固めつつ
ある日本オリジナルのバラ「F&Gローズ」等を
世界のバラファンに広めたい。そんな私達の思
いを、PBLチームが、外国人へのアンケートや
イベントや欧米のバラ界のキーマンへのインタ
ビュー等をHPやSNSで発信することによって
実現してくれました。この活動は貴重な財産に
なりました。
大阪府 商工労働部
3/7
関西外大生が考える「若者の就職活動と中堅・中小企業」
就職活動のあるべき姿を構
想する
取り組みを終えて
国際言語学部
沼田 沙希さん
大阪府内には優良な中堅企業が数
多く存在するが、その魅力は学生には
伝わっていない。他方、難関である大
手有名企業を志望する傾向は依然と
して根強く、どこまでも続く就活競争に
巻き込まれ、疲弊してしまう学生が多
い。非就職のまま卒業する学生も増え
ている。就活のあるべき姿とはどのよう
なものか。就職活動がはらむ様々な問
題を探り、その解決策を構想した。
私たちはPBLでの活動を通して中堅中小企
業に関しての知識を深め合い、各々が抱いて
いた就活に対するこだわりを捨て、視野を広げ
ることが出来ました。イベントの企画、運営では
本当に苦労した場面もありましたが、大阪府商
工労働部様をはじめ、参加企業様のご支援の
もと、有意義なイベントを作り上げることが出来
ました。
ミニPBL型の就活イベントを
開催
「有名企業」から「優良企業」へのシフ
トチェンジ、大手就活サイトに依存した
就活からの脱却を目的として、イベント
を開催。参加企業の選定からイベント
の立ち上げまで、すべてを学生自身
がプロデュースした。他に流されず、
自分の力で主体的に魅力ある企業を
どう探すか。そのプロセスを実践的に
体験してもらうため、イベントはミニPBL
型とした。
大阪府 商工労働部
雇用推進室 人材育成課
産業人材育成グループ
総括主査
就活イベント風景①
就活イベント風景③
就活イベント風景②
就活イベント風景④
松本 崇洋様
私たちはPBLでの活動を通して中堅中小企
業に関しての知識を深め合い、各々が抱いて
いた就活に対するこだわりを捨て、視野を広げ
ることが出来ました。イベントの企画、運営では
本当に苦労した場面もありましたが、大阪府商
工労働部様をはじめ、参加企業様のご支援の
もと、有意義なイベントを作り上げることが出来
ました。
連携先
テーマ
株式会社 あみだ池大黒
「おこし」の伝統と継承を考える
取り組みを終えて
学生が考える長寿企業が
進む新たな道への取り組み
国際言語学部
仁田 和徳さん
200年以上続く長寿企業が伝統を継
承し存続してゆくために、この急速に
変化する時代に、どのように変化に順
応していけばよいのかを私たちは考え
ました。長寿企業が長く続くことができ
る理由、またなぜ衰退してしまったの
かを様々な業界や会社を調べ、それ
らを基に、これからさらに新たな道を進
む上で何をするべきで、何をしてはい
けないのかを私たちなりに考えました。
PBLを通して、グループでの活動では相手の
思いや考えを理解し、自分の考えを正確に伝
えることが大切で、実際の行動はさらに難しい
と実感しました。
お互いの意見を正確に理解しあうためにもしっ
かりとしたコミュニケーションをとる必要があり、
それが20人という大きなグループだと尚更大
切なのだと感じました。
「あみだ池大黒といえば大
阪土産」になるために
あみだ池大黒をたくさんの人たちに
知ってもらうために、おこしの「プレミア
ム感」、「他社とのコラボレーション」、
「新しい食べ方」、「おこしカフェ」の4
つの研究を、それぞれ班に分かれて、
具体的なアイデア展開まで行いました。
例えば、おこしのお土産でたくさんの
人に喜んでもらえるよう、おこし100枚
以上を使い美味しい食べ方を試行錯
誤したり、カフェではどのような立地や
店舗が喜ばれるのか、他社のカフェ巡
りしてアイデアに結び付けました。
連携先
テーマ
4/7
株式会社 あみだ池大黒
専務取締役
小林 昌平様
あみだ池大黒本店前にて
企業様との懇親会
授業風景
工場見学の準備
正解の無い難解な経営課題に取組んで頂き
ました。ポートフォーリオ、ポジショニング等、学
んだ事の無いマーケティング知識を駆使し、60
通り以上の試作に挑戦した末の発表は期待を
超える素晴らしい内容でした。企業経営、商品
企画の一片に触れた今回の経験が少しでも、
皆様の今後の活躍の一助になりましたら幸甚
に思います。
大阪水上バス 株式会社
5/7
アクアライナー、アクアミニの中国人観光客満足度アップの方策を提案
取り組みを終えて
中国人目線で課題発見。
母国語案内で乗船満足度UP!
国際言語学部
吉田 佳菜子さん
アクアライナーは中之島周辺を巡る
クルーズ船です。中国語ガイドの切り
札としてのアプリケーションが本当に
使えるのか検証しました。その結果、
アプリの脆弱性が露呈し根本的な改
善が必要だとわかりました。更にアプリ
の低い認知度を高める為の提案をし
ました。又、中国人目線で船内アナウ
ンスの内容を見直し、彼らの満足する
新たな中国語アナウンスに仕上げまし
た。
私はリーダー役を買って出ましたが、PBLを
始めた当初は自分の意見ばかりを通そうとして
しまい、個人の考えを尊重することが出来ませ
んでした。そこでまずメンバーの意見を聞く事
に努めた結果、全員が理解し物事を進められ
る様になりました。みんなで一つの事を成し遂
げる素晴らしさはまさにPBLの醍醐味です。
現状把握し、満足度を高め
る改善案の提案
「アクアミニ」は、大阪城~道頓堀ま
での約50分のコースですが、その約半
分が殺風景な高速道路下を通過し極
めて退屈な時間があります。我々は、
この退屈な時間を楽しい時間に変える
べくガイドブックの作成、クイズの実施、
BGMの使用、半被の着用という改善
案を出しました。そしてこれらを実際に
検証した結果、高い評価が得られ乗
船満足度向上につながることを確信し
ました。
大阪水上バス 株式会社
代表取締役社長
久ノ坪 宏司様
授業風景
留学生と北浜散策
留学生とモニター乗船
懇親会
将来の最大のお客様と見込む中国の方々
が何に興味をもたれるかについて、中国人留
学生の乗船やアンケートを通じて多くの声を
集めて頂き、且つ提案も頂きました。また、外
国人観光客ガイドの切札と考えていた多言語
アプリの脆弱性も指摘されました。外大の皆様
なればこその大切なデータや気づきは現場に
活かします。皆さんの実社会での飛躍がとても
楽しみです。
連携先
テーマ
天王寺動物園
6/7
天王寺動物園のインバウンド戦略を考えよう
外国人来園者の実態を把
握する
取り組みを終えて
国際言語学部
関西では訪日外国人観光客の増加
が続いているが、天王寺動物園も例
外ではない。創立100周年を迎えた天
王寺動物園だが、日本人来園者は減
少しており、今後の活性化には訪日
観光客の存在が重要となる。インバウ
ンド戦略の第1段階として、天王寺動
物園における外国人来園者の実態調
査と傾向分析に挑戦した。
波江野 風児さん
私たちは1年間PBLの授業を通して、チーム
ワークの大切さが1番重要だということを改めて
思いました。インバウンド戦略というテーマに
沿って外国人へのアンケートから始まり、与えら
れた課題を如何に解決するかの話し合いを何
度も重ねました。苦難もありましたが、乗り越え
られたのは全員が一致団結出来ていたからだ
と思います。こういう経験をできたのは誇りに思
います。
戦略立案に向けた基盤
データの確立
外国人来園者を対象としたアンケー
トを継続的に実施。調査にあたっては
英語・中国語・ハングルの3言語で対
応し、500人以上から回答を得た。集
計結果の分析を重ね、インバウンド戦
略の基盤となるデータを確立した。ま
た、今後の戦略の方向性を提案すると
ともに、「来て観て大阪フェスタ」「動物
園前駅」等に掲出の多言語版ポス
ターを作成、動物園の魅力を発信した。
天王寺動物公園事務所
担当係長
片岡 千馨様
アンケート実地風景①
アンケート実地風景②
連携先
テーマ
動物園にての中間報告
授業風景
職員が今まさに直面している課題であるイン
バウンド戦略について、皆さんの得意とする外
国語を駆使したアンケート調査をはじめ、効果
的な情報発信等まで検討していただきました。
調査項目や集約の方法など、園からのいろい
ろな追加課題にも応えていただき、皆さんの柔
軟な発想や丁寧な積み上げの成果だと思いま
す。今後のご活躍を期待しています。
枚方文化観光協会
7/7
認知度向上を目指して学生ならではのアイディア提案
取り組みを終えて
協会の現状と問題点の抽出
国際言語学部
辻 寿仁弥さん
枚方観光ステーションは京阪枚方市
駅東改札口の正面に位置しているに
もかかわらず、知名度は以外と高くな
い。認知度を向上させ集客数と売上
額を増やすため、新グッズの開発、店
内外レイアウトの変更、新聞の発行、
SNSアカウントの立上げ、英語による
HP等について、小グループに分れて
活動し提案をまとめた。
私は、PBLを通してチームワークの大切さを
学んだ。何度も話し合いを重ね、意見を出し合
うことに力を入れた。そうすることで、一人では
思い浮かばないような新しい発見をし、自分自
身の発想力の向上に繋げることができた。PBL
で学んだ発想力、チームワークの大切さを就活
だけでなく就職してからも生かしていきたい。
幅広い年齢層に魅力を発信
新グッズは若者に人気の出そうな斬
新なものから、高齢者でも利用できる
シンプルで便利なものを企画した。店
内外レイアウトは、躍動的な雰囲気に
なるよう努めた。新聞は読者層が若者
まで広がるよう本学の魅力を前面に打
ち出した。SNSアカウントは情報発信が
容易なため学生利用者の増加を目指
した。これらにより、多方面にわたって
協会の魅力をアピールできた。
枚方文化観光協会
事務局長
福井 宏志様
授業の様子
検討風景
くらわんこ新聞
新聞取材風景
PBLは社会的環境が大きく変化する中、観光
協会の今後の活路を考える絶好の機会と思い
参加しました。学生の皆さんから若い新たな視
線での提案を頂き感謝しています。特に、くら
わんこ新聞関西外大特集号は寸暇を惜しんで
編集に携わってもらい素晴らしい出来上りとな
り大好評です。皆さんの今後の活躍を期待して
います。
企業・行政・地域と大学の連携のしくみ
課題(テーマ)依頼
関西外大
PBL受講生




企業の現場でのフィールドワーク
最前線の企業人と議論、意見交換
学生どうしの白熱討論
企業への直接プレゼンテーション
提案、報告
企
業
行
政
地
域
授業の基本的な進め方
? 課題と手法の検討
調査、分析
 アンケート
 インタビュー
 訪問調査
 現状把握
 仮設立案
 手法検討
! 考察、提案展開
 アイデア展開
 解決策の立案
 実施・検討
まとめ、提案
 プレゼンテーション
 報告書作成
 評価・反省
平成24~27年度連携企業・行政・地域実績
平成24年度 -----------------------------------------------------------------------■京阪電気鉄道(株) ■大阪府 商工労働部
■(株)叶匠壽庵
■千日前道具屋筋商店街
平成25年度 -----------------------------------------------------------------------■全日本空輸(株)
■サントリー酒類(株)
■パナソニック(株)
■(株)トンボ
■(株)叶匠壽庵
■(株)大阪国際会議場 ■大阪府 商工労働部
平成26年度 -----------------------------------------------------------------------■ANAセールス(株)
■大阪水上バス(株)
■(株)叶匠壽庵
■大阪府 商工労働部
■(株)トンボ
■(株)乃村工藝社
■ザ・パック(株) /(株)あみだ池大黒
平成27年度 -----------------------------------------------------------------------■ANAセールス(株) ■大阪水上バス(株)
■京阪園芸(株)
■(株)あみだ池大黒
■枚方文化観光協会 ■天王寺動物園
■大阪府 商工労働部
関西外国語大学
■関西外国語大学
学部・学科構成
英語キャリア学部
関西外国語大学・関西外国語大学短期大学部
英語キャリア学科
英語キャリア学科小学校教員コース
外国語学部
英米語学科
スペイン語学科
国際言語学部
(英語国際学部)
■関西外国語大学
短期大学部
英米語学科
●大学院
●留学生別科(海外からの留学生対象)
国際言語コミュニケーション学科
(英語国際学科)
KANSAI GAIDAI
KANSAI GAIDAI UNIVERSITY
KANSAI GAIDAI COLLEGE
[中宮キャンパス]
〒573-1001 大阪府枚方市中宮東之町16-1
TEL.072-805-2801(代表) FAX. 072-805-2866
[学研都市キャンパス]
〒573-0195 大阪府枚方市穂谷1丁目10-1
TEL.072-858-0021(代表) FAX. 072-858-3331
http://www.kansaigaidai.ac.jp