学校関係者評価 - 千葉明徳学園

平成26年度
千葉明徳高等学校
事業報告書(学校関係者評価)
平成 26 年度は、中高一貫生が高校 1 年に進級したことを契機に、進学校化をより鮮明に
打ち出すために、スポーツ科学コースをアスリート進学コース(以下 AS コース)に総合進学コ
ース(S クラス・R クラス)を進学コース(HS クラス・S クラス)にコース編成を変え、様々な
進路希望(これが総合という名称)に対応したカリキュラムではなく、AS コースも含めて大
学進学に特化したカリキュラムに変更し、また、制服も明徳中学の制服に近づけたものに
変更した。
さらには今まで特進コースや総合進学コースの S クラスが行って大学進学実績に結びつ
けてきた様々な取り組みを 1 年全クラスに取り入れ、具体的なシステムとして確立を目指
した。このように、平成 26 年度は「進学校化」へ向けた実質的なスタートの年であった。
(1) 教育活動
1 年生を中心に学校全体を進学校としての環境整備を意識して以下の活動に取り組んだ。
① 1 年生全クラスの始業時間を 25 分早め、授業の理解度を確認するための確認テスト・
知識を総合的に使う力を養うための時事問題の要約・読書指導などの朝学習を行った。
また、確認テスト不合格者に対しては、部活動より優先させて放課後補習を行った。
なお、2 年生は昨年度に引き続き、授業中の確認テストを実施した。
② 1 年生全クラスで夏季休業・冬季休業の間に合計 3 週間の特別セミナーを全員参加で
行った。なお、2・3年生は例年通り希望者で実施した。
③ 中高一貫コース 1 年生は、中学からの系統的な取り組みの一環として、高入生とは別
に、遠足を理科校外研修に、芸術鑑賞会を劇団四季にした。
④ 学校行事に関しては、昨年度からの方針に沿って進学校にふさわしい内容のものにす
ることを主眼に置いて行った。
⑤ 生活指導については、学校の雰囲気をつくる重要な要素と捉えしっかり指導してきた。
特に 1 年生は制服も替わり、着こなし等には厳しく指導してきた。どの学年も他に見
られるような、だらしない着こなしや頭髪は見られないように指導できた。また、基
本的な生活習慣も身についており、退学者も1%未満にすることが出来た。
(2)進路実績について
平成 26 年度は 329 名の卒業生を送り出した。進路状況は下記の通りである。
実数
4 年制大学
192 名
構成率(%)
58.4
短期大学
23 名
7.0
専門学校
84 名
25.5
就職・その他
30 名
9.1
≪主要大学の合格実績≫
千葉大 1 名
富山大 1 名
学習院大 1 名
修大 7 名
北里大 2 名
中央大 5 名
日本大 15 名
高知大 1 名
共立女子大 2 名
東海大 3 名
法政大 7 名
群馬県立女子大 1 名
駒澤大 8 名
東邦大 2 名
明治大 2 名
千葉県立保健医療大 1 名
順天堂大 3 名
東洋大 29 名
明治学院大 4 名
成城大 2 名
専
東京理科大 3 名
立正大 6 名
立命館大 2 名
同志社女子大 1 名
千葉大をはじめ、国公立大学に 5 名、GMARCH レベル(含む立命館大)は 20 名、私立
中堅大学(日東駒専)は 59 名、(25 年度は 57 名)と以前と比べて飛躍的に合格者数を
増加させている。いずれも一般受験によるもので、生徒の学力は着実に伸びている。ま
た、それに相応して学校としての進学システムの確立しつつあり、教員の進学指導力も
向上している。
入学時の偏差値を上げ、朝学習や特別セミナーなどの受験対策を導入してきた今年度の 1
年生の進学実績がどこまで飛躍的に伸ばせるかが今後の生徒募集にとって重要である。
難関国公立大を初め、千葉大や早慶へのコンスタントな現役合格者数増を目標とすると
共に、今まで進学実績を頼っていた特進や S クラスだけでなく学校総体として進学実績
を上げ、外部からの評価を定着させていきたい。
(3)部活動について
2・3 年のスポーツ科学コースを中心とした部活動成績についても、成果をあげることが
できた。主な戦績は以下の通りである。
野球部
春季千葉県高等学校野球大会ベスト 8
サッカー部
男子
高円宮 U−18
プリンスリーグ関東参入戦出場
関東高等学校サッカー大会千葉県予選 3 位
女子
インターハイ千葉県予選準優勝
3位
千葉県高等学校新人体育大会
全日本高等学校女子サッカー選手権大会関東予選出場
チアリーディング部
アジアインターナショナルオープン・チャンピオンシップ 3 位
関東チアリーディング選手権大会
JAPANCUP2014
優勝
3位
全日本高等学校チアリーディング選手権大会
2位
柔道部
関東高等学校柔道選手権大会
団体の部出場
個人の部 2 名出場
全国高等学校体育大会
48kg 級・70kg 級
千葉県新人柔道大会団体 3 位、個人準優勝 2 名 48kg 級・70kg 級
女子団体 3 位
剣道部
インターハイ千葉県予選
水泳部
国民体育大会・インターハイ出場
渡辺涼葉、染宮萌乃
千葉県高等学校総合体育大会・関東高等学校選手権大会出場
陸上競技部
千葉県高等学校新人陸上競技大会入賞
ダンス部
全国高等学校ダンスドリル選手権大会
コーラス部
千葉県合唱アンサンブルコンテスト
関東大会 2 位
高等学校の部
銅賞
(4)生徒募集について
26年度入試では、中高一貫1期生の内部進級にあわせたコース改編と、それに伴う内
申基準の2ポイント引き上げが影響し、前年比で志願者数−611、入学者数−135
と大幅に減少した。しかしながら入学者の学力レベルは大きく向上し、「進学校化」を前
面に出した募集方針に則した生徒を獲得することができた。
27年度入試では内申基準を下げることなく募集したが、志願者+197、入学者+1
01と、改革2年目にして募集定員350名を達成できた。中でも昨年度大きく減少し
た近隣中学校からの回復がめざましく、本校の学校改革が地元に理解されてきた様子が
表れている。
今後「進学校」としての評価をさらに定着させるために、大学合格実績を伸ばし、それ
を中心に積極的な広報を展開していきたい。