平成28年2月17日 NHK広報局 平成28年2月放送総局長定例記者会見要旨 ○「東日本大震災から5年」について(板野放送総局長) 震災の記憶を「つなぐ」。教訓を次世代へ「つなぐ」。そして何より全国と東北の皆さんを「つな ぎたい」。そんな思いを込め、震災関連の特集番組をお届けする。 その中心となる総合テレビの「明日へ つなげよう~東日本大震災5年~」は、宮城県名取市閖 上をキーステーションにして、被災地をはじめ全国各地を生中継で結ぶとともに、定時番組と連動 し、NHKの総力をあげて伝えていく。3月11日には、「こころフォトスペシャル」を放送。震 災で亡くなった方、行方の分からない方の写真とともに家族からのメッセージを紹介する。 Eテレでは、3月19日に「21人の輪 あれから5年後の子どもたち」を放送。福島県相馬市 の小学6年生が5年後、高校1年生となった姿に迫り、過去の映像と重ねて彼らの「今」を見つめ る。BS1では、被災地の決まった場所を捉えた定点映像とともに、町並みの変化や人々の心の軌 跡を描くBS1スペシャルを放送。ラジオ第1では、3月7日から、4夜連続で復興に向けて歩む 被災者の姿を描くドキュメンタリーを放送する。 国際放送では、NHKワールドTVで「NEWSLINE」と「NEWSROOM TOKYO」 で、被災地の現状や課題、復興の取り組みを世界に発信する。また、世界中から寄せられた支援や 励ましがどのように復興に生かされているのか、さまざまな番組で紹介。さらに、被災地の今を伝 えるNHKスペシャルなども放送する。 (詳細は報道資料を参照) ○放送90年大河ファンタジー「精霊の守り人」について(安齋副総局長) シーズン1の放送日時が決まり、3月19日から4週連続で土曜の午後9時から総合テレビで放 送する。全22回を3年にわたり放送し、シーズン1はこの4回となる。国際アンデルセン賞受賞 作家の上橋菜穂子さんの原作で、綾瀬はるかさん演じる用心棒が、命を狙われている幼い王子を守 って冒険するファンタジー。北海道、九州、韓国などでロケし、VFXを駆使した映像や短い槍を 使ったアクションに挑戦した綾瀬さんの体当たりの演技も見どころだ。 (詳細は報道資料を参照) ○「日曜美術館」アートの旅 みつけよう、美 決定版(安齋副総局長) 放送40年を迎えた今年度、ミュージシャンの佐野元春さんなど 7 人の魅力あふれる旅人が各地 を訪ね、独自の視点で美を発見する「アートの旅 みつけよう、美」を放送してきた。今回は、そ れぞれの旅のハイライト・シーンに未公開映像を織り交ぜながら、決定版としてお届けする。全国 110の美術館で、ゆかりの芸術家をとりあげた番組の映像クリップを上映したキャンペーンの 1年も紹介する。 (詳細は報道資料を参照) 〇「ガウディの遺言~サグラダ・ファミリア100年の夢~(仮)」(森永副総局長) 天才建築家・ガウディの没後100年にあたる2026年の完成を目指し、建設が進むスペイン のサグラダ・ファミリア教会。その象徴である「生誕のファサード」が去年12月、完成した。ガ ウディの残した謎が、どのように解き明かされ、完成を迎えたのか。今回、撮影はすべて8K・4 Kのスーパーハイビジョンで行った。番組では、俳優の薬師丸ひろ子さんが、サグラダ・ファミリ ア専任彫刻家・外尾悦郎さんの案内で、サグラダ・ファミリア教会やガウディゆかりの地を巡り、 「ガウディの遺言」をひもといていく。 (詳細は報道資料を参照) ○「“郷ひろみ”という生き方~60歳のエンターテイナー~」(坂本副総局長) 17歳でデビューして以来、エンターテイナーとしての勢いが衰えることなく60歳を迎えた歌 手・郷ひろみさんに迫る。郷さんは今月3日、キャリアの節目として、クラシックの殿堂と言われ るホールで、初めてフル・オーケストラと共演する大がかりなコンサートに挑んだ。還暦を迎えて も、いわば24時間、エンターテイナー“郷ひろみ”であり続けようとする努力の源はいったい何 なのか。コンサートに挑む舞台裏や、初めて明かすプライベートの現場に密着する。 (詳細は報道資料を参照) Q:新年度の番組「クローズアップ現代+」について A:(板野総局長)23年間続いてきたクローズアップ現代をさらにパワーアップして、世の中の 新しい動きや、その背景に潜む問題を浮き彫りにしていく報道番組だ。複数のキャスターが担 当するということも、NHKの制作能力、総力を挙げて取り組んでいくことの表れだと理解し てほしい。クローズアップ現代は23年間、長い期間にわたって、クロ現といえば国谷裕子さ んといわれるくらいのNHKの看板番組だった。あらためて国谷さんには感謝を申し上げたい。 23年間積み重ねたものから、さらに新しいものを作り出していきたい。 Q:高市総務大臣が、放送事業者が政治的公平性を欠く放送を繰り返した場合に、電波停止を命じ る可能性に言及したことについて A: (板野総局長)NHKは、国民の知る権利にこたえるために、放送法や国内番組基準に則って、 公平・公正、不偏不党、何人からも規律されず、自らを厳しく律して放送にあたっている。今 後もこの姿勢に変わりはない。この放送法の精神をしっかり踏まえて、放送にあたっていく。
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