週間情報 - 全国消防長会

№2807
発行日 平成28年2月16日
発行所 全国消防長会
一般財団法人全国消防協会
担 当 企画部企画課 電話 03(3234)1321
週間情報
両会の動き
◆
東日本大震災からの復旧・復興状況を報告
岩手県消防長会
宮城県消防長会
福島県消防長会
平成28年2月5日(金)、東日本大震災により甚大な被害を受けた岩手、宮城、福島3県の消
防長会会長(福島県は副会長が代理)が消防庁長官に復旧・復興状況等について報告を行いまし
た。
本報告は、震災以降5回目となりますが、被災地の課題を直接消防庁長官に説明する貴重な機
会となっており、今回被災地が抱える懸案事項として、被災した消防庁舎の再建が進まない状況
など、長期化する復旧・復興事業などについて説明し、国からの継続的な支援・協力を要請しま
した。
また、福島第一原子力発電所の事故の影響により管轄する消防本部では、消防庁舎の再建が進
まないことに加え、職員の過酷な勤務状況などについても説明しました。
3県の消防長会としましては、震災からの一日も早い復旧・復興、そして、今後、同規模の災
害が発生しても人命が失われることのない、災害に強く安心して暮らせるまちづくりのために、
これからも、復旧・復興を進めてまいります。
<主な懸案事項>
①被災施設の移転整備
②消防団施設の復旧及び組織体制の見直し
③水利条件の悪い地域への対策
④職員の勤務環境
⑤消防車両等の劣化
⑥消防救急無線のデジタル化
【状況報告の様子】
1
◆
平成28年春の火災予防運動用ポスターの配布
一般財団法人全国消防協会
一般財団法人全国消防協会では、春の火災予防運動を迎えるにあ
たり、平成27年度の火災予防等広報事業の一環として、春の火災
予防運動用ポスターを作成しました。
各消防本部(局)には、平成28年2月中旬に発送しますので、
ご活用ください。
消防本部の動き
行
◆
事
市制100周年記念 平成28年尼崎市消防出初式を実施
尼崎市消防局(兵庫)
尼崎市消防局では、平成28年1月10日(日)
、尼崎市立中央中学校グラウンドにおいて、消
防出初式を開催しました。今年は市制100周年を迎えることから、これを記念する事業の一環
として位置付け、市内の消防関係者ら約1,500人と来場者約700人が参加しました。
出初式は、式典と演技・訓練の2部構成で実施し、式典では消防局長が、
「市民の安全・安心を
支える消防を築くとともに、市民の信頼と負託に応え、誠実で強くたくましい消防となるよう努
めよう。
」と、決意を新たに訓示を行いました。また、演技・訓練では、市内幼稚園児を乗せた消
防車両の行進、和太鼓演奏、ダンスパフォーマンスや尼崎市出身の女性デュオ『あまゆーず』と
女性消防団員による“防災のうた”の披露を行ったほか、各種消防訓練を展示し、観覧者から大
きな拍手が沸き起こりました。
また、起震車による地震体験、はしご車搭乗体験やミニ消防車乗車体験などの防火防災体験ブ
ースのほか、消防団PRブースや防災関連企業による展示ブースも設け、家族連れなど多くの市
民に消防を身近に体感してもらいました。
【
“防災のうた”披露の様子】
【式典の様子】
2
◆
「青少年夢の配達便事業」命の尊さを伝える授業を実施
上尾市消防本部(埼玉)
上尾市消防本部では、平成28年1月15日(金)
、上尾市立中央小学校で開催された埼玉県事
業「青少年夢の配達便事業」において、埼玉医科大学総合医療センタードクターヘリスタッフと
ともに「命の尊さ」を伝える授業を実施しました。
埼玉県では小・中学生の皆さんの夢発見・夢実現を応援するために「学びと体験の教室」の講
師として、その道のプロフェッショナルを招いた「青少年夢の配達便事業」を実施しております。
小学校の避難訓練にあわせた想定で、実際に学校教員が煙にまかれて階段を転落するところか
ら開始し、救急隊の現場活動、そしてドクターヘリ要請、ヘリ到着後、医師が処置を施すところ
までの現場を小学生の前でシミュレーションしました。その後、児童は父兄とともにドクターヘ
リ、消防車、救急車を見学しました。子ども達は実際にドクターヘリや消防車両、隊員たちを目
の前にすることで命を預かる仕事の大変さややりがいについて学び得たのではないかと思います。
児童たちは各車両の説明に熱心に耳を傾け、隊員たちに様々な質問を投げかけながら聞き入っ
ていました。
【車両見学の様子】
【シミュレーションの様子】
訓練・演習
◆
若手職員を対象に火災制御訓練を実施
栃木市消防本部(栃木)
栃木市消防本部栃木市消防署では、平成28年1月12日(火)及び13日(水)、各所属の若
手職員を集め火災制御訓練を実施しました。
当消防本部では、団塊の世代の大量退職及び市が合併したことにより、勤務年数5年以下の職
員が全体の1/3を占めるなど、急激な若返りが進んでいます。
そこで、消火戦術の技能伝承の一環として栃木県消防学校の燃焼実験室を借用し、耐火造建物
火災を再現した訓練を行いました。熱成層のできあがりや、垂直換気・水流換気・強制換気を行
い、むやみに放水し熱成層を崩さない消火訓練を実施しました。あわせて、警戒隊の訓練も行う
ことにより、消火戦術の確立、隊員への周知、理解及び火災に対する基本的な知識の向上につな
がりました。
【訓練の様子】
3
◆
災害救助犬と合同訓練を実施
渋川広域消防本部(群馬)
渋川広域消防本部では、平成28年1月17日
(日)、市内の解体予定建物を使用し、NPO法人
災害救助犬ネットワークと合同で「サーチ&レス
キュー」の訓練を実施しました。
訓練では、北は岩手県から南は岡山県までの救
助犬28頭が参加し、倒壊した建物内に要救助者
がいるとの想定で、消防部隊と情報共有の確立や
救助犬と捜索の連携、救助活動を行い、迅速な発
見から救助隊の救出活動に至るまで、それぞれの
活動を確認することができました。
訓練当日は阪神淡路大震災から21年。防災意
識の高揚と災害を風化させない意味も込めており、
参加者一同が平時の準備を再認識しました。
◆
【合同訓練の様子】
文化財防火デーに伴う消防訓練を実施
朝霞地区一部事務組合埼玉県南西部消防本部(埼玉)
朝霞地区一部事務組合埼玉県南西部消防本部新座消防署では、平成28年1月26日(火)
、第
62回文化財防火デーに伴い、管内の普光明寺(新
座市有形指定文化財)において、普光明寺自衛消
防隊及び新座市消防団と合同で消防訓練を実施し
ました。
訓練は、自衛消防隊による初期消火及び重要物
品の搬出、消防隊員による負傷者の搬送及び消火
活動、消防団員による軽可搬ポンプを活用しての
消火活動を行い、最後は一斉放水を実施して訓練
を終了しました。
訓練を終えて、普光明寺の関係者からは、
「普段
できないことを体験することができ、大変有意義
【一斉放水の様子】
な訓練になりました。
」と講評がありました。
◆
文化財防火デーに伴う合同訓練を実施
堺市消防局(大阪)
堺市消防局東消防署では、文化財防火デーの一環行事として平成28年1月26日(火)、出雲
大社大阪分祠において、消防訓練を実施しました。
拝殿内より出火したとの想定で、自衛消防隊75名による避難誘導及び初期消火、消防隊によ
る消火及び救助活動を実施しました。
自衛消防隊と消防隊が合同で訓練を実施したことにより、火災等発生時における連携がスムー
ズになるとともに、日頃の文化財防火意識の向上につながり、有意義な訓練となりました。
【合同訓練の様子】
4
◆
大規模災害対応合同訓練を実施
静岡県消防長会(静岡)
静岡県東部消防長会(静岡)
静岡県消防長会及び静岡県東部消防長会では、平成28年1月28日(木)、伊東市の伊東港耐
震岸壁(耐震バース)において、平成27年度静岡県緊急消防援助隊合同訓練及び平成27年度
静岡県東部地区消防大規模災害対応合同訓練を合同で実施しました。
静岡県東部地区13消防本部、中部地区5消防本部、西部地区7消防本部、伊東市民病院DM
AT及び静岡県東部危機管理局を含め98名が参加しました。
本訓練は、海底噴火による大規模災害が発生したとの想定で実施し、伊東市長が県東部地区消
防機関及びDMATの派遣を要請、さらに災害が拡大したことにより、静岡県知事に緊急消防援
助隊の派遣要請をしました。
今回の訓練により、各消防本部における技術の向上や関係機関及び応援部隊との連絡体制、連
携活動の確認ができました。これからも、住民生活の安全・安心を確保するため、より一層訓練
に励んでまいります。
【救助活動訓練の様子】
◆
【トリアージ訓練の様子】
隣接消防本部と合同訓練を実施
東京消防庁(東京)
東京消防庁葛西消防署では、平成28年1月28日(木)
、当署訓練場において、隣接する浦安
市消防本部と連携強化を目的とした合同訓練を実施しました。
当署は江戸川を境に浦安市と接しており、消防相互応援協定を締結しています。これまでにも
火災出場だけではなく、江戸川での水難救助活動
や首都高速湾岸線での救助活動など、協同して活
動する場面が多く発生しています。
今回は、当消防署の部隊が活動中の火災現場に、
応援協定に基づき出場した浦安市消防本部の部隊
と協力して活動するという想定で訓練を実施しま
した。
無線用語の違いや現場での情報共有化の方策な
どさまざまな課題が浮かび上がりましたが、意見
交換を行うことで疑問点を解消しました。
今後も消防に県境なしの意気込みで、お互いの
連携を強化していきます。
【合同訓練の様子】
5
研
修
等
◆
平成27年度第2回高度・特別救助隊現場対応能力向上研修を実施
宝塚市消防本部(兵庫)
宝塚市消防本部では、平成28年1月21日(木)及び22日(金)
、宝塚市上下水道局の協力
により、実際のマンホールを使用し「平成27年度第2回高度・特別救助隊現場対応能力向上研
修」を実施しました。
今回の研修では、当市消防本部救助隊員と上下水道局下水道課の職員が合同でブラインド型の
想定訓練に臨み、下水道課の職員の情報をもとに、狭く暗い酸欠状態の立て坑内に5メートル転
落した要救助者を地上まで救出しました。施設や要救助者の状況に応じて、資器材を変えながら
合計3回実施しました。それぞれの機関が連携を密に取りながら、安全・確実・迅速に救出する
ことができました。終了後には、検証及び意見交換を行うことで、より充実した研修となりまし
た。
【マンホール内救助活動訓練の様子】
そ
◆
の
他
消防本部の住所変更等について
○ 31908 茅ケ崎市消防本部(神奈川)(再掲載:新電話番号・新FAX番号を追加)
新住所 〒253-8686 茅ケ崎市茅ヶ崎1丁目1番1号
新電話番号 0467-85-9940
新FAX番号 0467-85-3119
※ 理由 庁舎移転のため
平成28年2月1日から運用開始
○ 94402 福岡市消防局(福岡)
新電話番号 092-725-6600
※ 理由 時間外問い合わせ対応のため
平成28年2月10日から運用開始
(支部事務局の変更はありません)
6
国等の動き
消防庁通知等
基準の特例を適用した検定対象機械器具等及び自主表示対象機械器具等について(情報
提供)(2月4日、事務連絡)
予防課より、各都道府県消防防災主管課、東京消防庁・各指定都市消防本部あてに次のとおり
事務連絡されましたのでお知らせします。
◆
標記の件について、平成27年1月から同年12月までに、下記(省略)の型式が、検定対象
機械器具等又は自主表示対象機械器具等に係る技術上の規格に関する基準の特例(以下「特例基
準」という。)の適用を受け、販売等に供されることとなったので情報提供いたします。
特例基準を適用した検定対象機械器具等又は自主表示対象機械器具等については、その旨の表
ト 」や「○
特 」のマークが表示されていますのでご留意願います。
示として「○
なお、各都道府県消防防災主管課におかれましては、貴都道府県管内の市町村(消防の事務を
処理する一部事務組合等を含む。)に対し、この旨周知されるようお願いします。
○ 全文は、消防庁ホームページ
(http://www.fdma.go.jp/concern/law/tuchi2802/pdf/280204_jimurenraku.pdf)に掲載されて
います。
【問い合わせ先】予防課
担当:巴
※
消防庁各課室の直通電話番号は(http://www.fdma.go.jp/neuter/about/tel.html)に掲載さ
れています。
週間情報では、各本部の身近な情報を掲載していますので情報をお寄せ下さい。
週間情報への投稿は企画課へ!
TEL 03-3234-1321 FAX 03-3234-1847
E-mail : [email protected]
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