SNS を活用したソーシャル広告の検証

卒業制作 研究成果報告書
2015 年度(平成 27 年度)
SNS を活用したソーシャル広告の検証
研究成果報告書要旨
今回の研究の概要は、変わりゆく広告業界の中で新たに台頭した SNS 広告につい て、既存媒
体の広告との違いと、どのように活用していくべきかを研究しました。 研究方法としては、実
際に新規サービスを作り、そのサービスの企業ページを用い、 有料広告を掲載し、その企業ペ
ージを投稿・拡散し、オーガニックリーチによるい いね!数がどれくらい伸びるかというデー
タを取るという方法を行い、その際に海 外と日本でのリアクションの違い、投稿の内容の違
い、企業ページや投稿ページの いいね!数の増加率の違いを検証した結果、先進国よりも発展
途上国における SNS 広告の効果が大きいという点と、企業ページよりも投稿した記事の広告
を出した方 がリアクションが多いという点を発見し、SNS 広告におけるリアクションの大き
さ は、その記事の写真が興味を引いたり、ユーザーからより身近に感じられる記事の 方が効
果が出るという事が分かりました。その結果を元に、現在企業ページのいい ね!数が 200 万を
超える「ソフトバンク」の SNS 運用にフォーカスを当て、分析 したところ、ただの広告を発
信する媒体ではなく、その季節にあった記事やニュー ス、エンタテインメントとしての「メデ
ィア」としてユーザーとコミュニケーショ ンをとっており、そこでいいね!をしてくれたユー
ザーに対して、時々記事広告を 出し、オーガニックなリーチを集めるという手法をとってお
り、この結果により、 昨今多くの企業が Facebook ページを活用する中で、より効果的かつ企
業価値を高 める広告を出す為には、「メディア」としての価値を含めた「企業広告」として如
何 に両者を共存させる事が必要であるという事と、その企業価値を高める為にユーザ ー参加
型の Facebook ページを作る事により、圧倒的に低いコストパフォーマンス で広告を出す事が
出来、同時に企業価値を高める事が出来ると言えます。 そして、いいね!の獲得により、ユー
ザーと企業が繋がり、他の媒体では実現出来 ない、企業とユーザーの小さな繋がりを作る事で
オーガニックリーチを増やし、た だの「広告」ではなく「メディア」として確立していく事が
出来、ありきたりな企業ページを作るのではなく、「メディア」と「広告」を共存させる事か
、企業におけ る最適な SNS 広告の活用方法であると結論付けました。
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デジタルコンテンツ学部
デジタルハリウッド大学
デジタルコミュニケーション学科
氏名:長見恭輔
指導教員:長田有喜