いろいろな廃棄物 廃棄物処理法では、一般廃棄物、産業廃棄物のうち「爆発性、毒性、感染性その他の人の健康または生 活環境にかかる被害を生ずるおそれがある性状を有する」ものをそれぞ れ特別管理一般廃棄物、特別管 理産業廃棄物と定めています。これらには、通常の廃棄物よりも厳しい処理基準が適用されます。 また、平成22年度改 正で建 設 工事に伴い生じる廃 棄 物 については、その建 設 工事の元請業者が廃 棄 物処理法上の排出事業者としての責任を有することが明確化されています。 PCB 廃棄物 処理 について PCB(ポリ塩化ビフェニル) は、自然界で分解されにくく、 その毒性が社会問題となり、 昭和47年にはPCBを含む機器の製造が中止されました。廃棄物になった場合には、 適正に保管し、期限までに処理する必要があります。 PCB廃棄物に関する各種ガイドライン等 環境省HPで検索〔http://www.env.go.jp/〕 PCB廃棄物 PCB廃棄物は、PCB濃度によって高濃度PCB廃棄物と低濃度PCB廃棄物に分類され、処理 の期限等が異なります。 処理の 期限 処分先 保管 について 低濃度PCB廃棄物 0.5超~5,000mg/kg 5,000mg/kg超 P CBの 濃度 ※低濃度のうち微量は、 数mg/kg~数十mg/kg ※コンデンサ100%、 トランス60%前後 トランス・コンデンサ等 平成31年3月31日 安定器等・汚染物 平成34年3月31日 中間貯蔵・環境安全事業株式会社 (JESCO)北九州PCB処理事業所 ※申込み手続きについては、JESCO HPをご覧ください。 http://www.jesconet.co.jp/index.html トランス(変圧器) ※無害化処理認定施設等の詳細については、 環境省HPをご覧ください。 http://www.env.go.jp/ コンデンサ(蓄電器) 蛍光灯安定器 松山市HP〔http://www.city.matsuyama.ehime.jp/〕で検索 PCB届出 届出を行わなかった場合や期限までに適正処理を行わず法に基づく改善命令に違 反した場合、PCB廃棄物を譲り渡しまたは譲り受けた場合には、 3年以下の懲役もし くは1,000万円以下の罰金又はその両方に処せられる罰則規定があります。 廃棄物 10 感染性廃棄物処理マニュアル 環境省HPで検索〔http://www.env.go.jp/〕 感染性廃棄物 医 療 関 係 機 関 等から生じ、人が 感 染し、もしくは感 染 するおそれのある病原体が含まれ、もしくは付着して いる廃棄物又はこれらのおそれのある廃棄物 建設 バイオハザードマーク 関係者が感染性廃棄物であることを 識別できるよう容器につけるマーク。 マークをつけない場 合には 、 「感染性廃棄物」 (感染性一般廃棄物又は感染性産業廃棄物のみ が収納されている場合は、各々の名称)と明記。 土木建築に関する工事(建築物その他の工作物の新築・改築及び全部又は一 部を解体する工事を含む)に伴い生じる廃棄物を建設廃棄物といい、適正に分 別・処理する必要があります。 環境省HPで検索〔http://www.env.go.jp/〕 建設廃棄物 無害化処理認定施設等 PCB廃棄物を保管する事業者は、毎年6月30日までに、前年度の保管状況等の届出を行 う必要があります。 その他、保管する事業場を変更した場合、PCB廃棄物を承継した場合には、それぞれ定 められた期限内に届出を提出する必要があります。 また、PCB廃棄物の保管については、 「 特別管理産業廃棄物保管基準」に従わなければな りません。 水銀 感染性 廃棄物 廃棄物 平成39年3月31日 保管状況等を市に報告してください 注意! 廃棄物 血液等その他の付着の程度やこれらが付着した廃棄物の形状、性状の違いにより、専門知識を 有する者(医師、歯科医師及び獣医師)によって感染のおそれがあると判断される場合は感染性廃 棄物となり、非感染性の廃棄物であっても、鋭利なものについては感染性廃棄物と同等の取扱い をする必要があります。 また、感染症病床、結核病床、手術室、緊急外来室、集中治療室および検査室で治療、検査等に使 用された後に排出される場合は、非感染性廃棄物であっても感染性廃棄物と同等の取扱いをする 必要があります。 期限までに適正に処分をしなければなりません 高濃度PCB廃棄物 医療系 医療関係機関等から発生する廃棄物は、 「 感染性廃棄物」 「 非感染性廃棄物」 (医療行為等に伴って生じる廃棄物のうち感染性廃棄物以外の廃棄物)、それ以 外の廃棄物(生ごみ、紙ごみ、プラスチック製容器等)があり、感染性廃棄物は、 他の廃棄物と分別して排出する必要があります。 廃棄物処理法施行令の改正に伴い、廃水銀などが特別管理産業廃棄物に指定されま した。特定の施設から生じた廃水銀等については、収集運搬の処理基準や保管基準に 沿って処理しなければなりません。 今後の水銀廃棄物の動向に注意してください。 処理 について 元請業者が排出事業者としての 責任を負います 建設工事に伴って生じた廃棄物の処理(収 集運搬及び処分)については、その建設工事の 元請業者が排出事業者としての責任を負いま す。元請業者は、廃棄物の処理を業者に委託す る場合、産業廃棄物処理業の許可を持った業 者へ委託しなければなりません。また、下請業 者が廃棄物を処理するためには、廃棄物処理 業の許可が必要です。 保管 について 保管状況を市に報告してください 建設工事に伴って生じた産業廃棄物(特別管理 産業廃棄物)の保管については、元請業者が排出 した工事現場以外の場所(面積が300㎡以上の保 管場所)で元請業者自ら保管しようとする場合、 事前に事業場外保管届出書の提出が必要です。ま た変更や保管をやめた場合にも届出が必要です。 松山市HP〔http://www.city.matsuyama.ehime.jp/〕 で検索 事業場外保管 注意! 建築 物の解体前に当該 建築 物の所有者等が残置した家具や什 器 類などの廃棄 物は、建築 物の解体に伴い生じた廃棄 物と異なり、その処理 責任は当該 建築 物の 所有者等にあります。 解体物は 木くず、がれき類等の産 業 廃棄 物である場合が多い一方、残置 物はその排出状 況及び 性 状によって、一般廃棄物又は産業廃棄物になります。 残置物が一 般 廃棄 物である場合は、所有者が一 般 廃棄 物処理業の許可を持つ業者に委託するか、 もしくは自らが 市のごみ処理施設に搬入する必要があります。 環境省HPで検索〔http://www.env.go.jp/〕 水銀廃棄物 11
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