【第4の柱】車両の安全性の確保 自動車の安全な走行を確保するためには、適切な保守管理を推進する必要 があります。そこで、自動車ユーザーの保守管理意識を高揚するとともに、 自動車検査の確実な実施を推進します。 (1)自動車の検査及び点検整備の充実 ① 自動車の検査の充実 自動車の保有台数の増加に対し、自動車の検査を適正かつ円滑に実施 するため、検査コースの改修・高度化を行っています。指定整備工場に ついても、監査の定期的実施により、その質の維持向上を図っていきま す。 ② 自動車点検整備の充実 ア 自動車点検整備の推進 自動車ユーザーの保守管理意識の高揚 を図るとともに、点検整備の励行を維持す るため、「自動車点検整備推進運動」を 関係機関、関係団体等の協力のもとに毎年 実施しており、同運動期間中、関係団体等 と協力して、「マイカー点検教室」等を開 催するなど、自動車ユーザーに対して点検 整備の必要性についての啓蒙・啓発を積極 的に推進していきます。 また、継続検査等において、自動車検査 証に定期点検整備の実施状況を記載する 自動車点検整備推進運動 千葉運輸支局HPから ことにより、自動車ユーザーに対し定期点 検整備実施状況の情報提供を行い、実施 されていない自動車に対して確実な実 施を求めていきます。 イ 不正改造車の排除 暴走行為を目的とする不正改造車の 排除及びダンプカーの過積載を目的と したさし枠装着等の布石改造の防止を 図るため、官民一体となった「不正改造 車を排除する運動」を展開します。 また、関係機関と連携を図りつつ同運 動期間中に街頭検査による取り締まり を実施していきます。 不正改造車を排除する運動 千葉運輸支局HPから 84 ウ 自動車分解整備事業の適正化及び近代化 整備事業の健全な企業経営を図るため、経営環境変化対応型構造改 善事業を推進するとともに、近代化のための整備用設備・機器等の導 入に必要な資金について、自動車整備近代化資金の有効活用が図れる よう関係団体及び事業者を指導し、整備事業の近代化を推進していき ます。 また、認証を取得しないで分解整備等を行う未認証事業者に対して、 通報等の情報を活用し、認証取得への指導を強化していきます。 エ 自動車の新技術への対応等整備技術の向上 自動車関係団体と協力しつつ、自動車整備士技能検定試験等を実施 しているほか、整備技術の質的な変化に対応できるよう整備主任者研 修を実施し、また、新技術への向上を図るため「技術資料の充実」及 び「技術相談窓口の活用」等について、自動車関係団体を指導してい きます。 オ ペーパー車検等の不正事案に対する対処の強化 いわゆるペーパー車検のような指定自動車整備事業制度そのものを 否定するような極めて悪質な行為が後を絶たないところであり、その 不正も組織的で巧妙に隠蔽されていることから、監査手法の検証・研 究を行い、厳正な監査を実施していきます。 85
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