神戸市立博物館リニューアル基本計画案について 広く市民の皆様のご意見を募集します。 昭和 57 年(1982)に開館した神戸市立博物館は、旧外国人居留地の中心に立地し、国宝・重要文 化財を含め約 7 万点の作品・資料を所蔵し、様々な展覧会や教育普及活動を開催してきました。 開館以来 33 年が経過し、常設展示の陳腐化が目立つようになり、その情報化・多言語化も遅れ、 館内設備の制約で所蔵コレクションの利活用も十分ではありません。設備全体の快適性・利便性 も、神戸を代表する博物館にふさわしいものに向上させることが求められています。また、歴史 的地区に立地する博物館として、周辺地域との親和性を高めることも期待されています。 上記の課題を解決し、多様な期待に応えられる施設に生まれ変わるために、神戸市立博物館で は、展示や設備の新しいありかたを検討するため、学識経験者などをまじえた「神戸市立博物館 リニューアル検討委員会」を設置し、議論を重ねています。これを踏まえて、平成 28 年(2016)3 月中に「神戸市立博物館リニューアル基本計画」を策定、平成 30 年(2018)より工事に着手し、平 成 31 年(2019)秋にリニューアルオープンを予定しています。 この度、神戸市立博物館リニューアル検討委員会で議論した基本計画の案を作成しましたので、 広く市民の皆様の意見を募集いたします。 リニューアルで何が変わるか? 1.博物館をより身近に体験 1 階は「神戸の歴史と文化のフロア」として再構成。 ホールは拡大され、案内表示やインフォメーションカウンターが一新 神戸の歴史や文化が一目で通観できる「神戸の歴史展示」を展開 おしゃれで開放的な「ミュージアムショップ」、「ライブラリーカフェ」の新設 所蔵品や市内文化財情報へのアクセスできる「情報コーナー」 「体験学習室」を一新、各種ワークショップも充実 2.いつでも名品・逸品を鑑賞 2 階に「コレクション展示」を新設。各分野から選りすぐりの作品・資料を常時展示 国宝桜ヶ丘銅鐸 聖ザヴィエル像とキリシタン関係資料 世界有数の規模と質を誇る古地図コレクション 諸外国との交流に触発された近世絵画・工芸品 「びいどろ・ぎやまん」 日本製ガラスのコレクション さらに神戸を深く知るための歴史資料 様々な切り口から名品・逸品を紹介する「特集展示室」も設置 3.快適性の充実 全フロアの、トイレなどのアメニティ設備が大幅に拡充されます。 1~3 階のトイレが拡張 オストメイト機能や授乳設備も新設 リニューアルで期待される波及効果 博物館がリニューアルされることにより、従来通り開催される海外の芸術作品・文化 財を紹介する大型展覧会との相乗効果により、市内外からの集客力・注目度を高め、周 辺地域(神戸旧外国人居留地一帯)の新たな賑わいを創出するとともに、神戸の都市ブ ランド力向上にも貢献します。
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