OSX版 - PRINTUS 3Dストア

Ver.1.1
2.ソフトウェア
初期設定マニュアル
(OSX® 用)
©2014 プリンタス株式会社
Ver.1.1
目次
1. 初期設定に先立って......................................................................................................................3
1.1. 用意するパソコンについて..............................................................................................3
1.2. 使用するソフトウェアに関しまして..............................................................................3
2. ソフトウェア(Repetier-Host)のインストール.............................................................................4
3. Repetier-Host 基本設定.................................................................................................................10
4. Slic3r 基本設定..............................................................................................................................18
4.1. Slic3r とは?.....................................................................................................................18
4.2. Slic3r 設定ファイルの読み込みと保存.........................................................................19
5. Repetier-Host 基本設定一覧表.....................................................................................................30
5.1. 「Connection」タブ.........................................................................................................30
5.2. 「Behaviour」タブ...........................................................................................................30
5.3. 「Dimension」タブ..........................................................................................................31
5.4. 「Advanced」タブ...........................................................................................................31
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Ver.1.1
1.初期設定に先立って
1.1.用意するパソコンについて
3D プリンターを設置し終わりましたら、次はパソコン側の設定です。下記オペレー
ティング・システム搭載マシンをご用意ください。
・OS X® 10.6 以降の OS 搭載マシン
インターネットへの接続は必須ではございませんが、使用するソフトウェアの詳細情
報や、3D プリントのコツを調べるのに便利です。ネットに接続可能なマシンが望ま
しいでしょう。
1.2.使用するソフトウェアに関しまして
パソコンから 3D プリンターを操作するソフトウェアとして、本製品は「RepetierHost」、ならびに「Slic3r」というフリーソフトの使用を推奨しています。無料で利
用できるフリーソフトとして公開されており、世界中の多くの 3D プリンターでも推
奨ソフトウェアとして採用されています。OSX 版の対応ソフトウェアバージョンは
0.56 です。
本製品同梱のマニュアルで初期設定や、基本的な操作方法についてご紹介しておりま
す。ぜひご活用下さい。なお、ソフトウェア「Repetier-Host」、ならびに
「Slic3r」のサポート(操作方法のご質問を含む)や障害対応は、弊社ではいたしかね
ます。ソフトウェアに関するお問い合わせを頂戴しても、弊社からはお答えできない
場合がございますので、あらかじめご了承ください。
より高度な操作方法や設定項目など、本マニュアルに説明のない内容に関しましては、
下記サイトをご参照頂くか、インターネットにてお調べ頂けますと幸いです。
[Repetier.com(英文)]
http://www.repetier.com/
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2.ソフトウェア(Repetier-Host)の
インストール
インストール中のエラーや失敗を防ぐため、特に理由がない限りはデフォルト設定の
ままインストールしてください。
(1).USB ケーブルの接続
3DプリンターとOSX マシンを USB ケーブルで接続します(図1)。接続したら、OSX
搭載マシンの電源を投入します(すでに電源投入済みでしたら、再起動の必要はありま
せん)。
図 1:OSX 搭載マシンと USB ケーブルで接続
(2).3D プリンターの電源を投入
3D プリンターの電源を投入します。
(3).USB メモリーをOSX 搭載マシンに接続
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本商品同梱の USB メモリーをOSX 搭載マシンに接続します(図2)。
図 2:USB メモリーを接続(写真の USB メモリーはイメージです。実際
のものとは異なる場合があります)
(2).インストーラーのフォルダ表示
OSX マシンで Finder を開き、USB メモリーにアクセスします。フォルダ
「installer_osx」を開きます(図3)。
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図 3:installer_osx にアクセス
(3).インストーラーの起動
ファイル「Repetier-Host-Mac_0_56.dmg」をダブルクリックします(図4)。
図 4:インストーラーを起動
ファイルが解凍され、自動的にフォルダ「Repetier-Host Mac」が開きます(図5)。
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図 5:フォルダ「Repetier-Host」が開いた状態
フォルダが開かない場合は、デスクトップ上の同名アイコンをダブルクリックしてく
ださい(図6)。
図 6:フォルダが自動で開かない場合
(4).「アプリケーション」フォルダを開く
もうひとつ Finder を起動して、「アプリケーション」フォルダを開いておきます(図
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7)。
図 7:「アプリケーション」フォルダを開いておきます
(5).ファイル「Repetier-Host」を「アプリケーション」フォルダにドラッグ
先ほど開いたフォルダ「Repetier-Host」の中に、ファイル「Repetier-Host Mac」
があります。このファイルを、「アプリケーション」フォルダにドラッグ&ドロップ
してください(図8)。
図 8:アプリケーションのコピー
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(6).インストールの完了とアンマウント
ドラッグ&ドロップが終了したらインストールは完了です。デスクトップにエイリア
スを作っておくと便利でしょう。
また、インストールに使ったボリュームをアンマウントします。デスクトップ上の
「Repetier-Host Mac」を右クリックし、「"Repetier-Host Mac"を取り出す(「取
り出す」だけの場合もあります)」を選んで、マウントを解除してください(図9)。
図 9:マウントの解除
これでインストール作業は終了です。
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3.Repetier-Host 基本設定
インストールが完了したら、Repetier-Host の基本設定を行います。
(1).Repetier-Host を起動
「Repetier-Host 」を起動します(図10)。
図 10:「Repetier-Host Mac」を起動する
初回起動時に「First Steps Tutorial」(操作方法に関する初歩的な説明)というウィン
ドウが開く場合があります(図11)。このウィンドウは閉じてかまいません。
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図 11:「First Steps Tutorial」は閉じてください
無事に起動に成功すると、図12のようなウィンドウが開きます。
図 12:「Repetier-Host Mac」のウィンドウ
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(2).「プリンター設定」ウィンドウを開く
RepetierHostの画面右上にある「Printer Settings」のアイコンをクリックして(図
13)、プリンター設定ウィンドウを開きます(図14)。
図 13:「Printer settings」ボタンをクリック
図 14:「Printer settings」ウィンドウ
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(3).Port の設定
「Connection」タブが開いていることを確認し(図15)、”Port”リストか
ら”usbmodemXXX(XXX の部分は、ランダムな英数字)”を選択します(図16)。なお、
XXX の部分は、お客様の環境によって番号が変わります。
図 15:「Connection」タブが開いているのを確認
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図 16:usbmodemfdXXX(XXX の部分は、ランダムな英数字)を選択(※
番号はイメージ。お客様の環境で”fd131”になるとは限りません)
表示されない場合、3Dプリンターと OSX 搭載マシンが USB ケーブルでつながって
いること、3D プリンターの電源がオンになっていることをご確認ください。
なお、図16の設定画面はイメージです。図中で”usbmodemfd131”となっていま
すが、お客様の環境により 番号は変わります。ご注意ください。
(4).設定値の入力
Portの設定が出来たら、他の設定項目に関しても入力を行います。図17の設定通りに
入力を行ってください。Portは先ほど設定しましたので、改めて設定する必要はあり
ません。
同様に、「Behaviour」タブは図18、「Dimension」タブは図19 をご参照ください。
「Advanced」タブは変更しません。
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なお、本マニュアルの巻末に各タブの設定項目とその値を一覧表としてまとめていま
す。必要に応じてご参照ください。
図 17:「Connection」タブ入力例
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図 18:「Behaviour」タブ入力例
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図 19:「Dimension」タブ入力例
※「Advanced」タブは変更しません。
すべての入力が完了したら、OKボタンをクリックして、「Printer settings」ウィン
ドウを閉じます。
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4.Slic3r 基本設定
4.1.Slic3r とは?
Repetier-Host で読み込んだ 3D データ(stl ファイル)は、そのままの状態では 3D
プリンターが理解できません。そこで、3D プリンターが理解できる形式(G コード)
に変換する必要があります。
その変換作業を”スライス”と呼び、変換を行うソフトウェアを”スライサー”と呼
びます。スライサーは、3D データを水平方向に薄く分割(スライス)する機能を持っ
ていることから、その名前がついてます。
Repetier-Host にはスライス機能がついておらず、スライサー・ソフトウェアを呼び
出すことでスライスを行います。いわば、スライス機能を外部のソフトウェアに”間
借り”しているのです。
Repetier-Host からいくつかのスライサーが利用できますが、本製品では「Slic3r」
の利用を推奨しています。なお、Slic3r は通常、Repetier-Host のインストールと同
時にお使いのコンピュータへインストールされますので、追加でインストール作業を
行う必要はありません。
スライサーの設定は、造形物の品質を決定する大事な作業です。最初は設定項目の多
さに戸惑われるかもしれません。本製品同梱の USB メモリーに「Slic3r」用の設定
ファイルがサンプルとして格納されていますので、詳細な設定を行う前にまずサンプ
ル設定から慣れていくのが良いでしょう。そこを出発点として、少しずつカスタマイ
ズの幅を広げていっていただければと思います。
本項では、「Slic3r」のサンプル設定の読み込みと保存方法について解説します。
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4.2.Slic3r 設定ファイルの読み込みと保存
Repetier-Host の「Slicer」タブを開き、Slic3rの「Configure」ボタンをクリック
します(図20)。
図 20:Slic3r の設定ウィンドウを開く
しばらくして設定ウィンドウが開きます(図21)。
図 21:Slic3r の設定ウィンドウ
初回起動時、同時に「Configuration Assistant」ウィンドウが開く場合があります
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が、その場合は「Cancel」ボタンをクリックしてください(図22)。
図 22:「Configuration Assistant」ウィンドウはキャンセル
(2).「basic_config.ini」読み込み
Slic3r のメニュー「File」から「Load Config」を選択します(図23)。
図 23:メニュー「File」から「Load Config」選択
「Load Config」を選択すると、ファイルの指定を求めるウィンドウが開きますので、
USB メモリー内の basic_config.ini を選びます(図24)。
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USB メモリー内のファイルパス:slic3r_conf/osx/basic_config.ini
図 24:「basic_config.ini」を開く
(3).basic_config の保存
Slic3r の「Filament Settings」タブを開きます(図25)。
図 25:「Filament Settins」タブを開く
フロッピーディスクのアイコンをクリックします(図26)。
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図 26:「Filament Settings」タブで basic_config 保存
アイコンをクリックすると、設定名の入力ウィンドウが開きま
す。”basic_filament”と入力して、OK ボタンをクリックしてください(図27)。
図 27:basic_filament 保存
保存が成功すると、設定項目一覧に”basic_filament”が表示されます(図28)。
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図 28:一覧に「basic_filament」が表示される
次に「Printer Settings」タブを開きます(図29)。
図 29:「Printer Settins」タブを開く
「Filament Settings」タブの時と同様に、フロッピーディスクのアイコンをクリッ
クします(図30)。
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図 30:「Printer Settings」タブで basic_config 保存
設定名の入力ウィンドウが開いたら、”basic_printer”と入力して、OK ボタンをク
リックしてください(図31)。
図 31:basic_printer 保存
保存が成功すると、設定項目一覧に”basic_printer”が表示されます(図32)。
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図 32:一覧に「basic_printer」が表示される
(3).積層ピッチ、サポート材の設定保存
次に行うのは、三種類の積層ピッチ、ならびに、サポート材のあり/なし毎の設定を保
存する作業です。
3Dプリンターに不慣れな頃は「積層ピッチ(造形物の表面の粗さ)」と「サポート材
(造形時に支持柱)をつける/つけない」の 2 点のみを修正することが多いため、あら
かじめこれらの設定をパターン化して保存しておくことで、造形時の作業の手間を軽
減することが出来ます。具体的なパターンは表1をご参照ください。この作業では、
全部で 6 パターンの設定を保存します。
表 1:「積層ピッチ」と「サポート材」のパターン
No.
積層ピッチ
サポート材
あり/なし
設定ファイル名
1
0.15mm
あり
layer0_15mm(support).ini
2
0.15mm
なし
layer0_15mm(no-support).ini
3
0.2mm
あり
layer0_2mm(support).ini
4
0.2mm
なし
layer0_2mm(no-support).ini
5
0.3mm
あり
layer0_3mm(support).ini
6
0.3mm
なし
layer0_3mm(no-support).ini
もちろん、保存した設定は自由に修正可能ですので、3Dプリントに慣れてきたら、こ
の設定をベースに様々な造形にチャレンジしてください。
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(4).「layer0_15(support).ini」読み込み
一例として、表1のNo.1「積層ピッチ 0.15mm」と「サポート材 あり」のパターン
を保存します。他のパターンもこれと同様の作業となります。
Slic3r のメニュー「File」から「Load Config」を選択します(図33)。
図 33:メニュー「File」から「Load Config」選択
「Load Config」を選択するとウィンドウが開きますので、USB メモリー内の
layer0_15(support).ini を選択し、「開く」ボタンを押下します(図34)。
USB メモリー内のファイルパス:slic3r_conf/osx/ layer0_15(support).ini
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図 34:「layer0_15(support).ini」を開く
なお”layer0_15(support)”とは、”積層ピッチ 0.15 mm、サポート材あり”とい
う意味です。
(5).「layer0_15mm(support).ini」の保存
フロッピーディスクのアイコンをクリックします(図35)。
図 35:「layer0_15(support).ini」の保存
設定名の入力ウィンドウが開いたら、名前を変更せず、OK ボタンをクリックしてく
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ださい(図36)。
図 36:layer0_15mm(support)保存
保存が成功すると、設定項目一覧に”layer0_15mm(support)”が表示されます(図
37)。
図 37:一覧に「layer0_15mm(support)」が表示される
(6).他設定ファイルの読み込みと保存
layer0_15(support).ini の保存が完了したら、残りのファイルも同じ要領で、読み込
みと保存を行います。表2を参考に、他ファイルの読み込みと保存を行ってください。
表 2:設定ファイル一覧
No.
設定ファイル名
1
layer0_15mm(support).ini(※保存済み)
2
layer0_15mm(no-support).ini
3
layer0_2mm(support).ini
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4
layer0_2mm(no-support).ini
5
layer0_3mm(support).ini
6
layer0_3mm(no-support).ini
すべての設定ファイルの保存が完了すると、一覧リストに図38のように表示されるは
ずです。
図 38:保存完了後の一覧リスト
■TIPS:Slic3r の設定はタブ毎に保存
Slic3r設定ウィンドウには「Print Settings」、「Filament Settings」、
「Printer Settings」の 3 つのタブがあります。
先ほど、設定ファイルの読み込みと保存作業を行っていただきましたが、ひとつ
の設定ファイルしか読み込んでいないのに、タブを切り替えて、各タブごとに設
定を保存をしたことに違和感を感じられたかもしれません。
少しややこしい話ですが、Slic3r の設定は各タブ毎に保存するようになっていま
す。これにより、例えば「Filament Settings」の設定は固定したまま、「Print
Settings」の設定だけをいろいろ切り替える等、柔軟な運用が可能になっていま
す。
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5.Repetier-Host 基本設定一覧表
5.1.「Connection」タブ
設定項目名
設定値
Port
usbmodemXXXX(※XXXX 部分は、ランダムな
英数字)
Baud Rate
115200
Stop Bits
1
Parity
None
Transfer Protcol
Autodetect
Receive cache size
127
Use Ping-Pong Communication
チェックをはずす
Firmware sends OK after error
チェックを付ける
5.2.「Behaviour」タブ
設定項目名
設定値
Travel Feedrate
4800
Z Axis Travel Feedrate
250(※200 から 300 の間で設定)
Default Extruder Temperature
230
Default heated bed Temperature
110
Number of Extruder
1
Check extruder & heated bed every
1(seconds)
Don't log temperature requests(M105)
チェックをはずす
Dump area position
X0 Y160 Z124
Go to dispose after job/job kill
チェックを付ける
Disable extruder after job/job kill
チェックを付ける
Disable heated bed after job/job kill
チェックを付ける
Disable mortors after job/job kill
チェックをはずす
Add to comp. printing time
8%
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5.3.「Dimension」タブ
設定項目名
設定値
Home X
0
Home Y
Y max
Home Z
z min
X Min
0
X Max
195
Y Min
0
Y Max
160
Printer Type
Classic Printer with dump Area
Print Area Width
165
Print Area Depth
155
Print Area Height
125
Bed Left
30
Bed Front
0
Dump Area Left
0
Dump Area Front
0
Dump Area Width
30
Dump Area Height
0
5.4.「Advanced」タブ
変更なし
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