(案) 厚生部 News Release 薬事研究所 担当:次長 柚木 電話: (直通)0766-56-6026 平成 28 年2月 12 日 平成 27 年度薬事研究所研究成果発表会の開催について 薬事研究所(所長:髙津聖志)の研究成果を広く県民の皆様に知っていただくため、 今回初めて、研究成果発表会を開催することといたしました。 今年度は、全所的なプロジェクトチームを立ち上げ推進してきた2課題についての 発表を行います。 1 開催目的 薬事研究所では、「医薬品の品質、有効性及び安全性の確保と富山県内の薬業振 興、県民の保健衛生の維持向上に貢献する」ことを使命として、くすりに関する試 験研究や技術指導及びバイオテクノロジーに関する研究を推進しています。 このたびの研究成果発表会は、当所の研究活動についてご理解をいただくため、 県民及び県内医薬品等関連企業の方々を対象に行うものです。 2 主 催 富山県薬事研究所 3 日 時 平成 28 年2月 16 日(火)13:00~13:50 4 場 所 富山県民会館 304 号室 富山市新総曲輪 4-18 5 発表内容(概要は別紙参照) (1)白樺成分ベツリンによるがん免疫の効果増強 (2)富山シャクヤクのブランド化推進事業 6 参 加 者 県民、医薬品等関連企業、大学等学術機関、県試験研究機関等 (約 60 名) ◎ 研究成果発表の概要 (1)白樺成分ベツリンによるがん免疫の効果増強 バイオテクノロジー・和漢薬研究課 主任研究員 小笠原 勝 癌細胞は、免疫細胞からの攻撃を逃れるため、様々な方法を駆使して自身の周りを 免疫抑制状態に保っていることが分かってきました。近年、この抑制状態を解除して やれば、癌を効果的に排除できることが明らかになってきています。富山県薬事研究 所では、これまでほくりく健康創造クラスター事業等において、免疫抑制因子の中で もとくに重要な TGF-β及び PGE2 に着目し、それらの免疫抑制作用を解除する天然化合 物の探索を進めてきました。本発表では、当該探索から見出した白樺成分ベツリンの 有用性について報告します。 (2)富山シャクヤクのブランド化推進事業 薬剤薬理研究課 課 長 川筋 透 シャクヤク(芍薬)は、根を漢方で用いる重要な生薬です。富山県薬事研究所では、 付設機関である薬用植物指導センターにおいて栽培している切花用の園芸品種の中か ら、高い薬効が期待できる品種を探し出し、ブランド用推奨品種とするため、薬効評価 と成分分析を実施し、栽培面での有用性等から、品種の絞込みを行ってきました。本発 表では、将来的に生薬としての流通を目指して進めている富山シャクヤクのブランド化 推進事業の進捗状況について報告します。
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