農業者の所得増大を図るため、JAグループの「輸出拡大」の挑戦

- 農業者の所得増大を図るため、JAグループの「輸出拡大」の挑戦 -
目的
国内需要への安定供給を基本に、新たな需要開拓を通じた「農業者の所得増大」
「農業生産の拡大」を図る観点から、国産農畜産物の輸出拡大に挑戦。
JAグループの輸出拡大に向けた目指すべき取組体制
JAグループが一体となった輸出取組体制の構築
JAグループをあげて輸出取組体制に関する検討、取組の推進
JAグループ輸出推進協議会
(平成 26 年6月~)
JAグループ輸出推進対策本部委員会
(平成 28 年2月~)
内容
JAグループが一体となった輸出取
組体制の構築や重要課題に関する検討
構成
委員長:JA全農 中野会長
委員:各作目別対策委員会の委員長 等
(主産地JA・県中央会組織代表等)
(JA・連合会などのJAグループが参画し輸出拡大がはかれるJAグループ輸出推進協議会における取組)
連携
内容
JAグループが一体となっ
た輸出取組体制の具体的実践
に関して、政府・経済界・企
業等と連携し検討
輸出ビジネスモデルの構築
○ JA・経済連・
県本部等を対
象にして、輸出
意向調査 (仮
称)などを定期
的に実施
JA
経済連
全農県本部
全農(全農グループ)が整備する拠点を活用
青果物
米
牛肉
加工品
効率的な物流体制の構築、推進機能の一体化
セールスプロモーションの強化
○ JA・経済連・
県本部等が輸
出ビジネスモデ
ルへ参画
の構築
JA
グループ
としての
統一
ブランド
戦略の
構築
構成
JA全中、JA全農、
農林中金、農水省、
ジェトロ、経団連 等
JAグループ内の
生産・商品情報の集約
検疫や輸入規制の緩和
などに向けた働きかけ
海外マーケット
調査
決済機能の検討
輸出向け商談会
などへのサポート
【参考:輸出拡大をはかるうえでの主な課題】
1.輸出・物流体制
○ 輸出先国での日本産同士のシェアの奪い合い、価格競争
○ 国内・輸出先国内での最適な物流体制(コールドチェーン・精米工場等)の構築
○ 高コストな航空便から低コストな船便への移行をはかるため、CAコンテナ等の導入
○ 果実の成熟抑制等、長期鮮度保持可能な貯蔵施設の整備
2.検疫等
○ 原発事故を要因とする輸入規制の緩和(台湾、香港、中国、米国等)
○ 片務協定等に対する動植物検疫の緩和(豪州の牛肉、米国の果実等)
○ 高度な衛生条件やハラール認証に対応した食肉センターの整備
○ 残留農薬基準に沿った生産体制の確立をはかるための国・県・関係者間での連携強化
○ 食品の製造・加工の安全対策の強化(HACCP対応等)
3.その他
○ 輸出先国の現状(輸入規制、現地ニーズ等)把握のための情報収集力強化
○ カントリーリスクや信用リスク、事業リスク等の補償
輸出先の動植物検疫・衛生基準の緩和を前提に、
2020 年までにJAグループの年間輸出額を 380 億円超に拡大を目標
第 27 回JA全国大会決議より抜粋
【参考:農林水産物・食品の輸出実績】
2015 年の生鮮品の輸出状況
○コメ 22 億円
うち全農見通しは約5億円
○牛肉 110 億円
うち全農見通しは約 22 億円
○青果物 247 億円
うち全農見通しは約 25 億円