仏青だより第18号

第
18号
2016年
仏青 だよ り
(平 成
28年 )2月
1日
二重教区仏教青年会 では、新 たな試み として『親鸞 の
歩 んだ道』 と称 し、比叡 山での登 山を中心 とした一泊研
修会 を開催 しました。
今回 の事業では教区内着手 との交流 を図るこ とを目的
とし、学習会は苦手であるけれ ども体 を動かす ことは得
hソ
意だ とい う方に興味を持 っていただければとい う願 いの
もと、今まで とは少 し違 うかたちの事業内容 での実施 に
至 りま した。
また、今回は教区内だけにとどま らず、京都開催 とい
うことで京都在住 の二重教区の方、あるいは有縁 の方 々
にもお声掛 けをすることで、 より教 区の仏教青年会 とし
ての活動の幅を広げる意識 をしてまい りました。今回 の
研修 を通 して私 自身が新たに出会い、そ して普段 か ら共
に仏教青年会で学ぶ仲間 と汗を流 しなが ら一緒に過 ごす
ことでまた違 う一面も見るこ とができ、今まで とは違 っ
発行 人 :二 重教 区仏青委 員長 山崎信 之
発行所 I桑 名市北寺 町 47
二重教 区仏教 青 年会
た可能性を感 じたよ うに思います。今後 も様 々なかたち
で教区に関われることを仏教青年会では企画 していきた
い と思います。
委員長 :山 崎 信 之
二重教務 所 内
編
集 :白 木俊正・ 仁 宗寿
発行 日 12016年
2月 1日
一路京都 へ向けて出 発。道は意外にも
空いていてあ っという 間に真宗本廟は御影
堂 門 の前に到着した。委員長 の山崎さ
ん、前主計 の日野さん、主事 の三輪さ ん
も 到着した。先に伝道車は岡崎 別院に向
かう。岡崎別院 近 でそれぞ れ途中 の飲み
物、お昼のお弁 当などを買い込んだ。ほど
なく遅れた佐 々木さんを乗せた車も着い
た。
岡崎 別院 でお参りしてから の出発が気
持ちをさらに高 めていく。岡崎 別院輪 番
さんより ﹁
みなさんよう こそ決断されま
した。﹃百聞は 一見に如かず﹄といいます
鉾ホ 謙篭
仏青委員 渡邊 巻昌
十 月 二十 一日、早朝桑名別院に伊藤誓
英さ ん口
林謙介さん八前 ︶
書 記の仁さんと
私 の四人が集合し、伝道車により京都 ヘ
向かった。天気は良く、何かしら期待に胸
膨らむようなそんな気持ちにな る出発だ
った。
﹁
今度、一
二重仏青 で雲 母坂に登る ので是
非 ⋮﹂
と、委員長 の山崎 さんはじめ何 人も
の方に勧 められ た。宗祖親鸞 聖 人が堂 僧
として勤 め住まわ れ ていた 比叡 山から 六
角 堂や吉 水 の草 庵 に通 われ た 道 の 一つ、
雲 母坂。不安 が無いと言えば 嘘 にな るが
二重仏青 の若き精鋭たちが近くにいれば
何とかな るかも と勝 手に決 め、軽 く 承諾
した。
秋晴 れ の見本 のよう な空。途 中休 憩 の
ため新 名神 の土 山 SAに寄 るとそ こで偶
然 にも 内 山さ ん、そして樫 さ んにも遭 遇
した。お 二人は 別 々の車 で内山 さ んは 四
国市、樫 さ んは鈴鹿 から 別 々に出 発した
にもかかわらず 同じ時 間、同じSAで休憩
す るな んてこれも 何か の申し合 わ せかと
思った。
「何数占に登るのか。
その間t」 こ答えてはならない。
とにかに的に行け、
とにかく
螢りこ行け」
(平 成 28年 )2月 1日
2016年
仏青だ よ り
18号
第
が、まさに自 分の足で登 らないとわかり
ません、気を つけて楽しんで行ってき て下
さい﹂との励ましのお言葉を受けた。車 三
台を自 川通北山近くのコインパーキング
に停めた。相変わらず 天気はいい。白 川通
を修学院離宮道 へ右に入り音 羽川沿いに
なだらかな坂をそれぞれに雑談 をしなが
ら歩をすすめる。
碑 が 見 え た ﹁親 鸞 聖 人 御 旧 跡 き ら ら
坂﹂
と読める。十人で記念撮影。一
〓﹂
らあ
開会式 (岡 崎別院 )
御影 堂門前集合
雲母坂登 山開始
法然院・安楽寺参拝
昼食 。自由行動
下 山 (ケ ー ブル カ ー )
しん らん交流館 見学
宗寿
日野泰通、三輪清文、仁
誉、佐 々木大
歩、渡邊
参加者 :山 崎信之、自木俊正 、内山智廣、伊藤誓英、林 謙介 、樫
1日
28年 )2月
(平 成
2016年
仏青だよ り
18号
第
二重教区仏教青年会一泊研修 「親鸞の歩んだ道」 日程表】
【
■ 0月 21日 (水 )
10月 22日 (木 )
本 山御影堂門前集合 。移動
ホテルチ ェ ックイ ン
たりから俄 かに勾 配がきつくなる。何や
らにぎやかな声が聞こえた。ど こかの中
学生 の団体が前を歩 いているようだ。樫
さ ん内山さ ん私 の二人はスピードゆるめ
た。ところが今度は後 ろから大学生たち
がグ ループ毎に登 ってくる。差が詰まれば
すぐに道を譲 った。険しい岩場やま るで砦
いつ
のような箇 所を這うように登った。﹁
ま で続くのか、断ればよかった﹂﹂の言葉
が頭の中を支 配す る。﹁
宗祖L親鸞 聖人﹂
というキー ワードは出 てこない。一
則を 行く
七人はどうだろう、法務 で遅れ てくる 予
定 の自木さ んは私たちよりき ついだろう
なあと思うくらいが関 の山。何度か休憩
した。続 々と追い抜いていく大学生 のグ ル
ープ。
石山明神 への分かれ道。しば らくして
なだらかな登り坂になり、先を急ぎ 丸太
で作 られ た階 段を 上がると塔 が見え、そ
の塔 の脇 を 通るとケーブル比叡 の終 点 駅
が見 えた。先 に行 った 人た ち何 人 かと合
流した。駅 周 辺は中 学 生と大 学 生 でご っ
た 返していた 。私た ち はさ らにな だ らか
な 坂 を も う ひと踏 ん張りし て上がり、見
晴 らしのいい場所を見つけ、お昼の時 間と
し た 。爽 や か な 風 が 吹 き 渡 る 。一
示北 の
山 々が 眼 下に見え た。そ の時 、遅 れ てき
た白木さ んが信じられない速 さ で姿を 見
せた。一
讐﹂
から根 本 中 堂 、横 川中 堂 と周
る ことにな るが 、約 束 の文 字 数 に達した
ような ので筆をおくことにす る。
1日
28年 )2月
(平 成
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仏青 だ よ り
18号
第
今 回 の仏 青 研 修 は 、一
呆都 での親 鸞 聖 人
仏青 会 員 林 謙 介
な が り が希 薄 にな ってしま っている 要 因 に
え に気 付 く ことが でき ず 、ま た 人 と のつ
の軌 跡 を 辿 る こと を 目 的 と し 、岡 崎 別
院 、比 叡 山 延 暦 寺 、法 然 院 、大 谷 祖 廟 の
と 関 わ っていく こと で、宗 教 離 れ 対 策 につ
十 年 以 上続 く親 鸞 聖 人 の教 え を 通じ て人
も 関 係 し ている よ う に思 いま す 。七 百 五
参 拝 、そ し て、4月 に完 成 し た ﹁し ん ら ん
な が る ととも に、社 会 的 問 題 の解 決 の 一
そ し て、今 回 の研 修 で個 人 的 に 印 象 に
残 った ことは 、大 谷 派 内 での交 流 が盛 んに
行 わ れ ている こと でし た 。岡 崎 別 院 、大 谷
祖 廟 、し ん ら ん 交 流 館 の行 く 先 々 で、仏
青 メンバー の知 人 を 通 じ て意 見 交 換 を す
る こと が でき ま し た 。そ の中 でも 、し ん ら
ん 交 流 館 で の片 山 次 長 か ら 、現 代 の宗 教
問 題 、し ん ら ん交 流 館 の設 立 目 的 な ど 多
く のことを 聞 かせ ていた だ き 、そ の話 の内
容 に共 感 でき た ことも 多 く 、今 後 の仕 事
を 通じ て宗 教 にど のよ う に関 わ っていくベ
一・
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交 流 館 ﹂でお 話 を 聞 か せ ていた だ き ま し
岡 崎 別 院 か ら 比 叡 山 延 暦 寺 の横 川 へ向
か う た め に歩 いた 雲 母 坂 は 、普 段 私 達 が
通 る よ う な 整 備 さ れ た 道 では な く 大 変 険
しい道 でし た 。比 叡 山 での修 学 の後 、親 鸞
聖 人 は 法 然 上 人 の教 え を いた だ く た め
に、毎 日 のよ う にこの道 を 通 っていた と 教
え ていた だ き ま し た が 、道 中 の険 し さ や
距 離 を 考 え る と 、当 時 の親 鸞 聖 人 にと っ
雑 行 を 棄 てて本
て法 然 上 人 と の出 会 いを ﹁
願 に帰 す ﹂の 一言 で纏 めき れ な いほど のお
も いが あ った のでは な いかと感 じ な が ら の
登 山 と な り ま し た 。そ れ ほど 運 動 不 足 の
私 にと っては 大 変 な 道 のり でした 。
き か考 え る 機 会 と な り ま した 。
現 代 の生 活 は 、一
父通 手 段 が 整 備 さ れ た
こと で行 き た い場 所 へす ぐ に行 ける よ う に
な り 、SNSが 発 達 した こと で多 く の人 達
と情 報 交 換 が でき て大 変 便 利 であ る こと
を 改 め て実 感 でき ま し た 。し かし な が ら 、
情 報 量 が 多 す ぎ る た め に、本 当 に尊 い教
計〓
助 にも な る のでは な いかと感 じま す 。
彗
た。
籍