グローバル株式マンスリーレポート(2016年2月号)

MONTHLY REPORT
◆◆ ⽇ 本 株 式 ◆◆
情報提供⽤資料
国内株式市場は、⽇銀や欧州中央銀⾏(ECB)の⾦融政策に対する期待
から上昇する局⾯と、原油相場の動向や海外経済に対する懸念から下落す
る局⾯が交互に⾒られる、⽅向感の乏しい展開になると考える。海外投資
家が買戻しに向かえば、相場は戻り歩調となる可能性があるものの、⽇本
企業の業績予想は、資源価格の下落や世界的な景気減速の影響を受けて下
⽅修正されており、上値を追う展開になることは難しいと⾒られる。
◆◆ 欧 ⽶ 株 式 ◆◆
欧⽶の株式市場は、株価下落によりバリュエーション⾯で割安感が強
まっていることや、業績の底⼊れ期待から反発する展開になると予想する。
⽶国では、雇⽤の回復に伴う個⼈消費の拡⼤が続くなか、年末商戦におけ
る⼩売売上⾼が昨年に続いて増加したことで、暖冬の影響が⼀巡する1-3
⽉期の⼩売売上の増加期待が⾼まると予想する。欧州では、⾜元の市場環
境の悪化を受けて、ECBの追加⾦融緩和策やイングランド銀⾏の⾦融緩和
継続への期待が⾼まり、反発する展開を予想する。
◆◆ アジア株式 ◆◆
中国・⾹港の株式市場は、⼈⺠元や⾹港ドルの相場動向による影響が予
想されるものの、株価バリュエーション⾯で割安感が強まっていると考え
られることから、反発する展開になると予想する。他のアジア株式市場は、
韓国やシンガポールなど対中貿易依存度の相対的に⾼い国については、じ
り安の展開になると予想する。⼀⽅、インドネシアに関しては、追加利下
げによる景気の下⽀え効果やジョコ政権がインフラ整備を着実に進めてい
くとの期待が、株式市場の⽀援材料になると考える。
日 本 株 式
下値は限定的ながら⽅向感の乏しい展開
⽇経平均株価の推移
(2015/1/5〜2016/1/29)
(出所)Bloombergのデータより岡三アセットマネジメント作成
⽇銀がマイナス⾦利導⼊を発表
1⽉の国内株式市場は、軟調な展開となった。
世界的に経済成⻑率が鈍化するなか、2015年
12⽉に⽶国が利上げに踏み切ったことで、投資
マネーのフローが不安定な動きとなっているこ
とが要因のひとつと考えられる。
また、年明け以降、サウジアラビアとイラン
の国交断絶、北朝鮮による⽔爆実験実施の発表
といった地政学的リスクの⾼まりも、投資家の
リスク資産に対する投資姿勢に悪影響を与えた
と思われる。
年初来、21⽇までに⽇経平均株価は約3000円
下落し、この間上昇したのは2⽇間だけとなっ
た。ただ、ECBのドラギ総裁が21⽇の記者会⾒
で3⽉の追加⾦融緩和を⽰唆したことや、原油
予想EPSの推移
(TOPIXベース)
(2015/4/2〜2016/1/29)
(出所)Bloombergのデータより岡三アセットマネジメント作成
⽅向感の乏しい展開に
世界的に⾦融市場の振れが⼤きくなり、投資
家⼼理が変化しやすくなっているものと思われ
る。このため、当⾯の国内株式市場は、⽇銀に
よるマイナス⾦利の導⼊や、ECBの追加緩和策
など、⾦融政策に対する期待を背景に上昇する
局⾯と、原油相場の動向や海外経済に対する懸
念から下落する局⾯が交互に⾒られる、⽅向感
の乏しい展開になると考えられる。
海外投資家が買戻しに向かえば、相場は戻り
歩調となる可能性がある。ただ、資源価格の下
落や新興国を始めとする世界的な景気減速の影
響を受け、⽇本企業の業績予想は下⽅修正され
ており、株式市場が上値を追う展開になること
は難しいと⾒られる。
価格が底⼊れの兆しを⾒せたことを受け、翌⽇
に株価は急反発した。
その後は⼀進⼀退の展開になったものの、1⽉
最終取引⽇の29⽇に、⽇銀がマイナス⾦利の導
⼊を決定したことが好感されて反発した。
1
本資料は、投資環境に関する情報提供を目的として岡三アセットマネジメント株式会社が作成したものであり、特定のファンドの投資勧誘を目的として作成したもので
はありません。■本資料に掲載されている市場見通し等は、本資料作成時点での当社の見解であり、将来の運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。また、
将来予告なしに変更される場合があります。■本資料は当社が信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありませ
ん。■投資信託の取得の申込みに当たっては、投資信託説明書(交付目論見書)をお渡ししますので必ず内容をご確認の上、投資判断はお客様ご自身で行っていただき
ますようお願いします。
景況感調査
(期間:2010年1⽉~2015年12⽉)
70
消費者態度指数
景気ウォッチャー調査(現状DI)
65
機械受注(⺠需 船舶・電⼒を除く)
(期間:2010年1⽉〜2015年11⽉)
1000
単位:10億円
950
60
900
55
850
50
800
45
750
40
700
35
650
30
600
25
550
20
500
10
11
12
13
14
15 (年)
(出所)Bloombergのデータより岡三アセットマネジメント作成
景況感は低⽔準で⼀進⼀退
国内景気は、⾜踏みが続いている。景気
ウォッチャー調査(12⽉)の景気の現状判断
DIは、5ヵ⽉連続で景況分岐点の50を下回った。
消費を中⼼に内需の回復が遅れているためと⾒
られる。
当⾯、景気は⾜踏み状態が続くことが予想さ
れる。消費関連指標が弱いものにとどまってい
るのは、暖冬の影響が冬物⾐料などの季節商品
の販売を下押ししたこともあるが、実質所得の
伸びが⼩幅に留まるなか、家計防衛の観点から
消費者の節約志向が続いているためと⾒られる。
そのため、内需の柱である消費の回復の⾜取り
は、当⾯、重いものに留まると⾒られる。
期待されたガソリン安のプラス効果は、⾷品
価格の上昇などで抑制されていると⾒られる。
注⽬の春闘も、労使双⽅のベースアップへの慎
重姿勢から多くを期待できないと⾒られ、消費
の回復には限度があると考えられる。
10
11
12
13
14
15 (年)
(出所)Bloombergのデータより岡三アセットマネジメント作成
期間 2010年1月~2015年4月
財政⾯からの景気下⽀えに期待
設備投資は、緩やかな回復に留まると⾒ら
れる。11⽉の機械受注(船舶・電⼒を除く⺠
需)は、3ヵ⽉ぶりに⼤幅な前⽉⽐減少と
なった。前2ヵ⽉の急増の反動減とはいえ、
基調的な強さは窺われない。新興国の景気減
速が続くなか、当⾯、製造業を中⼼に慎重な
投資姿勢が継続すると考えられる。
もっとも、景気が失速する恐れは⼩さいと
⾒られる。12⽉の実質輸出(⽇銀ベース)は、
4ヵ⽉ぶりに減少となったものの、10-12⽉期
では前期に⽐べて⾼めの伸びを維持した。今
後は、北⽶を中⼼に需要が堅調な⾃動⾞が回
復の牽引役を果たしていくと予想される。
また、公共投資によるサポートが期待され
る。総額3.3兆円強の2015年度補正予算が1
⽉中旬に成⽴、災害復旧や減災・防災の公共
事業が盛り込まれており、春先以降、対策の
効果が出てくると⾒られる。
本資料は、投資環境に関する情報提供を目的として岡三アセットマネジメント株式会社が作成したものであり、特定のファンドの投資勧誘を目的として作成したもので
はありません。■本資料に掲載されている市場見通し等は、本資料作成時点での当社の見解であり、将来の運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。また、
将来予告なしに変更される場合があります。■本資料は当社が信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありませ
ん。■投資信託の取得の申込みに当たっては、投資信託説明書(交付目論見書)をお渡ししますので必ず内容をご確認の上、投資判断はお客様ご自身で行っていただき
ますようお願いします。
2
欧 米 株 式
企業業績の底⼊れ期待を背景に反発へ
⽶国の株価推移
欧州の株価推移
(期間:2015/2/2〜2016/1/29)
(⽶ドル)
18500
NYダ ウ 平 均 株 価
(期間:2015/2/2~2016/1/29)
(ポイント)
英 国 : FTSE100( 左 軸 )
ドイツ: DAX( 右 軸 )
(ポイント)
(ポイント)
12500
7200
18000
12000
7000
17500
11000
6600
17000
16500
16000
15500
15/2
11500
6800
(年/月)
15/4
15/6
15/8 15/10 15/12
(年/⽉)
(出所)Bloombergのデータより岡三アセットマネジメント作成
⽶国の景気認識が下⽅修正
1⽉の欧⽶株式市場は、中国の景気指標の悪
化や⼈⺠元の下落、中東情勢の緊迫化などか
ら投資家のリスク回避姿勢が強まり、下落し
て始まった。12⽉の⽶ISM製造業景況指数が
6ヵ⽉連続で前⽉⽐低下となり、製造業の業績
悪化が強まるとの懸念も悪材料となった。
中旬にかけては、中国株や原油価格の続落
に加え、決算発表を前に業績の先⾏き不透明
感が強まり、急落する展開となった。⽶国の
⼤⼿銀⾏に対する新たな資本規制観測や、欧
州の銀⾏の不良債権問題なども下落要因と
なった。
下旬にかけては、国際通貨基⾦(IMF)によ
6400
10500
6200
10000
6000
9500
5800
9000
5600
15/2 15/4
8500
(年/月)
(年/月)
15/6
15/8 15/10 15/12
(年/⽉)
(出所) Bloombergのデータより岡三アセットマネジメント作成
⽉末にかけては、27⽇の⽶連邦公開市場委員
会(FOMC)の声明⽂で⽶国の景気認識が下⽅
修正されたほか、原油価格が乱⾼下したことか
ら、⼀進⼀退で推移した。
業績底⼊れ期待から反発へ
2⽉の欧⽶株式市場は、株価下落により株価
バリュエーション⾯で割安感が強まっているこ
とや、業績底⼊れ期待から反発する展開になる
と予想する。
⽶国では、雇⽤の回復に伴う個⼈消費の拡⼤
が続くなか、年末商戦において⼩売売上⾼が昨
年に続いて増加したことで、暖冬の影響が⼀巡
する1-3⽉期の⼩売売上の増加期待が⾼まると
り、世界経済⾒通しが下⽅修正されたものの、 予想する。
欧州中央銀⾏(ECB)の追加⾦融緩和期待が⾼
製造業では、⽶ドル⾼やエネルギー価格の下
まったことや、企業業績の底⼊れへの期待が
強まったことなどから、反発する動きとなっ
た。
3
落を背景に、収益悪化が引き続き懸念される⼀
⽅、相対的に堅調な⾮製造業が景気や企業業績
を下⽀えすると考える。
本資料は、投資環境に関する情報提供を目的として岡三アセットマネジメント株式会社が作成したものであり、特定のファンドの投資勧誘を目的として作成したもので
はありません。■本資料に掲載されている市場見通し等は、本資料作成時点での当社の見解であり、将来の運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。また、
将来予告なしに変更される場合があります。■本資料は当社が信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありませ
ん。■投資信託の取得の申込みに当たっては、投資信託説明書(交付目論見書)をお渡ししますので必ず内容をご確認の上、投資判断はお客様ご自身で行っていただき
ますようお願いします。
S&P500指数の予想PERと予想配当利回り
英 ⼩売売上⾼(前年⽐)
(期間:2013年1⽉~2016年1⽉、⽉次)
(期間:2010年1⽉~2015年12⽉)
(%)
18
(倍)
(%)
2.9
17
2.7
2.5
16
2.3
15
2.1
14
1.9
PER(左軸)
13
配当利回り(右軸)
12
13/01
13/07
14/01
14/07
15/01
1.7
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0
-1
-2
-3
-4
-5
10
1.5
15/07 (年/⽉)
11
12
13
14
15 (年)
(年)
(出所)Bloombergのデータより岡三アセットマネジメント作成
(出所)Bloombergデータより岡三アセットマネジメント作成
(出所)Bloombergのデータより岡三アセットマネジメント作成
企業業績⾯では、2015年10-12⽉期決算に
企業業績⾯では、新興国経済悪化による売
おいて、全体は7%の減益が予想されるなか、
上⾼の減少が懸念されるものの、追加⾦融緩
⼀般消費財や通信は引き続き増益が⾒込まれ
和への期待やユーロ安効果などから、収益環
ており、好業績銘柄を選別する動きが強まる
境は徐々に改善すると予想する。
と考える。⼀⽅、銀⾏の対企業向け融資の態
度がやや硬化しており、企業の資⾦調達への
悪影響が懸念される。
株価バリュエーション⾯では、S&P500指数
のPERが2014年以来となる⽔準まで低下して
いることや、配当利回りが上昇していること
から、割安感が株式市場を下⽀えする要因と
なろう。
欧州では、⾜元の市場環境の悪化を受けて、
ECBの追加⾦融緩和策やイングランド銀⾏の
⾦融緩和の継続への期待が⾼まり、反発する
展開を予想する。
マクロ⾯では、12⽉のユーロ圏景況感指数
が2011年以来の⾼⽔準となったことや、9-11
⽉の英国ILO失業率が約10年ぶりの⽔準に低
下し、景気と雇⽤の回復が継続していること
が、株式市場の下⽀え要因になると考える。
英:実質所得の改善が消費の⽀え
英国の景気は、消費主導で拡⼤が続いてい
る。12⽉の⼩売売上⾼は、暖冬の影響もあっ
て2ヵ⽉ぶりに前⽉⽐減少となったものの、
10-12⽉期では前期に⽐べ伸びを⾼めており、
そのことが窺える。
当⾯、景気は消費を中⼼に底堅い展開が続
くことが予想される。雇⽤・所得環境の改善
や物価の落ち着きなどが消費者マインドの押
し上げを通じて消費需要を⽀える動きが継続
するためと⾒られる。
また、設備投資も、需要が堅調な⾃動⾞に
牽引されて持ち直しの動きが継続すると⾒込
まれ、景気拡⼤を後押ししていくと考えられ
る。
本資料は、投資環境に関する情報提供を目的として岡三アセットマネジメント株式会社が作成したものであり、特定のファンドの投資勧誘を目的として作成したもので
はありません。■本資料に掲載されている市場見通し等は、本資料作成時点での当社の見解であり、将来の運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。また、
将来予告なしに変更される場合があります。■本資料は当社が信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありませ
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4
ア ジ ア 株 式など
国ごとに跛⾏⾊が強まる展開
アジアの主要株価指数の推移
⾹港・中国の株価指数の推移
(期間:2015/2/2〜2016/1/29)
(期間:2015/2/2〜2016/1/29)
(ポイント)
(2014/7/2~2015/6/30)
44000
(ポイント)
上海総合指数(右軸)
(ポイント)
(ポイント)
(2014/7/1~2015/6/30) (ポイント)
6000
31000
5600
5500
30000
5400
29000
5200
28000
5000
ハンセン指数(左軸)
40000
(ポイント)
(ポイント)
36000
5000
32000
4500
27000
4800
28000
4000
26000
4600
24000
3500
25000
4400
4200
24000
20000
3000
16000
2500
(年/月)
15/2 15/4 15/6 15/8 15/10 15/12(年/⽉)
(年/月)
(出所)Bloombergのデータより岡三アセットマネジメント作成
中国・⾹港が急落
1⽉の中国・⾹港株式市場は、本⼟市場にお
いて1⽉より導⼊されたサーキットブレーカー
が2度発動され、投資家のリスク回避姿勢が⾼
まるなか、⼈⺠元の下落に伴い資本流出に対す
る警戒感が強まったことから上旬より急落した。
中旬以降も、オフショア⼈⺠元の銀⾏間取引
⾦利の⾼騰や⾹港ドルの対⽶ドルレートの下落、
原油相場の下落が嫌気され、軟調に推移した。
中国の2015年10-12⽉期の実質GDP成⻑率が
前年同期⽐+6.8%にとどまったことから、中
国政府が景気対策や⾦融緩和を強化するとの期
待が強まり、⼀時⼤幅に反発したものの、⽉末
にかけては値動きの荒い展開が続いた。
その他のアジア株式市場は、サウジアラビア
がイランとの国交を断絶したことや北朝鮮によ
る⽔爆実験の実施発表などから地政学的リスク
が⾼まり、上旬は総じて軟調に推移した。
5
23000
インドSENSEX(左軸)
インドネシア・ジャカルタ総合(右軸)
4000
(年/月)
3800
22000
15/2 15/4 15/6 15/8 15/10 15/12 (年/月)
(年/⽉)
(出所)Bloombergのデータより岡三アセットマネジメント作成
中旬にかけては、⽶アップル社がiPhoneの在
庫⽔準の積み上がりに伴い、1-3 ⽉期に最⼤
30%の減産を予定しているとの報道が材料視さ
れ、韓国や台湾の企業を中⼼に下落した。
国別では、インドネシアでは、⾸都ジャカル
タで発⽣した爆発事件を受けて⼀時急落したも
のの、利下げの実施が好感され、底堅く推移し
た。インドでは、12⽉の製造業PMIが景況判断
の節⽬である50を下回ったことや、消費関連企
業の10-12⽉期決算が市場予想を下回ったこと
などが材料視され、軟調に推移した。
⾃律反発の動きが強まろう
2⽉の中国・⾹港株式市場は、⼈⺠元や⾹
港ドルの相場動向による影響が予想されるも
のの、株価バリュエーション⾯で割安感が⾼
まっていると考えられることから、⾃律反発
狙いの買い戻しを背景に反発する展開になる
と予想する。
本資料は、投資環境に関する情報提供を目的として岡三アセットマネジメント株式会社が作成したものであり、特定のファンドの投資勧誘を目的として作成したもので
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アジア6ヵ国・地域の外国⼈売買動向
(韓国、台湾、インド、タイ、インドネシア、フィリピン)
(2014年1⽉〜2016年1⽉)
(億⽶ドル)
新興国経済⾒通し〈IMF最新予想〉
(%)
(2009/2~2015/5)
2014年 2015年 2016年 2017
実質GDP成長率
年 2016年 2017年
(前年比、%)
150
新興国全体
(実績)
(推定) (見通し) (見通し) 修正幅* 修正幅*
(2009年1月~2015年4月)
4.6
4.0
4.3
4.7
-0.2
-0.2
中 国
7.3
6.9
6.3
6.0
0.0
0.0
50
インド
7.3
7.3
7.5
7.5
0.0
0.0
0
ASEAN-5
4.6
4.7
4.8
5.1
-0.1
-0.2
ブラジル
0.1
-3.8
-3.5
0.0
-2.5
-2.3
ロシア
0.6
-3.7
-1.0
1.0
-0.4
0.0
南アフリカ
1.5
1.3
0.7
1.8
-0.6
-0.3
サウジアラビア
3.6
3.4
1.2
1.9
-1.0
(年) -1.0
6市場合計
100
-50
-100
-150
14/1
14/7
15/1
15/7
(年/月)
16/1
(年/⽉)
(出所)Bloombergのデータより岡三アセットマネジメント作成
⼈⺠元に関しては、中国の景気悪化懸念や
*2015年10⽉予想からの修正幅
(出所)IMF資料(2016年1⽉19⽇発表)より岡三アセットマネジメント作成
インドネシアに関しては、追加利下げによ
⽶中⾦利差(⽶国の政策⾦利-中国の政策⾦
る景気の下⽀え効果が期待されることに加え、
利)の拡⼤傾向が続くと予想されることなど
政権基盤を強化したジョコ政権がインフラ整
から、今後も⼈⺠元安基調が継続すると考え
備を着実に進めていくとの期待が株式市場の
る。しかし、⼈⺠元が急落する局⾯では、中
⽀援材料になろう。
国政府が為替介⼊などを通じて通貨防衛を積
極的に⾏うと予想されることから⼈⺠元安の
ペースは緩やかなものにとどまろう。
株価バリュエーション⾯に関しては、⾜元
の株価調整により⾹港株を中⼼に割安感が⼀
段と⾼まっていると考える。
その他のアジア株式市場は、国ごとに跛⾏
⾊が強まる展開を予想する。韓国やシンガ
ポールなど対中貿易依存度の相対的に⾼い国
に関しては、中国向けの需要が⼀段と減少す
るとの懸念などから、じり安の展開となろう。
タイに関しては、景気減速懸念を背景に全体
としては弱含みの展開になると予想する。し
資源国経済には下⽅修正リスク
IMF(国際通貨基⾦)が1⽉19⽇に発表した
世界経済⾒通しによると、資源国の経済悪化が
⾜かせとなり、2016年と2017年の新興国全体
の成⻑率予想が前回⾒通し(2015年10⽉時
点)より下⽅修正された。2016年はブラジル
とロシアで景気後退が続く他、サウジアラビア
など中東地域の成⻑率⾒通しの下⽅修正が鮮明
となっている。1⽉以降も原油相場の下落が続
いていることから、資源国経済については、更
なる下⽅修正リスクがあるものと考える。
かし、通貨バーツ安を背景に海外訪問者数が
底堅く推移しているため、観光関連株は堅調
に推移すると考える。
以上
(作成:投資情報部)
本資料は、投資環境に関する情報提供を目的として岡三アセットマネジメント株式会社が作成したものであり、特定のファンドの投資勧誘を目的として作成したもので
はありません。■本資料に掲載されている市場見通し等は、本資料作成時点での当社の見解であり、将来の運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。また、
将来予告なしに変更される場合があります。■本資料は当社が信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありませ
ん。■投資信託の取得の申込みに当たっては、投資信託説明書(交付目論見書)をお渡ししますので必ず内容をご確認の上、投資判断はお客様ご自身で行っていただき
ますようお願いします。
6
皆様の投資判断に関する留意事項
【投資信託のリスク】
投資信託は、株式や公社債など値動きのある証券等(外貨建資産に投資する場合は為替リスクがあります。)に投資します
ので、基準価額は変動します。従って、投資元本が保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失を被り、投資元
本を割り込むことがあります。
投資信託は預貯⾦と異なります。投資信託財産に⽣じた損益は、すべて投資者の皆様に帰属します。
【留意事項】
•
•
•
投資信託のお取引に関しては、⾦融商品取引法第37条の6の規定(いわゆるクーリングオフ)の適⽤はありません。
投資信託は預⾦商品や保険商品ではなく、預⾦保険、保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。
また、登録⾦融機関が取扱う投資信託は、投資者保護基⾦の対象とはなりません。
投資信託の収益分配は、各ファンドの分配⽅針に基づいて⾏われますが、必ず分配を⾏うものではなく、また、分配⾦の⾦額も
確定したものではありません。分配⾦は、預貯⾦の利息とは異なり、ファンドの純資産から⽀払われますので、分配⾦が⽀払わ
れると、その⾦額相当分、基準価額は下がります。分配⾦は、計算期間中に発⽣した収益を超えて⽀払われる場合があるため、
分配⾦の⽔準は、必ずしも計算期間におけるファンドの収益率を⽰すものではありません。また、投資者の購⼊価額によっては、
分 配 ⾦ の⼀ 部 ま た は 全 部 が 、 実 質 的 に は 元 本 の ⼀ 部 払 戻 し に 相 当 す る場 合 が あ りま す。 フ ァ ン ド購 ⼊ 後 の運 ⽤状
況により、分配⾦額より基準価額の値上がりが⼩さかった場合も同様です。
【お客様にご負担いただく費⽤】
„ お客様が購⼊時に直接的に負担する費⽤
購⼊時⼿数料:購⼊価額×購⼊⼝数×上限3.78%(税抜3.5%)
„ お客様が換⾦時に直接的に負担する費⽤
換⾦時⼿数料:公社債投信 1万⼝当たり上限108円(税抜100円)
その他の投資信託にはありません
信託財産留保額:換⾦時に適⽤される基準価額×0.3%以内
„ お客様が信託財産で間接的に負担する費⽤
運⽤管理費⽤(信託報酬)の実質的な負担
:純資産総額×実質上限年率2.052%(税抜1.90%)
※ 実質的な負担とは、ファンドの投資対象が投資信託証券の場合、その投資信託証券の信託報酬を含めた報酬のこ
とをいいます。なお、実質的な運⽤管理費⽤(信託報酬)は⽬安であり、投資信託証券の実際の組⼊⽐率により
変動します。
その他費⽤・⼿数料
監 査 費 ⽤:純資産総額×上限年率0.01296%(税抜0.012%)
※ 上記監査費⽤の他に、有価証券等の売買に係る売買委託⼿数料、投資信託財産に関する租税、信託事務の処
理に要する諸費⽤、海外における資産の保管等に要する費⽤、受託会社の⽴替えた⽴替⾦の利息、借⼊⾦の利
息等を投資信託財産から間接的にご負担いただく場合があります。
※ 監査費⽤を除くその他費⽤ ・⼿数料は、運⽤状況等により変動するため、事前に料率・上限額等を⽰すことはでき
ません。
●お客様にご負担いただく費⽤につきましては、運⽤状況等により変動する費⽤があることから、事前に合計⾦額若しくはその上限
額⼜はこれらの計算⽅法を⽰すことはできません。
【岡三アセットマネジメント】
商
号:岡三アセットマネジメント株式会社
事 業 内 容:投資運⽤業、投資助⾔・代理業及び第⼆種⾦融商品取引業
登
録:⾦融商品取引業者 関東財務局⻑(⾦商)第370号
加 ⼊ 協 会:⼀般社団法⼈ 投資信託協会/⼀般社団法⼈ ⽇本投資顧問業協会
上記のリスクや費⽤につきましては、⼀般的な投資信託を想定しております。各費⽤項⽬の料率は、委託会社である岡三アセットマ
ネジメント株式会社が運⽤するすべての公募投資信託のうち、最⾼の料率を記載しております。投資信託のリスクや費⽤は、個別
の投資信託により異なりますので、ご投資をされる際には、事前に、個別の投資信託の「投資信託説明書(交付⽬論⾒書)」の
【投資リスク、⼿続 ・⼿数料等】をご確認ください。
<本資料に関するお問合わせ先>
カスタマーサービス部 フリーダイヤル 0120-048-214 (9:00〜17:00 ⼟・⽇・祝祭⽇・当社休業⽇を除く)
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