平成27年度教育改革国際シンポジウム 小・中学校を通じた 系統的な英語教育の実現に向けて H28.1.19 岐阜県教育委員会 学校支援課 山田 誠志 1 英語拠点校区事業 小・中・高 文 ( 兼科 県省 教指 委定 指 定 小・中・高 小・中・高 小・中・高 県 教 委 指 定 小・中・高 小・中・高 2 90 85 (%) 英語拠点校 80 75 70 65 60 69 63 62 55 78 65 62 60 80 79 71 68 50 H26.6(小5) H26.12(小5) 授業が好き 知っている英語を使って気持ちを伝えている 相手の反応を確かめながら話している うなずいたりあいずちをうったりしながら聞いている H27.6(小6) 既習表現の活用 コミュニケーションの継続 3 (%) 90 85 79 80 75 70 65 71 64 60 55 50 88 英語拠点校 54 63 65 63 58 H26.6(中1) H26.12(中1) 授業が好き 即興的な発話をしている コミュニケーションを継続させている H27.6(中2) 既習表現の活用 コミュニケーションの継続 4 英語拠点校 英検(実力判定テスト) Bronze 平均正答率 84% (H26 小6) ※Bronze受験の目安 ・小学校での英語活動を2~3年半程度 ・文字の学習を1~2年程度 英検(実力判定テスト) 3級+3級相当 46% (H26 中3) ※国35% 県34% 5 (例)「話すこと」の目標 『一貫して、 自分の考えと理由を、聞き手の理解に応じて 話すことが目標。』 中学校3年生 自分の意見や主張とその根拠等を、聞き手の理解を 確認したり、必要に応じて他の表現で言い直したりなど しながら話すことができる。 小学校6年生 自分の考えに理由を付け、聞き手が理解できないとき には繰り返したり強調したりしながら話そうとする。 6 「系統的な英語教育」の実現に向けて (高等学校) ①一貫性のある目標 中学校 小学校 7 (例)「話すこと」の目標 小学校6年生 自分の考えに理由を付け、聞き手が理解できないとき には繰り返したり強調したりしながら話そうとする。 話すことが目標。』 自分の考えに 理由を付けて 話すこと Lesson2 「岐阜県を紹介しよう」 Lesson1 「誕生日カレンダーを作ろう」 繰り返したり強 調したりして話 すこと 8 「系統的な英語教育」の実現に向けて (高等学校) 中学校 ①一貫性のある目標 ②重点化された指導内容 小学校 9 「系統的な英語教育」の実現に向けて 一貫性のある目標 ①技能別 ②話題別 ③活動別(言語の働き別) 10 「系統的な英語教育」の実現に向けて 一貫性のある目標 話題別 好きな もの・人 身近 ねうち 思い出 1日の生活 教科書 夢 日本・世界 のよさ 学校・ふるさと 11 学校・ふるさと <小5> A: What do you like about Nagara? B: I like Nagara river. A: You like Nagara river. Sounds nice. Why do you like it? B: I like fishing. <小6> A: What do you like about Gifu? B: I like Gifu castle. It’s cool. A: Why is Gifu castle cool? B: The shape is nice. And Gifu castle is on Mt. Kinka, so you can enjoy climbing. It’s fun. A: That’s good! 12 「系統的な英語教育」の実現に向けて (高等学校) 中学校 ①一貫性のある目標 ②重点化された指導内容 ③継続性のある指導方法 小学校 13 「系統的な英語教育」の実現に向けて ③継続性のある指導方法 ◆小・中学校で継続させる指導 具体的な場面設定・目的ある言語活動 自分の考えや気持ちを理由を付けて表現 対話的な言語活動(interaction)を重視 言語材料を想起しながら使用 conversation strategiesを指導 教材・教具と言語活動のリサイクル 児童と英語でコミュニケーションを 14 中学校 第1学年 “Wheelchair Basketball” 小学校 第5学年 「未来へ提案~こんな車どうですか?」 15 「系統的な英語教育」の実現に向けて ③継続性のある指導方法 読むこと ■読む必然のある活動 (例) 指示文を読もう ■聞いたり話したりして、 音声に十分慣れ親しんでいる単語 16 17 「系統的な英語教育」の実現に向けて ③継続性のある指導方法 書くこと ■書く必然のある活動 (例) 「体験学習の思い出マップ」をつくろう ■聞いたり話したりしたことを書き写す ■毎時間取り組ませ続けることで、 書けるようになる喜び(成長の実感) 18 19 20 21 【課題・今後の取組】 ・外部試験による評価を継続 ・学習到達目標の改訂 ・小、中で繰り返す「言語材料」と「言語活動」の検討 ・発達の段階に応じた、表現を支えるインプットの在り方 ・「読むこと」「書くこと」の目標と指導の改善 22
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