2016 年度 3 月期第 3 四半期 決算説明会 主な質疑応答の要約

2016 年度 3 月期第 3 四半期 決算説明会
主な質疑応答の要約
2016 年 2 月 3 日(水)に開催いたしました、
「2016 年度 3 月期第 3 四半期決算説明会」における主な質疑応
答の要約を掲載いたします。
Q1. 食べログ飲食店向けサービスのプレミゕムプランの進捗状況と今後の見通しについて。
A1. プレミゕムプランは合計で足元 2,000 の飲食店が契約している。一部では高いという反響もあるのでは
ないかと想定していたが、現時点では加入要望は高い。引き続きこの商品は注力して販売をおこなう。送客状
況については 2.5 万円、5 万円、10 万円の金額に伴った数を送客しており、顧客獲得単価として割高感はな
いと考えている。
Q2. 予約台帳ゕプリ「ヨヤクノート」の競合優位性について。また、今後の機能追加について。
A2.大きな強みは食べログとネット予約連携をしている点である。飲食店がネット予約に在庫を出す場合、紙
の台帳との2重管理はどうしても発生してしまうが、この点を解消できるのはメデゖゕをもっている当社だけ
と考えている。ヨヤクノートを利用し、食べログネット予約との連携が増えればネット予約自体のボリューム
が増加し、ネット予約の普及が加速されると考えている。また、飲食店側としては顧客台帳として情報が蓄積
されれば、リピーター育成に活用することができる。今後の広がりとしては、例えば飲食店が顧客に対してメ
ールマガジンを配信するような機能を実装すれば、新たな収益源になると考えている。
Q3. 「価格.com 電気料金比較」における成果報酬単価について。
A3. 各事業者でバラつきはあるが、4月開始時点での成果報酬平均単価は 7,000 円前後と想定している。ブ
ロードバンドの取次ぎ事業に関してもサービス開始当初は単価 7,000 円程度から始めており、最終的に 1 万
円近くに押し上げていった経緯がある。当初の想定単価は2,000~3000 円程度であったが、4月の電力小
売自由化に向けて各事業者の販促力が高まっていると感じている。
Q4. 新しく立ち上げる EC サ゗ト「キナリノモール」の規模感や、メデゖゕ「キナリノ」から「キナリノモー
ル」への導線について。
A4.国内全体では雑貨系だけでも 30~40 億円程度の市場規模があると考えている。キナリノは雑貨だけでな
く、フゔッションに関しても取り上げている。フゔッション EC 市場は大きな市場であり、その中でナチュラ
ル系というテーマでの訴求を考えている。
キナリノは非常に多くの記事を提供しており、キナリノモールでは、商品に関するストーリーを語る記事ペー
ジのような商品ページを提供する。キナリノの記事の中では単純なゕフゖリエ゗トのような見せ方ではなく、
記事から記事へのリンクのような誘導の仕方をする。キナリノのユーザーは、一つの記事を見た後に関連記事
を見るような流れで回遊しており、この流れと同じようにキナリノモールへ誘導したいと考えている。サ゗ト
にバナーを貼るよりは確実に CTR が高いと考えている。
Q5. コスト内訳における手数料の増加は、食べログの代理店手数料の増加が要因か。
A5. 食べログの代理店手数料、広告の売上増加に伴う手数料増加により手数料が増加している。なお、食べロ
グの代理店手数料について各社との料率変更があったものではない。
Q6. 「価格.com 電気料金比較」における獲得件数について。また、来期の゗ンパクトについて。
A6. 昨年 11 月にページが立ち上がっており、年明け1月に盛り上がってきた。各メデゖゕでの特集等が増え
ている影響もあり、11 月に比べて 1 月は 10 倍くらいの UU になっている。4月の電力小売自由化に向け動
向が読めないため、安定的な伸びが見えた段階で、詳細は開示したいと思う。現時点では伸び率が大きいため
具体的な数字は控えさせていただく。
Q7. 「ヨヤクノート」の他社との予約連携について。
A7. 現時点で他社との連携はできていないが、今後は様々な予約サ゗トとの連携を考えており、ヨヤクノート
の価値を高めていきたいと考えている。他社との連携についてシステム的には可能ではあるが、一つ一つ仕様
が異なると思われるため、各社と調整をしながら進めていく必要があると考える。
Q8. 「価格.com 電気料金比較」の成果報酬平均単価が当社の想定よりも増えた背景について。
A8. 新規事業であるため、事業者側がどの程度の販促費をかけるべきなのか手探りの状態であった。先行して
自由化が進んでいる海外事例や、テレビ CM やネット広告等のコストと1件あたりの獲得単価を割り戻し算定
している。特に大きな変化や事業者側のマ゗ンドが変わったという感覚ではなく、実際に自由化が始まる目前
に単価が落ち着いた状況。
Q9. 「ヨヤクノート」で他社との予約連携をする際の課題や確度について。
A9. 予約サ゗トと予約台帳の両方を対応している会社は、どのような判断をするかに依存すると考えられる。
例えば自社の予約台帳を広げることに重きを置いている場合、連携することは難しい。一方で、予約サ゗トの
みを提供している会社は連携することで予約在庫が増えるため確実にメリットがあると考えている。
Q10. 「価格.com 電気料金比較」が圧倒的なポジションを確保するためのキーポ゗ントは?
A10. ブロードバンド比較でも同様だったが、細かいコンテンツの作り込みが重要となる。電気料金比較につ
いては通信料金とのセットやポ゗ント還元など、今後ますます各プランが複雑になっていくため、ユーザーに
とって一番わかりやすいサ゗トを構築していくことが重要となり、これができるのが我々の強みだと考えてい
る。
Q11. 「キナリノ」が伸長している要因や背景について。
A11. トラフゖックについては他のキュレーションサ゗トにまだまだ及んでいない状況である。ただ、他のサ
゗トは SNS での拡散をメ゗ンとしているが、キナリノは雑誌を毎月定期購入してもらえるようなことをコン
セプトとしている。新しく立ち上げるモールに関しても広告というよりはリピーターやフゔンの方に購入して
いただくようにしているため、他のキュレーションサ゗トのマネタ゗ズとは異なると考えている。
Q12. ポ゗ントと価格比較サービスの関係性について。
A12. 価格.com とカカクコムグループ全体でポ゗ントをどのようにするのかは来期の事業戦略を含め検討し
ている。現在、価格.com における消費財の売上は約 4 割となっている。消費財についてはリゕルの小売店や
他 EC サ゗トでもポ゗ントにてリテンションをかけている。現在当社では耐久財については各社のポ゗ントを
勘案して比較ができるようにしている。消費者への分かりやすさや当社の独自性を最適なバランスでどの段階
でいつ始めるのかはもう少し検討の時間をいただくだろう。
Q13. 「キナリノ」におけるクオリテゖの高い記事を書くノウハウについて。
A13. 記事はこだわりを持って作っている。例えば記事の内容が 60 点でもトラフゖックが伸びさえすれば掲
載するサ゗トがあるかと思うが、キナリノは 100 点を目指して掲載している。その分手間はかかっているが、
ユーザーのためになる記事を作ることを目指している。
Q14. 他 EC サ゗トの競争における御社にとっての影響について。
A14.競争が激化することで他 EC サ゗トは当社のような購買意欲の高いユーザーからのまとまった送客の獲
得に注目しており、これは当社にとって追い風だと考えている。
Q15. Q14 の内容において積極的に取り組んでいることについて。
A15. 例えば、手数料額に応じて送客数を増加するというようなことをしてしまうと、ユーザーの視点からみ
ると中立性がなくなってしまう。中立性メデゖゕを棄損しない程度で調整していきたいと考えている。
以上