２０1８年度入試情報 一橋大 ２０１８年度入試より全学で推薦入試を実施 2016/2/5 このたび一橋大から 2018 年度入試より全学部で推薦入試を実施することが発表された。また、これに伴い 法学部と社会学部では後期日程が廃止される。詳細は以下の通りである。 ■2018 年度より全学部で推薦入試を導入 法、社会学部は後期日程を廃止 一橋大は、現在は商学部のみで実施してい 【表１】2018 年度一橋大 入学定員・募集人員 る推薦入試を 2018 年度入試より全学部で実 募集人員 学部 学科 入学定員 施することを発表した。いずれの学部も前期 前期日程 後期日程 推薦入試 日程で指定されるセンター試験科目の受験 経営学科 商学部 275 名 260 名 － 15 名 が必要である。募集人員は、経済学部と商学 商学科 部が各 15 名、法学部と社会学部が各 10 名と 経済学部 経済学科 275 名 200 名 60 名 15 名 なっている。 法学部 法律学科 170 名 160 名 － 10 名 また、この推薦入試の実施拡大に伴って、 社会学部 社会学科 235 名 225 名 － 10 名 法学部と社会学部は後期日程を廃止する。後 期日程の実施は経済学部のみとなる。 【表１】 大学計 955 名 845 名 60 名 50 名 は変更後の募集人員の一覧である。経済学部 ※前期の募集人員には各学部とも外国学校出身者入試（５名以内）を含む は前期日程の募集人員が 2016 年度時点より ※推薦入試の合格者・入学手続者が募集人員に満たなかった場合は一般入試の合格者で補充する ※一橋大発表資料より 15 名減となる。 ■基礎学力に加え特定領域の力を求める 推薦入試は、高等学校長の推薦があれば既卒生も出願が可能である。また、出願要件や選抜方法は、各学部 ともほぼ共通で、現在実施している商学部の内容がベースとなっている。 出願要件は、指定の英語外部試験で 【表２】推薦入試出願要件 必要なスコア、数学オリンピックでの 次のいずれか 1 つ以上に該当する者［（F）は商・社会学部のみ、（G）は商学部のみ］ 実績、などから１つ以上を満たしてい (A) 実用英語技能検定（英検）１級、TOEFL スコア（（iBT）93 点以上、（CBT）237 点以上、 （PBT）580 点以上）又は IELTS スコア(6.5 以上)を取得している。 る必要がある【表２】。大学は推薦入試 (B) ドイツ語技能検定試験（独検）準１級以上又はヨーロッパ言語共通参照枠(GER)が定めたＢ について、 「グローバル社会において独 ２以上のレベルの資格を取得している。 自性をもって活躍できる人材の育成を (C) 実用フランス語技能検定試験（仏検）準１級以上又はヨーロッパ言語共通参照枠(CECRL) 促進するため、一定の基礎学力を備え が定めたＢ２以上のレベルの資格を取得している。 つつ特定領域で高度な知的訓練を積み (D) 中国語検定試験（中検）準１級以上又は HSK６級 200 点以上のスコアを取得している。 重ね、その才能を発揮してきた多様な (E) 数学オリンピックで予選通過（Ａランク取得者）又は，Ｂランク上位者（第●回（平成●年● 月）においては●点取得）※ 第 25 回（平成 27 年１月）は６点取得 背景ともつ学生に対し実施する」とし (F) 応用情報技術者試験（旧ソフトウェア開発技術者試験）に合格している。 ており、発表された出願要件もこれに (G) 日本商工会議所簿記検定試験（日商簿記）１級を取得している。 沿ったものと言える。 選抜は、センター試験の成績により第 1 段階選抜を実施。センター試験の必要科目は各学部の前期日程と同 じ（＊）で、各学部が指定した前期日程志願者の第 1 段階選抜における指定順位の得点以上の者が合格となる。 第２次試験は小論文（300 点）と面接（150 点）が実施される。小論文は、大きなテーマについて論じさせる ことにより、構想力、論理的思考力、分析力、表現力、独創力などを多面的にみるとしている。合否判定は、 センター試験（各教科 50 点、計 250 点）、第２次試験（450 点）、提出書類（推薦書、調査書）により、能力、 学習意欲、適性等を総合的に判定する。 （＊）前期日程の出題科目を満たしていない場合、外国語、国語、数学①②、理科②２科目、地歴公民 1 科目でも可 2016 年度入試では東京大が推薦入試、京都大が特色入試を導入した。また、国立大学協会は 2018 年度まで に、推薦・ＡＯ入試の定員枠を３割まで増やすことを昨年８月に公表したアクションプランで明示している。 一橋大の推薦入試の拡大もこうした動きと連動したものと言えるだろう。 © Kawaijuku Educational Institution.
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