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店 頭 プ ロ モ ー シ ョ ン
C A S E
M E T H O D
白鶴酒造
専門店としての心意気を表現
昨秋に開催された
「白鶴酒造 2015年
秋 店頭陳列・演出コンクール」
においてA
コースのグランプリに輝い
2015年 秋
店頭陳 列・演出コンクール
Aコース グランプリ
酒専門店SAM
松江店
(島根県松江市)
人と人のつながりを重視
山陰地方で初の酒類販売の大型ディ
スカウント店であり、鳥取県と島根県に10
店舗を展開している㈱し
たのは、㈱しず商店(鳥取
ず商店。酒専門店SAM松
県鳥取市、田畑治代表取
江 店も島 根県初の大型
締 役 社 長 )の 酒 専 門 店
ディスカウント店として平
SAM松江店である。各店
成 5 年にオープン。周 辺
の売場づくりの責任者で
は、ベッドタウンであり、島
ある常 務 取 締 役 清 家 貴
根大学も近くにあるため、
司 氏 は「とにかく1位をめ
顧客の年齢層は幅広い。
ざして取り組むことを基本
近 隣には大 型スーパー
にコンテストに挑戦してい
マーケットやドラッグストア
るので、
グランプリはねらい
など、
さまざまな業態の競
どおりです」と語ってくれ
合店が多く存在している。
た。
そこで、差別化を図るた
今回の売場は、店舗入
口そばに設置。
「天井まで届きそうなぐら
いに商品を積み上げ、圧倒的なボリュー
大漁や海のイメージを添えることで、
商品イメージと連動させな
がら、酒専門店としてのボリューム感や地域密着の親しみや
すさなどを表現した売場
めに同社で重視している
のが接客である。
しかし、接客用のマニュ
アルは存在しない。
自分の言葉による顧客
ムを出すことで、来店者に対してインパク
とのコミュニケーションを推奨している。同
トのある出迎え感を演出した」
と清家常
社のスタッフはほとんどが正社員で、転勤
務。CMに連動した海や大漁のイメージを
はなるべく行わない。顧客の顔と名前を覚
伝えるために木製の船を中央に配置する
えるだけではなく、購買動向や好みを把握
など、楽しさや面白さも加えている。さら
することで、新商品や嗜好にあった商品を
に、温かさや親近感が来店者に伝わるよ
勧めるなど、何でも相談しやすい店として
う、手書きPOPも意識的に採用している。
酒の専門店ゆえに、取り扱い商品が決
酒専門店SAM松江店
地域密着の付加価値を高めている。
売場づくりを工夫し、
コミュニケーション
まっており、売場はマンネリ化しやすい。
そ
を促進することで、
買物が楽しくなる店をつ
のため、売場づくりでは創意工夫が必要
くりあげている。
これは、顧客に対する楽し
になってくる。たとえば、同じタワー型の陳
さの提供であると同時に、
スタッフにとって
列でも、組み方によっては違うタワーを表
も、喜ばれる店づくりがやる気やモチベー
現できるというように、常に何か違う、
もう
ションをアップさせる効果があるという。
一工夫に挑戦している。それが、
「 酒専門
メーカーとの関係も
「“お取引先”ではな
店としての心意気」の表現につながると
清家常務は考えている。
く、“お取り組み先”として、一緒になって
㈱しず商店の清家貴司常務取締役(左)
と白鶴酒造㈱中・
四国支店、販売課の山下俊二課長代理
顧客はもちろん、店舗スタッフも
楽しめる売場づくりを基本に展開
しっかり取り組める、人と人との関係性を
重視している」
( 清家常務)
ことから、
その
関係が構築できている白鶴酒造のコンテ
ストには、今後も積極的に参加し、常に1
位をめざし挑戦していく考えである。