中部国際空港の深夜到着便に対応する乗合バスの実証運行の結果を

資料2
平成
平成28年1月28日
定例記者懇談会発表
中部運輸局交通政策部
連絡先:中部運輸局 交通政策部
金子、筒井
℡ 052-952-8006
8006
中部国際空港の
の深夜到着便に対応する乗合バスの実証運行
実証運行
の結果を取りまとめました
平成 27 年 12 月 11 日付けプレスリリース
けプレスリリース「中部国際空港の深夜到着便
深夜到着便に対応する乗合バス
の実証運行を実施します」でお知
知らせしたとおり、深夜時間帯の乗合バスの
バスの定時運行に向けた課
題の抽出と対応策の検討を行うため
うため、中部国際空港利用促進協議会との協働
協働により、新規就航す
る台湾のLCCの運航ダイヤに合
合わせて、中部国際空港発名古屋都心部行きの
きの乗合バスを実証運
行いたしました。
今般、下記のとおり、実証運行
実証運行の実績及び乗合バス利用者に対するアンケート
するアンケート調査の結果等を
取りまとめましたのでお知らせします
らせします。
中部運輸局では、中部国際空港
中部国際空港を 24 時間空港として機能させるとともに
させるとともに、外国人観光客の受
入環境を整備するといった観点から
から、本実証運行の検証結果等を踏まえつつ
つつ、今後の航空路線の
就航状況や利用者の構成等に応じ
じた二次交通の確保・充実に向け、引き続き
き取り組んで参ります。
記
1.乗合バス実証運行の実績
(1) 運行実績:13 日間(平成 27 年 12 月 16 日から平成 28 年 1 月 6 日までの火、水、土、日
日
)
(2) 運行車両数:26 台(13 日間中、3 台運行が 5 日間、2 台運行が 3 日間、1
日間
台運行が 5 日間)
(3) 乗車人数:786 人〔ウェブ予約
ウェブ
737 人(94%)、ウェブ予約せず当日乗車
当日乗車 49 人(6%)、
ウェブ
ウェブ予約したが乗車しなかった
14 人〕
【日別乗車人数】
月日
12/16(水)
12/19(
12/19(土)
12/20(日)
12/22(火)
12/23(水)
12/26(土)
12/27(日)
乗車人数
29 人
91 人
39 人
17 人
45 人
98 人
52 人
月日
12/29(火)
12/30(
12/30(水)
1/2(土)
1/3(日)
1/5(火)
1/6(水)
合計
乗車人数
75 人
122 人
95 人
68 人
37 人
18 人
786 人
(4) 深夜便で到着後、実証運行
実証運行バスに乗車した旅客の割合:
約 5 割(最も割合が高
高い日で約 2/3)
※残りの約 5 割のうちの約
約 1 割は団体旅行者で、旅行会社がチャーターした
チャーターした貸切バス(計6台)
に乗車。それ以外の多く
くは、空港島内のホテルや旅客ターミナルビルで
ターミナルビルで過ごしたと見られる。
2.乗合バス利用者に対するアンケート調査の結果
(1) 回答者数:727 人(乗合バス利用者の 92%)
(2) 年齢:平均 33.4 歳
(3) 性別
60~歳
2% 無回答
0~19歳
5%
1%
50~59歳
5%
40~49歳
12%
無回答
0%
男性
42%
20~29歳
29%
女性
58%
30~39歳
46%
(4) 旅行の目的
(5) 同行者
商用
1%
帰国等
2%
無回答
0%
同僚
4%
無回答等
1%
ひとり
9%
友人知人
45%
家族
41%
観光
97%
(6) 旅行の目的地(複数回答可)
100%
94%
90%
80%
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
0%
50%
39%
17%
8%
7%
7%
6%
5%
5%
5%
2%
2%
2%
2%
7%
(7) 乗合バスを下車するバス停は?
無回答
1%
無回答
4%
夜の名古
屋を観光
したい
1%
名駅西
20%
栄
61%
名駅東
18%
(9) バス停到着後に何をするか?
深夜営業
施設に行
く
7%
(8) なぜそのバス停で下車するか?
帰宅等
2%
その他
12%
翌朝利用
する交通
に近い
14%
ホテルに
近い
69%
(10) このバスの運行を何で知ったか?
検索して
無回答
探した その他 2%
3%
6%
無回答
2%
ホテル探
し
16%
予約した
ホテルに
チェック
イン
73%
航空会社
からの案
内メール
15%
航空会社
のホーム
ページ
74%
(11) このバスがなければどうしたか?
その他
2%
タクシーで
移動する
19%
空港近くの
ホテルに宿
泊
33%
無回答
1%
この便を選
ばなかった
19%
空港内に泊
まる
26%
3.今回の実証運行やアンケート調査でわかったこと等
(1) 深夜便で中部国際空港に到着した旅客の約半数が、実証運行の乗合バスに乗車した。
(2) 利用者の殆どは外国人で、日本人はごく少数であった。
(3) 平日よりも休前日が多くなる傾向がみられた。
(4) 利用者は、20 代~40 代といった若い世代が多く、旅行の目的は観光が殆どであり、家
族や知人友人と一緒に又はひとりで利用するFIT(個人旅行者)が多かった。
(5) 利用者の殆どが、その存在を航空会社のホームページや広告メールで知り、ウェブ予約を
した上で乗車しており、ウェブ予約せず中部国際空港到着後にバス乗車を決めた者は少数だ
った。
(6) 利用者の旅行の目的地は、名古屋以外では、白川郷・高山・金沢・穂高・下呂温泉といっ
た昇龍道エリアの中央から北部にかけての地域が多く、東京・京都・大阪といった東西の大
都市は少なかった。
(7) 名古屋都心部に到着した後、予約したホテルにチェックインするため、ホテルに近いバス
停で降車する者が多かった。
(8) 当該乗合バスが運行されなかった場合、V Airの深夜便を選択しなかったという旅客
も一定程度存在したことから、中部国際空港の 24 時間空港としての機能を活かし、深夜早
朝時間帯の発着便を就航させるにあたっては、二次交通の整備が極めて重要な役割を担うこ
とが再認識された。